こんにちは。
ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
ベッドを選ぶ際デザインや価格収納機能に目が行きがちですが本当に長く安心して使い続けるために最も重要なスペックが「耐荷重」です。
この数値を正しく理解せずにベッドを選ぶと早期のきしみや破損さらには怪我に繋がる危険性もあります。
この記事ではベッドの耐荷重とは何かという基本からご自身の体重に合った選び方耐荷重が高いベッドの構造的な見分け方までを徹底的に解説します。
特にがっしりとした体型の方や二人以上でベッドを使いたい方は必見です。
あなたの体を毎晩しっかりと支えてくれる頼もしいパートナーを見つけましょう。
自分の体重に合った耐荷重の選び方
ベッドの耐荷重は安全マージンを考慮して設定されていますが自分に合った数値を選ぶには少しコツが必要です。
この章ではご自身の体重を基に最適な耐荷重を見つけるための基本的な考え方と目安について解説します。
耐荷重は安全に使える静止耐荷重のこと
まずはじめにベッドの商品スペックに記載されている「耐荷重」とは「静止耐荷重」のことを指します。
これはベッドの上に均等に重さがかかった状態で静止している場合にどれくらいの重さまで耐えられるかを示した数値です。
ベッドの上で飛び跳ねたり一点に集中して強い衝撃を与えたりすることは想定されていません。
あくまでも安全に「寝る」という通常の仕様の範囲内での目安となります。
この静止耐荷重は第三者機関による厳格な試験を経て算出される場合もあれば各メーカーが独自の基準で設定している場合もあります。
いずれにせよこの数値はベッドの強度と安全性を測るための非常に重要な指標です。
耐荷重を大幅に超えて使用するとフレームの歪みやきしみ破損の原因となり大変危険です。
デザインや価格だけで判断せずこの耐荷重という数値を必ず確認する習慣をつけましょう。
体重の1.5倍から2倍が一つの目安
では具体的にどれくらいの耐荷重のベッドを選べば良いのでしょうか。
一人で使う場合の簡単な目安として「ご自身の体重の1.5倍から2倍」の耐荷重があるベッドを選ぶことをおすすめします。
例えば体重が60kgの方であれば耐荷重は90kgから120kg以上あると安心です。
なぜ体重そのままの耐荷重では不十分かというと私たちは睡眠中に何度も寝返りを打ちます。
その際に体重がベッドの一部分に集中してかかったり瞬間的に静止時以上の負荷がかかったりするためです。
またベッドに腰掛けて立ち上がる際にも一点に大きな力が加わります。
こうした日常的な動作を考慮すると体重に対してある程度の余裕(安全マージン)を持たせた耐荷重選びが不可欠なのです。
一般的なすのこベッドの耐荷重は100kgから150kg程度に設定されていることが多いのでほとんどの方はこの範囲で問題ありません。
しかし体重が80kg以上ある方やより安心して使いたい方は次の章で紹介する頑丈ベッドを検討するのが良いでしょう。
二人で使う場合は合計体重で考える
セミダブル以上のベッドを二人で使う場合は「二人の合計体重」を基に耐荷重を考えます。
例えば体重70kgの男性と50kgの女性が二人で使う場合合計体重は120kgです。
この場合も1.5倍から2倍の安全マージンを考慮すると耐荷重は180kgから240kg以上が目安となります。
多くのダブルベッドやクイーンベッドは二人での使用を前提としているため耐荷重も200kg以上に設定されていることがほとんどです。
しかし安価な海外製品の中にはデザイン性を重視するあまり強度が不十分なものも稀に見られます。
二人で使う場合は特に耐荷重の数値を厳しくチェックすることが重要です。
またお子様と一緒に家族で使う場合は子供の体重もプラスして考えます。
子供はベッドの上で遊んだり飛び跳ねたりすることもあるためより余裕を持った耐荷重のベッドを選ぶと安心です。
家族みんなの安全を守るために合計体重と使い方を考慮した耐荷重選びを心がけてください。
耐荷重が高いベッドフレームの構造とは
高い耐荷重を実現するためにはフレームの構造に様々な工夫が凝らされています。
耐荷重の数値だけでなくどのような構造で頑丈さを実現しているのかを理解することでより確かなベッド選びが可能になります。
この章では頑丈なベッドフレームの構造的な特徴をご紹介します。
フレームを支える脚の太さと本数
ベッド全体の重みを最終的に支えるのは「脚」です。
そのため耐荷重が高いベッドはまずこの脚が太く頑丈に作られています。
細く華奢な脚のデザインも魅力的ですが頑丈さという点では角材のような太い脚に軍配が上がります。
脚が太いことで接地面積が増え安定感が格段に向上します。
また脚の「本数」も重要なポイントです。
一般的なベッドは四隅の4本脚ですが頑丈設計のベッドは6本脚やそれ以上の多点で支える構造になっています。
脚の本数が増えることで一点にかかる負荷が分散されフレーム全体の安定性が高まりきしみや揺れを抑えることができます。
特にベッドの中央部分を支える脚の存在はフレームのたわみを防ぐ上で非常に効果的です。
商品写真を見る際にはデザインだけでなく脚がどれくらいの太さで何本あるのかという点にもぜひ注目してみてください。
きしみやたわみを防ぐセンターレールと中央脚
ダブルサイズ以上のベッドの強度を左右する生命線とも言えるのが「センターレール」と「中央脚」です。
センターレールはベッドの中央を縦断するように設置された補強用の部材でマットレスの重みで中央部が沈み込む「たわみ」を強力に防ぎます。
そしてそのセンターレールを床から直接支えるのが中央脚です。
この構造があるかないかでベッドの耐久性は大きく変わります。
中央がたわむと寝姿勢が悪化し腰痛の原因になるだけでなくフレームの接合部に無理な力がかかりきしみや破損を引き起こします。
耐荷重200kg以上を謳うベッドのほとんどにはこのセンターレールと中央脚が備わっています。
ベッドを選ぶ際には商品ページの写真や構造図でこの構造の有無を必ず確認してください。
見えない部分の構造こそがベッドの本当の強さを物語っているのです。
すのこの厚みと桟の多さが重要
体を直接支える床板である「すのこ」自体の強度も耐荷重に大きく影響します。
耐荷重が高いベッドはすのこの板一枚一枚が通常よりも厚く作られています。
厚みがあることで体重がかかっても板がたわみにくく安定した寝心地を保つことができます。
またすのこを裏側から支える「桟(さん)」の本数もポイントです。
桟の本数が多く密に配置されているほどすのこ全体の強度が上がり耐久性が向上します。
すのこの材質にも注目です。
一般的な桐やパイン材に比べて薄い板を何層にも重ねて圧縮した「LVL(積層合板)」すのこは反りや割れに強く非常に高い強度を誇ります。
布団を直接敷いて使いたいという方は特にこのすのこの強度が重要になります。
すのこの厚みや桟の構造まで詳しく記載している商品は品質に自信がある証拠とも言えます。
細部までチェックして確かな品質を見抜きましょう。
布団やマットレスの重さも考慮しよう
耐荷重を考える際に見落としがちなのがご自身の体重だけでなく毎日使う「寝具の重さ」です。
特に近年人気の厚みのあるマットレスはかなりの重量があります。
この章ではより正確な耐荷重の計算のために寝具の重さについて解説します。
意外と重いマットレス その重量は
マットレスは大きさや種類によって重さが大きく異なります。
参考として一般的なマットレスのおおよその重量をご紹介します。
まずシングルサイズの場合比較的軽量なウレタンマットレスで10kg前後。
ボンネルコイルマットレスで15kg〜20kg。
コイル数が多くなるポケットコイルマットレスでは20kg〜25kgにもなります。
これがダブルサイズになるとポケットコイルでは30kgを超えることも珍しくありません。
さらに厚みが25cm以上あるような高級なマットレスや天然ゴムを使用したラテックスマットレスなどはさらに重くなります。
敷布団の場合でも綿の詰まった昔ながらの重いものではシングルサイズで10kg近くになることもあります。
このようにマットレスは私たちが想像している以上に重いのです。
この重さが常にベッドフレームにかかり続けることになります。
耐荷重には寝具の重さも含まれる
ベッドフレームの耐荷重は「ベッドの上に乗る全てのものの合計重量」に対して設定されています。
つまり「使う人の体重」と「寝具(マットレスや布団掛け布団枕など)の重さ」を合計した重さが耐荷重の範囲内に収まっている必要があるのです。
例えば耐荷重100kgのベッドフレームに体重80kgの人が寝る場合を考えてみましょう。
これだけ見ると20kgの余裕があるように思えます。
しかしここに重さ25kgのポケットコイルマットレスを乗せると合計重量は105kgとなり耐荷重をオーバーしてしまいます。
掛け布団や枕の重さも加わるため実際にはさらに超過します。
このように寝具の重さを考慮に入れないと知らず知らずのうちに耐荷重を超えてベッドを使用している可能性があるのです。
特に耐荷重にあまり余裕のないベッドを選ぶ際にはお使いになるマットレスの重量を事前に確認し合計重量を計算することが非常に重要です。
余裕を持った耐荷重選びが安心の秘訣
これまでの話を総合するとベッドの耐荷重選びで最も大切なことは「十分な余裕を持つこと」に尽きます。
体重と寝具の重さを合計しその数値が耐荷重の上限ぎりぎりになるような選び方はおすすめできません。
なぜならベッドの上では寝る以外にも様々な活動があるからです。
例えばベッドに腰掛けて着替えたり子供と一緒に本を読んだり時には友人が遊びに来て腰掛けることもあるでしょう。
そうした様々なシチュエーションを考えるとやはり最初に目安としてお伝えした「(合計体重+寝具の重さ)×1.5倍以上」の耐荷重があると安心です。
余裕を持った耐荷重のベッドを選ぶことは単に安全性を確保するだけでなくきしみやたわみの発生を抑えベッドを長持ちさせることにも繋がります。
目先の価格だけで選ばず将来にわたる安心と快適さのための投資としてぜひ耐荷重性能にこだわったベッド選びをしていただきたいと思います。
がっしり体型の方も安心 頑丈すのこベッド
「自分の体格に合う頑丈なベッドが見つからない」そんなお悩みを持つ方にこそ知っていただきたいのが「頑丈すのこベッド」です。
ここでは体重のある方や大柄な方でも安心して長年使える高耐荷重ベッドの世界をご紹介します。
耐荷重200kg以上の選択肢
体重が100kg近くある方やそれ以上の方でも安心して選べるのが耐荷重200kg以上の頑丈すのこベッドです。
近年健康志向の高まりやトレーニングブームなどでがっしりとした体型の方が増えておりそれに伴って高耐荷重ベッドの需要も高まっています。
当店でも耐荷重200kgはもちろんのこと350kg500kg中には600kgという驚異的な数値を誇る製品まで幅広く取り揃えています。
これらのベッドはこれまで解説してきたように極太の脚やセンターレール厚いすのこなど頑丈さを実現するための構造的な工夫が随所に凝らされています。
もう自分の体重を気にして恐る恐るベッドを使う必要はありません。
これらの頑丈ベッドなら寝返りを打ってもびくともしない圧倒的な安定感の中で心からリラックスして眠りにつくことができます。
選択肢は決して少なくありません。
あなたの体を力強く受け止めてくれる頼もしいベッドが必ず見つかります。
国産ならではの安心頑丈設計
頑丈さを追求する上で特におすすめしたいのが「国産」の頑丈すのこベッドです。
日本の家具職人による精密な加工技術と厳格な品質管理はきしみやガタつきの少ない極めて頑丈なフレームを生み出します。
部材の接合部の作り込みやネジの精度など細部に至るまで日本のものづくりならではのこだわりが詰まっています。
また日本の住環境や日本人の体格を熟知した上で設計されているため頑丈でありながらも圧迫感のないデザインや使いやすさへの配慮がなされているのも魅力です。
さらに日本のJIS規格に基づいた厳格な強度試験をクリアしている製品も多くその信頼性は非常に高いと言えます。
価格は海外製品に比べて高くなる傾向にありますが毎日安心して体を預けるための投資と考えればその価値は十分にあります。
大切な体を支えるものだからこそ信頼できる日本品質を選ぶ。
それは非常に賢明な選択です。
お客様レビューで実際の使用感を確認
スペック上の耐荷重の数値と合わせてぜひ参考にしていただきたいのが実際にそのベッドを使用しているお客様からの「レビュー」です。
特にご自身と近い体格の方がどのような感想を書いているかは非常に重要な情報源となります。
「体重100kgの私が使っても全くきしみません」「安定感がすごいです」といった具体的なレビューはカタログの数値だけでは分からないリアルな使用感や安心感を伝えてくれます。
逆に「すぐにきしみ始めた」といったネガティブな意見があれば注意が必要です。
私たち販売店もお客様のレビューを常にチェックし製品の品質向上や品揃えに活かしています。
レビューは先にその製品を試した先輩からの貴重なアドバイスです。
特に頑丈さを求めるベッド選びにおいてはこのリアルな声を参考にすることで失敗のリスクを大幅に減らすことができます。
店主のつぶやき すのこベッドの耐荷重をチェック 頑丈なフレームで長く安心して使う
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・ベッド
・すのこベッドの耐荷重をチェック 頑丈なフレームで長く安心して使う