ダブルサイズのベッドは、多くの種類があります。
ベッド販売歴が17年以上となる店主がベッドについて解説します。
ダブルサイズは二人用、すのこタイプは清潔感。
つまり、新しい家庭を始める時、お二人で清潔に暮らすには最適なベッドフレームです。
ダブルサイズは大型サイズでもあり、大人二人で眠る事が出来るサイズです。
更に大きなクイーンも人気です。
すのこダブルベッド について
ベッドフレームには色々な種類がありますが、その中でも人気の高いすのこベッド。
実は日本生まれのベッドフレームということをご存知でしょうか。
湿度の高い日本の気候。すのこはそんな日本の風土から生まれた道具です。元々は押入れや納戸などの収納場所で使われるものです。荷物の下に敷くことで通気性を保ち、空気の流れる道を作ってあげることで湿気を逃します。
湿気は下に溜まるので、すのこがあることで床と荷物の間に空気の層がを作り湿気がたまりにくくなります。
その利点をベッドに応用したのがすのこベッドです。
すのこベッドは日本の気候と文化が生んだ独自のベッドのカタチなのです。
すのこベッドには空気の通りを良くするだけでなく、他にもメリットがあります。
すのこは木材で作られているため、素材自体が湿気を吸収してくれます。
また使用している木材にもよりますが、木の香りがして癒し効果を高めてくれます。
よく使われるのは杉やパイン、桐や檜です。
中でも檜(ひのき)は香りが良く湿気にも強いので人気のある木材です。
そんな日本の多湿な気候に合ったすのこベッドですがダブルのものは、購入時にいくつか注意する点があります。
まずすのこの強度がしっかりしたものを選びましょう。
ダブルベッドは幅が広くなるので構造上強度が求められます。マットレスや布団を上に乗せるすのこを頑丈に作る必要があります。特にダブルベッドですのこ構造のものは強度が弱いと使っているうちにセンター部分が下に凹んできます。歪みは見た目には少しでも寝心地に影響します。横になるとわずかな傾きや歪みも敏感に感じるもので、そうした感覚がストレスになり、眠りの質を落としてしまします。
すのこは木材でできているので、スチールなどに比べて強度が落ちます。
使われている板の厚さや、副木(すのこをつなぐ骨組みの木材)の太さなどを確認しましょう。出来るだけ厚みや太さのあるもの、副木の本数が多いものを選びましょう。またすのこの作りも大事です。ねじ釘などでしっかり固定されているものがおすすめです。
価格の安いものは、タッカーと呼ばれる木材用のホッチキスで固定されているものもあり、使っているうちに外れてきたりします。
またすのこのダブルベッドで脚付きのタイプはフレームの作りも大事です。使っているうちにフレーム自体が広がってきくることがあり、ひどくなると床落ちといって、すのこの床板が抜けてしまうことがあります。すのこ同様にしっかりした作りのものを選びましょう。
通気性の高いすのこベッドですが、それでも湿気が全く貯まらないわけではありません。
時々はお手入れしてあげましょう。
ダブルベッドのサイズのすのこはシングルタイプの2つに分割されているものを4つつなげたりと、分割されているので、取り外しも楽にできます。布団でお使いになる場合は布団を干すタイミングで、マットレスの場合も時々は外してすのこを上げ、ベッド下のお掃除をし、普段マットレスが乗っている面も空気に当ててあげると長持ちします。
収納付きベッド
収納機能が付いたダブルサイズのすのこベッドがあります。
収納が付く事で、すのこでの通気性と相反する機能で、店主的には積極的におすすめは出来ません。
安いダブルサイズフレーム
ダブルサイズのすのこフレームに安い価格のベッドがあります。
安い価格のベッドは人気ですが、すのこフレームになると更に人気となります。
マットレス付きベッド
ダブルベッドのすのこタイプには、マットレス付きのベッドがあります。
すのこタイプでは敷布団を使える頑丈なベッドもありますが、マットレス付きも人気です。
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すのこダブルベッド まとめ
すのこダブルベッドとは、ベッド下にすのこの床板を設置したダブルベッドのことを指します。
すのこダブルベッドは、通気性が良く、衛生的であり、湿気やカビなどの心配が少ないため、快適に眠ることができます。
以下に、すのこダブルベッドの特徴について説明します。
通気性に優れていることが挙げられます。
すのこダブルベッドは、ベッド下に設置されたすのこによって、空気の通り道ができるため、ベッド下の空間が湿気やカビの発生にくくなります。
体から発生する汗や水分なども、通気性の良さにより早く乾燥するため、快適に眠ることができます。
衛生的であることが挙げられます。
すのこダブルベッドは、ベッド下の空間が湿気やカビの発生にくいため、ダニやハウスダストの繁殖を防止することができます。
すのこは表面が平らであるため、掃除も簡単に行うことができ、衛生的な環境を保つことができます。
デザイン性が高いことが挙げられます。
すのこダブルベッドは、すのこの表情や素材感が、インテリアにアクセントを加えることができます。
以上のように、すのこダブルベッドは、通気性や衛生性に優れていることが特徴です。
店主の解説
すのこダブルベッドのメリット
すのこベッドは通気性が良く、湿気を逃がしやすいのが特徴です。
そのため、カビの発生を防ぎ、快適な寝環境を維持できます。
木材の自然な風合いがインテリアにも馴染みやすく、ナチュラルな雰囲気を演出します。
すのこダブルベッドのデメリット
すのこベッドは通気性に優れている反面、マットレスの種類によっては硬く感じる場合があります。
構造上、床板に隙間があるため、ホコリが溜まりやすいことも考慮する必要があります。
定期的な掃除を心がけましょう。
収納付きすのこベッドの選び方
収納付きのすのこベッドを選ぶ際は、引き出しの数やサイズを確認し、自分の収納ニーズに合うものを選びましょう。
引き出しがスムーズに開閉するか、キャスター付きかなどの使い勝手も重要です。
ダブルサイズのすのこベッドはどんな人におすすめ?
ダブルサイズのすのこベッドは、カップルや広々とした寝床を求める方に最適です。
一人でゆったり寝たい方にもおすすめですが、部屋のサイズに合うか事前に測定すると安心です。
おすすめのマットレスとの組み合わせ
すのこベッドと相性の良いマットレスを選ぶなら、通気性の良いものを選びましょう。
例えば、高反発ウレタンマットレスやラテックスマットレスは適度な弾力と通気性を兼ね備えています。
すのこダブルベッドに関して店主の見解
「二人分の汗」を受け止める覚悟はあるか?ダブルサイズこそ「すのこ」が絶対条件である、プロの科学的根拠
「ベッドなんて、デザインが良ければ板の床板でもいいじゃないか」。
そう思われているお客様がいらっしゃったら、私は店主として全力で引き止めます。
特に「ダブルベッド」を選ぶ場合、床板が「すのこ」であることは、単なるオプションではなく、ベッドを長く清潔に使うための「絶対条件」であると断言します。
なぜなら、ダブルベッドは構造上、シングルベッドよりも圧倒的に過酷な環境に置かれるからです。
その最大の要因は「水分量」です。
人間は一晩にコップ一杯分(約200ml)の汗をかくと言われています。
ダブルベッドを二人で使用する場合、単純計算でその二倍、約400ml〜500mlもの水分が毎晩マットレスに染み込むことになります。
ペットボトル一本分の水を毎日ベッドに撒いているのと同じことです。
ダブルサイズのマットレスは大きく重いため、シングルサイズのように頻繁に立てかけて風を通す(陰干しする)ことが物理的に困難です。
つまり、「水分量は二倍なのに、メンテナンス頻度は下がる」という、カビにとって最高の環境が整ってしまうのです。
17年間、数々の「カビてしまったベッド」の相談を受けてきましたが、その多くが通気性の悪い板床のダブルベッドでした。
だからこそ、「すのこベッド」なのです。
すのこ特有の「隙間」は、寝返りを打つたびにポンプのように空気を循環させ、マットレスの底面に溜まった湿気を逃がしてくれます。
この自然換気システムがあるだけで、カビのリスクは劇的に下がります。
調湿効果の高い「桐」や「檜(ひのき)」素材のすのこを選べば、木材自体が呼吸して湿度をコントロールしてくれるため、最強の湿気対策となります。
「見えない部分だから何でもいい」のではありません。
「見えない部分だからこそ、最も過酷な環境に耐えうる仕様」でなければならないのです。
あなたと、あなたのパートナーの健康を守るためにも、ダブルベッドは必ず「すのこ仕様」を選んでください。
これはプロからの強いお願いです。
10年後に泣かないために。
ダブルベッド特有の「中央のたわみ」を防ぐ、頑丈すのこフレームの見極め方
ダブルベッド(幅140cm)を購入する際、多くのお客様が「デザイン」や「価格」に目が行きがちですが、17年の経験を持つ私が真っ先にチェックするのは「フレーム中央の強度」です。
ここに、ダブルベッド選びの成否を分ける最大の落とし穴があります。
シングルベッド(幅100cm)に比べ、ダブルベッドは横幅が広いため、中央部分に荷重が集中しやすく、構造的に最もたわみやすいサイズです。
安価なすのこベッドの中には、この「中央の補強」が不十分なものが少なくありません。
補強が弱いとどうなるか? 購入当初は良くても、半年、1年と使ううちに中央が弓なりに沈み込み、寝返りを打つたびに「ギシギシ」という不快なきしみ音が発生するようになります。
二人で寝ている時、相手の寝返りのたびにベッドがきしんで目が覚める…。
これは睡眠の質を著しく低下させるだけでなく、夫婦間のストレスにもなりかねません。
最悪の場合、すのこが割れて底が抜けるという事故にも繋がります。
失敗しないダブルすのこベッド選びのポイントは以下の3点です。
1. センターフレーム(中央桟)があるか: ベッドの中央を縦断する太い補強フレームが入っているかを確認してください。
これがあるだけで、荷重分散能力は段違いです。
2. 中央脚の有無: センターフレームを支える脚が地面に接地しているかも重要です。
四隅の脚だけでなく、真ん中を支える「5本目、6本目の脚」があるベッドを選んでください。
3. すのこ板の厚みと材質: ペラペラの薄い板ではなく、厚みのある「積層合板(LVL)」や「極厚天然木」を採用しているか。
耐荷重が「200kg以上(できれば300kg以上)」と明記されている製品なら安心です。
「すのこベッドはきしむ」というイメージをお持ちの方もいますが、それは「強度の足りないすのこベッド」を選んでしまった結果に過ぎません。
しっかりとした骨組みを持つ頑丈なすのこダブルベッドなら、大柄な男性が二人乗ってもビクともしません。
長く愛用する家具だからこそ、デザインの裏側にある「骨格」にこだわってください。
「すのこ」の硬さを感じさせない!ダブルベッドの寝心地を極上にする、マットレス選びの最終結論
「すのこベッドに寝ると、背中が痛くなりませんか?」というご質問をよくいただきます。
結論から申し上げますと、「マットレス選びさえ間違えなければ、高級ホテル以上の寝心地になります」。
逆に言えば、マットレス選びを間違うと、すのこのゴツゴツ感を背中に感じてしまうことになります。
すのこベッド、特にダブルサイズにおいて避けるべきなのは、「薄すぎる布団」や「柔らかすぎて底付き感のある低反発マットレス」を直に敷くことです。
すのこは板の集合体ですから、クッション性のない敷物を一枚敷いただけでは、板の硬さがダイレクトに伝わってしまいます。
店主佐藤がダブルすのこベッドに合わせるべきだと確信しているのは、「厚さ20cm以上のポケットコイルマットレス」です。
なぜ「ポケットコイル」なのか。
それは、ダブルベッド特有の「振動問題」を解決するためです。
ボンネルコイル(連結スプリング)は、面で体を支えるため耐久性は高いのですが、隣で寝ている人が動くとマットレス全体が揺れてしまいます。
ポケットコイルは一つ一つのバネが独立して動くため、隣の人の振動が伝わりにくく、二人が同じベッドで寝ていても、それぞれの睡眠を邪魔しません。
厚さが20cm以上あれば、コイルのクッション性が十分に発揮され、すのこの硬さを感じることはまずありません。
通気性の良いすのこフレームが湿気を下から逃がし、体圧分散に優れたポケットコイルが体を優しく支える。
この組み合わせこそが、日本の気候と日本人の体型に合った、最強の睡眠環境です。
もし、「今は予算的に敷き布団を使いたい」という場合は、すのこの隙間が狭い「高密度すのこ」を選ぶか、床板に畳や布張りが施されたタイプを選んでください。
あるいは、敷き布団の下に「除湿マット」や「アンダーマットレス(薄いウレタンマット)」を一枚挟むだけでも、寝心地は劇的に改善します。
すのこベッドはあくまで「土台」です。
その上に何を乗せるかで、評価は180度変わります。
「頑丈なすのこフレーム」+「振動を吸収する厚手マットレス」。
この方程式さえ守れば、ダブルベッドでの生活は、毎日の疲れを癒やす最高の時間となるはずです。
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