チェストベッドのデメリットとは?購入後に後悔しないためのチェックリスト

こんにちは!ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
抜群の収納力で人気のチェストベッドですが、「お部屋に圧迫感が出ないか」「引き出しスペースは足りる?」「湿気は大丈夫?」など、購入前は何かと不安がつきものですよね。
販売歴17年の私が、そんな皆様の疑問にしっかりお答えします! この記事では、チェストベッドのデメリットにあえて焦点を当て、購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないための具体的な対策とチェックリストを詳しく解説します。
デメリットを正しく理解し、対策を知ることで、あなたにとって最高のチェストベッド選びを成功させましょう。

チェストベッドのデメリットとは?購入後に後悔しないためのチェックリスト

チェストベッドのデメリットとは?購入後に後悔しないためのチェックリスト 目次

高さがもたらす圧迫感と、その解消法
  チェストベッド特有の「高さ」とその理由
  お部屋が狭く見える?圧迫感を感じやすいケースとは
  プロが伝授!圧迫感を解消するインテリア術

引き出しスペースの確保は必須!お部屋のレイアウト注意点
  見落とし厳禁!引き出しを全開にするために必要なスペース
  生活動線を塞がないか?クローゼットやドアとの位置関係
  購入前に必ず確認!2種類の引き出し構造と選び方

湿気は大丈夫?プロが教えるチェストベッドのカビ対策
  チェストベッドの構造と湿気がこもるメカニズム
  今日からできる!日々の簡単お手入れと湿気対策
  カビに強いチェストベッドの選び方とプロの視点

組み立ては大変?所要時間と難易度について
  チェストベッドの組み立てが「大変」と言われる理由
  実際の組み立て時間と必要な人数の目安
  組み立てをスムーズに進めるための事前準備とコツ

デメリットを知ってもなお、チェストベッドが選ばれる理由
  すべてを解決する「圧倒的な収納力」という最大のメリット
  お部屋を広く使える!家具一体化による省スペース効果
  デザインと機能性の両立!インテリアとしての魅力

高さがもたらす圧迫感と、その解消法

こんにちは!ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
ベッド一筋17年、お客様の快適な眠りのために日々奮闘しております。
抜群の収納力で人気のチェストベッドですが、購入後に「お部屋に圧迫感が出てしまった…」というお声も耳にします。
これはチェストベッドが持つ「高さ」が原因です。
ご安心ください。
この高さを理解し、ちょっとした工夫をするだけで、圧迫感を解消し、快適な空間を作り出すことができます。
ここでは、チェストベッドの高さがもたらす影響と、プロならではの解消法を詳しく解説していきます。

チェストベッド特有の「高さ」とその理由

なぜチェストベッドは他のベッドフレームに比べて高さがあるのか、その理由からご説明しましょう。
答えは非常にシンプルで、その構造にあります。
チェストベッドの最大の特徴は、ベッド下に設けられた大容量の引き出し収納です。
衣類やリネン類、季節物などをたっぷりと収納するためには、引き出しにある程度の深さが必要になります。
一般的なチェストベッドの引き出しは、浅型でも10cm前後、深型になると30cm以上の深さを持つものも珍しくありません。
この引き出し収納部分の上に、マットレスを支える床板、そしてマットレス本体が乗るわけですから、必然的にベッド全体の高さ、特にマットレスを置く床面までの高さ(床面高)が高くなるのです。
一般的な脚付きベッドの床面高が20cm〜30cm程度であるのに対し、チェストベッドは40cm〜50cm、中にはそれ以上になるモデルも存在します。
この約20cmの差が、収納力と引き換えに生まれる「高さ」の正体です。
この高さは一概にデメリットだけではありません。
床からの高さがあることで、睡眠中に床から舞い上がるハウスダストを吸い込みにくくなるという衛生的なメリットや、腰への負担が少なく、立ち座りが楽に行えるという利点もあります。
特にご年配の方からは、ベッドからの起き上がりが楽になったというお声も頂戴します。
つまり、チェストベッドの高さは、その最大の魅力である収納力を確保するための必然的な設計であり、同時に副次的なメリットも生み出しているのです。
この構造を理解することが、チェストベッドと上手付き合っていくための第一歩と言えるでしょう。

お部屋が狭く見える?圧迫感を感じやすいケースとは

チェストベッドを置いた際に圧迫感を感じやすいお部屋には、いくつかの共通点があります。
私が17年間、多くのお客様のお部屋のお悩みをお伺いしてきた中で、特に注意が必要だと感じるケースを具体的にお伝えします。
まず最も影響が大きいのが「天井の高さ」です。
日本の一般的な住宅の天井高は240cm前後ですが、築年数の古い物件やマンション、アパートによっては220cm程度の場合もあります。
天井が低いお部屋に高さのあるチェストベッドを置くと、ベッドと天井の間の空間が狭くなり、視覚的に窮屈な印象を与えてしまいます。
具体的には、ベッドの上に立った時に頭が天井に近づく感覚が強まり、無意識のうちに圧迫感として認識してしまうのです。
次に「お部屋の広さ」です。
特に4畳半や6畳といったコンパクトなワンルームの場合、お部屋に占めるベッドの体積が大きくなるため、圧迫感に繋がりやすくなります。
ベッドが部屋の主役になること自体は良いのですが、その存在感が強すぎると、空間全体の広がりが感じられなくなってしまいます。
「窓の配置」も意外な落とし穴です。
大きな掃き出し窓の前にチェストベッドを置くと、窓からの光を遮ってしまい、お部屋全体が暗い印象になります。
光が入らない空間は、実際の広さ以上に狭く感じられるものです。
壁や床、カーテンの「色」も重要です。
ダークブラウンやブラックといった収縮色の家具は、重厚感があり格好良いのですが、空間を引き締める効果がある反面、お部屋が狭い場合は圧迫感を助長する原因にもなり得ます。
これらの要素が複数重なると、チェストベッドを置いた途端に「なんだか部屋が狭くなった…」と感じてしまう可能性が高まります。
ご購入前には、ご自身のお部屋がこれらのケースに当てはまらないか、一度冷静にチェックしてみることを強くお勧めします。

プロが伝授!圧迫感を解消するインテリア術

「うちの部屋は天井が低いし、広くもないからチェストベッドは諦めるしかない…」そう思われた方、どうかお待ちください。
いくつかのインテリア術を駆使することで、チェストベッドによる圧迫感を劇的に軽減させることが可能です。
これは私がお客様に必ずお伝えしている、とっておきのテクニックです。
最も効果的なのが「色選び」です。
ベッドフレームの色は、アイボリーやナチュラル、ホワイトといった膨張色を選びましょう。
壁の色とベッドの色を同系色で合わせることで、ベッドが壁に溶け込み、その存在感を和らげることができます。
逆にヘッドボードだけアクセントカラーにするなど、遊んでみるのも良いでしょう。
次に「視線の抜け」を作ることです。
ヘッドボードは、棚などが付いていないシンプルなデザインを選ぶと、頭上の空間がすっきりと見えます。
ベッドの足元側の壁に、一枚の大きな鏡(姿見)を設置するのも非常に効果的です。
鏡がお部屋を映し込むことで、空間に奥行きが生まれ、視覚的な広がりを演出できます。
照明計画も重要です。
天井に直接取り付けるシーリングライトだけでなく、フロアランプやテーブルランプといった間接照明を活用しましょう。
複数の光源で壁や天井を照らすことで、空間に立体感が生まれ、天井の高さを感じさせにくくします。
ベッドの下から天井方向を照らすアップライトは、視線を上に誘導する効果がありおすすめです。
ベッドリネン(布団カバーやシーツ)の選び方もポイントです。
柄物は避け、無地で明るい色のものを選ぶと、ベッド全体のボリューム感を抑えることができます。
もし柄物を取り入れたい場合は、クッションなど小さな面積で楽しむのが良いでしょう。
ベッド以外の家具を「背の低いもの」で統一することです。
チェストベッドが一番背の高い家具になるようにレイアウトすることで、お部屋の中に高低差が生まれ、リズミカルで圧迫感のない空間になります。
これらのテクニックを組み合わせることで、チェストベッドの収納力というメリットを享受しながら、広々とした快適な寝室を実現できますので、ぜひ試してみてください。

引き出しスペースの確保は必須!お部屋のレイアウト注意点


チェストベッドの魅力は何と言ってもその収納力ですが、その能力を最大限に発揮するためには、引き出しを開閉するための「スペース」が不可欠です。
購入してから「引き出しが壁に当たって全開にできない!」「クローゼットの扉と干渉してしまう…」といったトラブルに見舞われないよう、事前のレイアウト確認は非常に重要です。
ここでは、見落としがちなスペースの確認方法から、生活動線を考慮した賢い配置のポイントまで、失敗しないための注意点を詳しく解説します。

見落とし厳禁!引き出しを全開にするために必要なスペース

チェストベッドの購入で最も多い失敗例の一つが、この引き出しスペースの確認不足です。
ベッド本体のサイズ(幅と長さ)だけを測って、「よし、このスペースに収まるな」と安心して購入された結果、引き出しが半分しか開けられず、奥の物が取り出せない…という悲しい事態に陥ることがあります。
これを避けるために、必ず「ベッドの幅+引き出しの奥行き」分のスペースが確保できるかを確認してください。
シングルサイズのベッド幅が約100cm、引き出しの奥行きが50cmだった場合、引き出しを全開にするためには、壁から約150cmの空間が必要になる計算です。
ここで注意したいのが、これはあくまで引き出しを「全開」にするための寸法だということです。
実際には、引き出しの前に立って物を出し入れするための「作業スペース」も必要になります。
快適に作業するためには、少なくとも30cm〜40cmのスペースは欲しいところです。
つまり、先ほどの例で言えば、150cm(ベッド幅+引き出し)+40cm(作業スペース)で、合計190cm程度の幅が必要になると考えておくと安心です。
メジャーを片手に、実際にベッドを置きたい場所の寸法を測り、床にマスキングテープなどで印をつけてシミュレーションしてみることを強くお勧めします。
その際、引き出しが全開になった状態をイメージし、本当にストレスなく使えるかを具体的に想像することが重要です。
このひと手間を惜しむかどうかで、チェストベッド購入後の満足度が大きく変わってきます。
当店では、各商品の詳細ページに寸法を明記しておりますので、ぜひそちらを参考にご自宅の設置スペースを厳密に計測してみてください。

生活動線を塞がないか?クローゼットやドアとの位置関係

引き出しスペースの確保と同時に、お部屋全体の「生活動線」を考慮することも忘れてはならない重要なポイントです。
生活動線とは、朝起きてから夜寝るまで、お部屋の中を人が移動する経路のことです。
この動線上にチェストベッドの引き出しが飛び出す形になると、日々の暮らしに大きなストレスを生んでしまいます。
特に注意したいのが、クローゼットの扉、寝室のドア、そして窓(ベランダへの出入り口)との位置関係です。
クローゼットの前にチェストベッドを配置したとします。
ベッドの引き出しを開けている時に、クローゼットの扉(特に開き戸の場合)を開けようとすると、互いがぶつかってしまい、両方を同時に開けることができません。
これでは、衣替えの時などに非常に不便です。
寝室のドアのすぐ横に引き出しが来るような配置も危険です。
ご家族が部屋に入ってこようとした時に、開いていた引き出しに足をぶつけて怪我をする恐れもあります。
引き出しを開けた状態でも、人が一人通れるくらいの通路幅(最低でも60cm程度)が確保されているのが理想です。
掃き出し窓の前に引き出しが来るレイアウトも避けましょう。
ベランダへの出入りを妨げるだけでなく、カーテンの開け閉めの際にも邪魔になります。
お部屋のレイアウトを考える際は、ドアから窓、クローゼットへと続く主要な動線を把握します。
そして、その動線を塞がない位置にチェストベッドを配置することを第一に考えましょう。
引き出しの向きを、壁側にするか、お部屋の中央側にするかによっても使い勝手は大きく変わります。
壁に向かって引き出すレイアウトなら、通路を塞ぐことはありませんが、壁との間に十分な作業スペースが必要です。
お部屋の中央に向かって引き出す場合は、他の家具との距離感を慎重に検討する必要があります。
ご自身の生活スタイルを思い浮かべながら、最もスムーズに動けるレイアウトを見つけることが、快適なチェストベッドライフへの鍵となります。

購入前に必ず確認!2種類の引き出し構造と選び方

チェストベッドの引き出しには、大きく分けて2つの構造があることをご存知でしょうか?それは「スライドレール式」と「キャスター式」です。
このどちらを選ぶかによって、必要なスペースや使い勝手、さらには価格も変わってくるため、購入前に必ず確認していただきたいポイントです。
まず「スライドレール式」ですが、これはタンスの引き出しのように、ベッド本体に固定されたレールに沿って引き出しがスライドするタイプです。
メリットは、開け閉めが非常にスムーズで、軽い力で操作できる点です。
衣類などをたくさん入れて重たくなっても、ストレスなく開閉できます。
引き出しが本体から完全に外れてしまうことがないため、安全性も高いと言えます。
引き出しの奥行き以上にスペースが必要になる点は前述の通りです。
次に「キャスター式」ですが、こちらは引き出し自体が箱になっており、底に付いたキャスターで転がして引き出すタイプです。
最大のメリットは、引き出しを完全にベッド下から取り出すことができる点です。
ベッドの横に十分なスペースがなくても、引き出しを一旦引き出してから、広い場所に移動させて中身を整理することができます。
掃除の際もボックスごと動かせるので、ベッド下を清潔に保ちやすいという利点もあります。
構造がシンプルなため、スライドレール式に比べて安価な傾向があるのも魅力です。
ただし、床の材質によってはキャスターが動きにくかったり、床を傷つける可能性があったりする点には注意が必要です。
フローリングよりもカーペット敷きのお部屋に向いていると言えるでしょう。
どちらのタイプが良いかは、お部屋のレイアウトや収納する物、そしてご予算によって決まります。
ベッドサイドに十分なスペースを確保できるのであれば、開閉がスムーズな「スライドレール式」がおすすめです。
スペースが限られていたり、頻繁に中身を入れ替えたり、お掃除のしやすさを重視するなら「キャスター式」が便利です。
ご自身の使い方に合った構造を選ぶことで、チェストベッドはさらに頼もしい収納家具となってくれるはずです。

湿気は大丈夫?プロが教えるチェストベッドのカビ対策

「ベッド下に物を収納すると、湿気でカビが生えそうで心配…」チェストベッドをご検討中のお客様から、非常によくいただくご質問です。
確かに、ベッド下は湿気がこもりやすい場所。
正しい知識を持って対策をすれば、カビのリスクは大幅に減らすことができます。
ここでは、チェストベッドの構造と湿気のメカニズムから、誰でも簡単にできる日々のカビ対策、そしてプロがおすすめするカビに強いベッドの選び方まで、徹底的に解説いたします。
大切な衣類や寝具をカビから守りましょう。

チェストベッドの構造と湿気がこもるメカニズム

チェストベッドで湿気が問題になりやすいのは、その密閉性の高い構造に原因があります。
一般的な脚付きのベッドフレームは、ベッド下がある程度オープンになっており、床との間に空間があるため空気が通り抜けやすくなっています。
チェストベッドはベッド下が引き出しや収納スペースで完全に覆われている「箱型構造」です。
空気の通り道がほとんどなくなり、湿気が内部に滞留しやすくなるのです。
では、その湿気はどこからやってくるのでしょうか?主な発生源は2つあります。
一つは「寝ている間にかく汗」です。
人は一晩にコップ1杯分(約200ml)の汗をかくと言われています。
この汗(水分)は、敷きパッドやシーツを通り抜け、マットレスに吸収されます。
そして、マットレスの下面から湿気として放出されますが、チェストベッドの場合、その湿気が収納スペースに直接こもってしまうのです。
マットレスを乗せる床板が、すのこ状ではなく一枚板(化粧板など)になっているタイプのものは、湿気の逃げ場が全くないため注意が必要です。
もう一つの発生源は、「お部屋自体の湿気」です。
特に梅雨の時期や、結露しやすい冬場、日当たりの悪い北側のお部屋などは、空気中に多くの水分が含まれています。
この湿った空気が引き出しのわずかな隙間から入り込み、温度変化によって結露することで、カビの発生原因となります。
カビは「湿度」「温度」「栄養分(ホコリなど)」の3つの条件が揃うと発生します。
チェストベッドの収納スペースは、空気が動かず湿度が高まりやすいうえ、衣類のホコリなどが栄養分となりやすく、まさにカビにとっては好都合な環境になりがちなのです。
このメカニズムを理解することが、効果的なカビ対策の第一歩となります。

今日からできる!日々の簡単お手入れと湿気対策

チェストベッドのカビ対策は、特別な道具や専門的な知識が必要なわけではありません。
日々のちょっとした心掛けで、誰でも簡単に行うことができます。
私がお客様に必ずお伝えしている、効果的な対策をいくつかご紹介しましょう。
最も重要で簡単なのが「定期的な換気」です。
朝起きたら、まずはお部屋の窓を開けて空気を入れ替えましょう。
そして、掛け布団をめくったままにして、マットレスの表面に溜まった湿気を飛ばしてあげてください。
これだけでも大きな効果があります。
月に1〜2回で良いので、引き出しを全開にして、収納スペース内部の空気を入れ替える「総換気」を行いましょう。
この時、扇風機やサーキュレーターの風を当ててあげると、より効率的に湿気を追い出すことができます。
湿気対策グッズの活用です。
引き出しの中に「除湿剤」を置くのは基本中の基本です。
繰り返し使えるシリカゲルタイプの除湿シートは、天日干しするだけで吸湿性能が回復するので経済的でおすすめです。
これを引き出しの底に敷くだけで、衣類を湿気から守ってくれます。
マットレスと床板の間にも「除湿シート」を敷きましょう。
寝汗による湿気をマットレスが吸い込む前に、このシートがキャッチしてくれます。
収納する物にも一工夫を。
衣類は完全に乾いた状態で収納するのはもちろんのこと、ぎゅうぎゅうに詰め込空気の通り道ができるように8割程度の収納を心がけましょう。
長期間収納する季節外の衣類などは、防虫・防カビ効果のある不織布ケースなどに入れてから収納すると、より安心です。
これらの対策は、どれもすぐに始められることばかりです。
面倒に感じるかもしれませんが、習慣にしてしまえば難しいことではありません。
大切な寝具や衣類を守るためにも、ぜひ今日から実践してみてください。

カビに強いチェストベッドの選び方とプロの視点

日々の対策と合わせて、購入時に「カビにくいチェストベッド」を選ぶことも非常に重要です。
ベッドのプロとして、私がチェックするポイントをお伝えします。
まず注目すべきは「床板の仕様」です。
先ほども少し触れましたが、マットレスを乗せる床板は、一枚板ではなく「すのこ仕様」になっているものを選びましょう。
すのこ状になっていることで、マットレスと床板の間に空気の層ができ、寝汗による湿気を効率的に逃がすことができます。
これがカビ対策においては最も重要なポイントと言っても過言ではありません。
すのこの素材にも注目です。
特におすすめなのが「桐(きり)」材です。
桐は古くからタンスの材料として使われてきたように、非常に調湿効果に優れた木材です。
湿度が高い時には水分を吸収し、乾燥している時には水分を放出する性質があるため、ベッド下の湿度を一定に保つのに役立ちます。
防虫効果や抗菌効果も期待できる、まさに理想的な素材です。
「通気孔」の有無を確認しましょう。
質の高いチェストベッドには、引き出しの奥の壁(背板)や、引き出しのない側の側板などに、空気の循環を促すための通気孔が設けられていることがあります。
小さな穴ですが、この有無が庫内の湿度のこもりにくさに大きく影響します。
商品説明や画像をよく確認してみてください。
引き出し自体の素材もポイントです。
引き出しの内部まで化粧板で仕上げられているものよりも、引き出しの側板や底板が無塗装の桐材などで作られている方が、引き出し内部の調湿効果も期待できます。
これは「総桐チェストベッド」など、少し高級なモデルに見られる仕様ですが、カビ対策を万全にしたい方にはぜひ検討していただきたいポイントです。
当店「眠り姫」では、お客様に安心して長くお使いいただけるよう、通気性に優れたすのこ仕様のチェストベッドを数多く取り揃えております。
商品説明でこれらのポイントを詳しく解説しておりますので、ぜひベッド選びの参考にしてください。

組み立ては大変?所要時間と難易度について

「チェストベッドって、パーツが多くて組み立てがすごく大変そう…」これもお客様が購入を躊躇される大きな理由の一つです。
確かに、一般的なベッドフレームに比べると部品点数が多く、時間もかかるのは事実です。
事前に手順やポイントを把握し、しっかりと準備をしておけば、決して不可能な作業ではありません。
ここでは、組み立てが大変と言われる理由から、実際の所要時間、そしてスムーズに作業を進めるためのコツまで、詳しくご説明します。

チェストベッドの組み立てが「大変」と言われる理由

チェストベッドの組み立てが、他のベッドフレームと比較して「大変」だと言われるのには、明確な理由がいくつかあります。
最大の理由が「部品点数の多さ」です。
脚付きのシンプルなベッドが、ヘッドボード、フットボード、サイドフレーム、すのこといった数点のパーツで構成されているのに対し、チェストベッドはそれらに引き出しを構成する前板、側板、底板、背板、さらに引き出しを支える仕切り板など、非常に多くのパーツから成り立っています。
商品によっては、ネジや金具の種類も複数あり、説明書を正確に読み解く集中力が求められます。
次に「重量」の問題です。
ヘッドボードや引き出し収納が一体化したサイドフレームなどは、一つ一つのパーツが非常に重く、一人で持ち上げて支えながらネジを締めるといった作業は困難を極めます。
無理に一人で作業しようとすると、パーツを落として床や壁を傷つけたり、最悪の場合、ご自身が怪我をしたりする危険性もあります。
「作業スペースの確保」が難しいという点も挙げられます。
チェストベッドはパーツが大きいため、まず玄関から寝室まで搬入する経路の確保が必要です。
そして、寝室では全ての梱包を解き、パーツを広げ、組み立て作業を行うための十分なスペースが求められます。
6畳ほどのお部屋の場合、既存の家具を一度別の部屋に移動させないと、作業スペースが確保できないケースも少なくありません。
引き出しの組み立て自体が細かい作業であることも理由の一つです。
特にスライドレールを取り付ける作業は、左右や上下を間違えやすく、一度間違えると修正が大変です。
これらの「部品の多さ」「重量」「作業スペース」「作業の細かさ」といった複合的な要因が、チェストベッドの組み立てを「大変」なものにしているのです。

実際の組み立て時間と必要な人数の目安

では、実際にチェストベッドを組み立てるには、どのくらいの時間と人数が必要なのでしょうか。
これは商品の構造や、組み立てる方のDIY経験によって大きく異なりますが、私がお客様にご案内している一般的な目安をお伝えします。
組み立てに慣れていない方が作業する場合、所要時間は「3時間〜5時間」ほど見ていただくのが現実的です。
商品が届いてから、開梱、部品の確認、説明書の熟読、組み立て、そして後片付けまで含めると、半日仕事になることも珍しくありません。
引き出しが5杯あるような大型のチェストベッドや、ヘッドボードに宮棚やコンセントが付いている多機能なモデルは、さらに時間がかかる傾向があります。
DIYや家具の組み立てに慣れている方であれば、2時間〜3時間程度で完成させることも可能でしょう。
必要な「人数」ですが、これは「必ず大人2名以上」での作業を強く、強く推奨します。
前述の通り、チェストベッドのパーツは重く、大きいものが多いため、一人で支えながらもう一人がネジを締めるといった連携作業が必須となる場面が必ず出てきます。
ヘッドボードとサイドフレームを連結させる工程や、完成した引き出し収納ユニットを設置する工程は、一人での作業はほぼ不可能です。
安全のため、そして家具を傷つけないためにも、ご家族やご友人に手伝ってもらえる日を選んで作業するように計画してください。
もし、どうしても一人で作業しなければならない場合は、引き出しやヘッドボードなどが既に完成品で届く「半完成品」タイプのチェストベッドを選ぶという選択肢もあります。
このタイプは、いくつかの大きなユニットを連結させるだけで済むため、作業時間を大幅に短縮できますが、その分、搬入経路の確保がより重要になりますのでご注意ください。

組み立てをスムーズに進めるための事前準備とコツ

大変なイメージのあるチェストベッドの組み立てですが、事前の準備といくつかのコツを押さえておけば、作業効率は格段にアップします。
失敗を防ぎ、スムーズに完成させるためのポイントを伝授しましょう。
まず【準備編】です。
第一に「作業スペースの確保」。
ベッドを設置する場所だけでなく、その周りにパーツを広げられるスペース(最低でもベッドサイズの2倍程度)を確保し、床が傷つかないように古い毛布やカーペットを敷いておきましょう。
第二に「開梱と部品チェック」。
全ての段ボールを開梱し、中に入っている部品と説明書のパーツリストを照らし合わせ、不足や破損がないか最初に必ず確認します。
この時、似たような形状の板やネジは、付箋などで名前を書いて分けておくと、後々の作業が非常にスムーズになります。
第三に「工具の準備」。
付属の六角レンチだけでなく、自分でプラスドライバー(電動ドライバーがあれば尚良し)、ゴムハンマー、軍手を用意しておくと作業が捗ります。
特に電動ドライバーはネジ締め作業の時間を大幅に短縮してくれる優れものです。
次に【実践編】のコツです。
第一に「説明書の熟読」。
作業を始める前に、必ず全工程を最後まで一度読んで、作業の流れを頭に入れておきましょう。
これをやるかやらないかで、ミスをする確率が大きく変わります。
第二に「ネジは仮締め」。
各パーツを連結する際、最初からネジを固く締めず、全てのネジが穴に入るのを確認してから、最後に対角線上の順番で均等に本締めしていくのが、歪みを防ぐプロのテクニックです。
第三に「スライドレールの取り付けは慎重に」。
レールには左右や上下、前後があります。
説明書の図をよく見て、向きを間違えないように細心の注意を払いましょう。
ここで間違えると、引き出しがスムーズに動かなくなります。
これらの準備とコツを実践するだけで、組み立ての難易度はぐっと下がります。
焦らず、一つ一つの工程を楽しみながら作業を進めてみてください。

デメリットを知ってもなお、チェストベッドが選ばれる理由

ここまで、チェストベッドが持つ「高さ」「スペース」「湿気」「組み立て」といった、いわばデメリットの部分を詳しく解説してきました。
これだけ聞くと、「なんだか大変そうだし、やめておこうかな…」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
それでもなお、チェストベッドが長年にわたって多くのお客様に選ばれ続けているのには、これらのデメリットを補って余りある、強力な魅力があるからです。
なぜチェストベッドがこれほどまでに愛されるのか、その本質的な理由をお話ししたいと思います。

すべてを解決する「圧倒的な収納力」という最大のメリット

チェストベッドが選ばれる最大の理由、それはやはり「圧倒的な収納力」に尽きます。
これは他のどんなベッドフレームも敵わない、チェストベッドだけの絶対的なアドバンテージです。
商品にもよりますが、一般的なシングルサイズのチェストベッドの収納量は、なんと整理タンス1棹分にも匹敵します。
考えてみてください。
もしチェストベッドを選ばなかった場合、寝室にベッドと、さらにタンスを1棹置く必要があります。
6畳や8畳といった限られた空間に、それだけの家具を置けば、お部屋はたちまち窮屈になってしまうでしょう。
チェストベッドは、ベッドという「必ず必要な家具」に「必ず必要な収納家具」の機能を持たせることで、この問題を一挙に解決してくれるのです。
具体的にどれくらい収納できるかというと、浅型の引き出しにはTシャツや下着、靴下などの普段使いの衣類を、深型の引き出しには厚手のセーターやジーンズ、さらにはバスタオルなどもすっきりと収まります。
そして、引き出しの反対側の長物収納スペースには、スーツケースや季節外のラグ、スノーボード、ゴルフバッグといった、置き場所に困る大きくて長い物を丸ごと収納することが可能です。
今までクローゼットや押し入れを圧迫していた者たちが全てベッド下に収まり、既存の収納スペースに大きなゆとりが生まれます。
この「収納が一つ増える」という感覚は、実際に使ってみると想像以上の快適さをもたらしてくれます。
お部屋が片付くだけでなく、「あれはどこにしまったかな?」と物を探す時間からも解放されるのです。
高さがある、組み立てが大変、といったデメリットは、この圧倒的な収納力を手に入れるためのトレードオフと考えることができます。
収納不足に悩む多くの方にとって、チェストベッドはまさに救世主のような存在であり、これこそが、他のデメリットを知ってでも選びたいと思わせる最大の魅力なのです。

お部屋を広く使える!家具一体化による省スペース効果

前述の「圧倒的な収納力」と密接に関連しますが、チェストベッドがもたらす「省スペース効果」も、選ばれる大きな理由の一つです。
都市部のマンションやアパートにお住まいの方、ワンルームでお暮らしの学生さんや新社会人の方にとって、このメリットは計り知れません。
従来の考え方では、「ベッドを置くスペース」と「タンスを置くスペース」は別々に確保する必要がありました。
チェストベッドなら、ベッドを置くスペースだけでその両方の役割を果たすことができます。
これはつまり、タンスを1棹置くために必要だったスペース(約0.5畳〜1畳分)が、まるまる不要になることを意味します。
この空いたスペースを、あなたはどのように使いますか?趣味のスペースとして、小さなデスクを置いて読書やパソコン作業に集中する空間を作ることができます。
あるいは、ヨガマットを敷いて日々のエクササイズをしたり、観葉植物を置いてリラックスできる空間を演出したりすることも可能です。
友人が遊びに来た時に、窮屈な思いをさせることもなくなるでしょう。
つまり、チェストベッドを選ぶということは、単に収納が増えるだけでなく、お部屋の自由度を高め、生活の質そのものを向上させることに繋がるのです。
物が少なく、すっきりと片付いた空間は、心にもゆとりをもたらしてくれます。
デザインの観点からもメリットがあります。
ベッドと収納家具を別々に購入すると、色味や素材感を合わせるのが意外と難しく、お部屋のインテリアに統一感を出すのに苦労することがあります。
その点、チェストベッドはベッドと収納が一体となっているため、それだけでお部屋のメインインテリアが完成し、まとまりのある美しい空間を簡単に作ることができます。
デッドスペースになりがちなベッド下を有効活用し、新たな生活空間を生み出す省スペース効果こそ、賢いお部屋作りを目指す方々にチェストベッドが支持される所以なのです。

デザインと機能性の両立!インテリアとしての魅力

かつてのチェストベッドは、「収納力は高いけれど、デザインは野暮ったい」というイメージがあったかもしれません。
それはもう過去の話です。
近年のチェストベッドは、デザイン性が飛躍的に向上し、機能性だけでなく、お部屋の主役となるインテリアとしての魅力も高く評価されています。
私たち「眠り姫」でも、お客様の多様なニーズにお応えできるよう、様々なテイストのチェストベッドを取り扱っています。
温かみのある北欧テイストがお好みの方には、天然木の質感を活かしたナチュラルカラーのシンプルなデザインが人気です。
ヘッドボードに丸みを持たせたデザインなどは、お部屋に優しい印象を与えてくれます。
モダンでスタイリッシュな空間を目指す方には、直線的でシャープなフォルムのダークブラウンやブラックのモデルがおすすめです。
ヘッドボードに間接照明が内蔵されたタイプは、まるでホテルのような高級感と癒しの空間を演出してくれます。
機能面でも進化は止まりません。
ヘッドボードにスマートフォンやタブレットの充電に便利なコンセントが付いているのはもはや当たり前。
メガネや時計、読みかけの本などを置ける「宮棚(みやだな)」付きのデザインは、ベッド周りをすっきりと保ちたい方に根強い人気があります。
中には、ティッシュボックスを収納できるスペースが設けられていたり、可動式のブックシェルフが付いていたりするモデルまで登場しています。
現代のチェストベッドは、単なる「収納付きベッド」ではなく、使う人のライフスタイルに寄り添い、快適な眠りと便利な暮らしを両立させるための工夫が随所に凝らされた「多機能家具」へと進化しているのです。
収納力という最大のメリットをベースに持ちながら、自分の好きなインテリアテイストや、欲しい機能に合わせて豊富な選択肢の中から選べる。
この「選ぶ楽しさ」もデメリットを乗り越えてチェストベッドを選びたいと思わせる、大きな魅力の一つと言えるでしょう。

チェストベッドのデメリットとは?購入後に後悔しないためのチェックリスト   

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