こんにちは。
ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
お部屋に開放感を与えてくれる「脚付きキングサイズベッド」は、根強い人気を誇るデザインです。
見た目だけで選んでしまうと「収納が足りなかった」「お掃除ロボットが入らなかった」といった失敗談も。
この記事では、ベッド販売歴17年以上の私が、脚付きベッドのメリット・デメリットから、ベッド下の高さチェックの重要性、お掃除ロボットとの相性、さらには賢い収納術まで、購入前に知っておくべき全ての情報を徹底的に解説します。
あなたの理想の寝室作りに、ぜひお役立てください。
脚付きベッドのメリットとデメリット
脚付きベッドは、そのスタイリッシュな見た目から多くの方に選ばれていますが、購入前にはその長所と短所をしっかりと理解しておくことが大切です。
デザイン性だけでなく、日々の生活に関わる実用面も考慮して、ご自身のライフスタイルに合っているかを見極めましょう。
開放感と通気性 デザイン面のメリット
脚付きベッドが持つ最大のデザイン的メリットは、なんといってもその「開放感」です。
ベッドフレームと床の間に空間ができることで、視線が抜け、キングサイズという大きな家具でありながらお部屋に圧迫感を与えにくい効果があります。
床面が見えることで、実際の床面積以上に空間が広く感じられ、すっきりとした軽やかな印象の寝室を演出できます。
床の色や素材にこだわりがあるお部屋では、その美しい床面を隠すことなくインテリアの一部として活かすことができます。
北欧スタイルやミニマルなインテリアとの相性が抜群で、洗練されたおしゃれな空間作りには欠かせないアイテムと言えるでしょう。
そして、デザイン面だけでなく、衛生的にも大きなメリットがあります。
それは「通気性の良さ」です。
人は寝ている間に多くの汗をかきますが、その湿気はマットレスの裏側に溜まりがちです。
脚付きベッドは、ベッド下に空気が常に流れるため、湿気がこもりにくく、カビやダニの発生を抑制する効果が期待できます。
高温多湿な日本の気候において、寝具を清潔に保ち、快適な睡眠環境を維持する上で非常に重要なポイントです。
マットレスの寿命を延ばすという観点からも、この通気性の良さは見逃せません。
デザインの美しさと、日本の気候に適した機能性を両立している点こそ、脚付きベッドが長く愛され続ける理由なのです。
見た目の軽やかさが、そのまま快適な睡眠環境に繋がっていると言っても過言ではありません。
お部屋を広く見せたい方、そして衛生面を重視される方にとって、脚付きベッドは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
お掃除のしやすさは最大の利点
脚付きベッドが持つ実用面での最大の利点は、その「お掃除のしやすさ」にあります。
寝室は、衣類や寝具から出るホコリや髪の毛が溜まりやすい場所ですが、ベッド下は特に掃除がしにくく、ホコリの温床になりがちです。
収納でぎっしり詰まったベッド下や、床にフレームが接しているタイプのベッドでは、掃除のたびに重い荷物を動かしたり、ベッド自体をずらしたりする必要があり、日々の掃除が大きな負担となってしまいます。
その点、脚付きベッドであれば、ベッド下に十分なスペースがあるため、掃除機やフローリングワイパーが奥まで簡単に入り込みます。
ベッドを動かすことなく、いつでも手軽にベッド下全体をきれいにすることができるのです。
ハウスダストやアレルギーの原因となるホコリを効率的に除去でき、常に清潔な寝室環境を保つことができます。
小さなお子様やアレルギー体質の方がいるご家庭にとっては、特に重要なメリットと言えるでしょう。
近年急速に普及している「お掃除ロボット」との相性が良いことも大きな魅力です。
ベッド下の高ささえクリアすれば、お掃除ロボットが自動でベッド下の隅々まで掃除してくれるため、掃除の手間を劇的に減らすことができます。
自分が家にいない間にも、面倒なベッド下の掃除が完了しているというのは、忙しい現代人にとって計り知れない価値があります。
ベッド下を常に清潔に保つことは、快適な睡眠だけでなく、健康的な生活を送る上でも非常に大切です。
日々の掃除のストレスから解放され、より衛生的で快適な毎日を送りたいと考えるなら、この「お掃除のしやすさ」は、ベッドを選ぶ上で何よりも優先すべきポイントになるかもしれません。
デメリットは収納力の限界ときしみ音
多くのメリットがある脚付きベッドにはいくつかのデメリットも存在します。
購入後に後悔しないためには、これらの点を事前にしっかりと理解しておくことが不可欠です。
最も大きなデメリットとして挙げられるのが「収納力」です。
ベッド下がオープンスペースになっているため、チェストベッドや跳ね上げ式ベッドのような、ベッド自体に組み込まれた大容量の収納機能はありません。
もちろん、ベッド下に収納ケースなどを置くことは可能ですが、収納できる量には限界があります。
収納物が見えてしまうため、生活感が出やすく、お部屋の美観を損なわないための工夫も必要になります。
寝室にクローゼットなどの十分な収納スペースが確保できない場合や、とにかく収納量を最優先したいという方にとっては、脚付きベッドは不向きかもしれません。
ご自身の持ち物の量と、寝室の収納スペースを正確に把握した上で、ベッド下にどの程度の収納が必要かを検討することが重要です。
構造上の問題として「きしみ音」が発生する可能性が、他のタイプのベッドに比べてやや高いという点も挙げられます。
脚付きベッドは、数本の脚でベッド全体の重さを支える構造のため、ネジの緩みや、長年の使用による木材の歪みなどが原因で、寝返りを打った際などにギシギシという音が出やすくなることがあります。
もちろん、全ての脚付きベッドがきしむわけではなく、頑丈な作りの製品や、定期的なネジの増し締めといったメンテナンスで防ぐことは可能です。
音に非常に敏感な方や、過去にきしみ音で悩んだ経験がある方は、より頑丈な中央脚が付いているモデルを選ぶなど、構造をよく確認することをおすすめします。
これらのデメリットを理解し、ご自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせた上で、それでもデザイン性や掃除のしやすさといったメリットが上回ると判断した場合に、脚付きベッドは最良の選択となるでしょう。
ベッド下の高さをチェックしよう
脚付きベッドを選ぶ上で、デザインや色と同じくらい、いや、それ以上に重要なのが「ベッド下の高さ」です。
この高さを何センチにするかで、収納力やお掃除のしやすさが決まってしまいます。
ご自身の目的を明確にして、最適な高さを選びましょう。
理想のベッド下収納 高さは何センチ必要か
脚付きベッドのベッド下を収納スペースとして活用したい場合、まず考えなければならないのは「何を収納したいか」そして「それに必要な高さはどのくらいか」ということです。
これを事前に計画しておかないと、いざ収納ケースを買おうとしたら入らなかった、という事態になりかねません。
一般的な収納ケースを基準に考えてみましょう。
薄手の衣類やシーツ、タオルなどを収納するのに便利な、いわゆる「衣装ケース」ですが、これらは高さが18cmから24cm程度の製品が多くなっています。
もし、このようなケースをベッド下に入れたいのであれば、ベッド下の高さは最低でも20cm以上、余裕を持って25cm程度あると、選択肢が広がり安心です。
オフシーズンの布団や毛布、ラグなどを収納したい場合です。
これらは厚みがあるため、より高さのある収納ケースが必要になります。
市販の布団収納袋やケースは、高さが30cmを超えるものも少なくありません。
このようなかさばる物を収納したい場合は、ベッド下の高さが35cmから40cm程度あるハイタイプの脚付きベッドを選ぶ必要があります。
スーツケースを収納したいという方も多いでしょう。
スーツケースはサイズが様々ですが、機内持ち込みサイズでも厚み(高さ)が25cm前後、中型以上のものになると30cmを超えてきます。
ご自身がお持ちのスーツケースのサイズを事前に測っておくことが重要です.収納したい物が具体的に決まっていない場合でも、一つの目安として「A4ファイル」を立てて収納できるかどうか、という基準があります。
A4の長辺は約30cmなので、ベッド下の高さが30cm以上あれば、本や書類、アルバムなどもすっきりと収納でき、活用の幅が大きく広がります。
ご自身の収納計画に合わせて必要な高さを割り出し、製品のスペック表で「ベッド下有効内寸」や「床からサイドフレームまでの高さ」といった項目を必ず確認する習慣をつけましょう。
自分の掃除スタイルに合った高さを選ぶ
ベッド下の高さは、収納だけでなく、日々のお掃除のしやすさにも直結する重要な要素です。
ご自身が普段どのような方法で掃除をしているか、掃除スタイルを思い浮かべながら最適な高さを選ぶことが、後々のストレスを減らすための鍵となります。
普段のお掃除が「フローリングワイパー」がメインという方。
ワイパーのヘッド部分の高さは、大体3cmから5cm程度です。
スムーズに動かすためには、ヘッドの厚みだけでなく、柄を傾けるためのスペースも必要になります。
快適に掃除するためには、最低でも8cm、できれば10cm以上の高さがあると、奥まで楽に届き、隅々まで綺麗にすることができます。
次に「スティック型掃除機」や「キャニスター型掃除機」のノズルを使う方。
掃除機のノズルは、ワイパーよりも厚みがあり、高さが7cmから10cm程度あるのが一般的です。
こちらも同様に、ノズルを動かすためのスペースを考慮すると、ベッド下の高さは12cmから15cm以上あるのが望ましいでしょう。
このくらいの高さがあれば、ほとんどの掃除機のノズルが問題なく入り、パワフルにホコリを吸い取ることができます。
そして、近年利用者が増えている「お掃除ロボット」を使いたいと考えている方。
最も高さが必要になるケースです。
お掃除ロボットの高さは、機種によって様々ですが、一般的には8cmから10cm程度です。
スムーズに進入し、方向転換するためには、本体の高さプラス2cm程度の余裕は見ておきたいところです。
つまり、最低でも10cm、安心して使うためには12cm以上の高さが必要となります。
お掃除ロボットの利用を前提とする場合は、購入予定の、あるいは現在使用しているロボットの高さを正確に把握しておくことが必須です。
ご自身の掃除スタイルによって、必要となるベッド下の高さは大きく変わってきます。
「大は小を兼ねる」と考えがちですが、高すぎることによるデメリットもあるため、自分にとって本当に必要な高さを見極めることが大切です。
高すぎると圧迫感 低すぎると掃除が困難
ベッド下の高さを選ぶ際には、「高ければ高いほど良い」というわけではないことを理解しておく必要があります。
高さにはそれぞれメリットとデメリットがあり、そのバランスを考えることが重要です。
ベッド下の高さが高い「ハイタイプ」のベッドについてです。
最大のメリットは、先述の通り、収納力が高く、厚みのある物でも楽に収納できる点です。
腰をあまりかがめずにベッド下の掃除ができるため、足腰への負担が少ないという利点もあります。
デメリットとしては、ベッド全体の高さが高くなるため、お部屋に圧迫感を与えやすいという点が挙げられます。
天井が低いお部屋や、もともとスペースに余裕がない寝室では、部屋が狭く感じられてしまう可能性があります。
寝ている時の視線が高くなるため、人によっては落ち着かないと感じる場合もあります。
ベッドへの上り下りが少し大変になったり、小さなお子様がいるご家庭では、転落時のリスクが高まったりすることも考慮しなければなりません。
ベッド下の高さが低い「ロータイプ」のベッドのメリットは、お部屋に圧迫感を与えず、空間を広く見せられることです。
重心が低くなることで、寝室全体に安定感と落ち着きが生まれます。
デメリットは明らかで、収納スペースとしてはほとんど期待できず、掃除がしにくいという点です。
高さが5cm未満など極端に低い場合、フローリングワイパーのヘッドさえ入らず、ホコリが溜まる一方になってしまう危険性があります。
これでは、せっかくの脚付きベッドの良さが半減してしまいます。
ベッド下の高さは、高すぎても低すぎても、それぞれに問題が生じる可能性があります。
理想的なのは、ご自身の「収納計画」と「掃除スタイル」を両立できる、過不足のない高さを見つけることです。
「お掃除ロボットが入る最低限の高さ(約12cm)は確保しつつ、圧迫感が出ないようにする」あるいは「衣装ケースが入る高さ(約20cm)を確保し、それ以上は求めない」といったように、ご自身の中で優先順位をつけ、明確な基準を持って選ぶことが、満足のいくベッド選びに繋がります。
お掃除ロボットは本当に使えるのか検証
脚付きベッドの購入を検討されるお客様から、最も多く寄せられる質問の一つが「お掃除ロボットは本当に使えますか?」というものです。
ここでは、その疑問に具体的にお答えするために、必要な高さの目安や、注意すべきポイントを詳しく検証していきます。
主要メーカーのお掃除ロボットの高さ一覧
お掃除ロボットをベッド下でスムーズに活用するためには、第一にベッド下の高さが、お掃除ロボット本体の高さを上回っていることが絶対条件です。
「どのくらいの高さがあれば安心なのか」を知るためには、まず市場に出回っているお掃除ロボットがどのくらいの高さなのかを知る必要があります。
ここでは、主要メーカーの代表的なモデルの高さを目安としてご紹介します。
お掃除ロボットの代名詞とも言えるiRobot社の「ルンバ」。
スタンダードなモデルから高機能なモデルまで様々なラインナップがありますが、その高さは概ね9.2cmで統一されています。
一部の最新モデルでは若干異なる場合もありますが、基本的にはこの9.2cmという数字が、ルンバを動かすために必要な高さの一つの基準となります。
Panasonic社の「ルーロ」。
三角形の独特な形状で部屋の隅のゴミに強いのが特徴ですが、こちらの高さも多くのモデルで9.2cmとなっています。
そして、国内メーカーの雄、日立の「ミニマル」は、その名の通りコンパクトな設計が売りで、高さは9.2cmです。
薄さを追求したモデルも存在します。
ECOVACS社の「DEEBOT」シリーズの中には、高さが5.7cmや7.9cmといった超薄型モデルもラインナップされています。
Anker社の「Eufy」シリーズにも、高さ7.25cm程度の薄型モデルがあり、人気を博しています。
これらの情報を総合すると、多くのお掃除ロボットは高さが9cm前後に集中していることがわかります。
これはあくまで本体のカタログスペック上の高さです。
実際には、段差を乗り越えたり、方向転換したりする際には、ある程度の余裕が必要になります。
私たちは「本体の高さプラス2cmから3cm」を推奨しています。
つまり、一般的な9.2cmのロボットを使いたいのであれば、ベッド下の有効な高さは最低でも12cm、できれば13cm以上あると、引っかかることなくスムーズに走行できる可能性が高まります。
これからお掃除ロボットの購入も検討しているという方は、ベッドの高さに制約があるなら、それに合わせて薄型のロボットを選ぶ、という逆の発想も有効です。
ベッドの脚のデザインや配置も重要
お掃除ロボットを確実にベッド下で稼働させるためには、ベッド下の「高さ」だけをクリアすれば良いというわけではありません。
意外と見落としがちなのが、「ベッドの脚のデザインや配置」です。
これが原因で、せっかく高さは十分なのに、お掃除ロボットが進入できなかったり、中で立ち往生してしまったりするケースが実際にあります。
まず注意したいのが、ベッドの中央部分にも脚がある「中央脚(サポートレッグ)」の存在です。
キングサイズのような幅の広いベッドでは、フレームのたわみを防ぎ、耐久性を高めるために、中央に一本または複数本の脚が追加されていることが多くあります。
この中央脚が、お掃除ロボットの走行ルートを妨げる障害物となってしまうのです。
ロボットのセンサーが脚を壁と認識してしまい、それ以上奥に進めなくなったり、脚と脚の間が狭すぎて通り抜けられなかったりすることがあります。
購入を検討しているベッドに中央脚がある場合は、その位置と、脚と脚の間の寸法を必ず確認し、お使いのロボットが通り抜けられる幅があるかをシミュレーションしておく必要があります。
ベッドフレームの四隅にあるメインの脚のデザインも重要です。
床に向かって広がるような、傾斜のついたデザインの脚の場合、床面の最も狭い部分で幅を測っておかないと、ロボットが脚に乗り上げてしまい、エラーで停止してしまう原因になります。
四角い「角脚」ではなく、丸い「丸脚」の場合、ロボットが接触した際にうまく回避できず、脚の周りをぐるぐると回り続けてしまうといった現象が起きることも報告されています。
理想的なのは、できるだけ垂直で、シンプルな形状の脚で、なおかつ中央脚がない、もしくは間隔が十分に広い構造のベッドです。
ベッドを選ぶ際には、ベッド下の高スペックだけでなく、ぜひベッドを裏側から見るような視点で、脚の形状や配置にも注目してみてください。
これが、お掃除ロボットとの快適な共存生活を実現するための、プロならではのチェックポイントです。
実際に使う上での注意点と裏技
ベッド下の高さや脚の形状をクリアし、いざお掃除ロボットを導入したとしても、実際に快適に使い続けるためには、いくつかの注意点と、知っておくと便利な裏技があります。
最も基本的な注意点は、ベッド周りにロボットの障害物となるものを置かないことです。
スマートフォンの充電ケーブルや、電気スタンドのコードなどが床に垂れ下がっていると、ロボットがブラシに巻き込んでしまい、断線や故障の原因となります。
これは非常に多いトラブルですので、ケーブルクリップなどを使って、コード類を壁や家具に固定する工夫が必須です。
スリッパや薄手のラグなども、ロボットが吸い込んだり、乗り上げて動けなくなったりする原因になります。
お掃除ロボットを稼働させる前には、ベッド周りの床を片付ける習慣をつけましょう。
ベッド下の環境についての注意です。
ベッド下の空間は、お掃除ロボットにとってGPSやマッピング機能が働きにくい、いわば「難所」となることがあります。
時々ホームベースに戻れず、ベッド下で力尽きている、ということも起こり得ます。
これを防ぐためには、ベッドの一方のサイドは壁にぴったりつけず、ロボットがスムーズに出入りできるルートを確保してあげることが有効です。
ベッドの脚や、ベッド下に置いた収納ケースなどに、ロボットが傷をつけてしまうのが心配な場合は、椅子の脚などに貼るクッションフェルトを、ロボットが接触しそうな場所に貼っておくという裏技もおすすめです。
そして、これは少し上級者向けの裏技ですが、お掃除ロボットがどうしても入らない、高さが数センチ足りない、という場合に「ベッドの高さを上げる」という方法もあります。
ホームセンターなどで販売されている「ベッドの高さをあげる足」といった製品を使えば、脚の下に継ぎ足すことで、ベッド全体の高さを5cmから10cm程度高くすることができます。
ただし、これを使用する場合は、ベッドの安定性が損なわれないか、耐荷重は十分かなどを自己責任で慎重に判断する必要があります。
これらの小さな工夫を凝らすことで、お掃除ロボットはあなたの期待に応え、ベッド下を常に清潔に保ってくれる、頼もしいパートナーとなるでしょう。
脚付きベッドに合う収納ケース活用術
収納力が限られる脚付きベッドですが、工夫次第でその弱点をカバーし、むしろ「見せる収納」としてお部屋をおしゃれに演出することも可能です。
ここでは、ベッド下のスペースを最大限に活用するための、収納ケース選びと活用術をご紹介します。
高さに合わせた収納ケースの選び方
脚付きベッドの収納を成功させるための第一歩は、ベッド下の高さにぴったり合った収納ケースを選ぶことです。
何よりも先に、ご自宅のベッドの「床からフレーム下までの有効な高さ」をメジャーで正確に測りましょう。
この時、1cmでも測り間違えるとケースが入らなくなってしまうので、慎重に行うことが大切です。
その測定した高さから、マイナス1cmから2cm程度の高さの収納ケースを選ぶのが、スムーズな出し入れのための基本です。
高さがギリギリすぎると、床に敷いたラグの厚みで引っかかったり、引き出す際にフレームに擦れてしまったりするからです。
市販の収納ケースは、様々な高さのものが販売されています。
ベッド下の高さが15cm程度であれば、CDやDVD、薄手の衣類などを収納するのに適した、高さ12cm前後のスリムなケースが見つかります。
高さが20cmから25cm程度確保できる場合は、一般的な衣装ケースが選択肢に入ってきます。
セーターなどの厚手の衣類も収納でき、収納の幅がぐっと広がります。
そして、高さが30cm以上あるハイタイプのベッドであれば、厚みのある布団や毛布を収納できる、深さのあるケースや、引き出しが2段になったタイプのケースなども置くことができます。
素材選びもポイントです。
中身を見せたくない、すっきりと隠したいという場合は、中身が透けないポリプロピレン製のホワイトやグレーのケースがおすすめです。
逆に、どこに何が入っているか一目でわかるようにしたい場合は、半透明のタイプや、中身が見えるクリアなタイプが便利です。
購入前には、必ず収納ケース自体の外寸(幅・奥行き・高さ)を製品情報で確認し、ベッド下のスペースにいくつ配置できるかをシミュレーションしておきましょう。
この地道な作業が、無駄のない美しいベッド下収納を実現させます。
見せる収納でおしゃれな空間を演出
脚付きベッドのベッド下は、隠すだけでなく、あえて「見せる収納」のスペースとして活用することで、お部屋のインテリアを格上げすることができます。
生活感の出やすいものをただ詰め込むのではなく、デザイン性の高い収納アイテムを選び、計画的に配置することが成功の鍵です。
天然素材のバスケットを取り入れるのは、非常に人気のあるテクニックです。
ラタン(籐)やシーグラス、ウォーターヒヤシンスなどで編まれたカゴは、それ自体が温かみのあるインテリアアイテムになります。
大きさや形が異なるバスケットをいくつか無造作に並べるだけで、ナチュラルでリラックスした雰囲気を演出できます。
中には、ブランケットやルームウェアなど、さっと取り出したいけれど生活感の出るものを入れておくと、実用とおしゃれを両立できます。
アイアンやワイヤーで作られたインダストリアルな雰囲気のバスケットも、モダンな寝室によく合います。
中にお気に入りの雑誌や洋書をディスプレイするように収納すれば、まるでカフェの一角のようなスタイリッシュな空間が出来上がります。
木製のボックスを使うのもおすすめです。
ベッドフレームの色と合わせたウッドボックスを選べば、統一感が生まれます。
アンティーク風の加工がされたボックスなら、ヴィンテージ感のある個性的な寝室になります。
見せる収納を成功させるコツは、色や素材のトーンを揃えることと、詰め込みすぎずに余白を残すことです。
収納アイテムとアイテムの間に適度な空間を作ることで、抜け感が生まれ、洗練された印象になります。
収納するアイテム自体も、ブランケットの柄や本の背表紙など、見えても良いものを選ぶように心がけましょう。
ベッド下を、単なる物置ではなく、自分らしさを表現するキャンバスとして捉えることで、脚付きベッドならではの、おしゃれでクリエイティブな収納が楽しめます。
キャスター付きや蓋付きなど機能で選ぶ
ベッド下の収納は、見た目のおしゃれさだけでなく、日々の使いやすさ、つまり「機能性」も非常に重要です。
特にベッドの奥に収納したものは、出し入れが億劫になりがちです。
そこで注目したいのが、便利な機能を備えた収納ケースです。
最もおすすめしたいのが「キャスター付き」の収納ケースです。
ケースの底にキャスターが付いていることで、たとえ中に重いものを収納していても、軽い力でスムーズに引き出すことができます。
ベッド下の奥までスペースを有効活用したい場合や、頻繁に出し入れするものを収納したい場合には、必須の機能と言えるでしょう。
掃除の際に、ケースをさっと動かせるのも大きなメリットです。
キャスターには、前後だけに動く固定タイプと、360度自由に動く自在タイプがあります。
引き出す方向が決まっているベッド下では、直進安定性に優れた固定タイプの方が使いやすいかもしれません。
次に重要なのが「蓋(ふた)」の有無です。
ベッド下は、どうしてもホコリが溜まりやすい場所です。
オフシーズンの衣類や、来客用の寝具など、長期間保管しておくものを収納する場合は、ホコリから中身を守るために、必ず蓋付きのケースを選びましょう。
蓋があることで、ケースを重ねてスタッキングすることも可能になります。
ただし、蓋の開け方にも注意が必要です。
一般的な上開きの蓋の場合、ケースをベッド下から完全に引き出さないと、蓋を開けることができません。
これでは手間がかかってしまいます。
そこでおすすめなのが、手前側だけが開く「フラップ式」の蓋や、蓋が左右に分かれて開く「観音開き式」のものです。
これらのタイプなら、ケースを少し引き出すだけで中身の出し入れができ、非常に便利です。
ケース同士を連結できる機能や、持ち運びに便利な取っ手が付いているかなども、細かな点ですが、日々の使いやすさを左右するポイントになります。
ご自身が何を収納し、どのくらいの頻度で出し入れするのかを考え、デザインだけでなく、こうした機能面にも目を向けて収納ケースを選ぶことが、快適なベッド下収納を実現するための最後の秘訣です。
店主のつぶやき 脚付きキングサイズベッドの選び方 収納力とお掃除のしやすさ
・キングサイズベッド
・ベッドフレーム
・ベッドサイズ
・ベッド
・脚付きキングサイズベッドの選び方 収納力とお掃除のしやすさ