ベッド下の掃除が大変、お部屋に圧迫感がある。
そんなお悩みを、ベッドフレームのデザイン一つで解決できることをご存じですか。
今回ご紹介する「脚付きベッド」は、お掃除ロボットがスムーズに通れる掃除のしやすさはもちろん、床が見えることによる開放感、そしてカビを防ぐ通気性の良さなど、多くのメリットを兼ね備えています。
特に人気の北欧風インテリアとの相性も抜群。
機能的でありながら、おしゃれな寝室を叶える脚付きベッドの魅力を、余すところなくお伝えします。
脚付きベッドが生む開放感と抜群の通気性
脚付きベッドの魅力は、単にデザインがおしゃれというだけではありません。
日本の住環境において、非常に大きなメリットとなる「開放感」と「通気性」をもたらしてくれます。
床が見えることによる視覚的な広がり効果
脚付きベッドを選ぶ最大のメリットの一つが、この視覚効果です。
ベッドの下に空間があり、床が見える。
ただそれだけで、人間の目は部屋を実際よりも広く、そして軽やかに感じ取ります。
これはインテリアの世界で「抜け感」と呼ばれる効果です。
どっしりと床に接しているフロアベッドや収納ベッドと比べると、脚付きベッドはまるで宙に浮いているかのように見え、クイーンサイズという大きな家具が持つ圧迫感を劇的に和らげます。
特にスペースが限られた寝室では、この効果は絶大です。
床の見える面積が増えることで、空間に連続性が生まれ、視線が奥まで通りやすくなります。
結果として、部屋全体が広々とした開放的な印象になるのです。
シンプルながら、この視覚的な広がり効果は、快適な寝室作りにおいて非常に重要な要素です。
湿気対策に最適 マットレスがカビにくい理由
日本の気候と切っても切れないのが「湿気」の問題です。
人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われており、その湿気はマットレスの下に溜まりがちです。
これがカビやダニの温床となるのです。
脚付きベッドは、この湿気対策においても、他のどのタイプのベッドよりも優れています。
ベッド下に空間があるため、空気の通り道が生まれ、マットレスの裏側まで常に空気が循環します。
マットレス内部に湿気がこもるのを防ぎ、カビの発生を効果的に抑制することができるのです。
床板が通気性の良い「すのこ」仕様になっていれば、その効果はさらに高まります。
高価なマットレスを長く、そして衛生的に使い続けるために、この通気性の良さは何物にも代えがたいメリットです。
万年床にしがちな方や、日中、布団を干す習慣がない方にとって、脚付きベッドはマットレスの健康を守るための、最も賢い選択と言えるでしょう。
フロアベッドや収納ベッドとの違い
ここで、他のベッドタイプとの違いを整理しておきましょう。
「フロアベッド」は、高さが低くおしゃれですが、ベッド下の掃除が非常にしにくく、床との間にホコリが溜まりやすいというデメリットがあります。
通気性も脚付きに比べると劣ります。
「収納ベッド」は、収納力は抜群ですが、フレームが箱型で重々しく、圧迫感が出やすいです。
ベッド下は完全に塞がれているため、掃除はできません。
これらに対して「脚付きベッド」は、まさに良いとこ取りのバランスの取れたタイプです。
フロアベッドのような開放感がありながら、掃除がしやすく、通気性も確保されています。
収納ベッドのような作り付けの収納はありませんが、ベッド下のスペースを収納として活用することも可能です。
デザイン性、メンテナンス性、機能性。
その全てのバランスを高いレベルで求める方に、脚付きベッドは最適な答えを提示してくれます。
お掃除ロボットが使える脚の高さは何センチが最適か
今や三種の神器の一つとも言える「お掃除ロボット」。
脚付きベッドを選ぶなら、お掃除ロボットがスムーズにベッド下を通れる高さを選ぶことが、日々の家事ストレスを無くすための絶対条件です。
主要なお掃除ロボットの高さ一覧
「うちのお掃除ロボット、ベッドの下に入れるかな?」と心配な方のために、主要なメーカーの製品の高さを調べてみました。
もちろんモデルによって異なりますが、一般的な目安として参考にしてください。
iRobot社の「ルンバ」の多くは、高さが約9.2cmです。
Anker社の「Eufy」には、高さ約7.2cmのスリムなモデルが多くあります。
パナソニックの「ルーロ」は、特徴的な三角形の形状で、高さは約9.2cmです。
ほとんどのお掃除ロボットは、高さが「7cmから10cm未満」の間に収まっています。
ご購入を検討しているベッドの脚の高さと、ご自身がお持ちのお掃除ロボットの高さを、まずは比べてみることが第一歩です。
余裕を持たせた推奨クリアランスは10cm以上
お掃除ロボットの高さが9.2cmだからといって、ベッド下の高さが9.5cmのベッドを選ぶのは、実は少し危険です。
フローリングから薄いラグに乗り上げる際など、わずかな段差でロボットの車高が少し上がることがあります。
センサーの働きを考えても、ギリギリの高さではスムーズな走行が妨げられ、ベッド下で立ち往生してしまう可能性があります。
私たちが推奨するのは、お掃除ロボットの高さに少し余裕(クリアランス)を持たせることです。
具体的には、ベッド下の有効な高さが「10cm以上」あると、ほとんどの標準的なお掃除ロボットは問題なく走行できます。
より確実に、そしてストレスなくお掃除を任せたいなら、「12cm以上」の高さがあると、さらに安心感が増すでしょう。
この「プラス数センチの余裕」が、日々の快適さを大きく左右します。
脚の高さを購入前に確認する重要性
ベッドを選ぶ際には、必ず商品ページの詳細な仕様表を確認してください。
写真の見た目だけで「これくらいなら大丈夫だろう」と判断するのは禁物です。
注意していただきたいのは、仕様表に書かれている「脚の高さ」という表記です。
これが、フレームの一番下から床までの「空間の高さ」を指しているのか、それとも脚パーツそのものの長さを指しているのか、メーカーによって表記が異なる場合があります。
最も確実なのは、「ベッド下の高さ」や「床から床板下までの高さ」といった、空間の高さを明記している表記です。
もし表記が分かりにくい場合は、遠慮なく販売店に問い合わせて確認することをお勧めします。
せっかく脚付きベッドを選んだのに、お掃除ロボットが入れなかった。
そんな悲しい事態を避けるために、購入前のしっかりとした確認を、どうか忘れないでください。
ベッド下を有効活用する収納スペースアイデア
脚付きベッドの下は、ただの空洞ではありません。
工夫次第で、おしゃれで便利な収納スペースに早変わり。
お部屋をすっきりと見せるための、収納アイデアをご紹介します。
おしゃれな収納ボックスで見せる収納を
脚付きベッド下の収納は、外から見えるのが特徴です。
だからこそ、収納ボックス自体をインテリアの一部として考えてみましょう。
ポイントは「統一感」です。
素材や色、形を揃えるだけで、雑多な印象がなくなり、非常にすっきりと洗練された見た目になります。
天然素材の「ラタン(籐)」や「シーグラス」のバスケットを使えば、ナチュラルで温かみのある雰囲気に。
色を揃えた「ファブリック(布製)」のボックスなら、優しく柔らかな印象を与えます。
中身を見せたくない場合は、蓋付きのタイプを選ぶと良いでしょう。
収納アイテムのデザインにこだわることで、実用的なスペースが、お部屋をおしゃれに彩る「見せる収納」へと昇華します。
キャスター付き収納ケースで出し入れを楽に
シーズンオフの衣類や、本、DVDなど、少し重さのあるものを収納する場合は、「キャスター付き」の収納ケースが非常に便利です。
取っ手を引くだけで、ベッドの奥からでもスムーズに引き出すことができ、床を傷つける心配もありません。
ベッド下の高さに合わせた、薄型のキャスター付きケースも市販されています。
クイーンベッドの下なら、複数個並べて置くことができるので、収納力もかなりのものです。
中身が見える透明タイプなら何が入っているか一目瞭然ですし、中身を隠したいなら半透明や色付きのタイプを選ぶと良いでしょう。
日々の出し入れのストレスをなくすこと。
それが、収納スペースを有効に、そして長く活用し続けるための秘訣です。
収納するものとしないもの メリハリのつけ方
ベッド下のスペースを収納として使えるからといって、隙間なくぎっしりと物を詰め込んでしまうのは、あまりお勧めできません。
それでは、せっかくの脚付きベッドが持つ「抜け感」や「通気性の良さ」といったメリットが半減してしまいます。
そこでおすすめなのが、「メリハリをつける」ことです。
ベッドの片側だけを収納スペースとして使い、もう片側は何も置かずにあえて空間を残しておく。
あるいは、収納ボックス同士の間に、少しずつ隙間を空けて配置する。
こうすることで、収納力を確保しつつも、視覚的な軽やかさや空気の通り道を保つことができます。
収納するものは、使用頻度の低い季節ものやストック品に限定し、あくまで「余剰スペースの活用」と考えるのが良いでしょう。
全てを埋め尽くさない「余白の美学」。
それが、脚付きベッドをおしゃれに使いこなす上級者のテクニックです。
北欧風インテリアに合うおしゃれな脚付きベッドの魅力
シンプルで、ナチュラルで、機能的。
そんな「北欧風インテリア」と、脚付きベッドの相性は抜群です。
なぜなら、脚付きのデザインそのものが、北欧デザインの哲学を体現しているからです。
なぜ北欧デザインは脚付き家具が多いのか
北欧の冬は長く、日照時間も短いため、室内で過ごす時間が非常に長くなります。
家の中をいかに明るく、心地よい空間にするかという工夫が、インテリアデザインの根底にあります。
脚付きの家具は、床と家具の間に空間を作ることで、光が床を通り抜け、部屋の隅々まで明るさを届けることができます。
家具が床から浮いているように見えることで、空間に軽やかさと広がりを与えます。
厳しい自然環境の中で、家の中を少しでも快適にしたいという、北欧の人々の知恵と美意識。
それが、脚付き家具が多く見られる理由なのです。
この思想は、同じく限られた住空間を快適にしようとする、私たちの暮らしにも通じるものがあります。
ナチュラルな木製脚とテーパードレッグのデザイン
北欧デザインの脚付きベッドを特徴づけるのが、脚そのもののデザインです。
素材は、オークやアッシュ、ビーチといった、明るい色合いの「ナチュラルな木製脚」が基本です。
木の温もりが、部屋全体に優しく、居心地の良い雰囲気をもたらします。
そして、もう一つの大きな特徴が、その形状です。
ただの四角い棒ではなく、床に向かって徐々に細くなっていく「テーパードレッグ」と呼ばれるデザインが多く用いられます。
この先細りのフォルムが、ベッド全体にシャープさとエレガントさを与え、野暮ったさを感じさせません。
ミッドセンチュリーモダンにも通じるこの美しい脚のデザインは、ベッドを単なる寝具から、洗練された家具へと昇華させてくれます。
脚のデザインにまでこだわること。
それが、本格的な北欧スタイルを目指す上でのポイントです。
ファブリック素材のフレームとの組み合わせ
北欧スタイルのベッドで、木製脚と並んで人気なのが、フレーム本体が「ファブリック(布地)」で覆われたタイプです。
ナチュラルな木製の脚と、優しい風合いのファブリックフレーム。
この組み合わせは、北欧デザインの持つ「温かみ」や「居心地の良さ(ヒュッゲ)」を最もよく表現しています。
フレームの布地の色は、主張しすぎない、グレーやベージュ、ライトブルーといった落ち着いたアースカラーやペールトーンが人気です。
柔らかなファブリックの質感と、温かみのある木の脚が組み合わさることで、視覚的にも、そして心理的にも、非常にリラックスできる空間が生まれます。
ここに、リネンやコットンの寝具、ウールのブランケットなどを合わせれば、素材感豊かな、心地よい北欧スタイルの寝室が完成します。
店主のつぶやき 掃除しやすさ抜群 脚付きクイーンサイズベッドでおしゃれな寝室に
・クイーンサイズベッド
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・ベッドサイズ
・ベッド
・掃除しやすさ抜群 脚付きクイーンサイズベッドでおしゃれな寝室に
・マットレスに脚が付いただけ? 脚付きマットレスショートベッドの魅力