こんにちは。
ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
17年以上、お客様の眠りのお悩みに寄り添ってまいりました。
素敵なファミリーベッドフレームを選んでも、その上に敷くマットレスがご家族に合っていなければ、せっかくの快適な空間が台無しになってしまいます。
寝心地の良し悪し、体の疲れの取れ具合、その9割はマットレスで決まると言っても過言ではありません。
この記事では、ファミリー用マットレス選びで陥りがちな失敗例とその対策から、多くの方が悩む「連結部分の隙間」の解決法、ご家族それぞれの体格や好みに合わせた硬さや素材の選び方まで、プロの視点から徹底的に解説します。
この記事を読めば、もうマットレス選びで迷うことはありません。
ご家族全員が笑顔で朝を迎えられる、運命の一枚がきっと見つかります。
ファミリーベッドのマットレス選びでよくある失敗例と対策
マットレス選びは、一度失敗すると簡単には買い替えられないため、非常に慎重になる必要があります。
ここでは、私がこれまでお客様からご相談を受けてきた中で特に多かった「よくある失敗例」を3つご紹介し、そうならないための具体的な対策をお伝えします。
失敗例�� 硬さの好みが合わず誰かが我慢する
ご夫婦でマットレスを選ぶ際に最もよくある失敗例です。
「夫は硬めが好きで、私は柔らかめが好き。
どちらに合わせればいいの?」というお悩みは、後を絶ちません。
体重が重くがっしりとした体格のパパに合わせて硬いマットレスを選んだ結果、小柄なママの体のラインにフィットせず、腰や背中に隙間ができてしまい、かえって腰痛になってしまった。
あるいはその逆で、ママに合わせて柔らかいマットレスを選んだら、パパの腰が沈み込みすぎてしまい、寝起きの腰痛に悩まされるようになった。
どちらか一方の好みに合わせると、もう一方が寝心地を我慢しなくてはならない状況が生まれてしまいます。
これがファミリーベッドとなると、問題はさらに複雑になります。
この失敗を避けるための最善の対策は「硬さの違うマットレスを2枚並べる」ことです。
例えばワイドキング240サイズなら、セミダブル(パパ用・硬め)とセミダブル(ママ用・柔らかめ)というように、それぞれの体格や好みに合ったマットレスを選ぶのです。
2枚のマットレスを連結して使うファミリーベッドだからこそできる、究極の解決策です。
この時、寝心地を均一にするために、後述する厚手のベッドパッドを上から一枚敷くのがポイントです。
家族の誰一人として我慢することなく、全員が自分に合った寝心地を手に入れる。
これが、家族みんなで快眠するための最初の秘訣です。
失敗例�� 厚みを揃えず中央に不快な段差ができる
2枚のマットレスを並べて使う際に、絶対に気をつけなければならないのが、それぞれの「厚み(高さ)」を揃える、という点です。
「家にあったシングルと、新しく買ったシングルを並べて使おうとしたら、高さが違って真ん中に大きな段差ができてしまった」「同じメーカーの製品だから大丈夫だと思ったのに、シリーズが違うものを買ったら微妙に高さが違った」というのも、非常によくある失敗談です。
たとえ1cm、2cmの違いであっても、その段差は寝心地に大きく影響します。
家族の真ん中で寝ることの多いお子様にとっては、不快なだけでなく、寝姿勢にも悪影響を与えかねません。
この失敗を避けるための対策は、非常にシンプルかつ重要です。
それは「必ず、同じメーカーの、同じシリーズの製品で、サイズ違いのものを2枚同時に購入する」ということです。
マットレスの厚みが完全に一致し、並べた時にフラットな状態を作り出すことができます。
今あるマットレスを活用したい、というお気持ちもよくわかりますが、快適なファミリーベッド環境を構築するためには、ここはぜひ投資していただきたいポイントです。
もしどうしても高さの違うマットレスを使わなければならない場合は、低い方のマットレスの下に、厚手のタオルケットやマットなどを敷いて高さを調整し、その上から極厚のベッドパッドや薄手のオーバーレイマットレスを敷く、という力技もありますが、根本的な解決にはなりにくいため、あくまで最終手段とお考えください。
フラットで広大な睡眠スペースを確保するためにも、マットレスの厚みはミリ単位で揃える、という意識が大切です。
失敗例�� 価格だけで選びすぐにへたってしまう
「ファミリーベッドはフレームだけでも高額だから、マットレスはできるだけ安いもので済ませたい」。
そのお気持ちは痛いほどよくわかります。
価格の安さだけでマットレスを選んでしまうと、結果的に「安物買いの銭失い」になってしまう可能性が非常に高いのです。
なぜなら、安いマットレスは、耐久性の低い素材で作られていることが多いからです。
中身のウレタンフォームの密度が低かったり、スプリングコイルの品質が悪かったりします。
ファミリーベッドは、大人2人とお子様というように、常に複数の人間の体重を支えるため、一本のマットレスにかかる負荷は通常よりも大きくなります。
耐久性の低いマットレスでは、その重さに耐えきれず、最も体重がかかる中央部分(腰やお尻の部分)が、購入後わずか1〜2年でへたってきてしまいます。
マットレスがへこんでしまうと、正しい寝姿勢を保てなくなり、腰痛や肩こりの原因になります。
一度へたってしまったマットレスは元には戻りません。
結局、体の不調に耐えかねて、すぐに新しいマットレスに買い替えることになり、余計な出費がかかってしまうのです。
この失敗を避けるための対策は、マットレスの「中身の品質」をしっかりと見極めることです。
ウレタンフォームであれば、密度(Dという単位で表記されます)がある程度高いもの(目安として30D以上)を選ぶ。
スプリングであれば、コイルの数や種類(ボンネルコイルよりポケットコイルの方が体圧分散性・耐久性に優れる傾向)を確認する。
価格だけでなく、こうした品質を示すスペックにも目を向け、ご家族の体を長期間しっかりと支えてくれる、信頼できる製品を選ぶことが、長い目で見れば最も賢明で経済的な選択となるのです。
連結部分の隙間問題を解決 おすすめのマットレスと便利グッズ
2枚のマットレスを並べる連結ベッドで、誰もが心配するのが「真ん中の隙間(谷間)」の問題です。
「隙間に体がはまって寝心地が悪いんじゃないか」「子供が隙間に落ちてしまわないか」そんな不安を解消し、まるで一枚のマットレスのような寝心地を実現するための、具体的な方法とおすすめグッズをご紹介します。
隙間対策の王道「すきまパッド(隙間スペーサー)」の活用法
マットレスの連結部分の隙間を埋めるための専用アイテムとして、最も有名で効果的なのが「すきまパッド」です。
T字の形をしたウレタン製の細長いパッドで、Tの縦の部分をマットレスとマットレスの間の隙間に埋め込み、Tの頭の部分でマットレスの表面を橋渡しするように覆うことで、物理的に隙間をなくす、という仕組みです。
幅は20cm〜30cm程度のものが一般的で、これを設置するだけで、マットレス中央の気になる谷間がかなりフラットになります。
お子様が真ん中で寝る場合に、体が隙間に落ち込むのを防ぐ効果は絶大です。
使い方は非常に簡単で、2枚のマットレスをぴったりとくっつけた後、その中央の隙間にすきまパッドをぐっと押し込むだけです。
ただし、すきまパッドを使う上での注意点もあります。
それは、すきまパッド自体がウレタンでできているため、そのパッドが敷かれている部分だけ、寝心地が少し硬く感じられることがある、という点です。
ベッドの上で動いているうちに、パッドが少しずつずれてきてしまうこともあります。
これを防ぐために、すきまパッドとマットレス全体を、周囲をぐるりと一周囲む「固定ベルト」がセットになっている製品を選ぶと、より安定感が増すのでおすすめです。
すきまパッドは、連結ベッドの隙間問題を解決するための、いわば縁の下の力持ち。
後述するベッドパッドと組み合わせることで、その効果を最大限に発揮します。
寝心地を格段に上げる「厚手のベッドパッド」と「ボックスシーツ」
すきまパッドで物理的な隙間を埋めたら、次はその上から「厚手のベッドパッド」を敷きましょう。
これが、寝心地をまるで一枚のマットレスのように変える、最も重要な仕上げの工程です。
ポイントは、2枚のマットレスをそれぞれ覆うシングルサイズやセミダブルサイズのベッドパッドではなく、ファミリーベッド全体のサイズに合った「ワイドキングサイズ」の大きな一枚もののベッドパッドを使う、という点です。
この大きな一枚のベッドパッドが、すきまパッドごと2枚のマットレスをすっぽりと覆い尽くすことで、中央の連結部分の存在感をほぼ完全に消し去ってくれます。
ベッドパッドには様々な厚みのものがありますが、ここでは「厚手」で、できれば中綿がしっかりと入った「キルティング加工」が施されているものを選ぶのがコツです。
その厚みとふんわり感が、すきまパッドの硬さや、マットレス同士のわずかな段差を吸収し、どこに寝ても均一で快適な寝心地を実現してくれます。
そして、最後の総仕上げが「大きなボックスシーツ」です。
これもベッドパッドと同様に、ファミリーベッド全体のサイズに合った、大きな一枚もののワイドキングサイズのボックスシーツを用意します。
このボックスシーツで、厚手のベッドパッドごと、2枚のマットレスをまとめてぐっと包み込んでしまうのです。
すきまパッド、ベッドパッド、マットレスが一体化し、ずれたりよれたりするのを強力に防ぎます。
この「すきまパッド」+「厚手のワイドキングサイズベッドパッド」+「ワイドキングサイズボックスシーツ」の三点セットこそが、連結ベッドの隙間問題を完全に解決し、最高の寝心地を生み出すための黄金の方程式なのです。
一枚敷きと二枚並べる方法 それぞれのメリットデメリット
ファミリーベッド用のマットレスには、大きな一枚もの(ワイドキングサイズマットレス)と、標準サイズを二枚並べる方法があります。
どちらが良いのか、それぞれのメリットとデメリットを詳しく比較検討してみましょう。
ご自身のライフスタイルや住環境に合うのはどちらか、判断するための参考にしてください。
【一枚敷き】ワイドキングサイズマットレスの長所と短所
幅200cmを超えるような、広大な一枚のマットレス。
その最大のメリットは、何と言っても「連結部分の隙間が一切ない」という点です。
どこに寝ても完全にフラットで、継ぎ目を全く気にすることなく、広々とした寝心地を堪能できます。
このシームレスな快適さは、一枚敷きならではの、何物にも代えがたい魅力と言えるでしょう。
そのメリットと引き換えに、非常に多くの、そして重大なデメリットが存在することも知っておかなければなりません。
第一に、その「重量」と「大きさ」です。
ワイドキングサイズともなると、マットレスはとてつもなく重く、巨大です。
大人二人でも、持ち上げて向きを変える「ローテーション」や、湿気対策のための「立てかけ」といった、日常的なメンテナンスが極めて困難になります。
第二に「搬入の問題」です。
そもそも、これほど大きなマットレスは、一般的なマンションのエレベーターや、家の廊下、階段などを通ることができず、寝室まで搬入できないケースがほとんどです。
吊り上げて窓から搬入するなどの特別な作業が必要になり、高額な追加料金が発生することもあります。
第三に「選択肢の少なさ」と「価格」です。
ワイドキングサイズのマットレスを製造しているメーカーは非常に少なく、硬さや素材などの選択肢が限られます。
特殊なサイズのため、価格も非常に高価になります。
そして将来分割して使うことができないため、お子様が成長した後の使い道に困る、という決定的なデメリットがあります。
これらの点を総合的に判断すると、一枚敷きのワイドキングサイズマットレスは、よほど搬入経路やメンテナンスの人員に恵まれた、特別な環境でない限り、一般のご家庭にはあまり現実的な選択肢とは言えない、というのが私の見解です。
【二枚並べる】連結利用の圧倒的なメリットと注意点
シングルやセミダブルといった標準サイズのマットレスを「二枚並べて」使う方法は、一枚敷きのデメリットをほぼ全て解消してくれます。
一枚一枚が標準サイズなので、女性一人でも、ローテーションや立てかけといったメンテナンスが比較的容易に行えます。
マットレスを清潔に、そして良い状態に長く保つことができます。
搬入も全く問題ありません。
どんなお宅の玄関や廊下、階段でも、スムーズに寝室まで運び込むことができます。
製品の選択肢が非常に豊富なのも大きなメリットです。
国内外のあらゆるベッドメーカーが、多種多様な硬さや素材のマットレスを製造しているため、ご自身の予算や好みに合わせて、じっくりと比較検討し、最適な一枚を選ぶことができます。
先述の通り、ご夫婦で硬さの好みが違う場合に、それぞれに合ったマットレスを選べるというのも、この方法ならではの利点です。
そして最大のメリットが「将来性」です。
お子様が成長して家族ベッドを卒業する時が来たら、連結を解除し、2台の独立したベッドとして、子供部屋やご夫婦の寝室で使い続けることができます。
長期的な視点で見ると、非常に経済的で無駄のない、賢い選択と言えます。
唯一のデメリットは「中央の連結部分に隙間ができる」という点ですが、これも先ほどご紹介した「すきまパッド」や「厚手のベッドパッド」といった便利グッズを活用することで、寝心地の面ではほとんど気にならないレベルまで解消することが可能です。
これらの圧倒的なメリットを考え合わせると、ファミリーベッド用のマットレスは「二枚並べる」方法が、あらゆる面で最も合理的で、強くおすすめできる選択肢であると断言できます。
家族みんなが快眠できるマットレスの硬さと素材の選び方
さて、マットレスを「二枚並べて」使う方針が決まったら、次はいよいよ、具体的なマットレスの中身、「硬さ」と「素材」を選んでいきましょう。
パパ、ママ、そしてお子様。
体格も骨格も違う家族みんなが快適に眠るための、プロならではの選び方のポイントを解説します。
硬さの選び方:大人と子供の体を支える理想の硬さとは
マットレスの「硬さ」は、睡眠の質を左右する最も重要な要素です。
理想的な寝姿勢は、立っている時の自然な背骨のS字カーブを、横になった時もそのままキープできる状態と言われています。
マットレスが柔らかすぎると、体の最も重い腰部分が沈み込み、背骨が「くの字」に曲がって腰痛の原因になります。
逆に、硬すぎると、腰やお尻、肩などの出っ張った部分に体圧が集中し、血行不良や痛み、しびれを引き起こします。
では、家族で使う場合、どんな硬さが良いのでしょうか。
骨格がまだ発達途中のお子様にとっては、体が沈み込みすぎない、ある程度しっかりとした硬さのマットレスが推奨されます。
柔らかすぎるマットレスは、健やかな骨の成長を妨げる可能性があるためです。
大人は体格や体重、筋肉量によって最適な硬さが異なります。
体重が重い方は硬め、軽い方は柔らかめのマットレスが合いやすいとされています。
これらを踏まえた上で、家族みんなにとっての最大公約数的な硬さを選ぶとすれば、それは「やや硬め」のマットレスということになります。
極端に硬すぎず、かといって柔らかすぎもしない「やや硬め」のマットレスは、お子様の体をしっかりと支えつつ、大人の体の凹凸にもある程度フィットして体圧を分散してくれます。
もし、ご夫婦で体格差が大きく、どうしても好みが分かれる場合は、先述の通り、硬さの違うマットレスを2枚並べるのがベストな選択です。
素材の選び方� Д櫂吋奪肇灰ぅ襪肇椒鵐優襯灰ぅ襪琉磴�
スプリングを使ったコイルマットレスは、現在もマットレスの主流であり、大きく「ボンネルコイル」と「ポケットコイル」の二種類に分けられます。
まず「ボンネルコイル」は、多数のスプリングがワイヤーで連結された構造です。
体を「面」で支えるのが特徴で、寝心地は硬めになります。
畳にお布団を敷いたような、しっかりとしたサポート感を好む方に向いています。
コイル同士が連結されているため耐久性が高く、内部に空洞が多いため通気性にも優れています。
価格が比較的リーズナブルなのも魅力です。
連結構造ゆえに、振動が伝わりやすいという大きなデメリットがあります。
隣で寝ている人が寝返りをうつと、その揺れがダイレクトに伝わってきて、目が覚めてしまうことがあります。
一方「ポケットコイル」は、一つ一つのスプリングが不織布の小さな袋に個包装され、それらがマットレスの中にぎっしりと並べられた構造です。
体を「点」で支えるのが特徴で、体のラインの凹凸に合わせて、それぞれのコイルが独立して沈み込みます。
体圧分散性が非常に高く、体にフィットするような、包み込まれる寝心地が得られます。
そして最大のメリットが「横揺れが伝わりにくい」という点です。
隣の人の動きがほとんど伝わらないため、家族で一緒に寝るファミリーベッドには、まさに最適な構造と言えます。
デメリットとしては、ボンネルコイルに比べて価格が高価になる傾向があること、通気性の面ではやや劣る点が挙げられます。
寝心地の好みもありますが、家族みんなの安眠を考えるなら、私は「ポケットコイル」マットレスを強くおすすめします。
素材の選び方�◆Ч眸身�・低反発ウレタンとラテックス
スプリングを使わない「ノンコイルマットレス」も、近年非常に人気が高まっています。
その代表格が「ウレタンフォーム」と「ラテックス」です。
まず「ウレタンフォーム」は、その反発力の違いから「低反発」と「高反発」に分けられます。
CMなどで有名な、ゆっくりと沈み込むのが「低反発ウレタン(メモリーフォーム)」です。
体を包み込むようにフィットし、体圧分散性に非常に優れているのが特徴です。
体が沈み込むため、寝返りが打ちにくい、夏場は熱がこもって蒸れやすい、といったデメリットもあります。
一方「高反発ウレタン」は、その名の通り反発力が高く、押し返す力で体をしっかりと支えてくれます。
体が沈み込みすぎず、スムーズに寝返りが打てるのが大きなメリットです。
適度な硬さで、腰痛持ちの方にも人気があります。
ウレタンマットレスを選ぶ際は、耐久性の指標となる「密度(D)」の数値を必ず確認しましょう。
次に「ラテックス」は、ゴムの木から採取される樹液を元に作られる、天然素材のマットレスです。
ゴムならではの、柔らかさと弾力性を両立した、独特の寝心地が特徴です。
体圧分散性に優れながら、高反発ウレタンのように寝返りも打ちやすいのが魅力です。
天然の抗菌作用があり、ダニなどを寄せ付けにくいという衛生的なメリットもあります。
ただし、天然素材のため価格が非常に高価になることや、ゴム特有の匂いが気になる場合があること、そして非常に重いというデメリットもあります。
家族で使うことを考えると、寝返りのしやすさとサポート力のバランスが良い「高反発ウレタン」や、前述の「ポケットコイル」が、最も失敗の少ない選択肢と言えるでしょう。
マットレスを清潔に長く使うためのお手入れ方法
ご家族にぴったりのマットレスを選んだら、その最高の寝心地を一日でも長くキープするために、日々の正しいお手入れが欠かせません。
少しの手間をかけるだけで、マットレスの寿命は大きく変わります。
ここでは、誰でもできる簡単なお手入れ方法をご紹介します。
ローテーションでへたりを防ぐ!マットレスを長持ちさせる基本
マットレスを長持ちさせるために、最も重要で効果的なお手入れ、それが「ローテーション」です。
マットレスは、毎日同じ位置に体重がかかり続けると、その部分だけがへこんでしまいがちです。
体の最も重い腰の部分は、最もへたりやすい場所です。
このへたりを放置すると、寝心地が悪化し、腰痛の原因にもなります。
ローテーションは、この負荷が特定の部分に集中するのを防ぎ、マットレスを均等に使うことで、へたりを遅らせ、寿命を延ばすための作業です。
具体的な方法としては、マットレスの上下(頭側と足元側)を入れ替える「上下ローテーション」があります。
これを、3ヶ月に一度くらいの頻度で行うのが理想です。
マットレスに裏表がない「両面仕様」の製品であれば、上下を入れ替えるのに半年に一度、面を裏返す「表裏ローテーション」も行いましょう。
4つの異なる面を順番に使うことができ、へたりを効果的に分散できます。
そして、2枚のマットレスを連結して使っているファミリーベッドの場合は、これに左右のマットレスの位置を入れ替える「左右ローテーション」も有効です。
いつも右側で寝ているパパのマットレスを、左側に持ってくる、という具合です。
この3種類のローテーションを定期的に行うことで、マットレスへの負荷が均一化され、新品のような寝心地を長く保つことができます。
少し力が必要な作業ですが、その効果は絶大ですので、ぜひご家族で協力して、定期的な習慣にしてみてください。
湿気と汚れから守る!保護パッドとシーツの重要な役割
マットレスを長持ちさせるための、もう一つの重要な柱が「湿気」と「汚れ」からマットレス本体を守ることです。
マットレスは、一度汚れたり、内部に湿気がこもってカビが生えたりすると、丸洗いすることができず、元に戻すのが非常に困難です。
そこで活躍するのが「ベッドパッド」や「防水シーツ(プロテクター)」といった、保護寝具です。
まず「ベッドパッド」は、シーツとマットレスの間に敷き、寝心地の調整や、汗を吸収する役割を果たします。
人は一晩にコップ一杯分の汗をかくと言われており、この汗が直接マットレスに染み込むのを防いでくれます。
ベッドパッドは自宅で気軽に洗濯できるので、常に清潔な状態を保つことができます。
そして、特にお子様が小さいご家庭に、私が強くおすすめしたいのが「防水シーツ」または「防水ベッドパッド(プロテクター)」です。
裏面に防水加工が施されており、お子様のおねしょや、飲み物をこぼしてしまった際の水分が、マットレスに到達するのを完全にブロックしてくれます。
これがあれば「マットレスを汚されたらどうしよう」というストレスから解放され、親御さんも安心して眠ることができます。
最近では、表面は肌触りの良いコットン素材で、ごわつきや蒸れを感じにくい、高機能な製品もたくさん出ています。
これらの保護パッド類を一番上に敷き、その上からボックスシーツをかけるのが基本のセッティングです。
シーツやベッドパッドをこまめに洗濯し、マットレス本体は常に清潔で乾いた状態に保つこと。
これが、衛生的な睡眠環境を守り、高価なマットレスを長く大切に使うための、賢い知恵なのです。
店主の解説
最高のマットレスは「最高の土台」に。ファミリーベッドのフレーム選びで譲れない条件
ご家族の眠りのために、最高のマットレスを選び抜く。そのお気持ち、素晴らしいです。しかし、17年以上ベッドと向き合ってきた店主としての私の見解は、どんなに優れたマットレスも、それを支える土台、すなわち「ベッドフレーム」が貧弱であれば、その性能を100%発揮することはできず、その寿命さえも縮めてしまう、というものです。ここでは、ファミリーベッドのマットレスを支えるために、フレームに求められる二つの必須条件を解説します。
条件1:【健康と寿命のための必須条件】床板は「すのこ仕様」か?
ファミリーベッドでは、2人、3人と、眠る人数が増える分、寝汗による湿気も2倍、3倍になります。この大量の湿気が、もし隙間のない一枚板の「板張り」の床板で塞がれてしまうと、マットレスの裏側にこもり、カビやダニが繁殖するための絶好の環境となってしまいます。
カビは、アレルギーや喘息を引き起こすなど、特に体の小さなお子様の健康に深刻な影響を与える可能性があります。
私の見解では、ファミリーベッドの床板が「すのこ仕様」であることは、ご家族の健康と、高価なマットレスの寿命を守る上で、絶対に譲れない条件です。
条件2:【安全と耐久性のための生命線】「中央脚」はあるか?
キングサイズやワイドキングサイズといった、幅の広いファミリーベッド。その中央部分は、ご家族全員の重みが最も集中する、構造上の弱点となりやすい場所です。もし、この中央部分に支えがないと、長年の使用で床板が徐々にたわみ、マットレスが中央に向かって沈み込む「谷間」ができてしまいます。
品質の高い大型ベッドフレームには、必ず、ベッドの中央を支える「中央脚(センターレッグ)」が複数付いています。この脚があるかないかで、ベッドの耐久性は全く異なります。私の見解では、中央脚のない大型ベッドフレームは、家族で長く安全に使うための、構造的な基準を満たしていないと言わざるを得ません。
マットレスを選ぶ前に、まずその土台となるフレームが、この二つの条件をクリアしているか。それが、賢いベッド選びの第一歩です。
「今は連結、将来は分割」。10年先を見据えた、賢い投資としてのマットレス選び
ファミリーベッド用のマットレスを選ぶ、ということ。それは、実は、単に「今、家族で使うための、大きなマットレス」を選ぶ、ということ以上の意味を持っています。店主としての私の見解は、連結タイプのファミリーベッドと、それに合わせたマットレスを選ぶことは、10年、15年先のご家族の未来までを見据えた、極めて賢い「長期的資産」への投資である、というものです。
■ある家族の、マットレスの物語
少し、想像してみてください。
- 【第一章:家族の集合期(購入〜10年目頃)】
お子様がまだ小さい時期。シングルサイズの高品質なマットレスを2台並べた、広々としたキングサイズのベッドで、家族みんなで川の字になって眠ります。
- 【第二章:子供の独立期(11年目〜)】
一番上のお子様が成長し、自分の部屋を欲しがる時期が来ました。ここで、ファミリーベッドは、その真価を発揮します。これまで一つだったキングベッドを、本来の姿である「2台のシングルベッド」に分割するのです。そして、そのうちの一台のフレームと、その上で使い慣れた高品質なマットレスを、お子様の新しい部屋へと、プレゼントします。
■長期的な視点で見た、経済的なメリット
いかがでしょうか。もし、最初にダブルベッドを買い、お子様が大きくなるたびに、新しいベッドとマットレスを買い与えていたら。その出費の合計は、計り知れません。
最初に少し大きな投資をして、高品質なシングルマットレスを2台組み合わせたファミリーベッドを選ぶこと。それは、実質的に、お子様たちが将来使うことになる、高品質な寝具を「前もって購入しておく」ことと同じなのです。長期的に見れば、これほど経済的で、合理的で、そして無駄のない選択はありません。
私の見解は、こうです。ファミリーベッドのマットレスを選ぶということは、単に、今の快適さを手に入れるということだけではありません。それは、
これから成長していくお子様たちの未来の眠りまでを考えた、親から子への、愛情にあふれた贈り物でもあるのです。
マットレスの次は「掛け布団」。家族みんなの快適な眠りを完成させる、最後のピース
ご家族のための、最高のフレームとマットレスが決まったとしても。実は、まだ最高の寝室は完成していません。最後に残された、しかし、日々の睡眠の質を大きく左右する重要な選択。それが「掛け布団」です。私の見解では、マットレスが「下からの快適さ」を保証するなら、掛け布団は「上からの快適さ」を保証する、睡眠システムの、最後のピースです。
■なぜ、掛け布団が問題になるのか
ファミリーベッドで眠る時、大きな一枚の掛け布団を使うか、それとも、複数枚の掛け布団をそれぞれで使うか、という選択肢があります。
一枚の大きな布団にみんなで包まれて眠る、というスタイルは、確かに、家族の一体感が感じられる、素敵な光景です。しかし、現実的には、夜中に、無意識の「布団の取り合い」が発生したり、「パパは暑がり、ママは寒がり、子供は汗っかき」といった、家族それぞれの体感温度の違いによって、誰かが我慢を強いられたり、という問題が起こりがちです。
■私の見解:おすすめは「複数枚使い」
私の見解では、
多くの場合、「複数枚使い」のスタイルの方が、家族一人ひとりの睡眠の質は高まります。例えば、ご両親はダブルサイズの掛け布団を使い、お子様は子供用の掛け布団を使う、といったように、それぞれが自分専用、あるいはグループごとの布団を使います。
- メリット1:「布団の取り合い」が、物理的に起こりえません。
- メリット2:家族それぞれの体感温度の違いを、完璧に解決できます。暑がりのパパは薄手のケット、寒がりのママは羽毛布団、汗っかきのお子様は通気性の良いガーゼケット、といったように、それぞれが自分に合った最適な布団を選ぶことで、全員が朝まで快適に眠ることができるのです。
■見た目を美しく保つコツ
「複数枚使うと、見た目がバラバラにならない?」というご心配も、簡単な工夫で解決できます。日中は、複数枚の掛け布団の上から、一枚の大きな
「ベッドスプレッド(ベッドカバー)」を掛けてみてください。あっという間に、ホテルのように統一感のある、美しいベッドメイキングが完成します。
私の最終的な見解は、こうです。最高のファミリーベッドとは、
最高のフレームと、最高のマットレス、そして、家族一人ひとりの快適さを思いやる、最高の掛け布団の組み合わせによって、初めて完成するのです。
店主のつぶやき ファミリーベッドの寝心地はマットレスで決まる 最適な選び方を伝授
・ファミリーベッド
・連結ベッド
・キングサイズより大きいベッド
・ベッドフレーム
・ベッドサイズ
・ベッド
・ファミリーベッドの寝心地はマットレスで決まる 最適な選び方を伝授
・ファミリーにはマットレスとすのこが最強コンビ 快適な理由と選び方
・すのこベッドに合うマットレスの選び方 最高の寝心地を実現する組合せ