和モダンな寝室に 畳クイーンベッドの癒しと機能性


懐かしく、そして清々しい、い草の香り。
足を踏み入れた時の、硬すぎず柔らかすぎない、独特の感触。
日本人が古来より愛してきた「畳」の心地よさを、現代のベッドという形で、あなたの寝室に取り入れてみませんか。
畳ベッドは、ただの和風家具ではありません。
優れた調湿効果やリラックス効果といった機能性と、布団もマットレスも使える柔軟性、そして空間を豊かにするデザイン性を兼ね備えた、まさに「和モダン」な暮らしのための、新しい答えなのです。

畳ベッドで眠るメリット い草の香りと優れた調湿効果

畳ベッドの魅力は、その見た目だけではありません。
日本の自然が生んだ「い草」が持つ、素晴らしい機能性が、私たちの睡眠と健康を、優しくサポートしてくれるのです。

い草の香りがもたらす森林浴のようなリラックス効果

畳の部屋に入ると、ふわりと香る、あの独特で清々しい香り。
この香りの主成分は「フィトンチッド」と呼ばれるもので、森林の木々が発する成分と同じです。
私たちは、森の中を歩くと、心が落ち着き、リラックスした気持ちになりますよね。
それと全く同じ効果が、い草の香りにもあるのです。
この香りには、人の心を鎮め、ストレスを軽減するアロマテラピー効果があることが、科学的にも証明されています。
寝室という一日の疲れを癒やす場所に、この自然の香りがあること。
それは、高価なアロマディフューザーを置くよりも、ずっと自然で、持続的な癒やしをもたらしてくれます。
畳ベッドの上で深呼吸すれば、まるで森の中で眠りにつくような、深いリラックスを得られるでしょう。

天然のエアコン 畳の優れた調湿機能

い草の内部は、実はスポンジのような、たくさんの穴が開いた構造になっています。
この構造が、畳に「天然のエアコン」とも言える、驚くべき調湿機能をもたらします。
梅雨時など、空気中の湿度が高い時には、い草がその湿気を吸収してくれます。
逆に、冬場など空気が乾燥している時には、内部に蓄えた水分を放出し、部屋の湿度を適度に保ってくれるのです。
この働きにより、寝室は一年を通して、人間にとって快適な湿度環境に近づきます。
夏はジメジメ感を和らげ、冬は乾燥を防いでくれる。
睡眠の質を高める上で、非常に大きなメリットです。
湿気をコントロールすることは、カビやダニの発生を抑制する効果にも繋がります。
日本の気候風土に、これほど適した天然素材は、他にないかもしれません。

空気を浄化し集中力を高める効果も

い草の力は、それだけではありません。
畳には、空気中の二酸化窒素や、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドといった、有害な化学物質を吸着し、空気を浄化する働きがあることも分かっています。
寝室の空気をクリーンに保つ、天然の空気清浄機のような役割を果たしてくれるのです。
い草の香りには、精神を安定させ、集中力を高める効果があることも研究で示されています。
ベッドの上で、寝る前に少し読書をしたり、考え事をしたりする。
そんな時間も、畳ベッドの上なら、より集中して、有意義なものになるかもしれません。
リラックス効果、調湿効果、そして空気清浄効果。
畳は、私たちが快適に眠るための、様々な機能を秘めた、自然からの素晴らしい贈り物なのです。

布団派にもマットレス派にもおすすめできる畳ベッド

「畳ベッドって、布団じゃないと使えないの?」そんなことはありません。
畳ベッドは、伝統的な布団派の方にも、現代的なマットレス派の方にも、その両方の快適さを提供できる、非常に懐の深いベッドなのです。

布団を敷いて眠る 伝統的な畳の寝心地

畳の上に直接布団を敷いて眠る、あの心地よさ。
床に近いため、安定感があり、夏は涼しく、冬は床からの冷気を畳が和らげてくれます。
畳ベッドは、そんな伝統的な日本の眠りを、現代の生活の中で、より快適に実現してくれます。
床に直接布団を敷くと、ホコリを吸い込みやすいというデメリットがありますが、畳ベッドなら、床から適度な高さがあるため、衛生的です。
毎日の布団の上げ下ろしも、床から行うより、ベッドの高さからの方が、腰への負担が少なく、楽に行えます。
い草の香りに包まれながら、布団で眠る。
畳ベッドは、布団派の方にとって、その魅力を最大限に引き出してくれる、最高のステージと言えるでしょう。

マットレスを置いて使う 新しい和洋折衷スタイル

もちろん、マットレス派の方も、畳ベッドをお使いいただけます。
畳の床板の上に、マットレスを直接置いて使う。
この「和洋折衷」のスタイルが、今、新しい快適さとして注目されています。
畳の持つ適度な硬さと弾力性が、マットレスをしっかりと支え、安定した寝心地を生み出します。
畳の優れた通気性が、マットレスの裏側に湿気がこもるのを防ぎ、カビの発生を抑制してくれます。
マットレスを長持ちさせる上でも、大きなメリットです。
フローリングの床に直接マットレスを置く「すのこベッド」とも似ていますが、畳ならではの香りや、柔らかな質感は、すのこベッドでは味わえない、独特の癒やしを与えてくれます。
マットレスの快適さと、畳の機能性。
その両方の良いとこ取りができる、非常に賢い使い方です。

どちらも使えるから来客時にも便利

布団とマットレス、その両方が使えるという柔軟性は、来客時にも大きな力を発揮します。
普段は、ご自身がマットレスを置いて使っていても、お客様がいらした際には、マットレスを一時的に下ろし、お客様用の布団を敷いて、ゲストベッドとして使ってもらうことができます。
ご両親など、布団での睡眠に慣れている方が泊まりに来る際には、非常に喜ばれるおもてなしになるでしょう。
一台で、洋風の寝室にも、和風の寝室にも、自在に姿を変えることができる。
この柔軟性は、他のどのベッドにもない、畳ベッドならではの大きな魅力です。
様々なライフシーンに、しなやかに対応してくれる、頼もしい存在です。

小上がりとしても大活躍する収納付き畳ベッドの魅力

畳ベッドの中には、ベッド下の空間が、丸ごと収納になっているタイプがあります。
これは単なる収納付きベッドではなく、寝室に「小上がり」という、新しい価値を生み出します。

小上がりとは 空間を仕切る新しい発想

「小上がり」とは、部屋の一角を、床から一段高くして作られたスペースのことです。
収納付きの畳ベッドを置くと、まさに、寝室の中に、この「小上がり」を手軽に作ることができます。
床の高さに変化が生まれることで、空間が視覚的に仕切られ、部屋全体にメリハリと奥行きが生まれます。
ただのっぺりとした一部屋ではなく、「眠るための神聖なゾーン」と「それ以外のゾーン」というように、空間に意味が生まれるのです。
この特別感が、寝室をより落ち着きのある、上質な空間へと変えてくれます。
小上がりの畳の上で、お茶を飲んだり、読書をしたり。
ベッドとしてだけでなく、多目的な空間として、日中の時間も豊かにしてくれます。

ベッド下が丸ごと収納になる大容量収納力

小上がりタイプの畳ベッドは、そのほとんどが、内部に巨大な収納スペースを備えています。
床板となっている畳の天板を、持ち上げる「跳ね上げ式」や、フレームの側面が「引き出し式」になっているものなど、様々なタイプがあります。
クイーンサイズのベッド下となると、その収納力は、まさに押し入れ一つ分にも匹敵します。
季節外れの布団や、かさばるスーツケース、扇風機などの季節家電。
置き場所に困っていた、それらの大きな物を、すべて飲み込んでくれます。
部屋に余計な収納家具を置く必要がなくなり、寝室は驚くほどすっきりと、広々とします。
寝る場所と、収納する場所。
その二つの大きな機能を、一台に集約する。
日本の住環境において、非常に合理的で、空間を最大限に活用するための、究極のアイデアと言えるでしょう。

腰掛けるのにちょうど良い高さでソファ代わりにも

小上がりスタイルの畳ベッドは、その高さが、ちょうど腰掛けるのに最適な高さになっていることが多いです。
日中は、布団やマットレスを片付ければ、そこは、広々としたベンチやソファのような、くつろぎのスペースに変わります。
友人が遊びに来た時も、みんなでここに座って、おしゃべりを楽しむことができます。
ベッドの縁に腰掛けて、身支度を整えたり、ちょっとした休憩を取ったり。
日々の暮らしの中で、この「ちょうど良い高さ」が、様々なシーンで活躍してくれるのです。
眠る、収納する、そして、座る。
一台で何役もこなす、この多機能性。
畳ベッドは、私たちの暮らしを、より豊かで、より便利なものにしてくれる、可能性に満ちた家具なのです。

現代の和室に合うおしゃれな畳ベッドの選び方

「畳ベッドは、純和風の部屋にしか合わないのでは?」そんなことはありません。
フレームのデザインや、畳の種類を選ぶことで、現代のモダンなインテリアにも、非常におしゃれにマッチさせることができます。

フレームのデザインで印象は大きく変わる

畳ベッドの印象を大きく左右するのが、畳を囲む「フレーム」のデザインです。
伝統的な和の雰囲気を大切にしたいなら、重厚なダークブラウンの木製フレームが良いでしょう。
現代的な「和モダン」な空間を目指すなら、無駄な装飾を削ぎ落とした、直線的でシンプルなデザインがおすすめです。
ヘッドボードのない「ヘッドレスタイプ」は、畳の持つミニマルな美しさを最大限に引き立て、部屋をすっきりと広く見せてくれます。
フレームの素材も、明るいナチュラルカラーの木材を選べば、人気の北欧インテリアとも自然に調和します。
フレームを、現代的なデザインにすること。
それが、畳ベッドをおしゃれに見せるための、最初のポイントです。

ヘリなし畳やカラー畳でモダンに演出

畳そのもののデザインも、進化しています。
伝統的な畳には、布製の「縁(へり)」が付いていますが、この縁がない「ヘリなし畳」を選ぶだけで、一気にモダンでスタイリッシュな印象になります。
正方形のヘリなし畳は、「琉球畳」とも呼ばれ、その市松模様のような美しい見た目が、デザイン性の高い空間を創り出します。
畳の色も、伝統的な緑色だけではありません。
最近では、和紙や樹脂を素材にした、様々な色の「カラー畳」が登場しています。
チャコールグレーやブラックの畳は、モノトーンのモダンな部屋に。
モカブラウンやアイボリーの畳は、温かみのあるナチュラルな部屋に。
畳の色をインテリアに合わせて選ぶことで、畳ベッドの可能性は、無限に広がります。

照明や和紙調シェードで旅館のような空間を

寝室全体の雰囲気を、さらに上質なものにするために、「照明」にもこだわってみましょう。
フレームのヘッドボードに、柔らかな「間接照明」が組み込まれたタイプの畳ベッドは、寝室を、まるで高級旅館のような、落ち着きと癒やしに満ちた空間へと変えてくれます。
ベッドサイドに置くスタンドライトも、シェードが「和紙」でできたものや、和紙調のデザインのものを選ぶと、統一感が生まれます。
和紙を通して拡散する、柔らかく、温かみのある光は、畳の持つ穏やかな雰囲気と完璧に調和し、心からリラックスできる空間を演出してくれます。
ベッドだけでなく、光の演出まで考えること。
それが、ワンランク上の「和モダン」な寝室を完成させるための、最後の秘訣です。

和モダンな寝室に 畳クイーンベッドの癒しと機能性   

関連する商品グループ


ページトップ