フロアタイプのベッドには、どのような選び方があるのでしょうか?
どんな視点でフレームを見れば良いのでしょうか?
価格面、デザイン面、組立は自分かプロか、床板はすのこか、マットレスはセットか別売りか、サイズは、など
視点はたくさんあります。その中で何を中心に据えるかで選び方が決まります。
ベッド販売歴17年以上となる店主が、フロアタイプのベッドについて選ぶ視点を解説します。
フロアベッドを選ぶ時、どんな選択があるのでしょうか?
どんな判断基準で選択すれば良いのでしょうか?
いくつかの側面について記載したいと思います。
価格重視か。好みのフレームか。の選択
まずは、価格的な面です。
安い値段のフロアベッドを選ぶか、デザイン的に好きなフレームは値段が高くても選ぶか、どちらでしょうか?
どうしても価格が安い方を選んでしまいます。
それは正しい選択です。
フロアベッドを安く買い、余ったお金でより良いマットレスを選択する方法もあります。
価格が安い事は、ある種の正義です。
逆に、値段は気にせず、好みのデザインのフロアベッドフレームを選ぶという事も大切な事です。
毎晩、毎朝、ベッドを使うのですから気に入ったベッドを使いたいですよね。
気持ちよく生活する為の基本かもしれません。
価格を重視するか、値段は気にせずデザインを重視するか、どちらも正しい選択です。
予算に合わせ、好みのデザインのフロアベッドフレームを選んでください。
組立設置は自分か。プロにお願いするか。
フロアベッドを通販で購入すると、ベッドは組み立てる必要が出てきます。
通販だと輸送料を抑えるためにベッドを部品単位に梱包してお届けしています。
その為に部品を組み立ててベッドの形にする組立作業が必須なのです。
組立作業がどの程度の物なのかというと、当然ながら対象のベッドの種類によって違ってきます。
今回はフロアベッドですが、フロアベッドはベッドの中でも組立が簡単な部類に入ります。
簡単な部類ですが、普段からDIYなどを行わない方にとっては、難しい作業になるかもしれません。
というのも、ベッド自体が大きく重いからです。
一人では組立は出来ません。必ず大人二人以上での作業をお願いしております。
部品を持って支える事が必要だからです。
では、一人暮らしで人手が無い方、DIYには無縁で組み立てる自信が無い方はどうすれば良いのでしょうか?
そんな時には、組立設置オプションがある商品では、有料でプロが組み立ててくれるオプションがあります。
組立オプションもフロアベッドと一緒に購入いただければプロが組立に伺います。
自分で組み立てるか、プロに組み立てをお願いするか、どちらにするかは、
ご自身のDIYの経験次第だと思います。
ベッドが家に届いてから組立オプションを追加で購入する事は出来ませんので気を付けてください。
フロアベッドの床板はすのこか。板か。の選択
フロアベッドの最大の欠点は、湿度が逃げない事だと思います。
寝ている間にかく汗の量は、一晩に200mlともいわれています。
その汗の湿気だけではなく、日本の夏の高い湿度もマットレスに入り込んできます。
それらの湿気を逃がすためにも通気性が大切なのです。
フロアベッドの床板は、すのこタイプもあります。
板の床板もあります。
どちらのタイプが正解かは、おのずと答えが出てくると思います。
絶対的にすのこが必要です。
でも、すのこがあれば安心できる訳ではありません。
フロアベッドではマットレスの四方をフレームで囲っている事、
すのこの下の空間が狭い事から、すのこであっても湿気を逃す十分な通気性を確保できている訳では無いのです。
すのこか床板かの選択では、すのこが有利なのですがすのこだけでは足りないのです。
どうしても、マットレスをフレームから外し、定期的に陰干しする事が大切です。
陰干しが出来るのであれば、床板はどちらでも良いとも言えます。
マットレスはセットか。別で購入か。の選択
フロアベッドには、フレームのみで購入する選択と、マットレスも一緒に購入する選択があります。
どちらが良いのでしょうか?
マットレスは体に直接触れる部分なので、実際に体験してから購入したいと考える方が多いと思います。
マットレスの購入方法としては、それが正解だと思います。
自分に合ったマットレスを選び、それと別に寝室の雰囲気に合ったデザインのフレームを選ぶ。
これが理想の選択だと思います。
ただ、問題点として、フロアベッドの場合のみフレームにマットレスが入らない問題が発生することがあります。
箱型フレームゆえの問題点です。
十分に下調べをすれば良いかもしれません。
でも、その手間を考えると、マットレスをセットで購入したほうが良いのかもしれません。
フロアベッドのフレームサイズの選択
フレームのサイズは、どのように選択すれば良いでしょうか?
まずは、今使う人数と今後使うと思われる人数を考えて下さい。
次に、設置する部屋の大きさを測定してください。
搬入経路の確認も必要です。
シングル
大人一人で使うならシングルベッドでしょう。
マットレス幅が97cmと、一人で使うには十分な広さです。
シングルベッドが一番種類が多く、シーツやマットレスの種類も多いです。
一人用しての選択肢の一番目となります。
セミダブル
大人一人がゆったり使う、もしくは、小さなお子様と大人で使う。
そんな状況では、セミダブルベッドがおすすめです。
マットレス幅が120cmです。
シングルベッドよりも約20cm幅広です。
店主としては、大人一人で広々と使う事は大変良い選択だと思います。
ダブル
大人二人が使うなら、ダブルサイズがおすすめ。
マットレス幅が140cmで二人で眠れます。
セミダブルよりも約20cm幅広です。
ダブルベッドなら、シーツやマットレスカバーも一般的に販売されています。
パートナーと一緒に使うベッドの選択として最適です。
クイーン
大人二人で贅沢に使うなら、クイーンサイズでしょう。
ゆったり眠れる広さです。
マットレス幅が160cmと広々サイズです。
ダブルベッドよりも約20cm幅広となります。
クイーンサイズより大きなベッドの場合、シーツやマットレスカバー等で商品数が少なくなる傾向があります。
この点で注意が必要です。
キング
大人二人とお子様一人で眠るならキングサイズかもしれません。
マットレス幅が180cmとゆったりサイズです。
クイーンサイズベッドよりもマットレス幅が20cm広くなります。
贅沢な広さを大人二人で楽しむのも良い選択ですね。
ファミリー・連結
大人二人、子供二人の四人で眠るなら、ファミリーサイズや連結ベッドです。
マットレス幅が200cm〜280cmの巨大空間で眠れます。
大きなベッドで一緒に眠るのは嬉しいですね。
大きなサイズだけに、付属品やシーツ類も一般的ではありません。
シングルとかセミダブルのシーツ類を組み合わせて使用する事になります。
ご家族で一緒にベッドで眠るならファミリーサイズですね。
合わせて読みたい店主のつぶやき フロアベッドのメリットデメリット
フロアベッドのメリットデメリット
店主の解説
フロアベッドのメリットとデメリット
フロアベッドの最大の特徴は、その低い高さにあります。
一般的なベッドよりも床に近いため、部屋全体が広く見え、開放感が増します。
転落の心配が少ないため、お子様や高齢の方にも適した選択肢です。
シンプルなデザインが多く、モダンなインテリアに合わせやすい点も魅力的です。
デメリットとしては、床に近いため湿気がこもりやすいことが挙げられます。
特にすのこ仕様でない場合、通気性が悪く、カビが発生しやすい環境になる可能性があります。
床からの冷気の影響を受けやすいため、寒い季節には床に断熱対策をする必要があります。
収納スペースが少ないため、荷物が多い方は別途収納家具を考える必要があるでしょう。
フロアベッドの選び方のポイント
フロアベッドを選ぶ際に大切なポイントは、部屋の広さ、使用目的、耐久性などです。
部屋の広さに対してベッドのサイズが適切かを確認しましょう。
特にワンルームや狭めの寝室では、圧迫感を与えないサイズ選びが重要です。
使用目的を考えます。
一人で使うのか、家族と一緒に使うのかによって適したサイズが変わります。
一人暮らしならシングルやセミダブル、夫婦ならダブル以上が快適でしょう。
耐久性も重要な要素です。
頻繁に買い替えるものではないため、長く使える頑丈なフレームを選びたいところです。
木材の種類や加工方法によって耐久性が異なるので、しっかり確認しましょう。
フロアベッドに適したマットレスの選び方
フロアベッドではマットレスの選択が重要になります。
通気性を考えると「すのこタイプ」か「板タイプ」かによって選ぶべきマットレスが変わります。
すのこ仕様ならば湿気がこもりにくいため、一般的なコイルマットレスでも問題ありませんが、板仕様の場合は湿気対策を考え、通気性の良いマットレスを選ぶことが重要です。
床に近いことで冷気の影響を受けやすいため、しっかりとした厚みのあるマットレスを選ぶことで快適に過ごせます。
低反発か高反発かも考慮するポイントですが、体にフィットする柔らかい低反発タイプは、長時間寝ても快適です。
高反発マットレスは腰への負担が少なく、しっかりと体を支えてくれるので、寝返りを打ちやすいというメリットがあります。
ライフスタイルや好みに合わせて選びましょう。
フロアベッドのメンテナンス方法
フロアベッドを長く愛用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
湿気がこもりやすい環境になりがちなので、通気性を確保する工夫が必要です。
定期的にマットレスを立てかけて換気を行うことで、カビの発生を防ぐことができます。
ベッドフレームの掃除も重要です。
フロアベッドは床に近いぶんホコリが溜まりやすいため、週に一度は乾いた布でフレームを拭いたり、掃除機をかけたりして清潔に保つことが大切です。
フレームの耐久性を維持するために、ネジの緩みなどを定期的にチェックすることをおすすめします。
フロアベッドの選択に関して店主の見解
床板の選択は「すのこ」一択。日本の気候が求める、健康という選択肢
フロアベッドを選ぶ上で、お客様が直面する、いくつかの重要な「選択」。その中でも、私が、17年以上の経験から、お客様の健康を預かる専門家として、唯一「選択の余地はない」と断言する項目があります。それが、床板の仕様です。店主としての私の見解は、明確です。高温多湿な日本の気候でフロアベッドを使う以上、床板の選択肢は「すのこ」以外にあり得ません。
■なぜ、フロアベッドにこそ「すのこ」が重要なのか
フロアベッドは、そのデザイン上、ベッドの底面が床に直接、あるいは、ごく近い距離で接しているため、空気の通り道が、ほとんどありません。これは、フロアベッドが持つ、構造的な、そして唯一最大の弱点です。
一方で、私たちは、寝ている間にたくさんの汗をかきます。その湿気はマットレスの底面に溜まりますが、その逃げ場がないと、マットレスの裏側は、カビやダニが繁殖するための、まさに理想的な温床となってしまいます。特に、気密性の高い現代の住宅では、そのリスクはさらに高まります。
カビの胞子は、知らず知らずのうちに吸い込むことで、アレルギーや喘息といった、深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。
■「すのこ」は、唯一の呼吸口
この、逃げ場のない湿気を、外に逃がしてくれる唯一の呼吸口。それが「すのこ」の隙間です。すのこ仕様の床板は、わずかながらも空気の通り道を確保し、マットレスが呼吸するのを助け、湿気を拡散させます。
私の見解では、すのこ仕様でないフロアベッドを選ぶことは、お客様ご自身の健康と、高価なマットレスという資産を、非常に大きなリスクに晒す行為に等しいと考えます。
■「板」という選択肢が、なぜ危険なのか
価格が安いという理由で、床板が隙間のない一枚板の「板張り」のフロアベッドを選んでしまうと、どうなるでしょうか。マットレスの底面は、完全に密閉された状態になります。これは、例えるなら、湿ったタオルを、ビニール袋に入れて、暖かい部屋に放置するようなものです。結果は、火を見るより明らかです。
私の見解は、こうです。フロアベッドを選ぶということは、そのデザイン上のメリットと引き換えに、「湿気」というリスクを背負うということです。そのリスクを、最小限に抑えるための、最も基本的で、最も誠実な答え。それが「すのこ」という選択なのです。
デザインの成否を決める「マットレスの厚み」。私が推奨する、黄金バランスという見解
せっかくお部屋を広く見せるために、スタイリッシュなフロアベッドを選んだのに「マットレスを乗せたら、思ったより高くなってしまった…」「ヘッドボードのデザインが隠れて、不格好に見える…」。これは、フロアベッド選びで最も多くのお客様が陥ってしまう、非常にもったいない失敗例です。店主としての私の見解は、フロアベッドのデザインの成否は、その上に乗せる「マットレスの厚み」という、もう一つの「選択」で、ほぼ決まってしまう、というものです。
■なぜ「厚み」がそれほど重要なのか?
フロアベッドのデザインは、フレームとマットレスが一体となって初めて完成します。
- 厚すぎるマットレスの弊害:例えば、フレームの床板の高さが数センチのフロアベッドに、厚さ30cmのラグジュアリーなマットレスを乗せると、結局、床からの高さは一般的なベッドと大差なくなってしまいます。これでは「低さ」という最大のメリットが失われ、ヘッドボードもマットレスに埋もれてしまい、アンバランスな印象になってしまいます。
- 薄すぎるマットレスの懸念:逆に、デザイン性を優先して敷布団や数センチの薄型マットレスを選ぶと、床板の硬さをダイレクトに感じてしまう「底付き感」が生じ、寝心地が損なわれる可能性があります。快適な睡眠という、ベッド本来の目的が果たせなくては本末転倒です。
■店主が推奨する「黄金の厚み」とは?
では、フロアベッドのデザイン性を損なわず、かつ、快適な寝心地も確保できる、最適なマットレスの厚みとはどれくらいなのでしょうか。
17年以上の経験から、私、店主佐藤が推奨するのは、ズバリ「厚さ15cm〜20cm」の範囲です。厚くても25cm以内には抑えたいところです。
この厚みであれば、フロアベッドの低さを十分に活かしつつ、ポケットコイルなどのスプリングの性能をしっかりと発揮させることができます。体圧分散性にも優れ、快適な睡眠を十分に得られる、まさに「デザイン」と「寝心地」を両立する“ゴールデンバランス”と言えるでしょう。
私の見解は、こうです。フロアベッドを選ぶ際は、フレームのデザインだけでなく、必ず
「乗せるマットレスの厚み」までをセットで考え、最終的なベッドの高さをシミュレーションすること。それが、カタログの写真で見た、あの憧れのスタイリッシュな寝室を、ご自身の部屋で完璧に再現するための、最も重要な秘訣なのです。
組立はプロに任せるという「賢い選択」。時間と安心、完璧な仕上がりを手に入れるという見解
ベッドフレームの購入時、多くのお客様が悩まれるのが「組立設置サービスを利用するかどうか」という選択です。数千円から1万円程度の追加料金。これを「もったいない」と感じるか、「賢い投資」と感じるか。17年以上、数々のお客様の声をお聞きしてきた店主としての私の見解は、明確です。組立設置サービスとは、単なる作業代行ではありません。それは、あなたの貴重な「時間」と、かけがえのない「安心」、そして「完璧な仕上がり」という、3つの価値を購入することなのです。
1.価値ある「時間」の購入
考えてみてください。お二人で使うダブルベッドの組み立てには、慣れていない方であれば、平均して3〜4時間、あるいは、それ以上の時間がかかることも珍しくありません。説明書と格闘し、重い部材に汗を流し、気づけば貴重な休日が半日終わってしまっている。
プロの作業員であれば、その作業は、多くの場合1時間程度で完了します。組立サービスを利用するということは、その数時間の、本来であればストレスのかかる時間を、ご家族と過ごしたり、趣味に費したりするための、自由な時間として買う、ということなのです。
2.お金では買えない「安心」の購入
ベッドの部材は、一つ一つが非常に重く、大きいものです。作業中に誤って床や壁にぶつけて傷を付けてしまったり、重い部材を足に落として怪我をしてしまったり、というリスクは、残念ながらゼロではありません。また「これで本当に合っているだろうか…」という、組み立て中の不安感。こうした、
身体的、精神的なあらゆるリスクから、完全に解放されるという「安心感」は、組立サービスがもたらす、非常に大きな価値です。
3.最高の寝心地のための「完璧な仕上がり」の購入
ベッドのきしみ音の原因の多くは、組み立て時の、ネジの締め込み不足や、パーツの歪みにあります。プロによる組み立ては、全てのパーツを正しい位置で、正しい力で組み上げます。これにより、ベッドフレームが本来持つ、
最高の耐久性と静寂性を、100%引き出すことができます。これもまた、長期的な快適な眠りのための、重要な投資です。
私の見解は、こうです。組立サービスは、ベッド購入のプロセスの中で、
最もストレスフルな部分を、最も心躍る瞬間に変えてくれる、魔法のようなサービスなのです。特に、クイーンやキングといった大型のフロアベッドを選ばれる際には、その価値はさらに大きなものになります。
店主のつぶやき フロアベッドの選択
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・フロアベッドの選択
・選択肢はいろいろ!一人暮らし用のベッドの選び方
・ショートベッドの選択肢1
・クイーンサイズベッドのサイズ感は?ベッドサイズはどう選ぶ?
・キングサイズベッドフレームについて解説!サイズや選ぶ際のポイントもご紹介
・ダブルベッドとは?そのダブルベッドを選ぶポイント
・ダブルベッドフロアタイプ【低いベッドは扱いやすい】
・キングサイズベッドと棚付きフロアベッドの理想的な組み合わせ
・店主がお勧めするフロアベッドの格安ベッド3選
・店主がお勧めするフロアベッド3選
・一人暮らしのワンルームにフロアベッド
・家族用としてのフロアベッド
・フロアベッドは誰が使う
・フロアベッドを選ぶ理由
・フロアベッドとローベッドの違い
・フロアベッドのメリットデメリット
・フロアベッドとは?