一人暮らしを彩るソファの種類と選び方を徹底解説!

一人暮らしを彩るソファの種類と選び方を徹底解説!

ゆったりとテレビを見たり少し横になってひと休みしたりしたいとき。

イスやベッドよりもソファの方がよりくつろげるかもしれません。

ソファにはさまざまな種類や特徴があるので、
部屋の雰囲気や使用目的に合ったものを賢く選んでいきましょう。

今回は一人暮らしに最適なソファの種類やその選び方を紹介していきます。

ソファの種類をおさらい

ソファと聞くと、2〜3人掛けで低く腰をかけられる、
比較的大きな柔らかいベンチのようなものをイメージするかもしれません。

しかし、実際はソファにはいろいろな種類があります。

そのため、適当に選んでしまうと、後悔する可能性が高くなるでしょう。


ソファは大まかに、ゆったり座れるカウチソファや背もたれ部分が低いローソファ、
ベッドにもなるソファベッド、背もたれ部分の角度が調節できるリクライニングソファ、
足置き台とセットになっているオットマンソファなどに分けることができます。


この中で一人暮らしに向いているソファは何か気になる人もいるかもしれませんが、
それぞれに独自の良い点があるので、すべてのソファが場合によっては
一人暮らしに適しているといえます。

カウチソファやローソファは2〜3人掛けで売られていることも多いですが、

1人掛けのものも少なくありません。

1人掛けのカウチソファはコンパクトで場所をとらないため、
狭い部屋に住んでいたとしてもじゃまに感じることは少ないでしょう。

1人掛けカウチソファのもうひとつの特徴として、
部屋のアレンジがしやすいことが挙げられます。

2〜3人掛けのベンチ型のソファでは、ソファをそれぞれ小分けにすることはできませんが、
1人掛けのソファでは、同じ種類ものを購入して隣に並べたり
テーブルを挟んで向かいに置いたりと、2人掛けのソファを作ることも
対面式にアレンジすることも容易にできます。

部屋の模様替えや家族や友人を招くときに便利なので、一人暮らしにオススメのソファといえます。

ワンルームで部屋が狭い…だけどソファも欲しい!

一人暮らしは家賃や光熱費など、何かと出費が多くなります。

なるべく安い家賃の部屋を求めて、狭い部屋を契約することもあるでしょう。

もしも狭い部屋の中にソファとベッドの両方を置きたい場合は、
1人掛けのソファとベッドを別個に購入するのではなく、
思い切ってソファベッドを選ぶのもひとつの方法です。

ソファベッドとはソファとベッドの両方の良さを兼ね備えているアイテムで、
昼間はソファに、夜はベッドに早変わりする優れものです。

ソファベッドは背もたれ部分や肘掛け部分が倒れたり外れたりする仕掛けとなっており、
ベッドの形にすると完全にフラットになるものが多いです。

つまり、ソファがマットレスのようになるため、
枕と掛け布団があればベッドになるという仕組みです。


しかし、ソファベッドは部屋のスペースを節約することができるため、
一見とても魅力的に思えるかもしれませんが、デメリットもいくつかあります。

ソファとベッドの両方を味わおうとすると、
毎朝毎晩布団を出し入れしなければなりません。

面倒くさがりの人にはあまり適していないので注意が必要です。

また、ソファベッドはあくまでもソファがベッドのようにもなるという
コンプセプトのもとに作られていることが多いため、
寝心地が完全にベッドのようにはなりません。

マットレスよりも柔らかかったり硬かったりすることがあるため、
寝心地を優先するならベッドとソファを別々に購入する方が良いこともあります。

一人暮らしを快適にするソファとは?

リクライニングソファは、腰を深くかけて座ることも
体を後ろに倒して足を伸ばしながら座ることもできる、
とても便利なソファです。

ソファの座り心地とリクライニングチェアの機能性が
一体となったリクライニングソファは、ほとんどの場合1人掛けのため、
部屋の中にスッキリと収めることができます。

ただし、体を後ろに倒す際には奥行きを必要とするため、
リクライニングソファの前後にスペースを確保する必要があります。


リクライニングソファには、ギア式のものと油圧式のものがあります。

ギア式のものは、例えば3段階や5段階など決まった角度に
背もたれの位置を調節することができます。

一方油圧式の方は、自分の好きな角度に背もたりの位置を設定することができるため、
油圧式の方が選択肢の幅が広く、快適さが増すことでしょう。

リクライニングソファは、座る・くつろぐ・横たわるの
3つの快適さをひとつに凝縮しており、快適さにおいてはソファの中でも屈指といえます。


オットマンソファは、ソファに足乗せ台(オットマン)が付属しているソファのことです。

足乗せ台は足を乗せるだけではなく、来客があったときには
簡易のイスとしても使えるので便利です。

家族や友人が訪ねてくるかもしれないとソファをふたつ購入するよりも、
オットマンソファをひとつ買うだけでイスがふたつ手に入るようなものなので、
費用もスペースも節約することが可能になります。

ソファを長くきれいに保つためには

長年同じ部屋に住んでいると、部屋の模様替えをしたくなることはあるでしょう。

ソファの色が部屋の雰囲気と合わないと感じたときは、
今まで使っていたソファを捨てて新しいものを購入するのではなく、
ソファのカバーを変えて自分の好みの色にチェンジする方が、費用も負担も軽く済みます。

ソファの種類によってはカバーの取り外しが可能なものがあり、
一般的にカバーリングソファと呼ばれています。

カバーリングソファは部屋の模様替えの他にも、だんだん汚れが
目立ってきたソファを清潔に保つのにも役立ちます。

ソファを長く清潔に使っていきたい場合は、多少値段が高いと感じても
カバーの取り外しができるものを選ぶと良いでしょう。

カバーリングソファでは、季節に応じてソファカバーを変えて、
季節とソファを合わせることもできます。


一方、カバーリングソファとして売られていないものは、
別途カバーを購入して自分で取り付けることをオススメします。

リクライニングソファなどカバーをつけるのが難しい種類のものでも、
頭やおしりがソファと直接触れる部分には、カバーやクッションなどで
保護してあげることが大切です。

ソファは摩擦によって擦れることが多く、また、生地によっては
水拭きができなかったり油や汚れで生地が変色したりと、
使い方によっては購入後数ヶ月で古くさくなってしまう可能性もあります。

一人暮らしといえどいつ来客があるかわからないので、
いつでもきれいなソファを保つように心がけましょう。

一人暮らしを100%充実させるために

ソファがある生活はくつろぎの時間を豊かにし、
住環境をより一層素敵なものに変えてくれます。

ソファにはさまざまな種類があるため、ソファ探しの際は
どのソファが自分にとってベストかしっかりとイメージを膨らませておくことがポイントです。

見た目だけではなく、機能性を重視することも大切な要素となります。

一人暮らしは住空間を自分が好きなようにデザインできる楽しさがあります。

さまざまな視点から吟味して、ぜひ自分にぴったりのものを見つけてみてください。


店主の解説

お部屋の広さと理想の暮らしから見つける!失敗しないソファサイズの選び方

こんにちは!「眠り姫」の店主です。
一人暮らしのお部屋にソファを置きたい!そう思った時のワクワク感、とてもよく分かります。
でも同時に、「6畳や8畳の部屋に置けるのかな…」「圧迫感が出ないかな…」なんて不安もよぎりますよね。
ご安心ください!ポイントさえ押さえれば、一人暮らしのお部屋にもぴったりな、快適ソファを見つけることができますよ。

まず一番大切なのが、「お部屋の広さ」と「ソファでどう過ごしたいか」を具体的にイメージすることです。
一般的な一人暮らしのお部屋である6畳の場合、ベッドやテレビ台、収納家具を置くと、残りのスペースは限られます。
ここに大きなソファを置いてしまうと、生活動線がさえぎられてしまい、かえって窮屈なお部屋になってしまうことも。
6畳のお部屋でしたら、幅110cm〜140cm程度のコンパクトな2人掛けソファや、1人掛けソファがおすすめです。
これなら、友人が遊びに来た時も一緒に座れますし、一人でゆったりと足を伸ばしてくつろぐこともできますね。

8畳〜10畳と少し広さに余裕があるお部屋なら、選択肢もぐっと広がります。
幅150cm〜180cmくらいの2.5人掛けソファを置けば、かなりゆったりとくつろげます。
寝転がってお昼寝したり、趣味の読書や映画鑑賞を存分に楽しんだり…まさに自分だけのリラックス空間が完成します。
来客が多い方なら、思い切ってソファベッドを選ぶのも賢い選択です。
普段はソファとして、友人が泊まりに来た時はベッドとして使えるので、スペースを有効活用できますよ。

サイズを選ぶ際に、幅だけでなく「奥行き」と「高さ」も忘れずにチェックしましょう。
特に圧迫感をなくしたいなら、「ローソファ」がおすすめです。
座面が低く、背もたれも高すぎないデザインなので、天井までの空間が広く見え、お部屋全体に開放感が生まれます。
脚付きのデザインのソファも人気です。
床との間に隙間ができることで、視線が抜け、軽やかな印象を与えてくれます。
ロボット掃除機が下を通れるタイプなら、お掃除も楽々で一石二鳥ですね。

メジャー片手にしっかり計測すること。
ソファを置きたい場所の寸法はもちろんですが、ソファを置いた後の「生活動線」をシミュレーションしてみましょう。
ソファの前をスムーズに通れるか(最低60cmは確保したいですね)、ベランダへの出入りはしやすいか、クローゼットの扉は開けられるか。
こうした細かい確認が、後悔しないソファ選びの秘訣です。
「このソファがあって、毎日がもっと楽しくなった!」そう心から思える一台を、一緒に見つけていきましょうね。

座り心地とデザインを両立!一人暮らしに最適なソファの機能と素材

ソファ選びでサイズと同じくらい悩むのが、「どんな機能があれば便利かな?」「素材は何がいいんだろう?」という点ですよね。
毎日使うものだからこそ、座り心地やお手入れのしやすさ、そしてもちろんデザインにもこだわりたいもの。
ここでは、一人暮らしのライフスタイルを豊かにしてくれる機能と、それぞれの素材の魅力について、詳しくお話しさせていただきますね。

まずは「機能性」から見ていきましょう。
一人暮らしの限られたスペースを最大限に活用したいなら、「ソファベッド」は非常に強力な選択肢です。
ワンルームでベッドとソファの両方を置くのは難しい…というお悩みを一挙に解決してくれます。
最近のソファベッドはデザイン性も高く、座り心地や寝心地も格段に向上しています。
選ぶ際は、ベッドへの切り替えが簡単にできるか、安定感があるかなどをチェックしましょう。
座面の下が収納スペースになっている「収納付きソファ」も大変おすすめです。
季節外れのブランケットや、ついつい散らかりがちな雑誌やDVDなどをしまっておけば、お部屋はいつもスッキリ。
収納家具を別に買う必要がなくなるかもしれませんね。
自分だけのリラックスタイムを極めたいなら、背もたれの角度を自由に調整できる「リクライニング機能」付きのソファはいかがでしょうか。
本を読むとき、映画を観るとき、うたた寝をするとき…その時々の最適な角度で、体を預けることができます。
肘掛けもリクライニングするタイプなら、枕代わりにもなって最高ですよ。

次に「素材」です。
ソファの印象や座り心地、お手入れ方法は素材によって大きく変わります。
一番人気は、温かみのある「ファブリック(布製)」でしょう。
肌触りが優しく、カラーやデザインのバリエーションが豊富なのが魅力です。
ナチュラル、北欧、モダンなど、どんなインテリアにも合わせやすいのが嬉しいですね。
汚れが気になる方は、カバーを外して洗濯できる「カバーリングタイプ」を選ぶと安心です。
季節ごとにカバーの色を変えて、お部屋の模様替えを楽しむのも素敵ですよ。
シックで高級感のあるお部屋を目指すなら「レザー(革製)」がおすすめです。
本革は使うほどに味わいが増し、長く愛用できるのが特徴です。
合成皮革(PUやPVC)は、本革に比べて価格がお手頃で、水や汚れに強くお手入れが簡単なのがメリットです。
小さなお子様やペットがいるご家庭でも、安心して使いやすいかもしれませんね。
ただし、夏場は少しべたつきを感じたり、冬場はひんやりしたりすることもあるので、ブランケットやクッションで調整すると快適に過ごせます。

あなたのライフスタイルに寄り添ってくれるのは、どんな機能や素材でしょうか。
アクティブに友人を招きたいのか、一人で静かに過ごす時間を大切にしたいのか。
ぜひ、理想の暮らしを想像しながら、あなただけの特別な一脚を選んでみてくださいね。

色とレイアウトで印象が変わる!お部屋を広く見せるコーディネート術

お気に入りのデザインのソファを見つけたら、次はいよいよお部屋に置くことを考えましょう。
実は、ソファの「色」と「置き方(レイアウト)」を少し工夫するだけで、お部屋の印象はガラリと変わるんです。
特に一人暮らしのお部屋では、「いかに広く、おしゃれに見せるか」がコーディネートの腕の見せ所。
ここでは、誰でも簡単に実践できる、魔法のようなテクニックをご紹介しますね。

まずは「色の選び方」です。
お部屋に開放感をもたらしたいなら、アイボリー、ベージュ、ライトグレーといった「膨張色」や「明るい色」のソファが断然おすすめです。
壁や床の色とトーンを合わせることで、ソファが空間に溶け込み、圧迫感を軽減してくれます。
まるでお部屋が広くなったかのような、すっきりとした印象になりますよ。
とはいえ、「汚れが目立ちそうで心配…」という方もいらっしゃいますよね。
その場合は、先ほどもお話ししたカバーリングタイプのソファを選んだり、お気に入りの柄のマルチカバーやブランケットを掛けたりするのがおすすめです。
汚れを防げるだけでなく、お部屋のアクセントにもなって一石二鳥です。

逆に、ネイビーやブラウン、チャコールグレーといった「濃い色」や「収縮色」のソファは、空間を引き締めてくれる効果があります。
お部屋全体がぼんやりとした印象になるのを防ぎ、メリハリのあるスタイリッシュな空間を演出してくれます。
この場合、クッションやラグ、カーテンなどに明るい色を取り入れると、重くなりすぎず、バランスの取れたコーディネートになりますよ。
思い切ってグリーンやブルー、イエローといったアクセントカラーのソファを選ぶのも素敵です。
ソファがお部屋の主役となり、一気におしゃれなカフェのような雰囲気に。
自分らしさを表現したい方には、ぜひ挑戦していただきたいです。

次に大切なのが「レイアウト」です。
ワンルームの場合、ソファの配置にはいくつかのパターンがあります。
一番オーソドックスなのは、「壁付け」です。
壁に沿ってソファを置くことで、お部屋の中央にスペースが生まれ、生活動線を確保しやすくなります。
テレビの正面に置けば、自然とリラックススペースが完成しますね。
お部屋を広く見せるには、部屋の入り口から見て奥の壁に沿って置くのがセオリーです。
視線が奥まで抜けるため、奥行きが感じられます。

もう一つのテクニックは、ソファを使って「空間を仕切る」というレイアウトです。
お部屋の中央あたりにソファを置き、ベッドスペースとリビングスペースを緩やかに分けるのです。
こうすることで、生活にメリハリが生まれ、それぞれの空間をより快適に使うことができます。
この場合、背面のデザインが美しいソファを選ぶのがポイントです。
背もたれが低いローソファなら、空間を仕切りつつも圧迫感が出にくいのでおすすめですよ。

ソファは、単なる家具ではありません。
あなたの暮らしの中心となり、毎日を彩ってくれる大切なパートナーです。
色とレイアウトを味方につけて、あなただけの理想のお部屋を完成させてくださいね。

店主の解説2

「寝心地が悪い」はもう古い?最新ソファベッドの進化と賢い選び方

一人暮らし、特にワンルームのお部屋で「ソファもベッドも両方置きたい」という願いを叶える、最も合理的な家具、それが「ソファベッド」です。しかし、お客様の中には「ソファベッドって、結局どっちつかずで、座り心地も寝心地も悪いのでは?」という、一昔前のイメージをお持ちの方も少なくありません。ご安心ください。私のようなベッドのプロから見ても、近年のソファベッドの進化は目覚ましく、その懸念は過去のものとなりつつあります。ここでは、最新ソファベッドの進化のポイントと、賢い選び方を解説します。

進化ポイント1:【寝心地の革命】ベッドに迫る快適性
かつてのソファベッドは、座面の下に簡易的なマットレスが折り畳まれている構造が多く、どうしても寝心地は二の次でした。しかし、最新のモデル、特に私ども寝具専門店が扱うような製品は、その構造が根本から違います。座面そのものに、通常のマットレスと同じ「ポケットコイル」を内蔵したり、高密度のウレタンフォームを使用したりすることで、ソファでありながら、本格的なベッドに迫る体圧分散性と快適な寝心地を実現しています。毎晩の睡眠にも十分耐えうる、まさに「眠れるソファ」へと進化しているのです。

進化ポイント2:【操作性の向上】女性一人でも軽々変形
「変形させるのが重くて大変そう…」という心配も無用です。最新のソファベッドは、ギアの改良や軽量な素材の採用により、驚くほどスムーズに変形させることが可能です。背もたれを倒すだけのリクライニングタイプや、座面を引き出すだけのドローリータイプなど、女性一人の力でも、汗をかくことなく数秒でベッドへと切り替えられるモデルが主流です。

進化ポイント3:【デザインの洗練】一見してソファベッドに見えない
いかにも「ソファベッドです」という野暮ったいデザインは、もはやありません。ファブリックの質感や、フォルムの美しさにこだわった、おしゃれなモダンソファと見分けがつかないほど、デザイン性が向上しています。お部屋のインテリアを一切妥協することなく、機能性を手に入れることができます。

■賢い選び方のコツ
購入を検討する際は、デザインだけでなく「ベッドにした時のサイズ」がお部屋に収まるかを確認すること。そして、内部構造が「ポケットコイル」か「高密度ウレタン」かなど、寝心地に関わる部分をチェックすることが重要です。一台で二役をこなす最新ソファベッドは、限られた空間で暮らす一人暮らしの、最も賢いパートナーと言えるでしょう。

いっそ「ソファを置かない」という選択。ベッドを主役にした快適ワンルーム術

「一人暮らしの部屋にソファを置きたい。でも、どうしてもスペースが…」。そんなお悩みを抱えるお客様に、私、ベッド専門店の店主として、一つ大胆なご提案があります。それは、いっそ「ソファを買わない」という選択です。そして、ソファに使うはずだったご予算とスペースを、全て「ベッド」に投資する。そうすることで、実はソファがある暮らし以上に、快適で贅沢な一人暮らしが手に入る可能性があるのです。

その主役となるのが、日中はソファとして活躍する「デイベッド」という考え方です。特別なベッドを用意する必要はありません。お使いのベッド、あるいはこれから購入するベッドを、少しの工夫で最高のくつろぎソファへと変身させるのです。

■ベッドを「デイベッド化」する、簡単3ステップ

  1. ベッドの長辺を壁にピッタリつける:これが最も重要な最初のステップです。ベッドの長い方の側面を壁につけることで、壁が天然の背もたれとなり、一気にソファらしいレイアウトになります。
  2. クッションを効果的に使う:壁を背もたれにするだけでは硬くてくつろげません。そこで、壁際に大きめ(50〜60cm角)で、少し硬さのあるスクエアクッションを3〜4個並べ、ソファの背もたれを作ります。その手前に、デザインや素材の違うお気に入りのクッションをいくつか置くと、見た目もおしゃれで、座り心地も格段にアップします。
  3. ベッドスローやマルチカバーを掛ける:掛け布団がそのまま見えていると、どうしても「寝具感」が出てしまいます。日中は、その上に一枚布のベッドスローや、ソファ用のマルチカバーを掛けてみましょう。これだけで生活感がすっと消え、完全にリビングの家具としての佇まいになります。

このスタイルの最大のメリットは、ソファが不要になることでお部屋が圧倒的に広くなること。そして、何より「ソファ」として使っている時間の座り心地が、どんな高級ソファにも負けないくらい快適なことです。なぜなら、その土台は、あなたの体を支えるために選び抜かれた、最高のマットレスなのですから。ごろんと寝転がりながら映画を見たり、本を読んだり。それは、中途半端なソファでは決して味わえない、至福のくつろぎ時間となるでしょう。

夜は最高の寝心地を約束する広々としたベッドとして、昼は友人を招けるほど立派なくつろぎのソファとして。ベッドを主役に据えるという発想の転換が、あなたの一人暮らしを、もっと自由で、もっと快適なものに変えてくれるはずです。

ベッドとソファの最適な関係とは?ワンルームの「ゾーン分け」レイアウト術

「やっぱりベッドとソファ、両方欲しい!」もちろん、それも素晴らしい選択です。食事をしたり、友人と語らったりする場所と、神聖な眠りの場所は、明確に分けたい、という方も多くいらっしゃいます。しかし、ワンルームのような一つの空間に、ベッドとソファという二つの大きな家具を置くには、少しだけ戦略が必要です。ただ無計画に置いてしまうと、お部屋が家具で埋め尽くされ、窮屈で落ち着かない空間になってしまいます。重要なのは、お部屋の中に「リビングゾーン」と「ベッドゾーン」という、見えない境界線を作る「ゾーン分け(ゾーニング)」という考え方です。

テクニック1:【背中合わせ】で、空間を明確に分割する
これは、お部屋の中央付近にソファを置き、その背中側にベッドを配置するレイアウトです。ソファの背面が、物理的な仕切り(パーテーション)の役割を果たし、リビングゾーンとベッドゾーンを最も明確に分けることができます。入り口から入った時に、ベッドが直接見えにくいというメリットもあります。お部屋の奥にベッドゾーン、手前にリビングゾーンが生まれる、メリハリの効いた空間になります。比較的、縦に長い長方形のお部屋に向いている配置です。

テクニック2:【L字型】で、心地よい「おこもり感」を演出する
お部屋のコーナー(角)にベッドを配置し、その側面と直角になるようにソファを置く、L字型のレイアウトです。ソファとベッドに囲まれた、居心地の良い「おこもり感」のあるリビングゾーンが生まれます。友人が来た時も、自然と会話が弾むような、親密な空間を演出しやすいのが特徴です。ベッドとソファの間にローテーブルを置けば、完璧なくつろぎコーナーの完成です。

テクニック3:【並列】で、それぞれの独立性を保つ
少し幅の広いお部屋であれば、片方の壁にベッドを、もう片方の対面の壁にソファを置く、並列のレイアウトも可能です。中央に通路(動線)が確保され、それぞれのゾーンの独立性が高まります。ベッドでくつろぎながら、ソファの向こうにあるテレビを見る、といった使い方もできます。

■ゾーン分けを、さらに効果的にする小物術

  • ラグを敷く:ソファとローテーブルの下にラグを一枚敷くだけで、そこが「リビングゾーンである」ということが、視覚的に明確になります。
  • 照明を使い分ける:リビングゾーンには明るめのフロアランプを、ベッドゾーンには枕元を照らす小さなベッドサイドランプを、というように照明を使い分けることでも、空間の役割を分けることができます。

計画的なレイアウトで、ベッドとソファの最適な関係を築くこと。それが、限られた空間でも、ONとOFFを上手に切り替えられる、快適な一人暮らしを実現する秘訣です。

店主のつぶやき 一人暮らしを彩るソファの種類と選び方を徹底解説!


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