おすすめのベッドマットレスの選び方とサイズについて


ベッドマットレスとは何でしょうか?
ベッドフレームに横になるために敷いて、クッション性、保温性を保ち、身体を健康的に守ります。
ヘルシーな快眠のために、スプリングマットレスやウレタンフォームなど、弾力性、汎発性、体圧分散性など、種類が豊富です。
ベッド販売歴17年以上となる店主が、おすすめのマットレスについて解説します。



おすすめのベッドマットレス選び方

ベッドマットレスを選ぶ際のポイントは、快適性、サポート性、耐久性、ご予算です。

快適性: ベッドマットレスの快適性は、睡眠の質に直結します。
体圧分散や体のラインにフィットする能力、適切な反発力などが重要です。
体に合った適度な柔らかさと硬さのマットレスを!

サポート性: 身体全体や背骨への適切なサポートも重要です。
適度な固さがあり、体の自然な曲線をサポートするマットレスがよろしいでしょう。
腰痛の方にはサポート性の高いマットレスがおすすめです。

耐久性: ベッドマットレスは長く使うものです。
耐久性も考慮しましょう。
品質の高い素材や製造方法が使用されているマットレスは、長期間、形状を保ち、劣化しにくいです。

予算:ご予算の範囲で、優れたマットレスを選びましょう。
高品質なマットレスは、必ずしも高価なものが最適とは限りません。
ご予算内で、体型や寝姿勢に合ったベッドマットレスを!

実際に店舗で試すことや、口コミやレビューを参考にすることもおすすめです。
快適な睡眠環境を整えましょう。


適切なサイズのベッドマットレス おすすめ

ベッドマットレスを選ぶ際には、適切なサイズを選ぶこと!
スペースに合わせたサイズを選んで、快眠しましょう。
必ず、ベッドフレームやベッドの寸法を確認しましょう。

シングルサイズ: 横幅約97cm、
長さ約195cm程度のサイズです。
お一人様用のベッドとして最も一般的なサイズです。狭いスペースにも設置しやすい。

セミダブルサイズ: 横幅約120cm、
長さ約195cm程度のサイズです。
シングルよりもやや広いサイズで、一人でゆったりと寝られます。

ダブルサイズ: 横幅約140cm、
長さ約195cm程度のサイズです。
お二人で寝るのに適したサイズです。

クイーンサイズ: 横幅約160cm、
長さ約195cm程度のサイズです。
お一人様でのご使用でもゆとりがあり、カップルや寝返りが多い方にも、快適なスペース!

キングサイズ: 横幅約180cm、
長さ約195cm程度のサイズです。
最も広いサイズであり、ゆったりとした寝心地を求める方に!
ご家族お二人以上で寝る場合や、寝返りを多く打つ方に。

ベッドマットレスを選ぶなら、寝るスペースに合わせて
適切なサイズを選ぼう。
体型や好みに応じても選択肢が異なるため、
実際に店舗で試すことをおすすめします。


寝るスペースのサイズに合わせる:
ベッドフレームやベッドの寸法を確認し、それに合ったサイズのマットレスを選びましょう。
マットレスがベッドフレームからはみ出すことなく、しっかりと収まることが重要。

快適な寝姿勢を保つ:
マットレスのサイズが身体に適していると、正しい寝姿勢を維持できます。
背骨の自然なカーブをサポートし、体圧を均等に分散し、 腰痛や身体の痛みを軽減します。

カップルで使用する場合は、お二人分のスペースを考慮する:
パートナー様同士で横になるときは、スペースが必要です。
寝返りや動きが多い方も快適に眠れるように広めのサイズを選ぶことをおすすめします。

個人の好みに合わせる:
快適な睡眠は個人の好みによっても左右されます。
柔らかめが好きな方、硬めが好きな方など、マットレスの硬さや質感をお楽しみくださいませ。

ベッドマットレスの選び方においては自分の身体の特徴や好み、寝るスペースを考慮し、適切なサイズを選ぶこと。


敷布団とベッドマットレスの違い

敷布団とベッドマットレスは、異なる特徴があります。
敷布団:敷布団は、日本の伝統的な寝具です。
敷布団は、床板に敷くので、床の硬さや保温性を考えましょう。
敷布団は軽量で柔らかい綿や羊毛などで作られており、体にフィットして包み込むような感触が特徴です。
敷布団は、折りたたんで収納。場所を取らずに使える!

ベッドマットレス:
ベッドマットレスは、ベッドフレームの上に置いて使用します。
スプリングやフォームなどの素材で作られ、体をサポートする役割を果たします。
ベッドマットレスは、体圧分散や腰痛の緩和、快適な寝姿勢の維持などの特徴があります
ベッドマットレスはサイズや硬さなどのバリエーションが豊富。
お好み、お体の状態でお選びになれます。
ベッドマットレスは、ベッドフレームに合わせて選び、
適切なサイズや硬さを考慮しながら使用します。
使う場所によっては、敷布団がおすすめです。


マットレスと腰痛の関係

ベッドマットレスと腰痛の関係について説明します。
腰痛は、日常生活に大きな影響を与えますね。
ベッドマットレスは、腰痛を軽減し、寝姿勢をサポートします。
適切なベッドマットレスを選びましょう。

適切なサポート力:
腰痛の場合、腰部の適切なサポートが必要ですね。
適度な硬さと柔軟性のマットレスが、腰部の安定と適切な位置への沈み込みを促し、腰痛の軽減にお役立ち。

体圧分散:
ベッドマットレスは体圧を均等に分散する機能が重要です。
腰痛の場合、特定の部位に体重が集中すると痛みが増すことがあります。
適切な体圧分散ができるマットレスは、体の負担を軽減し、腰痛の緩和におすすめです。

姿勢のサポート:
正しい寝姿勢を維持することも腰痛予防になります。
適切な姿勢をサポートするマットレスなら、背骨の自然なカーブを保ち、腰部への過度な負担を軽減。

個々の好みと体型に合わせる:
人によって体型やお好みは違いますので、ご自分に合ったマットレスを見つけましょう。


マットレスの寿命とおすすめの交換時期

ベッドマットレスの寿命と交換時期について説明します。
ベッドマットレスは、長期間の使用や経年劣化により、性能や快適性が低下します。
適切な寿命と交換時期を把握することは、快適な睡眠環境を保つために重要です。
一般的な目安としては、ベッドマットレスの寿命は、約7〜10年くらいが交換時期としておすすめです。
個々のマットレスや使用状況によって異なる場合もありますので、ベッドマットレスの寿命と交換時期を、よくご検討ください。
快適な睡眠環境を維持するためには、定期的な交換やメンテナンスが重要です。

快適性の低下:
ベッドマットレスは、使っているうちにクッション性、サポート力が低下します。
マットレスが凹んだり、しなやかさが失われるなら、快適性が低下しています。

腰痛や体の不快感:
マットレスの劣化で寝姿勢のサポートが悪くなることも。
起床時に、腰痛や体の痛みを感じるようになったら、マットレスの劣化が原因かもしれません。

アレルギーやハウスダスト:
マットレスは長く使用するとハウスダストやホコリが蓄積されます。
アレルギー症状の増加、清潔さが保てない時は、マットレスの交換を致しましょう。

体型の変化や生活環境の変化:
体型や生活環境の変化で、ベッドマットレスの適合性が変わることがあります
体重の増減やパートナー様との共用など、状況に応じて適切なサイズやタイプのマットレスに変更することが必要かもしれません。


コイルマットレスとその特徴 ランキング順

コイルマットレスとは、ベッドマットレスの一種です。
コイルマットレスは、コイル(スプリング)と呼ばれる金属製のバネが内部にあります。
バネは、体重や圧力によって押されることで反発し、体をサポートします。

サポート性と安定性:
コイルマットレスはバネの力によって体をサポートし、体全体に均等な圧力を分散させる。
バネの構造により、大きく寝返りを打っても安定します。

通気性と湿気対策:
コイルマットレスはバネの間に空気が通りやすくなっていて、通気性が高いのです。
寝汗などの湿気を逃がしやすく、寝心地が良いです。

カスタマイズ性:
コイルマットレスには、バネの種類や配置、コイルの数などバリエーションが多い!
バネの硬さやコイルの密度を調整すると、お好みの快適性やサポート性になります。
体型、体重、お好みに合わせてくださいませ。

耐久性:
コイルマットレスは、耐久性が高く、長く使えます。
バネはしっかりとしたサポート力を保ちながらも、しなやかさがあり、長くご愛用頂けます。
コイルの品質や厚みによって耐久性が異なる場合もあるため、品質に注意が必要です。

コイルマットレスは一般的なマットレスです。
お好みやお体の状態で、最適なマットレスが異なりますので、
体の特性に合ったコイルマットレスをご検討くださいませ。


安いシングルサイズのマットレス

シングルサイズのベッドマットレスは、お一人様のベッドにぴったりサイズです。
シングルサイズのベッドマットレスの特徴と選び方について説明します。
シングルサイズのベッドマットレスは、横幅約97cm、長さ約195cmのサイズです。
お一人で寝る時や、限られたスペースにベッドを配置するのに適しています。
シングルサイズのベッドマットレスの選び方のポイントです!

快適性:
ベッドマットレスの快適性は重要です。
体にフィットし、適切なサポートのマットレスで、質の高い睡眠になります。
硬さや柔らかさ、クッション性など、お好みの寝心地に合ったマットレスを見つけよう!

サポート性:
背骨の自然なカーブをサポートできる
マットレスを選ぼう。
適切なサポートで、体の疲労、腰や肩の痛みを軽くできます。
マットレスの素材や構造に注目してくださいね。

適切な硬さ:
適切なマットレスの硬さは使う方のお好みや体の状態によって変わります。
背骨の自然なカーブを保つため、適度な硬さが求められます。
硬すぎると圧迫感があり、柔らかすぎると体が沈み込みすぎることも。
使う人の体型や寝姿勢に合わせましょう。

素材と通気性:
マットレスの素材と通気性も重要な要素です。
通気性が高く、湿気を逃がしやすい素材を選ぶと、気持ちよく眠れます。
ポケットコイルメモリーフォームなど、素材の特徴や利点を比較してお選びくださいね。

ポケットコイル:
ポケットコイルは、バネがひとつづつ、個別のポケットに収納さ、一つ一つが独立して動くのが特徴。
体のカーブに合わせたサポートと、適度な反発力と通気性です。
パートナー様同士の寝返りや起床時の動きを受けにくいです。

メモリーフォーム:
メモリーフォームは、体の熱で柔らかくなり、体圧を分散してくれる素材です。
体にフィットし、身体を包み込むような感触を適切なサポートを与えながら、身体の血流を促進する効果もあります。
体の沈み込み感があるため、硬さのこだわりがある皆様は、ご注意を。

ラテックス:
ラテックスは天然素材から作られるものと、合成素材から作られるものがあります。
天然ラテックスは通気性が高く、適度な弾力性とサポート力。
抗菌・防臭効果があり、アレルギーを起こしにくいとされています。
合成ラテックスは通気性や耐久性には劣りますが、価格が手頃です。
素材だけでなく、マットレスの厚さ、重量、耐久性もご検討くださいませ。


人気のダブルサイズのマットレス

ダブルサイズのベッドマットレスは、カップル皆様やご夫婦でご利用になれるサイズです。
ダブルサイズのベッドマットレスの特徴とは?

寸法とサイズ:
ダブルサイズのベッドマットレスは、横幅が約140cm、長さが約195cm程です。
寝るスペースを広く取れます。大人お二人様で横になるのに適しています。
ベッドルームのスペースや個々の身体のサイズに合わせて、適切な幅と長さをお選びくださいね。

サポート性と快適性:
ダブルサイズのベッドマットレスは、大人お二人の体重を支え、快適な寝心地を実現します。
マットレスの選び方では、お二人ともに適切なサポートができ、適度な硬さと柔らかさのマットレスを選びましょう。
体の自然な曲線にフィット。快適な睡眠!

運動分離性:
ダブルサイズのベッドマットレスでは一緒に寝ているお隣の人の寝返りや動きによる影響を最小限に抑えたいものです。
コイルマットレスやポケットコイルマットレスは、個別のバネが動きを独立して吸収するので、動きが他の人に影響を与えにくい設計です。

素材と特性:
ダブルサイズのベッドマットレスには、様々な素材が使用されます。
ポケットコイルマットレスは、適度なサポート、通気性。
メモリーフォームは、体のカーブに沿ってフィットし、圧力分散。
ラテックスマットレスは、快適な弾力性、通気性。
素材の特性や好みに応じて選んでくださいね。
ご自身とパートナーの寝姿勢や体の特性、快適さの好みに合ったダブルサイズのベッドマットレスを!

快適さと温度調節:
快適な睡眠環境のために、温度調節の機能や通気性が重要です。
通気性の高い素材や冷却効果を持つマットレスなら、汗ばむ季節でも快眠をサポート!
熱を逃がしやすい素材、吸湿性のあるカバーも好まれます。

アレルギー対策:
アレルギーを持っている皆様は、ハウスダストやダニを最小限にするために抗アレルギー処理されたマットレスを選ぶと良いでしょう。
ハイポアレルゲニックな素材や抗菌・防臭機能のあるマットレスも考慮しましょう。

耐久性と保証:
ベッドマットレスは長期使用するので、耐久性や品質の良さも重要な要素です。
メーカーの保証期間や品質について調べ、永く安心して使用できるマットレスを選びましょう。

予算:
ベッドマットレスの価格は、様々です。
予算も考慮しながら選びましょう。
高品質なマットレスは、長期的に快適な睡眠をサポートする価値があります。
ダブルサイズのベッドマットレスを選ぶ際には、総合的に考慮し、パートナーさま同士で、快適な睡眠のマットレスを選びましょう。店舗で実際に試すことがおすすめです。
専門家のアドバイスを受けることもよろしいでしょう。


店主の解説

マットレスの種類と特徴を徹底比較!コイルとノンコイル、あなたに合うのはどっち?

こんにちは!「眠り姫」店主の佐藤です。
ベッドの販売に携わって17年以上、本当にたくさんのお客様の眠りに関するお悩みと向き合ってまいりました。
ベッド選びの核心とも言えるのが、そう、「ベッドマットレス」です。
数あるマットレスの中から、ご自身にぴったりの一枚を見つけるのは至難の業ですよね。
まずはマットレスの二大巨頭である「コイルマットレス」と「ノンコイルマットレス」について、それぞれの特徴を徹底的に解説させていただきます。
これさえ読めば、あなたのマットレス選びの軸がきっと見つかるはずです。

多くの方が「マットレス」と聞いて思い浮かべるのが「コイルマットレス」ではないでしょうか。
その名の通り、内部に金属製のスプリング(コイル)が入っているのが特徴です。
コイルマットレスは、さらに「ボンネルコイル」と「ポケットコイル」の2種類に大別されます。

「ボンネルコイル」は、すべてのコイルが連結されているため、面全体で体を支えるしっかりとした寝心地が特徴です。
畳にお布団を敷いた感覚に近いかもしれません。
耐久性が高く、通気性にも優れているため、比較的リーズナブルな価格帯の製品が多いのも魅力です。
育ち盛りのお子様や、硬めの寝心地がお好きな方、ベッドの上で起き上がったり座ったりする時間が多い方におすすめですね。
ただし、コイルが連結しているため、隣で寝ている人の動きが伝わりやすい「横揺れ」が少し気になるかもしれません。

一方の「ポケットコイル」は、一つひとつのコイルが不織布の小さな袋に包まれて独立しているのが最大の特徴です。
体が沈み込む部分のコイルだけが収縮するため、体のラインに沿ってきめ細かく支えてくれる、いわゆる「体圧分散性」に非常に優れています。
包み込まれるようなフィット感があり、横向きに寝ることが多い方でも肩や腰に負担がかかりにくいでしょう。
コイルが独立しているため、隣の人の寝返りの振動が伝わりにくく、お二人でベッドをお使いになる場合にも最適です。
当店でも一番人気のタイプですね。

さて、お次はコイルを使わない「ノンコイルマットレス」の世界です。
代表的な素材は「ウレタンフォーム」や「ラテックス」ですね。

「ウレタンフォーム」は、密度や加工法によって寝心地が大きく変わる、非常に奥が深い素材です。
スポンジをイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
体圧を吸収してじんわりと沈み込む「低反発ウレタン」は、フィット感を重視する方に。
体をしっかりと押し返してくれるような弾力性を持つ「高反発ウレタン」は、寝返りのしやすさを求める方や、腰痛にお悩みの方から支持されています。
軽量で扱いやすく、圧縮梱包でお届けできる製品が多いのもメリットと言えるでしょう。

そして、ゴムの木から採取した樹液を元に作られる天然素材「ラテックス」
柔らかいのに高反発という、独特の弾力性が魅力です。
マシュマロのよう、と表現されるお客様もいらっしゃいますね。
抗菌作用が高く、ダニなどを寄せ付けにくい衛生的な素材でもあります。
寝心地への評価は非常に高いのですが、天然素材ゆえに比較的高価になる点と、ゴムアレルギーの方は注意が必要です。

いかがでしたでしょうか。
マットレスと一口に言っても、その個性は様々です。
「耐久性とコスト重視ならボンネルコイル」「フィット感と体圧分散ならポケットコイル」「寝返りのしやすさなら高反発ウレタン」といったように、ご自身が何を最も重視するかを明確にすることが、最高のベッドマットレス選びの第一歩なのです。

寝心地を左右する「硬さ」の選び方。
体格と寝姿勢で決まる最適なマットレス。

マットレスの種類がある程度絞れてきたら、次なるステップは「硬さ」選びです。
実はこの「硬さ」、寝心地や睡眠の質を決定づける非常に重要な要素なんです。
「店長、腰痛持ちなんだけど、硬いマットレスと柔らかいマットレス、どっちがいいの?」というご質問は、私が17年間で数えきれないほど頂戴してきました。
結論から申し上げますと、「ご自身の体格と、主な寝姿勢に合った硬さ」を選ぶことが正解です。
硬すぎても、柔らかすぎても体には負担がかかってしまうんですよ。

理想的な寝姿勢とは、立っている時の自然な背骨のS字カーブが、そのまま寝ている時もキープされている状態です。
これを実現するためには、マットレスによる「体圧分散」が鍵となります。

柔らかすぎるマットレスの場合。
お尻や背中といった体の重い部分が深く沈み込みすぎてしまい、背骨がW字のように不自然に湾曲してしまいます。
これでは、まるでハンモックで寝ているような状態。
腰回りの筋肉が常に緊張し、血行も妨げられるため、腰痛や体の不調の原因になりかねません。
寝返りも打ちにくくなるため、熟睡感が得られにくい傾向があります。

では、硬すぎるマットレスはどうでしょうか。
今度は逆にお尻や肩甲骨など、体の出っ張った部分に体圧が集中してしまいます。
マットレスと体の間に隙間ができてしまい、特に腰の部分が浮いた状態になるんですね。
これでは、点で体を支えているようなもので、支えのない腰に大きな負担がかかります。
圧迫された部分の血行が悪くなり、しびれや痛みを引き起こすことも。
朝起きた時に「なんだか体が痛い…」と感じる方は、マットレスが硬すぎるのかもしれません。

では、具体的にどう選べば良いのか。
一つの基準となるのが「体格(体重)」と「寝姿勢」です。

  • 体重が軽い方(〜55kg程度):体重が軽いと、硬いマットレスでは体が沈み込体圧分散がうまく機能しないことがあります。
    比較的「柔らかめ〜普通」の硬さのマットレスが体にフィットしやすいでしょう。
  • -
  • 標準的な体格の方(55kg〜80kg程度):多くの方にとって快適に感じられる「普通」の硬さが基本となります。
    その上で、後述する寝姿勢に合わせて微調整するのがおすすめです。
  • -
  • 体格のがっしりした方(80kg〜):体重が重い方が柔らかいマットレスを使うと、腰が落ち込みやすくなります。
    体をしっかりと支えてくれる「普通〜硬め」のマットレスを選ぶと、理想的な寝姿勢を保ちやすくなります。

普段の寝姿勢も考慮に入れましょう。

  • 仰向け寝の方:背骨のS字カーブを自然に保てるよう、腰が沈み込みすぎない程度の適度な硬さが必要です。
    「普通」を中心に、体格に合わせて選ぶのがセオリーです。
  • -
  • 横向き寝の方:肩や腰が出っ張るため、これらの部分が適度に沈み込み、体のラインにフィットする「柔らかめ〜普通」のマットレスがおすすめです。
    硬すぎると肩や腕が圧迫されてしまいます。
  • -
  • うつ伏せ寝の方:腰が反りやすい寝姿勢なので、それを助長しないよう「硬め」のマットレスで体をしっかり支えるのが良いとされています。
    ただし、うつ伏せ寝は首や腰への負担が大きいとも言われていますので、注意が必要です。

マットレスの硬さ選びは、単なる好みだけでなく、科学的な根拠に基づいています。
ご自身の体を客観的に見つめ直し、最適な一品を選んでいただくことが、毎日の快眠への近道となるのです。

見落としがちな「通気性」と「メンテナンス」。
日本の気候と快眠の秘訣。

さて、マットレスの種類と硬さが決まったら、もう安心…と思いきや、実はもう一つ、快適な眠りのために非常に重要な、しかし見落とされがちなポイントがあります。
それが「通気性」と、それに伴う「メンテナンス」です。
日本は世界的に見ても高温多湿な気候。
この湿気対策を怠ると、せっかくの良いマットレスも、その性能を十分に発揮できないどころか、カビやダニの温床となり、寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
17年以上、お客様のベッドを見てきた経験から、この重要性は声を大にしてお伝えしたいですね。

人は寝ている間に、季節を問わずコップ一杯分(約200ml)の汗をかくと言われています。
その汗や湿気は、敷きパッドやシーツを通り抜け、マットレス内部へと吸収されていきます。
この湿気をいかに効率よく外部へ放出できるか、つまり「通気性」が良いかどうかが、マットレスを衛生的に、そして長く使い続けるための鍵となるのです。

素材別に通気性を見ていきましょう。
一般的に最も通気性に優れているのは、内部に空気の層が多く含まれる「コイルマットレス」です。
特にコイルが連結された「ボンネルコイル」は、内部空間が広いため、湿気がこもりにくい構造になっています。
ポケットコイルも、コイル間に空気の通り道があるため、ノンコイル系に比べれば通気性は良好です。

「ノンコイルマットレス」、特に密度の高い「低反発ウレタン」などは、素材の特性上、湿気がこもりやすい傾向があります。
もちろん、最近の製品は通気性を高めるための様々な工夫(ウレタンに穴を開けるピンホール加工、表面を凹凸にするプロファイル加工など)が施されていますが、コイル系と比較すると、より意識的な湿気対策が必要になるとお考えいただくのが良いでしょう。
その点、天然の抗菌作用を持つ「ラテックス」や、文字通り繊維状の素材でできた「ファイバーマットレス」は、ノンコイルの中でも比較的通気性が良い部類に入ります。

では、大切なマットレスを湿気から守り、長持ちさせるための具体的なメンテナンス方法とは何でしょうか。
これは私がお客様に必ずお伝えしている、快眠のための3つの秘訣です。

  1. 定期的な「マットレスのローテーション」:同じ場所ばかりに体重がかかると、その部分だけがへたってしまいます。
    これを防ぐため、3ヶ月に一度を目安に、マットレスの上下(頭側と足側)を入れ替える「ローテーション」を行いましょう。
    もし裏表使えるリバーシブルタイプのマットレスなら、さらに裏返すことで、4パターンの使い方ができ、より長持ちさせることが可能です。
  2. -
  3. 「立てかけて」湿気を逃がす:天気の良い日には、寝室の窓を開け、マットレスを壁などに立てかけて風を通しましょう。
    時間は1〜2時間で十分です。
    直射日光は側生地を傷める原因になるので、必ず陰干しでお願いします。
    これを月に1〜2回行うだけで、内部の湿気はかなり解消されます。
    重くて大変な場合は、ベッドとマットレスの間に本などを挟んで、少し隙間を作るだけでも効果がありますよ。
  4. -
  5. 「ベッドパッド」と「除湿シート」の活用:マットレスの上に直接シーツを敷くのではなく、必ず「ベッドパッド」を間に挟んでください。
    ベッドパッドが汗を吸収してくれるため、マットレス本体の汚れや湿気を防ぐ最初の砦となります。
    ベッドパッドはご家庭で洗濯できるものがほとんどなので、こまめに洗濯して清潔を保ちましょう。
    ベッドフレームの床板とマットレスの間に「除湿シート」を敷くのも非常に効果的です。
    すのこベッドでない場合は必須アイテムと言っても過言ではありません。

少しの手間をかけるだけで、ベッドマットレスの寿命は格段に延び、毎晩の眠りはより衛生的で快適なものになります。
ぜひ、今日から実践してみてくださいね。


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