ダブルベッドを置きたいけれど部屋が狭くなるのは嫌だ。
そんな風に諦めていませんか。
ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
そのお悩みを解決するのが「ロータイプベッド」です。
高さを抑えたデザインは寝室に驚くほどの開放感をもたらします。
このコラムでは低いベッドが持つ魔法のような効果とその魅力を最大限に引き出す方法を私の17年の経験からお伝えします。
低いベッドが部屋を広く見せる視覚効果の秘密
同じ広さの部屋でも家具の選び方一つで広く感じたり狭く感じたりします。
特にベッドのような大型家具はその影響が顕著です。
ロータイプベッドを選ぶとなぜお部屋が広く見えるのでしょうか。
そこには人間の視覚が作り出す巧妙なトリックが隠されています。
その秘密を解き明かしていきましょう。
視線が抜けることで生まれる広々とした印象
部屋の広さを感じる上で重要なのは「視線の抜け」です。
部屋に入った時視線を遮るものが少ないほど空間は広く感じられます。
背の高い家具が壁際にずらりと並んでいると視線はそこで遮断され部屋に圧迫感が生まれます。
ロータイプベッドはこの視線の抜けを最大限に確保できる家具です。
ベッド全体の高さが低いため部屋の奥まで視線がスムーズに通ります。
これにより実際の面積以上に部屋が広々としているかのような印象を受けるのです。
これはインテリアデザインの基本的なテクニックの一つです。
目線を低く保つことで空間に広がりを持たせるのです。
特にワンルームやコンパクトな寝室など限られた空間ではこの効果は絶大です。
ローベッドを部屋の主役に据えることで視覚的な広がりが生まれ窮屈さを感じさせません。
また他の家具もロータイプのソファやテーブルで揃えるとより一層統一感が生まれ効果が高まります。
部屋に入った瞬間に感じる開放感。
それは計算された視覚効果によるものです。
ローベッドを選ぶことは単に寝る場所を選ぶだけでなく空間全体の印象をデザインすることでもあるのです。
天井が高く感じられる魔法のロースタイル
ロータイプベッドがもたらすもう一つの視覚効果。
それは「天井が高く感じられる」ことです。
これは相対的な感覚によるものです。
床から家具の上端までの距離が短いと自然と天井までの距離が長く感じられます。
つまり背の低い家具を置くことで天井までの空間が強調され結果として天井が高く開放的に見えるのです。
日本の住宅は海外に比べて天井が低いことが多いです。
そのため背の高いベッドを置くと天井との距離が近くなり圧迫感を感じやすくなります。
特にベッドの上で体を起こした時天井が迫ってくるような感覚はあまり心地よいものではありません。
ローベッドならその心配は無用です。
ベッドと天井の間に十分な空間が生まれるため窮屈さを感じることなくのびのびと過ごせます。
この天井が高く見える効果は部屋全体の開放感を高めるだけでなく精神的なゆとりにもつながります。
まるで天井の高い海外のホテルのような贅沢な空間を自宅の寝室で再現できるかもしれません。
これはまさにロースタイルが持つ魔法のような効果です。
もしあなたが今のお部屋の天井の低さに悩んでいるのならローベッドを導入することでその悩みは一気に解決する可能性があります。
ダブルベッドの圧迫感を解消するデザイン
ダブルベッドは二人で快適に眠るためのサイズですがその大きさゆえに部屋に置いた時の圧迫感が悩みどころです。
特に6畳や8畳といった一般的な広さの寝室ではダブルベッドが空間の大部分を占めてしまい部屋がベッドに支配されているような印象になりがちです。
しかし同じダブルベッドでもロータイプを選ぶだけでその圧迫感は劇的に軽減されます。
その理由はこれまで述べてきた視覚効果にあります。
家具の圧迫感は実際の体積だけでなくその「高さ」に大きく影響されるのです。
ローベッドは物理的な大きさは同じでも視覚的なボリュームが小さく感じられます。
重心が低く安定感のあるデザインは空間にすっきりと馴染みます。
特にフレーム部分がマットレスよりも一回り大きいステージタイプやヘッドボードがないヘッドレスタイプのローベッドはさらにその効果が高まります。
ステージタイプは床面積を取りますがその分高さを抑えることで圧迫感をなくしモダンで洗練された印象を与えます。
ヘッドレスタイプは壁との一体感が生まれ空間を最大限に広く使うことができます。
このようにローベッドのデザインはダブルベッドが持つ圧迫感という宿命的な問題を解消するために非常に有効です。
大きなベッドでゆったり眠りたい。
でも部屋は広く見せたい。
そんなわがままな願いを叶えてくれるのがロータイプダブルベッドなのです。
ローベッドが生み出すリラックス空間と心理的効果
ローベッドの魅力は視覚的な効果だけにとどまりません。
床に近い低い暮らしは私たちの心にも深く作用し穏やかでリラックスした時間をもたらしてくれます。
ここではローベッドが生み出す心理的な効果とその心地よさの秘密について探っていきます。
床に近い暮らしがもたらす安心感と落ち着き
床に近い位置で過ごすこと。
それは本能的な安心感につながると言われています。
考えてみてください。
赤ちゃんが最も安心するのは床の上です。
また私たちは疲れた時に思わず床にごろりと寝転がりたくなります。
これは重心が低くなることで体が安定し心が落ち着くからです。
ローベッドでの眠りはまさにこの感覚に近いものです。
床との距離が近いことで大地に根ざしたような安定感と包まれるような安心感を得られます。
精神的にリラックスした状態で眠りにつくことができるため睡眠の質も向上するかもしれません。
また物理的な安全性も心の安心につながります。
ベッドの高さが低いため万が一ベッドから落ちてしまっても大きな怪我につながるリスクが格段に少なくなります。
特に小さなお子様と一緒に眠る場合この安全性は非常に重要なポイントです。
子供が自分でベッドに上り下りする際も安心です。
こうした物理的な安全性が担保されていることが無意識の緊張を和らげより深いリラックス状態へと導いてくれるのです。
日々の生活で感じるストレスや緊張を解き放ち心から安らげる場所。
ローベッドはそんなシェルターのような空間を寝室に作り出してくれます。
日本古来の和の空間に通じる心地よさ
床に近い暮らしがもたらす心地よさ。
それは私たち日本人にとって古くからDNAに刻み込まれている感覚かもしれません。
伝統的な日本の住まいは畳の上に座り布団を敷いて眠るという「床座」の文化でした。
この文化は視線を低く保ち天井までの空間を豊かに感じながら暮らすという日本独自の美意識と快適性を育んできました。
ローベッドでの生活はこの日本の伝統的な暮らしの心地よさに通じるものがあります。
それはまるでモダンな和室で過ごしているかのような感覚です。
フローリングの洋室であってもローベッドを置くことで不思議と和の落ち着きが生まれます。
特に天然木の素材感を活かしたローベッドや畳を床板に使用した畳ローベッドなどはその感覚をより一層強めてくれます。
正座やあぐらが苦手な現代人にとって椅子のように腰掛けることもできるベッドの利便性と床座の落ち着きを両立できるローベッドはまさに現代の日本の暮らしに最適なスタイルと言えるかもしれません。
海外のホテルのようなモダンさの中にもどこか懐かしい和の心地よさを感じられる。
この独特のバランス感覚がローベッドの大きな魅力です。
忙しい日常から離れ心静かに自分と向き合う時間。
ローベッドはそんな瞑想的なひとときをもたらしてくれるでしょう。
開放感が心にもたらすポジティブな影響
空間の広がりは私たちの心にも直接的な影響を与えます。
狭く雑然とした空間にいると無意識のうちにストレスを感じ思考も内向きになりがちです。
一方広々とした開放的な空間にいると心も伸びやかになり気分が前向きになります。
ローベッドが作り出す視覚的な開放感はまさにこのポジティブな心理的効果をもたらしてくれます。
部屋が広く見えることで心にも余裕が生まれます。
朝目覚めた時に広々とした空間が広がっていると一日を晴れやかな気持ちでスタートできるでしょう。
視界を遮るものが少ないすっきりとした環境は思考をクリアにし新しいアイデアやインスピレーションが生まれやすくなるかもしれません。
また部屋が片付きやすくなるという副次的な効果もあります。
空間に余白が生まれると「この綺麗な状態を維持したい」という心理が働き自然と整理整頓を心がけるようになります。
物が少ないシンプルな暮らしは心の平穏にもつながります。
このようにローベッドを選ぶことは単なるインテリアの選択ではなくより豊かでポジティブなマインドを手に入れるための自己投資でもあるのです。
物理的な空間の広がりが精神的な心の広がりにつながる。
この素晴らしい相互作用をぜひあなたの寝室で体感してみてください。
おしゃれなローベッドで作るホテルライクなインテリア実例
ローベッドの魅力を最大限に引き出せばご自宅の寝室をまるで高級ホテルのような洗練された空間に変えることができます。
ここでは誰でも真似できるホテルライクなインテリアを作るための具体的なコーディネート術をいくつかご紹介します。
間接照明を効果的に使った空間演出
ホテルライクな空間作りの鍵は「照明」です。
特に間接照明を効果的に使うことでローベッドの持つ低い重心と開放感が際立ちます。
部屋全体のシーリングライトだけに頼るのではなく複数の照明を組み合わせて光と影のコントラストを演出しましょう。
最も効果的なのがベッドフレームの下にLEDテープライトを仕込む方法です。
これによりベッドが床から浮いているかのような浮遊感が生まれ非常に幻想的で非日常的な雰囲気を醸し出します。
フットライトとして夜中にトイレに立つ際の安全性も高めてくれます。
またベッドの両サイドにシンメトリーにテーブルランプやフロアランプを配置するのも定番のテクニックです。
この時高さの低いランプを選ぶとローベッドとのバランスが取りやすくなります。
壁を照らすように配置すれば光が柔らかく反射し空間に奥行きが生まれます。
ヘッドボードに照明が内蔵されているタイプのローベッドを選ぶのも良いでしょう。
枕元を優しく照らす光は読書灯として便利なだけでなくリラックス効果も高めてくれます。
光の色は温かみのある電球色を選ぶとより落ち着いたムーディーな雰囲気を演出できます。
色数を抑えたミニマルなコーディネート
洗練されたホテルライクな空間を作るためのもう一つのコツは「色数を抑える」ことです。
使う色を3色程度に絞ることで空間全体に統一感が生まれ生活感をなくしすっきりと洗練された印象になります。
ベースカラーとなる壁や床の色に合わせてメインカラーとアクセントカラーを決めましょう。
例えばホワイトグレーブラックでまとめるモノトーンスタイルは最も簡単にモダンでスタイリッシュな雰囲気を実現できます。
ローベッドのフレームをブラックやダークグレーにしリネン類をホワイトやライトグレーでまとめると重厚感と清潔感のバランスが取れます。
もう少し温かみが欲しい場合はベージュやブラウンアイボリーといったナチュラルカラーでまとめるのもおすすめです。
木製のローベッドフレームを中心にリネンやカーテンをアースカラーで統一すれば穏やかでリラックスできる空間になります。
そしてアクセントカラーをクッションやアートなどで少しだけ加えます。
例えばモノトーンの空間にゴールドの小物を置いたりナチュラルな空間に観葉植物のグリーンを加えたり。
この少しの差し色が空間をぐっと引き締めおしゃれな印象を高めてくれます。
色を多用しない勇気。
それが上質な空間作りの秘訣です。
開放感を引き立てるリネンやアートの選び方
ローベッドが作り出す開放感をさらに引き立てるためにはベッド周りのアイテム選びも重要です。
まずベッドリネン(シーツや掛け布団カバー)はベッドの印象を大きく左右します。
ホテルライクを目指すなら生活感の出やすい柄物は避け無地のものを選ぶのが基本です。
ぱりっとした質感の白いコットンリネンは清潔感があり最もホテルらしい雰囲気を演出できます。
掛け布団をベッドカバーのようにマットレスの下に挟み込む「ホテルスタイルメイキング」をすればさらに本格的になります。
クッションは大きさや素材の違うものを無造作にいくつか置くとこなれた印象になります。
次に壁面の演出です。
ローベッドはヘッドボードも低いデザインが多いため頭上の壁に余白が生まれます。
このスペースを有効活用しましょう。
大きな一枚のアートパネルを飾ると空間のフォーカルポイントとなり視線が上に誘導されるため部屋がより広く感じられます。
複数の小さなフレームをバランス良く飾るのも素敵です。
アートを選ぶ際は部屋全体のカラースキームと合わせることを忘れないでください。
また壁に大きな鏡を設置するのも空間を広く見せるための有効なテクニックです。
鏡が部屋を映し込むことで視覚的な奥行きが生まれます。
これらの小物選びにもこだわることでローベッドの魅力はさらに輝きを増すでしょう。
ロータイプフレームに合うマットレスの選び方とは
ローベッドのデザイン性を最大限に活かすためには上に乗せるマットレス選びも重要です。
どんなマットレスでも良いというわけではありません。
ここではロータイプフレームの魅力を損なわず快適な寝心地も実現するためのマットレス選びのポイントを解説します。
ローベッドには薄めのマットレスが好相性
ローベッドの最大の魅力は「低さ」です。
せっかく低いフレームを選んだのに分厚すぎるマットレスを乗せてしまうと全体の高さが高くなってしまいその魅力が半減してしまいます。
そのためロータイプフレームには比較的「薄め」のマットレスを合わせるのが一般的です。
具体的には厚さ15cmから20cm程度のマットレスがバランスを取りやすいでしょう。
このくらいの厚みであればローベッドならではの低い重心とスタイリッシュな印象を保つことができます。
もちろん寝心地も重要です。
薄くてもしっかりと体を支えてくれる質の良いマットレスを選ぶ必要があります。
ポケットコイルマットレスであればコイルの性能が良いものを選べば薄くても底付き感なく快適に眠れます。
高反発ウレタンやラテックスなどのノンコイルマットレスも薄くても体圧分散性に優れたものが多くローベッドと好相性です。
逆に厚みが30cm以上あるような豪華なピロートップ付きのマットレスなどはローベッドにはあまり向きません。
デザインのバランスが崩れるだけでなく安定性が損なわれる可能性もあります。
フレームのデザインとマットレスの厚みのバランス。
この二つの調和を考えることがおしゃれで快適なロースタイル寝室を作るための最後の仕上げとなります。
フレームからのはみ出しを防ぐサイズ選び
ローベッドの中にはフレームがマットレスよりも一回り大きい「ステージタイプ」と呼ばれるデザインがあります。
このタイプのフレームはマットレスの周りにステージのような余白がありサイドテーブルのように使えたりデザイン的なアクセントになったりします。
このステージタイプのフレームに合わせるマットレスはフレームの内寸にぴったりと収まるサイズを選ぶ必要があります。
もしマットレスの方が大きいとフレームからはみ出してしまい見た目が悪いだけでなく非常に危険です。
逆に小さすぎても不格好です。
購入前に必ずフレームの「床板サイズ」または「対応マットレスサイズ」を正確に確認しそれに合ったサイズのマットレスを選んでください。
一般的な縁のあるタイプのローベッドの場合も同様です。
フレームの内寸とマットレスの外寸が合っているかを確認しましょう。
ダブルサイズと一言で言ってもメーカーによって微妙に寸法が違うことがあります。
特に海外メーカーのマットレスと国内メーカーのフレームを組み合わせる際には注意が必要です。
必ず双方の実寸を確認してください。
サイズがぴったりと合うことで見た目の美しさだけでなくマットレスがずれるのを防ぎ安定した寝心地を得ることができます。
通気性を考慮したマットレス素材の重要性
ローベッドは床に近い分湿気がこもりやすいという側面があります。
特に床板がすのこ仕様ではなく一枚板になっているフロアベッドの場合は注意が必要です。
そのため上に乗せるマットレスは「通気性」の良い素材のものを選ぶことが非常に重要になります。
マットレスの素材の中で最も通気性に優れているのは「コイルマットレス」です。
内部にたくさんの空洞があるため湿気がこもりにくくカビの発生を抑えます。
特にコイルが連結されているボンネルコイルは通気性が抜群です。
ポケットコイルも通気性は良好です。
ノンコイルマットレスの中では網目状の構造を持つファイバー素材のものが通気性に優れています。
逆に低反発ウレタン素材のマットレスは体にフィットする分通気性があまり良くなく湿気がこもりやすい傾向があります。
もし低反発マットレスを使いたい場合はフレームの床板が必ず「すのこ仕様」になっていることを確認してください。
またどんな素材のマットレスであっても定期的に壁に立てかけて陰干しをし湿気を飛ばしてあげることが大切です。
フレームの低さがもたらす湿気のリスクをマットレスの通気性でカバーする。
この視点を持つことでローベッドを長く衛生的に快適に使い続けることができます。
店主のつぶやき ダブルベッドロータイプで実現する開放感あふれる寝室
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・ベッドサイズ
・ベッド
・ダブルベッドロータイプで実現する開放感あふれる寝室