ベッドのフレームは、どのような構造で出来ているのでしょうか。
構造にはどんな種類があるのでしょうか。
また、フレームの材質、強度、構成する部品にはどのような物があるのでしょうか。
フレームを購入する上で、知っておきたい知識です。
ベッド販売歴が16年以上となる店主が解説します。
ベッドフレームの構造について
ベッドフレームの構造は、以下の数種類に分類出来ます。
マットレスを載せる床板の高さの違いと、収納機能の違いです。
ロータイプ、脚付きタイプ、ベッド下収納タイプ、マットレスタイプ。
各タイプについて説明いたします。商品の選択の参考にしていただければ幸いです。
フロアベッドタイプ
マットレスの高さを低くしたロータイプのベッドフレームです。
マットレスの下に床があり、高さを低く抑えられるので、部屋を広く見せるというのがロータイプの最大の利点です。
この構造ですと、マットレスの下の換気性が悪く、日本の気候を考慮すると、好ましくない構造です。
床板が、木製すのこ状になっている商品もありますが、それでもマットレスを囲う木製フレームによる換気性の悪さは解消しきれません。
マットレスの配置として、箱形の木製サイドフレームに囲まれているため、横方向の風通り性も悪くなりがちです。
箱形の木製フレーム構造の為、付属のマットレス以外ではサイズの違いで入らない可能性もあります。
風通り性の悪さを指摘しましたが、部屋が大きく見えるのは、部屋の印象の大事なポイントです。
近年の気密性の高い部屋でエアコンでの生活を考えると、悪い選択でもないと思います。
一人用のシングル、お子様と二人でセミダブル、大人二人でダブルのベッドフレームは如何でしょうか?
また、横になった時の見え方が、布団で寝ている感覚と似ているため、初めてbedを使う方にはおすすめ出来ます。
小さなお子様がいるご家庭にもおすすめ出来る木製フレームタイプです。
ヘッド部分には、照明やコンセントが付いた宮が付いている木製フレームが一般的になり人気があります。
マットレスには、フランスベッド製、ポケットコイルマットレス、ボンネルコイルマットレスがあります。
一般的に、ロータイプのベッドフレームは、サイズの種類が多く、セミシングル、シングル、セミダブル、ダブル、クイーン、キング、ワイドキング、ファミリーサイズ、連結タイプがあります。
ロータイプで床板が木製すのこのベッドフレームはありますが、珍しいタイプです。
ワイドキング、ファミリーサイズのベッドフレームは、セミシングル、シングル、セミダブル、ダブルのベッドフレームを組み合わせて連結します。
連結する事で大きなサイズを実現しています。
マットレスの両サイドにステージが付いているステージタイプもございます。
ステージタイプは大型のキング、クイーンサイズが人気ですが、ダブル、セミダブル、そしてシングルもあります。
材質は、木製が多く、スチール製のパイプを使うフレームは少数派です。
木製フレームの色は、ナチュラル、ホワイト、黒、ブラウンと数が多いです。
材料が少ない事から、安い価格の商品が多いのもポイントです。
店舗で展示している事が少なく、通販での販売が多い事も安い価格の秘密です。
脚付きタイプ
一般的なベッドフレームの形です。
床板の下に四本、もしくは六本の脚がある木製フレームで、その床板の上にマットレスを置く様になります。
シングルやセミダブルは足が4本、ダブルが6本とサイズによって脚の数は変わります。
床板は、すのこ状になっている場合が多く、マットレスの風通り性は抜群です。
マットレスの大きさが多少違っていても、枠が無いので配置出来るため、マットレスを別に購入したい場合にはおすすめ出来る構造です。
実際に設置した時、ベッドフレームの下にキャスター付き収納ケースなどを入れて、収納としても活用出来ることも人気です。
その場合、通気性や掃除のしやすさとトレードオフの関係になります。
マットレスの上面までの高さも良く、ベッドフレームに腰掛けたりして、ソファとして使えます。
脚部分は木製、スチール製があります。
bedとして一般的な形なので、ベッドフレームのサイズも一般的なシングル、セミダブル、ダブルがあります。
すのこの床板との組み合わせが相性が良く、通気性と頑丈さをもたらします。
ベッドフレームの材質は、木製がほとんどです。
ヘッドボードには、宮付きでコンセントや照明が付いたベッドもあります。
木製フレームの色は、種類が多く、黒、ホワイト、ブラウン、グレー等があります。
生活する環境の家具やインテリアとの相性も良いでしょう。
ベッド下収納タイプ
ベッドフレームの床板の下に収納専用空間を確保したタイプのbedフレームです。
近年の生活環境では、部屋の中で占有する家具で一番大きな物がベッドフレームになっています。
そのベッドフレームの大きさを有効活用すべく、収納タイプのベッドフレームが人気になってきています。
収納タイプは、セミシングル、シングル、セミダブルがあり、ダブルより大きなクイーンもあります。
基本的に、ベッドフレームの下に箱を置き、その上にマットレスを載せる形になるので、上下方向の風通り性に問題があります。
横方向にはマットレスの横に壁が無く、それなりの通気性を確保できると思います。
ベッド下の収納サイズによって、マットレス上面までの高さが変わるので、
腰掛けやすい高さのベッドフレームもあれば、高すぎて腰掛けるのが難しい木製フレームもあります。
各商品の説明を参照いただければと思います。
ベッド下収納タイプの木製フレームには、特殊な例もあります。
ガス圧式の跳ね上げ収納ベッドフレームです。
ベッド下収納タイプは、引き出し付き収納や跳ね上げ式収納、タンス収納の様なチェストタイプと種類が多く、
更にはベッドサイズもセミシングル、シングル、セミダブル、ダブル、クイーン、キングと種類が多いです。
床板をすのこにする事で、通気性が良くなりますが、収納の中にホコリが入りやすくなる点が気になります。
床板に畳を使用した和風タイプもあります。
フレームの色は、黒、白、ナチュラル、ブラウンと各種揃っています。
マットレスも、francebed製、ポケットコイルマットレス、ボンネルコイルマットレスがあります。
収納ベッドは人気があります。引き出し収納、跳ね上げ式収納、チェスト収納と多くの種類があります。
マットレスベッドタイプ
脚付きタイプとにておりますが、マットレスの足を直接つけた形のベッドフレームです。
マットレスの風通り性も確保でき、高さも脚を変更すれば変えられるので便利なベッドフレームです。
ヘッドボードも無く、全長が短いので配置出来る面積が小さくて済みます。
欠点としては、マットレスのローテーションが出来ないため、へたりやすくなる点です。
マットレスベッドには、各種サイズがあり、セミシングル、シングル、セミダブル、ダブル、クイーンがあります。
また、ショートベッドやロングベッドもあります
分割式のマットレスベッドもあり、シングル、セミダブル、ダブルがあります。
ベッドフレームの材質について
ベッドフレームは、一般的には木製です。
スチール製のパイプを利用したフレームもございますが、少数派です。
木製でも、数種類ございます。
天然の木をそのまま使用した木製のフレームは、無垢材と言われます。
いわゆる合板を使用した木製ベッドフレームは、MDF材と言われます。これも木製です。
無垢材は、価格が高くなりがちですが、風合いがあり多くの方に人気です。
MDF材は、強度に優れ、価格も安いため、多くのベッドフレームで使われており、おすすめです。
また、木製ベッドフレーム表面に関しても色々な材質が使われております。
何も付けていない天然木のフレームもありますが、多くは、表面加工しております。
プリント紙を貼付けたもの、樹脂加工したものがあります。
木目のでこぼこを再現し、近くで見ても分からないなどの加工もございます。
材質によって、ベッドサイズにも違いが出てきます。
スチール製パイプのフレームでは、多くがシングルサイズです。
天然木の木製フレームもシングル、セミダブルが多いです。
MDF材の場合、素材として作りやすい為、セミシングル、シングル、セミダブル、ダブル、クイーン、キングと多くのサイズがあります。
床板の材質も天然木を使用した木製すのこがあります。
MDF材の場合、床板は板状の木製ベッドフレームが多いです。
ベッドフレームの強度について
ベッドフレーム強度、頑丈さの物差しは、耐荷重が一般的です。
でも、耐荷重だけではベッドフレームの強度を測り切れない部分があります。
例えば、耐荷重100kgと記載があっても、「コイルマットレスを使用してください」とか、
「床板の一部に荷重を掛けないでください」とか、「床板に立たないでください」など、制限が多いのです。
一般的な耐荷重とは、ベッドフレームの床板の上にコイルマットレスを敷いて、マットレスの上に横になる時の重量と考えるのが良いでしょう。
つまり、布団を使うと荷重が一部に偏るので、使えなかったりしていました。
近年では、ベッドフレームに布団を敷いて使える商品も出てきています。
床板をすのこにする事で部分的な耐荷重への強度が上がってきているのです。
ベッドフレームにサイズよっても、強度、頑丈さは変わります。シングルやセミダブルは一人用との考えがあります。
ダブルやクイーンは二人用として強度が高くなっています。
また、耐荷重が600kgと言う、頑丈なベッドフレームも出てきました。
強度がアップし、人が何人もベッドの上に立っても問題ない強さです。
そのベッドフレームは、マットレスもベッドフレームも物凄いですね。
シングル、セミダブル、ダブルと一般的なサイズはラインナップされています。
ベッドフレームの強度の大部分が床板の構造に依存します。
床板がすのこの場合には強度が高く、板の場合には強度が低くなります。
すのこが頑丈な理由は、縦横に木材があるためです。
ベッドフレームの構成品
ベッドフレームは、色々な部材で構成されています。
例えば、ヘッドボード、フットボード、サイドボード、床板等です。
ベッドフレームのサイズが、シングルか、クイーンかによって違いはあるのでしょうか?
構成する部材について見ていきましょう。
ヘッドボード
「ヘッドボード」とは、木製ベッドフレームの上部にある板状の部材で、寝ている時に頭の上にあるボードの事を指します。
ヘッドボードは、ベッドフレームと一体化していて、デザインや機能性に応じて様々な形状や素材が用いられています。
木製のヘッドボードは、ナチュラルな風合いがあり、温かみのある印象を与えます。
スチール製のヘッドボードは、モダンな印象やクールな雰囲気を演出することができます。
ヘッドボードには、照明や宮棚、コンセントなどの機能が付いていて、快適な睡眠・生活空間を作るためのアイテムです。
ヘッドボードは、背中を支えるソファの様なクッション性を持ったものもあります。
ヘッドボードの横幅がベッドのサイズに直結します。
連結タイプの木製ベッドフレームの場合、ヘッドボードを2台分を連結し使うようになります。
ヘッドボードの大きさは、ベッドフレームのサイズによって変わります。
シングルの場合100cm程度の幅で、セミダブルは120cm、ダブルは140cm程度です。
マットレスサイズと同等の幅となります。
ヘッドボードの色は、ベッドのフレームの色と同じ商品をほとんどです。
フットボード
フットボードとは、ベッドフレームの一部で、ベッドの足元側に取り付けられた板状のパネルのことを指します。
ヘッドボードと同様に、フットボードもデザイン性や機能性を兼ね備えています。
フットボードの主な役割は、寝ている間に寝返りを打った際に布団やマットレスがずれ落ちるのを防ぐことです。
ヘッドボードと同じ素材や色を使用し、ベッドフレーム全体のバランスを取るデザインが一般的です。
フットボードの大きさは、ベッドフレームのサイズによって横幅が変わります。
例として、シングルサイズでは100cm程度、セミダブルサイズでは120cm程度、ダブルサイズでは140cm程度です。
フットボードの色は、フレームの色と同じです。
サイドボード
サイドボードとは、ベッドフレームの両側に設置されている板状の部材のことです。
ヘッドボードやフットボードと同様、ベッドの構成部材の一つです。
ロータイプではマットレスを支える役割を担い、収納タイプではフレームの頑丈さのポイントです。
サイドボードの素材は、木製やスチール製が一般的です。
木製の場合は、天然木を使用したものや合板、MDFなどがあります。
スチール製の場合は、鉄やアルミニウムが使われることが多く、軽量で丈夫なため、移動や取り付けが簡単です。
サイドボードは、ベッドフレームの中でも一番長い部材です。
配達する上で荷物をコンパクトにするため、サイドボードを2つの部材に分割してい送ります。
その為組立すると、サイドボードが「く」の字に曲がる事例があります。
使い方として、サイドボードに力が掛からない様に注意してください。
サイドボードは、ベッドフレームのサイズがクイーンでもシングルでも一定の長さです。
ベッドの全長に関する部品になります。
マットレスの全長とほぼ同じ長さとなります。
床板
床板は、ベッドフレームの構成部材のひとつで、マットレスを乗せる板のことです。
床板は、一般的に木製の板で作られています。
フレームの上側に床板を置き、その上にマットレスを載せます。
床板は、板状の場合もあれば、木製すのこ状の場合もあります。
すのこの場合、通気性が良くマットレスの湿気を逃がしてくれます。
また、木製すのこベッドフレームは強度があり頑丈で敷布団を敷いて使う事もできます。
木製すのこであるからこそ、通気性、強度の両方が優れています。
床板の横幅がベッドフレームのサイズになります。
シングルは100cm程度、セミダブルは120cm程度、ダブルは140cm程度です。
クイーン、キングも160cm、180cmの横幅となります。
跳ね上げ収納式床板
跳ね上げ収納式床板は、ベッドフレームに搭載された機構で、ベッド下部に収納スペースを確保できる便利な機能です。
通常、引き出し構造がある収納の場合と比べ、より大きな収納スペースを確保できます。
跳ね上げ式床板の使用方法は比較的簡単で、ベッドフレームの側面を持ち上げる事で、床板が軽く持ち上がります。
これにより、収納スペースが一覧でき、季節衣類や布団などを収納することができます。
跳ね上げ式床板は、設置する時の難易度が高いです。
跳ね上げる為に大きなサイズはありません。
セミシングル、シングル、セミダブルまでです。
ダブルより大きな跳ね上げ式床板収納はありません。
クイーンより大きなサイズは、2台のベッドフレームを連結しています。
跳ね上げの床板は、通常は板なのですが、木製すのこのベッドフレームもあります。
床板の幅は、ベッドサイズと同等で、シングルだと100cm、セミダブルでは120cmです。
跳ね上げ式床板がすのこになっている商品もあります。
引き出し収納
引き出し収納は、ベッドフレームに付いている収納部材で、ベッド下に収納スペースを設けることができます。
一番種類の多い収納タイプです。
ベッド下のスペースは、引き出し収納で最大限に活用するのに役立ちます。
引き出し収納は、フレームの一部として設計され、2杯の引き出しを持っています。
引き出し収納の数やサイズは、ベッドのデザインやサイズによって異なります。
引き出しが付いたベッドフレームは、衣類や寝具、書類など、様々なものを収納するために使用されます。
引き出し収納には、取り出しやすいように取っ手がついていることが一般的です。
引き出しは、ベッドルームの収納スペースを増やすために便利なオプションであり、小物や衣服などの整理整頓にも役立ちます。
多くの引き出しが付いていると、組立が難しくなる点に注意が必要です。
引き出しの大きさ、つまり横幅は、ベッドフレームのサイズには無関係です。
シングルでもセミダブルでも、引き出しは同じサイズです。
タンスの様なチェストタイプには、引き出しが5つ、4つと付いているます。
BOX構造引き出し収納
ベッドフレームの構成部材の一つに、ベッド下に設置された収納スペースとして「BOX構造引き出し収納」があります。
このタイプの引き出し収納は、通常の引き出し収納と比べて収納スペースが大きく、かつ頑丈で重いものを収納することができます。
BOX構造引き出し収納は、フレーム下部に複数の引き出し箱を配置し、それぞれの箱を独立して引き出せるように設計されています。
BOX構造引き出し収納は、引き出し箱が重いため、スムーズに引き出すためのレールやキャスターなどの仕組みが強化されています。
BOX構造引き出し収納は、ベッドフレームのデザインに合わせて様々な色や素材で製造されており、インテリアに合わせたおしゃれなベッドルームを演出することができます。
ベッド下のスペースを収納として有効活用することができるので、狭い部屋でもコンパクトに収納することができます。
引き出し収納がBOX構造になっているベッドフレームのサイズは、シングル、セミダブル、ダブルとサイズが揃っています。
クイーン、キング、ワイドキングもあります。
脚
ベッドフレームには、ベッドを支えるための脚があり、スチール製または木製です。
高さの違う脚に付け替える事で、高さを変える事が出来ます。
脚の形状もさまざまで、ストレートタイプや円錐タイプ、細い脚や太い脚など、様々なデザインがあります。
また、脚の色や材質も、ベッドフレームのデザインや素材、お部屋のインテリアに合わせて選ぶことができます。
脚の数はシングルやセミダブルでは4本ですが、大型のクイーン、キングは6本以上の脚が必要になることもあります。
分割式ベッドの場合、更に脚の数が多くなる商品もあります。
店主のつぶやき ベッドフレームの構造・材質・強度
・ローベッド
・フロアベッド
・ベッドフレーム
・ベッドサイズ
・ベッド
・跳ね上げ式ベッド
・大容量収納ベッド
・レザーベッド
・畳ベッド
・ダブルベッド
・クイーンサイズベッド
・ファミリーベッド
・ショートベッド、短いベッド
・キングサイズベッド 引き出しBOX構造ベッドの魅力とは?
・ベッドフレームの構造・材質・強度・構成品
・ベッドフレーム ショートで快適な睡眠を
・ヘッドボードなしのベッドフレームとは
・ダブルベッドBOX構造【ボックス構造の引き出し付きは組立が楽】
・パイプベッドフレームのメリット・デメリットを徹底解説|購入前に知っておきたいこと