ベッドフレームの下に収納機能が付いたベッドの事を「収納ベッド」と呼んでいます。
収納の種類がいろいろあり、引き出し収納、チェスト収納、跳ね上げ式収納などがあります。
多くの収納付きのベッドフレームを販売していますが、人気があり、選ぶのが難しいかもしれません。
収納のタイプごとに選び方を解説したいと思います。
また、店主がおすすめする10個の商品を紹介します。
是非、ご覧下さいませ。
店主はベッド販売歴が17年以上とベテランです。なんでも聞いてください。
収納ベッドとは?選び方は
収納ベッドとは、床板下の空間に、引き出しや棚などの収納スペースが付いているタイプのベッドです。
ベッドは、部屋に置くとき、広いスペースが必要になります。
他の家具や日用品を置くスペースに割くことができなくなります。
収納ベッドは、限られたスペースを有効活用できるので、狭い日本の住宅事情にピッタリです。
衣類や寝具、本や雑貨などを整理して、収納できます。
引き出し式
ベッドの下に引き出しが付いているタイプです。
引き出して使うので、どなた様にも開閉が簡単です。
物の分類がしやすく、片づけやすいです。
跳ね上げ式
ベッドのマットレス部分を持ち上げて、収納スペースを広く大きく開くタイプです。
大きなもの、かさばるもの、重い物など、大容量の荷物を収納できます。
棚・コンセント付き
ヘッドボードやサイドフレームに棚やコンセントが付いているタイプで、お気に入りの小物やスマホ、時計、照明を置けます。
ライフスタイルに合わせて、組み合わせても使えます。
収納ベッドのメリットとデメリット 選び方は
収納ベッドのメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
収納ベッドのメリットは、以下です。
ベッド下に収納スペースがあるため、クローゼットやタンスなどの家具を減らすことができます。
スペースを節約できるので、ご友人とお茶するのも楽しいですね。
防災にも、お子様が遊んでも安全です。
部屋にあふれた物を整理しやすいのも魅力です。
引き出しや棚などに、衣類、本、布団、アクセサリーなど大きなもの、かさばるもの、細かいものと、物を分類して収納することで、探しやすくなります。
物が散らかっていないため、寝室が広く感じられます。
空気の流れも良くなり、寝室が快適になりますね。
収納ベッドのデメリットは、以下です。
もともと大きな家具であるベッドは、重い物ですが、収納スペースに物が入っていると、さらにベッド自体が重くなります。
引っ越しや模様替えでの移動やお掃除は、難しいでしょう。
引き出しや跳ね上げ式の場合は、開閉する際に手や足を挟まないよう、特に、小さなお子様やご高齢の皆様には、ご注意くださいませ。
ベッド下の収納スペースは、ホコリや湿気が溜まりやすい場所です。
そのままにしておくと、カビの温床になります。
アレルギー体質のお子様やご高齢の方、健康に気を遣っている方々には、こまめな換気やお布団やマットレスのお手入れ、寝室の清掃を行う必要があります。
収納ベッドの種類と特徴 選び方は
4つの種類と特徴をご紹介します。
シングルベッドは、一人用のベッドです。
横幅が、約95cm×195cmです。
4畳半〜6畳くらいのスペースが限られた部屋に最適です。
セミダブルベッドは、1〜2人用のベッドです。
横幅が、約120cm×195cmです。
シングルよりも横幅が広く、ゆったり寝られます。
ダブルベッドは、1〜2人用のベッドです。
幅が、約140cm×195cmです。
パートナー様同士で、並んで使うことができます。
お一人でゆったりと使うのも贅沢感があります。
ロフトベッドは、ベッドの下に、デスクやソファなどを置ける高さのあるベッドです。
クローゼットいらずで、ベッドの下に着替えや日用品、学用品を準備できますので、
部屋全体を有効に使えます。
収納スペースの形や機能、自分の寝室のサイズ、目的に合わせて組み合わせてお選びいただけます。
収納ベッドの選び方
どのように収納ベッドを選んだらよいか、選び方を考えてみましょう。
ベッドのサイズは、寝室の広さや人数に合わせて選びます。
寝室の広さは、もう計測しましたか?
お引越しの予定はございますでしょうか?
運び出せるベッドの大きさも加味しましょう。
家族構成も、小さなお子様、成長期のお子様、社会人では、ライフスタイルの変化がありますよね。
いまだけ使えればいいベッドか、永く使いたいベッドを選ぶかが、決め手になります。
部屋に余裕がある場合は、大きめのベッドを選ぶと快適です。
お一人で使っても、寝返りを大きくできるゆとりがありますし、お子様と添い寝する場合にも、安全ですね。
部屋が狭い場合は、小さめのショート丈ベッドや、高さのあるロフトベッドを選ぶとスペースを節約できます。
収納ベッドは、収納したい物の量や種類に合わせて選びます。
多くの物を収納したい場合は、跳ね上げ式や引き出し式の大容量収納タイプを選びましょう。
少ない物や小物を収納したい場合は、ヘッドボードに棚やコンセント付きタイプをどうぞ。
デザインは、寝室の雰囲気や好みに合わせて。
シンプルでモダンなデザインは、どの年代からも人気があり、どんな部屋にも馴染みやすいです。
カントリー調やナチュラルなデザインは、温かみがあります。
女性の一人暮らしにも、良さげ。
カラフルやポップなデザインは楽しく明るい印象になります。
子供部屋に似合うベッドですね。
ご予算は、いかがですか?
高価なベッドでも、長く使えるものならコスパが良いかもしれませんね。
安価なベッドでも、品質が良く、お気に入りののデザインなら、満足できますよね!
2023年版・収納ベッドのおすすめ商品10選 選び方
シンプルモダンデザイン・収納ベッド 【Pleasat】プレザート
日常生活の動線を楽に、快適にする収納ベッドです。
ベッド下に、2杯の引き出し収納が付属しています。
毎日使う着替え、タオル、パジャマ、リネン類など。
整理して収納できるので物が迷子になりませんね。
シンプルな中に、上品でエレガント。
無駄をそぎ落としたシャープな印象。
直線的で、スタイリッシュ。飽きの来ないデザインです。
ヘッドボードの背面は、化粧仕上げです。
耐久性に優れた、強化樹脂仕上げです。
棚コンセント付き引き出し収納ベッド Ever X エヴァー エックス
どんな年代からも愛される!ずっと使える、定番デザイン。
耐荷重約120kgなので
成長期のお子様でも、安心してお使いいただけます。
ベッド下の引き出しに賢く収納できて、
寝室全体がスッキリと、シンプルライフが叶います。
ヘッドボードの棚は、小物が置けて、ベッドに横になってからも
使いたいものに、すぐ手が届く!
メガネ、ティッシュ、ハンドクリーム、スマホなど。
シンプルモダンデザイン・収納付きベッド 【ZWART】ゼワート
ヘッドボードは、ほぼフラットです。何も置かない贅沢。
どこから見ても隙が無いほどの仕上がりで、
シンプルさを極めた、美しい直線デザインです。
ベッドを2台並べても圧迫感が少ないです。
寝室全体が、シックに輝き、センスアップされますね。
ベッド下収納は、引き出しで開閉。
もっともポピュラーな引き出し収納で物の迷子を減らします。
シーツ、枕カバー、バスタオルなど、淡い替えを収納すると
サッと取り出せて、時短になりますね。
布団で寝られる大容量収納付きベッド Semper センペール
部屋が片付く、お布団で寝られるベッドをご希望の皆様へ。
マットレスが苦手な方。お布団が好きな方。
頑丈な設計で、安眠できます。
お気に入りのお布団を使うことができるベッドです。
衣装ケースで衣替えをする方、必見!
ベッド下のスペースと、奥行きを活かして、
最大8個も並べられるので、引き出しを入れ替えるだけで
夏も冬も、衣替えが完成しちゃいます!
物が多い、片付かない、と収納にお困りの皆様へ。
とにかく収納場所が欲しいという方々へ、ぜひ!
【組立設置費込】 コンセント付き・モダン畳チェストベッド【悠然】ゆうぜん
日本の文化、畳。畳の床板は、香りも感触も良いですね。
独自の弾力性、断熱性。夏は涼しく、冬は暖かい。
高品質の日本製品なので安心です。
ものを片づけられるクローゼットや押し入れが無い場合。
お部屋につい出したまま、散らかりがち。
収納にお困りでしたら、ベッド下スペースを利用しましょう。
引き出し5杯の付属。ものを探しやすく、取り出しやすいです。
ベッド周りで毎日使う日用品、
着替え、タオル、本、薬、アクセサリーなど。
頼れる収納力で、タンス丸ごと一つ分の荷物が入ります。
棚・コンセント・ショート丈チェストベッド【iglesia】イグレシア
ベッドを置きたいけど、部屋が狭いので買えない。という皆様。
ベッド全体の縦の長さが、約180cm。
コンパクトなサイズ感が人気の、ショート丈収納ベッドです。
ドアの位置、クローゼットの扉、テレビやドレッサーなど、
他の家具にぶつからないで、設置することができます。
小柄な女性にも、小学生のお子様にもちょうどいいサイズです。
ベッド下一面が、収納部分なので、チェストいらず!
大きいもの、細かいもの、長い物も、引き出しに分類しながら
大事に保管できますね。
引き出しは、スライドレール仕様で、スムーズに動かせます。
組立設置付 連結 棚・コンセント付収納付きベッド Ernesti エルネスティ
マットレスはもちろん、お布団も使える!
湿気を逃していつも清潔に使える、「すのこ」床板です。
すのこは、風の通り道を作りますので、湿気で蒸れる心配ご無用!
寝汗をかきやすい方、湿気の多い季節にも、すのこが良い!
床板下には、引き出しも付属しており、
隠したいものを全部、ベッド下に収納できます。
寝室にあふれがちなパジャマ、タオル、かけ布団など寝具も
ベッド下に収納できるから、お部屋が広くなります!
防災面からも、安眠!お子様が遊んでも、安心!
国産の製品で、安心な設計です。
モダンライト・コンセント収納付きベッド【Modellus】モデラス
寝室は、からだを休め、明日への英気を養う場所。
プライベートな時間を充実させるのが、大人の優雅な時間の使い方。
モダンでおしゃれで、ラグジュアリー。
引き出しは3杯。着替え、リネン類、アクセサリーと分類しよう。
引き出しの反対側には、スーツケース、スポーツ用品。
メガネ、スマホ、リモコン、ハンドクリーム。
ベッド周りで使いたい、ちょっとした日常の小物を
ヘッドボードの棚にそろえておく。使うときに、慌てない。
本、雑誌、書類は、ヘッドボードの側面に収納。
ほんのりライトが灯り、暖かな雰囲気の中で、リラックス。
お客様組立 通気性抜群_ガス圧式大容量跳ね上げベッド No-Mos ノーモス
ヘッドボードの無いタイプで、すっきり省スペース!
最大収納量は、約830リットル!かさばるもの、重い物、
部屋に置いたままのスーツケースや扇風機も片付きます!
ベッド下がまるごとチェストみたい!
ホコリを防いで、空気の流れを作りながら、清潔感を保つ。
床板は、丈夫な、天然木すのこ構造。
通気性が高く、カビ対策がばっちり可能です。
収納部分の開閉時や、寝返りなどの衝撃にも強い造りです。
スプリングが無くても頑丈なので、お布団が使えます。
お手入れをこまめに行いたい方に、ピッタリです。
お客様組立 国産 多機能頑丈すのこチェストベッド Salberg サルベルグ
ワンランク上の、頑丈ベッドが登場しました!
強い、高機能、デザインを叶えた、欲張りベッドです。
最大収納量は、約620リットル。
着替えのお洋服、バスタオル、寝具。スーツケース、ゴルフバッグ。
想い出の物、アクセサリー。カーペット、旅行用品。
ベッド下を有効活用して、広いお部屋で過ごしましょう!
補強桟があり、重い荷物が入っても底が抜けにくい。
ものの出し入れがスムーズなスライドレール付属です。
床板は「すのこ」だけど、耐荷重が約600kg!頼れる頑丈さ。
寝返りが大きい方でも、体格の大柄な方でも、安眠できます。
すのこの通気性で、余分な蒸気をためないから、
蒸れにくく、夏でも過ごしやすいのが魅力です。
メイドインジャパン、品質の信頼感。
店主の解説
収納ベッドの選び方のポイント
収納ベッドを選ぶ際には、まず自分のライフスタイルや部屋の広さを考慮することが重要です。
部屋が狭い場合は、引き出し式の収納ベッドがおすすめです。
収納スペースを最大限に活用したい場合は、跳ね上げ式のベッドが最適です。
収納する物の種類も考慮しましょう。
洋服や小物なら引き出し式、大きな荷物なら跳ね上げ式が適しています。
ベッドの高さやデザインも重要です。
低めのベッドは圧迫感を減らし、モダンな雰囲気を演出できます。
高めのベッドはより多くの収納スペースを確保できます。
コンセント付きや棚付きのタイプもあり、機能性を重視するなら便利なポイントとなります。
収納ベッドの素材と耐久性
収納ベッドは長期間使用する家具なので、素材や耐久性をしっかりと確認することが大切です。
ベッドフレームには木材やスチールが使用されます。
木製のベッドは温かみがあり、インテリアに馴染みやすいですが、耐久性は種類によります。
パーティクルボードよりも無垢材や集成材の方が頑丈です。
スチールフレームはシンプルで軽量ながら、耐久性に優れています。
引き出し部分のレールや跳ね上げ機構の耐久性もチェックしましょう。
スムーズな開閉が長く続くかどうかが重要です。
通気性も考慮すると良いでしょう。
すのこ仕様の収納ベッドは湿気を逃がし、カビの発生を防ぐ効果があります。
価格とコストパフォーマンス
収納ベッドの価格帯は幅広く、安価なモデルから高級モデルまで様々です。
重要なのは、自分の予算と求める機能を照らし合わせて、最適なものを選ぶことです。
価格が安いベッドは素材や耐久性に注意が必要ですが、シンプルな機能で十分な場合にはコストパフォーマンスが高い選択となります。
逆に、高級な収納ベッドは品質が良く、デザイン性や耐久性も優れています。
長く使うことを考えれば、初期投資を惜ししっかりしたモデルを選ぶのも良いでしょう。
配送や組み立てのコストもチェックしておくと、予算計画が立てやすくなります。
店主の解説2
「引き出し式」と「跳ね上げ式」、どっちがおすすめ?あなたの収納スタイルに合う正解は
「収納ベッド」と一口に言っても、その収納方法には大きく分けて二つのタイプが存在します。それは、日常の衣類などの収納に便利な「引き出し式(チェストベッド)」と、ベッド下が丸ごと巨大な収納庫になる「跳ね上げ式」です。「どちらがおすすめですか?」というご質問をよくいただきますが、その答えは、お客様が「何を」「どのくらいの頻度で」収納したいかによって変わってきます。それぞれの特徴を深く理解し、あなたの収納スタイルに合う正解を見つけましょう。
■【整理整頓と日々の使い勝手なら】引き出し式(チェストベッド)がおすすめ
ベッドの片側、あるいは両側に、複数の引き出しが付いているタイプです。タンスとベッドが一体化したような構造で、非常に人気があります。
- こんな方におすすめ:寝室にタンスを置きたくない方、衣類やタオル、下着類など、こまめに使うものを整理整頓したい方。引き出しが大小複数に分かれているため、種類ごとに分類して収納するのに非常に便利です。寝具を動かす必要がなく、思い立ったらすぐに目的の物をサッと取り出せる、アクセスの良さが最大の魅力です。
- 注意点:引き出しを全開にするためのスペースが、ベッドの側面に必要になります。お部屋のレイアウトによっては設置が難しい場合があります。
■【最大容量と大物収納なら】跳ね上げ式がおすすめ
床板部分が、車のトランクのようにガス圧の力でスムーズに持ち上がり、ベッド下が丸ごと一つの巨大な収納スペースになるタイプです。
- こんな方におすすめ:オフシーズンの物や、年に数回しか使わない物を、生活空間から完全に隠してしまいたい方。内部に仕切りがないため、スーツケースやゴルフバッグ、来客用の布団一式、扇風機などの季節家電といった、長くてかさばる「大物」を、形を気にせずそのまま収納できます。収納容量では、あらゆるベッドの中で最大級を誇ります。
- 注意点:収納されている物を取り出すには、一度マットレスや寝具を持ち上げる必要があります。そのため、日常的に頻繁に出し入れする物の収納にはあまり向いていません。
【店主の結論】
もしあなたが、収納ベッドを「タンスの代わり」としてお考えなら「引き出し式」を。もし「押入れの代わり」としてお考えなら「跳ね上げ式」を選ぶのがおすすめです。
おすすめの収納ベッドは「BOX構造」。耐久性と清潔さで選ぶ、プロの見極め方
同じ「引き出し式」の収納ベッドでも、実はその内部構造によって、長年使う上での「頑丈さ」や、衣類などをしまう上で重要な「清潔さ」に、大きな差が生まれることをご存知でしょうか。特に、しっかりとした作りのものを選びたい、と考えるお客様に、私、店主佐藤が自信を持っておすすめするのが、「BOX(ボックス)構造」を採用した収納ベッドです。ここでは、その優れた構造について詳しく解説します。
■一般的な「組立式」引き出しとの決定的な違い
まず、比較的安価なベッドに多い「組立式」の引き出しは、ベッドフレームを組み立てた後、その下の空間にキャスター付きの引き出しをはめ込む(あるいは置くだけの)構造です。この構造の弱点は、ベッドフレームと引き出しの間に隙間が多く、床のホコリが内部に侵入しやすいことです。
一方、チェストベッドなどに採用される「BOX構造」は、引き出し収納部分そのものが、あらかじめ工場で頑丈に組まれた完成品の「箱(BOX)」になっています。そして、その箱自体がベッドの土台を兼ねる構造です。まさしく「タンス」と「ベッド」が一体化した、非常に合理的な作りなのです。
■「BOX構造」をおすすめする、3つの絶大なメリット
- 圧倒的な頑丈さ(耐久性):BOX構造は、収納BOX自体がベッドの基礎となるため、マットレスや人の体重を「面」全体でしっかりと支えます。そのため、きしみや揺れが極めて少なく、抜群の安定感と高い耐荷重を誇ります。長く安心して使いたい方には、最も信頼できる構造です。
- 究極の清潔さ(防塵性):BOX構造の引き出しは、四方が板で完全に囲まれています。そのため、ベッド下から舞い上がるホコリが、引き出しの内部に侵入するのをほぼ完璧にシャットアウトします。オフシーズンの大切な衣類やリネン類を、いつでも清潔な状態で保管できます。
- 意外と簡単な組み立て:「収納付きは組み立てが大変そう」というイメージがありますが、BOX構造は引き出し部分がすでに完成しているため、実は組立式のベッドよりもパーツ点数が少なく、組み立てが比較的簡単なケースが多いのです。
収納ベッドを選ぶということは、単に引き出しの数で選ぶということではありません。そのベッドが、長期的な使用に耐える、信頼の「BOX構造」を採用しているかどうか。それが、質の高い収納ベッドを選ぶための、プロがおすすめする最も重要なチェックポイントなのです。
【購入前に必ず確認を】引き出しが開かない!を防ぐ、設置スペースの採寸術
収納付きベッド、特に引き出しタイプの購入で、お客様が陥ってしまう失敗談の中で、圧倒的に多いのが「ベッドは部屋に置けたけど、壁や他の家具が邪魔で、引き出しが最後まで開けられない…」という悲劇です。これは、せっかくの収納機能が半減してしまう、非常にもったいない事態です。そんな後悔をしないために、購入ボタンを押す前に必ず行っていただきたい「採寸のコツ」と「レイアウトの確認」について、プロの視点から伝授します。これこそ、私がお客様にできる、最高のアドバイスの一つです。
■引き出しを全開にするために必要な「開閉スペース」とは?
チェストベッドなどの引き出しは、奥の物までスムーズに取り出せるよう、ほぼ全開になる「スライドレール」を採用しているものが主流です。これは非常に便利な機能ですが、その分、引き出し本体の奥行きとほぼ同じだけの「開閉スペース」が、ベッドの側面に必要になるのです。
【必要なスペースの目安】
引き出しの奥行きが約50cmの場合、最低でも50cm以上のスペースが必要です。しかし、これでは引き出しの前に人が立つことができません。私たちが推奨しているのは、ベッドの側面から壁や他の家具まで、最低でも60cm、余裕を持つなら70cm以上のスペースを確保することです。
■お部屋のレイアウトと「引き出しの向き」の最終確認
収納ベッドは、その多くが、引き出しが片側にのみ付いているタイプです。そして、引き出しが付いていない反対側は、ラグやスーツケースなどを収納できる「長物収納スペース」になっています。
ここで重要になるのが、「引き出しを、お部屋の右側に設置するか、左側に設置するか」という問題です。
- お部屋のドアの位置、クローゼットの位置、他の家具の配置を考えた時に、どちら側に引き出しがあれば、最もスムーズに出し入れできるでしょうか?
- 多くの商品は、組み立てる段階で、引き出しの位置を左右どちらにでも設定できる「リバーシブル構造」になっていますが、一部には向きが固定されている商品もあります。購入前に、必ず商品説明で「左右付け替え可能」かどうかを確認してください。
最も確実な方法は、
新聞紙などをベッドの「外寸」と同じ大きさにテープで貼り合わせ、床に置いてみる「原寸大シミュレーション」です。さらに、引き出しが開く部分も紙で付け足してみれば、必要なスペースが視覚的に一目瞭然となります。「このくらいあれば大丈夫だろう」という感覚に頼らず、ほんのひと手間、正確な採寸とシミュレーションを行うこと。それが、あなたの新しいベッドライフを、後悔のない快適なものにするための、最も確実な方法なのです。