畳ベッドのカビ防止を徹底解説!


畳のベッドは、カビが心配ですよね。 い草は天然素材ですから、カビが気になります。 では、どうすればカビを防止する事が出来るのでしょうか。 カビと湿度の関係について調べてみました。 それを元にカビを防止する方法について考えました。 ベッドを販売し16年以上となる店主がカビの防止について解説します。



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畳ベッドのカビ

畳のベッドは、ちょっと魅力的ですよね。
今どきの住宅には和室は少なく、ほぼフローリング。
和室を作るのも大変ですから。
そんな時、畳ベッドがあると、気分も見た目も一気に変わります。
畳は何となく落ち着きますからね。

そんな畳ベッドですが、カビが発生するような気がしませんか?
カビが気になる方が多いですよね。
今回は、畳ベッドのカビ防止について解説していきます。


カビとは

カビとは、どんな存在なのでしょうか?

カビはキノコと同じく真菌類と呼ばれています。
糸のような「菌糸」と「胞子」から成り立っています。
カビの胞子は、増殖に都合のよい条件になると2〜3日で目に見える塊になり、
1週間もするとたくさんの胞子を作り、それを周囲にまき散らします。

カビは、餅、パン、菓子類などの澱粉や糖分を含んだ食品を特に好みます。
食品ばかりでなく、人の垢、ペンキの成分、プラスチックまでも栄養源にして発育します。

カビは湿度70%以上と細菌より低い水分でも発育できます。
乾燥した食品にも生える場合があります。
カビは酸素がないと発育できず、ほとんどのカビは10℃〜30℃の温度が必要です。

カビの発育には栄養源、水分、温度そして酸素の四つのが必要です。

では、そのカビについてカビ防止はどうすれば良いのでしょうか?
店主が解説します。


カビ防止を考える

カビの発育条件には、栄養源、水分、温度、酸素の4つがありました。
その中でどれを排除すればカビ防止になるかを考えてみます。

まず、栄養源です。
畳ベッドに使われているのは「い草」。
い草は天然の草なので、カビの栄養素になります。
つまり、畳ベッドはカビの食糧庫のような物。
それを無くすわけにはいきません。

では、温度はどうでしょうか?
畳ベッドを置く寝室の温度は、どの程度でしょうか?
冬なら低くても10度程度、夏なら高くても30度程度。
程よい温度の20度程度にしている事が多いと思います。
その温度は、カビにとっても都合の良い温度なので、これも無くすことは出来ません。

ついでに、酸素も無くすことは出来ません。

となると、カビ防止をするには、水分を防止する事になるのではないでしょうか?
水分、つまりポイントは湿度を下げる事ですね。


そそも湿度とは

湿度を下げるとカビ防止できるかもしれない事が分かってきました。
では、そもそも、湿度とはどういったものなのでしょうか?
基本的な事ですが、考えていきましょう。

湿度とは、空気の中に含まれる水分の割合の事で、50%とか、パーセントで表示する事が多いです。
空気は温度によって含む事が出来る水分の量が違うので、
同じ湿度50%でも、10℃の時と、30℃の時では水分の絶対量は違ってきます。
一般的な湿度計は相対湿度を表示しているので、その時の気温での湿度になります。
相対湿度の対義語で絶対湿度がありますが、ここではその説明は省きます。

冬の東京の湿度は50%を下回る事が多く、乾燥注意報が出ている時は更に低くなります。
夏の東京は、80%を超える湿度になります。


カビと湿度の関係性

カビと湿度の関係として、どの程度の湿度があるとカビは増えるのか、
どの程度湿度を抑えればカビ防止ができるのか、この点を考えていきましょう。

カビについては、一条工務店のデータを参考にしていきたいと思います。

どうやらカビは、湿度が60%より高くなると増えやすくなるようです。
湿度が低い分には問題無いようですね。
一緒にダニにも言及していますが、ダニは湿度が50%を超えると増えてくるようです。

それなら湿度は低ければ良いような気になりますが、湿度が低いと
ウィルス、呼吸器疾患が増えてきます。

いろいろ考慮すると寝室の湿度は50%程度であればカビ防止し、
その他にも良い効果が期待できそうです。

カビと湿度の関係


畳ベッドでカビを防止する為の具体策

カビ防止をするには、湿度を50%程度に保つことなのですが、
具体的にどうすれば湿度を50%程度に保ち、カビ防止ができるのでしょうか?
本音を言いますと、寝室の湿度を50%にすると言っても、
その寝室の断熱性、気密性、日照、窓の大きさ等、条件が多岐にわたるので
全ての条件に合う事を解説するのは不可能です。
一般的な方法を提示し、実際にはお部屋の条件を加味して対策を行ってください。

冬季の対策

冬は湿度が低く、温度も低いので対策は特に必要ないだろうと思うかもしれませんが、実は違います。
冬の朝、寝室の窓に結露を見たことがありますか?
結露するという事は、湿度が高いという事に繋がります。
外の湿度は低いからこそ、ウィルス対策で加湿器で湿度を上げる事をします。
結果、思った以上に加湿している事があるんです。
カビ防止策は、50%を超えない様に加湿するよう注意してください。

夏季の対策

夏は気温も高いですが、湿度も高いです。
特に近年の夏の高温はひどいですね。ある意味で自然災害です。
夏の外気は湿度が80%を超える事も珍しくありません。
普通に窓を開けて外の空気を入れると、あっという間にカビが生える条件の湿度になってしまいます。
夏の湿度は、除湿器を使っても取り切れません。
カビ防止策はエアコンを上手に使い、湿度50%を目指してください。

梅雨時期のカビ防止策

梅雨時期がカビ防止には一番難しい時期です。
ここは、寝室だけでもエアコン、除湿器をフルに使い、湿度50%を切る様に頑張ってください。
梅雨時期エアコンのポイントは、風を弱くすること。
風を弱くすることでエアコンを通る空気の量を少なくし、除湿量を増やすことです。
設定温度は23℃程度と低くし、除湿器と合わせて使います。
カビ防止策は。エアコンの冷たい空気と、除湿器の暖かな空気で除湿します。


畳の素材でカビ防止

最近は、ポリプロピレンを使用した畳と遜色ない「美草」などもあります。
その「美草」は、カビが発生しにくい特徴があります。
そういった畳ベッドを選ぶこともカビ防止には、有効な手段ですね。

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でも、素材自体は、カビが発生しにくいのですが、どうしても人が生活していると
人由来の有機物が畳に付着します。
そういったホコリやチリ等を掃除する事も大切ですね。


まとめ

カビ防止の一番のポイントは、湿度50%を目指すこと。
それに加え、カビの発生しにくい畳ベッドを選ぶこと。
更に、畳の上の掃除をまめにすること。
この3点に尽きると思います。


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