布団とベッド!一人暮らしのお供に選ぶならどっち?


布団とベッド!一人暮らしのお供に選ぶならどっち?

進学、就職、転勤などで一人暮らしを始めるようになったときに意外と悩むのが寝具です。

大きな選択肢としては布団とベッドの2種類があるわけですが、どちらにするのがよいのでしょうか?

寝具は値段も結構しますし、1日の3分の1程度をともに過ごすわけですから、
その選択は決しておろそかにはできません。

そこで、布団とベッドのメリットとデメリットをご紹介いたします。

小さな部屋でもスペースを有効活用!布団のメリット

新たに一人暮らしをするとなった場合は、経済的な面を考えて
ワンルームマンションなどの小さな賃貸住宅に住むのが一般的ではないでしょうか。

そうなると、限られたスペースをどう有効に使うかが大切になります。

その点、布団は使用しないときには折りたたんで押入れの中に
入れておけるため、部屋を広々と使えます。

それに、朝起きれば布団をたたんで押入れに入れるという行為自体が生活に
メリハリを生むのもメリットのひとつだといえるでしょう。

また、布団はベッドに比べて安価です。敷布団、掛け布団、枕の3点セットなら
探せば5,000円以内でも購入は可能です。

次に、意外に見落としがちなメリットとして、移動が簡単という点も挙げられます。

布団なら真夏の暑い日にはクーラーの下に移動するのも楽ですし、
逆に、クーラーの風が苦手な場合は、風が当たらないようにいろいろなポジションを試すのも簡単です。

さらに、天日干しができるのは布団ならではの魅力です。

人は一晩眠っている間にコップ1杯程度の汗をかくといわれています。

そのままにしておくと汗は布団に吸収され、湿気や雑菌が増す原因となります。

それを防ぐのが天日干しです。

太陽の光をたっぷり浴びることで、布団は乾燥し、殺菌効果にもつながります。

なにより、天日干しした布団はふかふかとして寝心地も快適です。

もし、天日干しではどうにもならないほど汚してしまったとしても
布団ならクリーニングで丸洗いという手もあります。

メリットを生かせる環境とは限らない!布団のデメリット

一方、布団のデメリットについても考えてみましょう。

まず、布団のメリットとして部屋のスペースを有効に使えるといいましたが、
それは押入れがあればこその話です。

現在のマンションは押入れの代わりにクローゼットを設置している部屋が増えています。

ところが、クローゼットというのは奥行きが短く、
布団を収納するのに適していないのです。

そうすると、折りたたんだ布団は部屋の中に置くしかなくなります。

これでは逆に生活の邪魔になるだけです。

また、毎日の布団の折りたたみが生活のメリハリになるともいいましたが、
これも価値観次第です。

単に面倒だとしか思わなければ結局、万年床になってしまうだけでしょう。

そして、万年床というのが非常に不衛生です。

床と直接接しているため、湿気やホコリを吸い込みやすくなります。

気管支系が弱い人であれば、これが原因で体にトラブルが生じる可能性があります。

それでも、週に1度くらいは布団を天日干しすればよいのですが、
面倒だと考えればそれもしないでしょうし、たとえ本人にやる気があっても
マンションなどでは物理的に布団を干せない場合も少なくありません。

それに、部屋の床下30cmほどのゾーンは常にホコリが舞っているという問題があります。

寝ている間にも常時ホコリを吸っているわけであり、
特に、アレルギーの人にとっては避けたい環境です。

さらに、布団はベッドに比べて寒いという問題もあります。

床に直接布団を敷いているので冷気が伝わってきますし、
温かい空気は上にたまっていくため、ベッドに比べると暖かさという点では
どうしても劣ってしまいます。

高さとクッション性の良さがもたらすベッドのメリット

ベッドを設置すると部屋が狭くなるといいますが、
逆にそれがメリットにもなります。

万年床とベッドを比べると前者は単なるスペースのムダですが、
後者はベッドの下に収納スペースを設けたり、
2段ベッドにしたりしてスペースの有効利用ができるからです。

一見狭くなったように見えても工夫次第で、
より多くのスペースが活用できるのがベッドなのです。

また、ベッドは床から離れているという点も見逃せません。

床から距離を置くことによってホコリを吸わなくてすむ、
冷気を避けられるなどのメリットが享受できます。

それに、ベッドといえば、なによりスプリングによるクッション性の良さです。

スプリングには体重を分散させて体の負担を減らす機能があり、
結果として寝心地がよくなります。

ベッドに慣れている人であれば、布団で寝ると体が痛く感じる場合もあるほどです。

それに、ベッドには起き上がりが楽になるという効用もあります。

年齢を重ねて足腰が弱ってきたり、腰を痛めていたりすると
布団から起き上がるのはかなりの負担です。

その点、ベッドならクッション性の良さと床との高低差を利用して
比較的楽に起き上がれるというわけです。

さらに、ベッドは単に寝るためだけの道具ではなく、
インテリとしての一面もあります。

種類も豊富で、ベッドの下が引き出しになっていたり、
リクライニングがついていたりと部屋との一体感を楽しめる機能も盛りだくさんです。

部屋をおしゃれに彩りたい人にはベッドがおすすめです。

大きいゆえに生じる不具合!ベッドのデメリット

ベッドのデメリットのひとつは値段の高さです。

掛け布団と枕の他にフレームやマットレスが必要となるのでどうしても
高くついてしまいます。

それに、スペースの有効利用ができるといっても、
ベッドを置くことで動きづらく、掃除がしにくくなるのは難点です。

特に、ベッドの下はしゃがみこんで掃除機を奥まで伸ばしながら
清掃を行うことになります。

面倒だからと放置しているとすぐにホコリがたまってしまって不衛生です。

また、部屋の模様替えを行おうと思ってもベッドを動かすのは容易ではないため、
難儀をするケースも考えられます。

なにより、ベッドは干したり洗濯したりできないことが大きな問題です。

飲み物をこぼして汚してしまったとしてもクリーニングに出すわけにもいかず、
汚れが蓄積されるのを見守るしかありません。

その一方で、マットレスは汗などを吸収するとカビが繁殖する可能性があるので、
ベッドを最低限衛生的に使おうと思えば、定期的に風通しのよい日の当たる場所に
立てかける必要があります。

しかし、マンションなどではそのスペースを確保できるかが問題です。

さらに、ベッドを購入する際には、処分についても考えておかなくてはなりません。

ベッドは大型家具に分類されるため、処分するには手間と費用がかかります。

仮に、引越しの際に持っていくにしても大きな荷物となってしまって
邪魔に感じてしまいます。

他には、ベッドと床の間にはかなりの高低差があるため、
寝像の悪い人は落ちてケガをしかねないという点も
デメリットのひとつだといえるでしょう。

ベッドの種類を知れば広がる選択肢

ベッドと布団にはそれぞれ一長一短があります。

したがって、一人暮らしをする際にはメリットとデメリットを比較したうえで
自分に向いたものを選べばよいでしょう。

ただ、ベッドにはいろいろな種類の商品があるという点は留意した方がよいでしょう。

例えば、寝相が悪くてベッドから落ちそうな人なら、
高低差の少ないローベッドや高さが調整できるベッドがあります。

また、値段が高すぎると感じた場合は1万円程度で購入できる格安ベッドはいかがでしょうか。

他にも、折りたたみ式ベッドなら部屋のスペースを広く使えますし、
マットレスなしにベッドフレームの上に直接敷布団を敷けるタイプもあります。

布団かベッドかの二者択一の前にまずベッドにはどのような種類があるのかについて調べてみましょう。

そうすることで、選択肢がより広くなります。



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