こんにちは。
ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
ベッド一筋17年以上の私が、今回は心安らぐ寝室作りに欠かせない「木製キングサイズベッド」を特集します。
木の温もりは、一日の疲れを癒す睡眠空間に最高の素材です。
この記事では、本物の質感が魅力の無垢材フレームの深い魅力から、大切なベッドを長く愛用するための正しいお手入れ方法、お部屋をおしゃれに演出する北欧風デザインの選び方まで、プロの視点で徹底解説。
さらには、当店で実際に人気の高い商品を厳選してご紹介します。
あなただけの特別な一品を見つけるお手伝いができれば幸いです。
天然木の風合いを楽しむ無垢材フレーム
木製ベッドの頂点とも言えるのが「無垢材」を使用したフレームです。
本物の木だけが持つ温かみや重厚感は、寝室を特別な空間へと昇華させてくれます。
ここでは、無垢材の基本的な知識から、その深い魅力までをじっくりと解説していきます。
無垢材とは何か その魅力と深い特徴
無垢材とは、丸太から切り出した一枚板そのものを加工した木材のことを指します。
合板や集成材のように、薄い板を貼り合わせたり、小さな木材を集めて作られたものとは一線を画す、正真正銘の「本物の木」です。
この無垢材の最大の魅力は、なんといってもその唯一無二の表情にあります。
同じ種類の木であっても、木目や色合い、節の位置は一つとして同じものがありません。
それは、その木が生きてきた証そのものであり、工業製品には決して真似のできない個性となります。
キングサイズという大きな面積を持つベッドフレームに無垢材を使用することで、その迫力と美しさは格別なものとなり、寝室の主役として圧倒的な存在感を放ちます。
無垢材は「呼吸する」素材とも言われています。
室内の湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥している時には水分を放出する調湿作用があるため、寝室の環境を快適に保つ手助けをしてくれます。
特に湿気の多い日本の気候において、この性質は非常に重要です。
無垢材は触れた時の質感が格別です。
夏はひんやりと心地よく、冬はほんのりと温かみを感じさせてくれます。
視覚だけでなく、触覚を通じても私たちに癒しを与えてくれるのです。
そして、無垢材のもう一つの大きな魅力は「経年変化」を楽しめる点です。
使い込むほどに色合いが深まり、艶が増していく様子は、まるで家具を育てているかのような愛着を抱かせます。
最初は明るい色だった木材が、年月を経て美しい飴色に変化していく過程は、家族の歴史と共に刻まれる素敵な思い出となるでしょう。
傷や汚れさえも、味わい深い「味」として受け入れられるのは、無垢材ならではの懐の深さです。
耐久性が非常に高く、適切に手入れをすれば何十年と使い続けることができるため、世代を超えて受け継いでいくことも可能です。
無垢材フレームは単なる寝具ではなく、生活を豊かにし、心を穏やかにしてくれる特別な存在なのです。
主な木材の種類 パイン材オーク材ウォルナット材
無垢材と一括りに言っても、その種類は多岐にわたり、それぞれに異なる特徴と魅力があります。
ここでは、ベッドフレームによく使用される代表的な3つの木材「パイン材」「オーク材」「ウォルナット材」について詳しくご紹介します。
まず「パイン材」ですが、これは日本語で言う「松」のことです。
比較的柔らかく加工がしやすいため、カントリー調やナチュラルテイストの家具で人気があります。
明るい黄白色の色合いと、はっきりとした大きな木目が特徴で、お部屋全体を明るく温かみのある雰囲気にしてくれます。
節が多く見られるのもパイン材の個性で、素朴で自然な風合いを好む方にぴったりです。
材質が柔らかいため傷が付きやすいという側面もありますが、それもまた味わいとして楽しむことができます。
価格が比較的手頃なのも嬉しいポイントです。
次に「オーク材」は、日本語では「楢(ナラ)」と呼ばれ、非常に硬く耐久性に優れた木材として知られています。
その頑丈さから、古くから高級家具やウイスキーの樽などにも使用されてきました。
力強く美しい木目が特徴で、特に「虎斑(とらふ)」と呼ばれる虎の縞模様のような独特の杢が現れることがあり、これがオーク材の価値をさらに高めています。
ナチュラルな色合いでどんなインテリアにも合わせやすく、重厚感と高級感を兼ね備えているため、長く使える質の良いベッドを求める方に最適です。
最後に「ウォルナット材」は、世界三大銘木の一つに数えられる高級木材で、日本語では「胡桃(クルミ)」です。
深みのある美しい茶褐色と、滑らかで流れるような木目が特徴で、その落ち着いた色合いはシックでモダンな空間を演出します。
衝撃に強く、狂いが少ない安定した材質であるため、精密な加工を要する家具にも適しています。
使い込むほどに明るくまろやかな色合いに変化していくのも魅力の一つです。
その圧倒的な高級感と存在感から、寝室をホテルのような上質な空間にしたいと考える方に絶大な人気を誇ります。
これらの木材の特性を理解し、ご自身の好みやお部屋の雰囲気に合わせて選ぶことで、より満足度の高いベッド選びが実現できるでしょう。
突板や化粧板との違いと見分け方
木製ベッドを選ぶ際、無垢材とよく比較されるのが「突板(つきいた)」や「化粧板(けしょうばん)」を使用したものです。
これらは一見すると無垢材のように見えますが、構造や特性が全く異なります。
その違いを正しく理解することは、後悔しないベッド選びのために非常に重要です。
まず「突板」とは、天然木を0.2mmから0.6mm程度に薄くスライスしたシートを、合板やMDF(中質繊維板)といった基材の表面に貼り付けたものです。
表面には本物の木が使われているため、木目や質感は天然木そのものであり、非常に美しい仕上がりとなります。
無垢材に比べて反りや割れが起こりにくく、品質が安定しているのが大きなメリットです。
希少な高級木材でも突板としてなら比較的安価に使用できるため、コストを抑えながらも高級感のある見た目を実現できます。
見分け方としては、ベッドの角や端の部分を確認するのが有効です。
木目が繋がっておらず、断面が基材の色になっている場合は突板である可能性が高いです。
次に「化粧板」は、木目などを印刷した紙や樹脂フィルムを基材に貼り付けたものです。
プリント化粧板やメラミン化粧板など様々な種類があります。
最大のメリットは、価格が非常に安価であることと、デザインの自由度が高いことです。
木目だけでなく、石目調や単色など、多彩な表現が可能です。
表面が非常に硬く、傷や汚れ、水にも強いため、メンテナンスが非常に楽という利点もあります。
質感は本物の木とは異なり、一度深い傷が付くと修復が難しいというデメリットも存在します。
見分け方は、木目が単調で繰り返し同じパターンが現れていないかを確認します。
天然木にはない均一すぎる木目は、化粧板であるサインです。
節や木目の立体感がなく、触った時にツルツルとしているのも特徴です。
無垢材は木の断面である木口(こぐち)を見れば、表面から続く木目が確認できます。
これら3つの素材には、それぞれに良さがあります。
本物の木の質感と経年変化を最優先するなら「無垢材」。
コストと品質のバランス、美しい見た目を求めるなら「突板」。
そして、価格とメンテナンスの手軽さを重視するなら「化粧板」が適していると言えるでしょう。
木製ベッドのお手入れ方法と長持ちの秘訣
お気に入りの木製ベッドは、少しの手間をかけるだけで、その美しさを長く保ち、快適な睡眠を支え続けてくれます。
ここでは、日々の簡単なお手入れから、知っておくと便利なメンテナンスの知識、そして日本の気候に合わせた湿気対策まで、具体的な方法を詳しくご紹介します。
日常のお手入れ 基本の乾拭きと注意点
木製ベッドの美しさを保つための基本は、なんといっても日々の「乾拭き」です。
ホコリは湿気を吸い込む性質があり、長期間放置すると木材の表面を傷めたり、カビやダニの原因になったりすることがあります。
できれば毎日、少なくとも週に一度は、柔らかく乾いた布でフレーム全体を優しく拭き、ホコリを取り除いてあげましょう。
ヘッドボードの上や、ベッド下の隙間など、ホコリが溜まりやすい場所は念入りに行うのがポイントです。
使用する布は、マイクロファイバークロスや、着古した綿のTシャツなどがおすすめです。
化学ぞうきんや硬い布は、表面の塗装を傷つけたり、目に見えない細かな傷を付けたりする可能性があるため避けた方が無難です。
拭く際には、木目に沿って優しく撫でるように拭くのがコツです。
木目に逆らってゴシゴシ擦ると、木材の繊維を傷めてしまうことがあります。
もし、乾拭きだけでは落ちない軽い汚れがある場合は、布を水で濡らして固く、固く絞ってから拭き取ります。
この時、布に水分が残りすぎていると、木材が水分を吸ってしまい、シミや反りの原因になるため、くれぐれも注意が必要です。
水分で拭いた後は、必ずすぐに別の乾いた布で水分を完全に拭き取ってください。
アルコール除菌スプレーや、シンナー、ベンジンなどの有機溶剤は、塗装を剥がしたり、木材を変色させたりする危険性が非常に高いため、絶対に使用しないでください。
ベッドの設置場所にも注意が必要です。
直射日光が長時間当たる場所や、エアコンの風が直接当たる場所は、木材の乾燥や日焼け、反りや割れを引き起こす原因となります。
レースのカーテンなどで直射日光を和らげる、エアコンの風向きを調整するなどの工夫をすることで、ベッドを良い状態で長く保つことができます。
日常のちょっとした心がけが、大切なベッドの寿命を大きく左右します。
愛情を持って接することで、木製ベッドはいつまでも美しい輝きを放ち続けてくれるでしょう。
汚れやシミが付着した時の具体的な対処法
毎日使うベッドには、思わぬ汚れやシミが付いてしまうことがあります。
慌てて間違った対処をすると、かえってシミを広げたり、木材を傷めたりすることになりかねません。
汚れの種類に応じた正しい対処法を知っておくことが重要です。
ジュースやお茶などをこぼしてしまった場合。
これは時間との勝負です。
すぐに乾いた布やティッシュで、叩くようにして水分を吸い取ります。
この時、擦ってしまうとシミが広がってしまうので注意してください。
水分をあらかた吸い取ったら、水で濡らして固く絞った布で、シミの外側から中心に向かって叩くように拭いていきます。
その後、乾いた布で水分をしっかりと拭き取ります。
もし、これでもシミが残る場合は、中性洗剤をぬるま湯で薄めた液体に布を浸し、固く絞ってから同様に叩くように拭いてみてください。
洗剤を使った後は、必ず水拭きと乾拭きを行い、洗剤成分が残らないようにしましょう。
油性の汚れ、例えばボールペンのインクやクレヨンなどが付いてしまった場合です。
これは少し厄介ですが、消しゴムで軽く擦ると落ちることがあります。
ただし、強く擦りすぎると塗装を傷めるので、力加減には注意が必要です。
それでも落ちない場合は、無水エタノールを布に少量含ませて、軽く叩くように拭き取ります。
この方法は塗装を傷める可能性があるので、必ず目立たない場所で試してから行ってください。
そして、輪ジミ対策です。
濡れたコップなどをベッドフレームに直接置くと、白い輪ジミができてしまうことがあります。
これは木材の塗装面に水分が入り込んでしまった状態です。
軽度なものであれば、その部分に布を当て、上から低温に設定したアイロンを数秒ずつ当てることで、水分が蒸発して消える場合があります。
ただし、長時間当てすぎると塗装を焦がしてしまう危険があるので、様子を見ながら慎重に行ってください。
どのような汚れやシミであっても、最も大切なのは「すぐに処置すること」そして「強く擦らないこと」です。
万が一、ご自身での対処が難しい頑固なシミができてしまった場合は、無理をせず、家具の補修を専門に行う業者に相談することをおすすめします。
定期的なメンテナンス オイル仕上げとウレタン塗装の違い
木製ベッドの表面仕上げには、主に「オイル仕上げ」と「ウレタン塗装」の二種類があり、それぞれメンテナンス方法が異なります。
ご自身のベッドがどちらの仕上げかを知り、適切なケアをすることが長持ちの秘訣です。
「オイル仕上げ」は、植物性のオイルを木材の内部に浸透させて仕上げる方法です。
木の表面に塗膜を作らないため、木本来のしっとりとした質感や、呼吸を妨げない自然な状態を保つことができます。
無垢材の風合いを最大限に楽しみたい方に人気の仕上げです。
ただし、表面が保護されていない分、傷や汚れ、水分には比較的弱いという側面があります。
半年に一度から一年に一度程度、定期的にメンテナンスオイルを塗り直すことをお勧めします。
メンテナンスの手順は、まず表面のホコリをきれいに拭き取り、もし細かな傷があれば、目の細かいサンドペーパーで木目に沿って軽く研磨します。
その後、オイルを布に染み込ませ、木目に沿って薄く均一に塗り広げます。
数分置いてオイルが浸透したら、別の乾いた布で余分なオイルをしっかりと拭き取ります。
この作業を行うことで、乾燥を防ぎ、木に潤いと艶を与え、撥水効果を高めることができます。
一方「ウレタン塗装」は、木の表面をウレタン樹脂の硬い塗膜でコーティングする仕上げ方法です。
表面が膜で覆われているため、傷や汚れ、水分に非常に強く、日常的なメンテナンスが非常に楽なのが最大のメリットです。
普段のお手入れは乾拭きが基本で、汚れがひどい場合でも固く絞った水拭きで十分です。
オイル仕上げのような定期的なオイルの塗り直しは必要ありません。
ただし、一度深い傷が付いて塗膜が剥がれてしまうと、その部分だけが目立ってしまい、ご家庭での修復は難しくなります。
木の質感は塗膜によって覆われるため、オイル仕上げのようなしっとりとした手触りとは異なります。
どちらの仕上げにも一長一短があります。
自然な風合いと経年変化を楽しみながら、手間をかけて育てる喜びを感じたいならオイル仕上げ。
日々のメンテナンスの手間を省き、気軽に木の雰囲気を楽しみたいならウレタン塗装が向いていると言えるでしょう。
ご購入の際には、仕上げの方法も確認し、ご自身のライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
湿気対策とカビ防止でベッドを長く愛用するコツ
高温多湿な日本の気候において、木製ベッドを長く快適に使うためには「湿気対策」が非常に重要です。
木材は湿気を吸ったり吐いたりする性質を持っていますが、過度な湿気は木材の反りや歪み、そして何よりカビの発生原因となってしまいます。
寝ている間にかく汗は、敷き布団やマットレスを通してベッドフレームにも影響を与えます。
最も基本的な対策は「換気」です。
朝起きたら、寝室の窓を開けて空気を入れ替え、湿気を外に逃がしてあげましょう。
クローゼットや押し入れも開けておくと、部屋全体の空気が循環しやすくなります。
雨の日などで窓を開けられない場合は、エアコンの除湿機能や除湿機を活用するのも効果的です。
ベッドの設置場所です。
壁にぴったりと付けて設置すると、壁との間に空気がこもり、湿気が溜まりやすくなります。
壁から5cmから10cmほど離して設置するだけで、空気の通り道ができ、カビの発生を大幅に抑えることができます。
見た目以上に効果的な方法です。
ベッドの床板のタイプも重要です。
床板が一枚の板になっているタイプよりも、すのこ状になっている「すのこベッド」は、マットレスとの間に空間ができるため通気性が格段に良く、湿気がこもりにくい構造になっています。
今お使いのベッドがすのこタイプでない場合は、マットレスと床板の間に除湿シートを敷くことを強くお勧めします。
除湿シートは、寝汗などの湿気を吸収してくれるだけでなく、消臭効果や防ダニ効果があるものも多く、手軽にできる有効な対策です.定期的に天日干しをすることで、繰り返し使うことができます。
見落としがちなのがベッド下です。
ベッド下に収納ケースなどをぎっしりと詰め込んでいると、空気の流れが妨げられ、湿気の温床となってしまいます。
収納ボックスを置く場合でも、キャスター付きのものを選んだり、壁や床との間に隙間を作ったりして、空気が通るように工夫しましょう。
定期的にボックスを引き出して、掃除と換気を行うことも忘れないでください。
これらの湿気対策を実践することで、カビの発生を防ぎ、木製ベッドを衛生的に、そして長く美しく愛用することができます。
おしゃれな北欧風木製ベッドの選び方
シンプルでありながら温かみのある「北欧風」のインテリアは、リラックスしたい寝室の雰囲気にぴったりです。
ここでは、おしゃれな北欧風の寝室を作るための木製ベッドの選び方と、コーディネートのポイントをご紹介します。
北欧デザインの基本となるシンプルさと機能美
北欧デザインの根底に流れる哲学は「シンプルさ」と「機能美」の追求です。
冬が長く、家の中で過ごす時間が長い北欧の国々では、日々の暮らしを快適で豊かにするための、飽きのこない実用的なデザインが育まれてきました。
この考え方は、ベッドフレームのデザインにも色濃く反映されています。
北欧風の木製ベッドを選ぶ上で最も重要なポイントは、過度な装飾を排した直線的でミニマルなフォルムであることです。
華美な彫刻や曲線的なデザインではなく、すっきりとした潔いラインで構成されたものが、北欧デザインの基本と言えます。
キングサイズという大きな家具であっても、圧迫感を感じさせず、お部屋を広々と見せる効果があります。
素材そのものの美しさを最大限に活かすことも特徴の一つです。
明るい色合いのパイン材やオーク材、ビーチ材などが好まれ、木本来の優しい色合いや美しい木目が、デザインの主役となります。
余計なものを削ぎ落としたからこそ、素材の質感が際立ち、温もりあふれる空間を演出してくれるのです。
そして「機能美」も欠かせない要素です。
ヘッドボードにちょっとした小物が置ける棚が付いていたり、スマートフォンなどの充電に便利なコンセントがさりげなく備わっていたりと、見た目の美しさだけでなく、使う人の暮らしに寄り添った実用的な機能がデザインに組み込まれています。
デザインのためだけに機能を犠牲にすることはなく、機能的であることそのものが美しい、という考え方が北欧デザインの魅力です。
ヘッドボードがない、さらにシンプルな「ヘッドレスタイプ」も、北欧風の寝室によく合います。
壁にアートを飾ったり、クッションをたくさん置いたりと、ベッド周りのコーディネートを自由に楽しめるのが魅力です。
北欧風の木製ベッドを選ぶ際は、ただ形がシンプルというだけでなく、その背景にある「長く愛せる実用的なデザイン」という思想を理解することが、より本質的でおしゃれな寝室作りへの近道となるでしょう。
脚付きデザインで軽やかさと開放感を演出する方法
北欧風の寝室作りにおいて、ベッドフレームのデザインの中でも特に注目したいのが「脚」の存在です。
床からフレームまでの間に空間が生まれる「脚付き(レッグタイプ)」のデザインは、北欧インテリアの持つ軽やかさや開放感を演出する上で非常に重要な役割を果たします。
キングサイズのような大型のベッドは、どうしてもお部屋に圧迫感を与えがちですが、脚付きのデザインを選ぶことで、その印象を大きく変えることができます。
床面が見えることで視線が抜け、空間に広がりが感じられるようになるのです。
お部屋のスペースが限られている場合に特に効果的です。
ベッド下に空間ができることで、お掃除がしやすくなるという実用的なメリットもあります。
ホコリが溜まりがちなベッド下も、掃除機やお掃除ロボットがスムーズに入ることができ、寝室を常に清潔に保つ手助けとなります。
この清潔感も、北欧インテリアが目指す心地よい空間作りには欠かせない要素です。
脚のデザインにも注目してみましょう。
北欧デザインのベッドでは、先に向かって細くなる「テーパードレッグ」と呼ばれる円錐形の脚や、少し角度を付けて取り付けられたスタイリッシュな脚が多く見られます。
このような細部へのこだわりが、ベッド全体の印象をより洗練されたものにしてくれます。
脚の高さもポイントです。
脚が高いハイタイプのものは、より一層の開放感と、ベッド下を収納スペースとして有効活用できるという利点があります。
逆に、脚が低いロータイプのものは、天井までの空間が広くなり、お部屋全体を広く見せる効果があります。
どちらを選ぶかは、お部屋の広さや天井の高さ、求める雰囲気によって決めると良いでしょう。
ベッド下に生まれた空間を上手に活用することも、おしゃれな北欧風インテリアのテクニックです。
見せる収納として、デザイン性の高いカゴやボックスを並べて置けば、それ自体がインテリアの一部となります。
素材感を揃えた天然素材のバスケットなどを選ぶと、より統一感のあるナチュラルな雰囲気を演出できます。
脚付きデザインを選ぶことは、ただ見た目がおしゃれというだけでなく、空間を広く見せ、清潔さを保ち、収納の可能性を広げるなど、多くのメリットをもたらしてくれるのです。
アースカラーの寝具と合わせて上手にコーディネート
北欧風の木製ベッドを選んだら、次はその魅力を最大限に引き出すための寝具選びです。
北欧インテリアのカラーコーディネートの基本は、自然界にある色からインスピレーションを得た「アースカラー」を中心にまとめることです。
アースカラーとは、ベージュ、アイボリー、グレー、ブラウン、カーキなど、大地や植物、空などを連想させる、穏やかで落ち着いた色調のことを指します。
これらの色は、木製ベッドの持つナチュラルな雰囲気と非常に相性が良く、統一感のあるリラックスできる空間を作り出してくれます。
ベースとなるシーツや掛け布団カバーは、ホワイトやアイボリー、ライトグレーといったベーシックなカラーを選ぶのがおすすめです。
これらの色は、どんな木の色とも調和しやすく、清潔感のある明るい寝室を演出します。
洗いざらしのコットンのような、少しシワ感のある自然な風合いの素材を選ぶと、より北欧らしいリラックスした雰囲気が出ます。
アクセントとして、ピローケースやベッドスロー(ベッドの足元にかける布)に、少し色味のあるアースカラーを取り入れてみましょう。
くすんだ色合いのグリーンやブルー、温かみのあるテラコッタなどを加えると、空間に深みと奥行きが生まれます。
この時、一度にたくさんの色を使いすぎず、2色から3色程度に絞ると、まとまりのある洗練された印象になります。
柄物を取り入れたい場合は、植物をモチーフにしたボタニカル柄や、幾何学模様など、自然を感じさせるシンプルなデザインが北欧スタイルによく合います。
大柄のものを大胆に取り入れると、一気におしゃれな雰囲気になりますが、その場合は他のアイテムの色数を抑えるのがバランス良く見せるコツです。
素材感の組み合わせも重要です。
リネン、コットン、ウール、ニットなど、異なる素材感のものを重ねることで、単調になりがちなコーディネートに豊かな表情が生まれます。
夏はサラッとしたリネン、冬は温かみのあるウールのブランケットをプラスするなど、季節に合わせて素材を変えるのも楽しみの一つです。
木製ベッドをキャンバスに見立て、アースカラーを基調とした寝具を組み合わせることで、心から安らげる、おしゃれで居心地の良い北欧風の寝室が完成します。
木製キングサイズベッドの人気商品を紹介
ここでは、私たちが自信を持っておすすめする、人気の木製キングサイズベッドをタイプ別にご紹介します。
デザイン性はもちろん、機能性や品質にもこだわった、お客様から高い評価をいただいている商品ばかりです。
ぜひ、あなたのベッド選びの参考にしてください。
当店人気No1 連結式フロアタイプの木製ベッド
当店で現在、最もお客様から支持されているのが、この連結式の木製フロアベッドです。
人気の秘密は、その圧倒的な開放感と、ライフスタイルの変化に対応できる柔軟性にあります。
このベッドは、シングルサイズとセミシングルサイズなど、2台のベッドを専用の金具でぴったりと連結してキングサイズとして使用するタイプです。
まず搬入が非常に楽であるという大きなメリットがあります。
キングサイズの一体型フレームは、お部屋のドアや廊下、階段を通らず搬入を諦めざるを得ないケースが少なくありません。
この連結タイプなら、それぞれのパーツがコンパクトなため、ほとんどのご家庭で問題なく搬入が可能です。
そして、最大の特徴はフロアタイプであること。
ベッド全体の高さを極限まで低く設計しているため、キングサイズという大きさにもかかわらず、お部屋に圧迫感を全く与えません。
天井が高く感じられ、空間にゆとりが生まれるため、特に天井高が標準的な日本の住宅には最適なデザインと言えます。
小さなお子様がいるご家庭では、万が一ベッドから落ちてしまった際の怪我のリスクを低減できるため、安全性の面からも大変喜ばれています。
お子様が小さいうちは家族みんなで川の字で眠り、将来お子様が自分の部屋で寝るようになったら、連結を解除して2台のベッドとして別々に使用することも可能です。
家族の成長に合わせて使い方を変えられる点は、長く使える家具を選ぶ上で非常に大きな魅力です。
フレームには、美しい木目が特徴の強化樹脂仕上げの化粧板を使用しており、傷や汚れに強く、お手入れも簡単です。
カラーバリエーションも、人気のウォルナットブラウンやナチュラル、シックなブラックなど、お部屋のテイストに合わせてお選びいただけます。
ヘッドボードは、目覚まし時計やスマートフォンを置くのに便利な棚付きで、コンセントも備えているため機能性も抜群です。
デザイン、機能性、将来性、そのすべてを高いレベルで満たした、まさに非の打ち所がない人気No.1商品です。
収納力で選ぶなら 大容量チェスト付き木製ベッド
寝室の収納スペースが限られていて、お部屋をすっきりと片付けたい。
そんなお悩みを抱えるお客様に絶大な人気を誇るのが、この大容量チェスト付きの木製ベッドです。
このベッドの魅力は、なんといってもその圧倒的な収納力にあります。
ベッド下のデッドスペースを余すところなく活用し、まるでタンスがまるごと一つベッドに収まったかのような、驚きの収納スペースを生み出します。
引き出しは、左右どちらにでも設置が可能で、お部屋のレイアウトに合わせて自由に組み替えることができます。
浅型の引き出しが数杯と、深型の引き出しが一杯という組み合わせが一般的で、シーツや枕カバーなどのリネン類から、厚手のセーターやバッグ、オフシーズンの衣類まで、種類や大きさに応じてすっきりと整理整頓することが可能です。
引き出しの反対側のスペースも無駄にはしません。
ラグやスーツケース、来客用の布団など、長くてかさばる物を収納できる長物収納スペースとして活用できます。
このベッド一台あれば、これまでお部屋を占領していた収納家具を減らすことができ、寝室をより広く、有効に使うことができます。
収納部分には底板が付いているため、収納したものが直接床に触れることがなく、ホコリなどから大切な荷物を守ってくれるのも嬉しいポイントです。
引き出しは、スライドレールが付いているものが多く、たくさん収納してもスムーズに開閉できるように設計されています。
フレームの素材には、落ち着いた色合いの木目調シートを使用しており、高級感のある寝室を演出します。
ヘッドボードも機能的で、コンセント付きの棚が備わっているため、就寝前の読書灯を置いたり、スマートフォンの充電をしたりと、ベッド周りを快適に過ごすための工夫が凝らされています。
収納力とデザイン性、そして快適性を兼ね備えたこのチェストベッドは、賢く、そして美しく暮らしたいと願うすべての方におすすめできる、実力派の一台です。
デザイン性重視 すのこ仕様のステージタイプベッド
寝室を、単に眠るだけの場所ではなく、日々の疲れを癒すための特別な空間として捉え、インテリアにこだわりたい。
そんな美意識の高いお客様から選ばれているのが、このステージタイプの木製ベッドです。
ステージタイプとは、マットレスを置く部分よりもフレームがひと回り大きく設計されており、ステージ(舞台)のような余白が生まれるデザインのことを指します。
この余白が、他のベッドにはない独特の風格と、ホテルライクな高級感を醸し出します。
サイドフレームの部分は、ちょっとしたサイドテーブルのようにも使うことができ、読みかけの本を置いたり、アロマディフューザーを飾ったりと、自分らしい空間を演出するステージとして活躍します。
このベッドを寝室に置くだけで、空間全体が引き締まり、洗練されたモダンな印象に変わるでしょう。
デザインは、高さを抑えたロースタイルが基本です。
視線が低くなることで、天井が高く感じられ、キングサイズであっても圧迫感なく、広々とした空間を体感できます。
フレームには、天然木のような質感を再現した木目シートを採用し、温かみと重厚感を両立させています。
そして、デザイン性だけでなく、快適な睡眠を支える機能性も忘れてはいません。
床板には、通気性に優れた「すのこ」仕様を採用しています。
人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われていますが、すのこはマットレスの下にこもりがちな湿気を効率的に逃がし、カビやダニの発生を防ぎます。
湿度の高い日本の気候において、この通気性の良さは、マットレスを長持ちさせ、衛生的な睡眠環境を保つために不可欠な機能です。
一年を通して、からっとした快適な寝心地を維持してくれます。
ヘッドボードは、もたれかかって本を読んだり、映画を観たりするのに最適な角度に設計されており、くつろぎの時間を豊かに彩ります。
日常から解放され、心からリラックスできる上質な空間を求める方に、自信を持っておすすめしたい、デザインと機能が融合した逸品です。
店主のつぶやき 温もりのある寝室に キングサイズベッドフレーム特集
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・ベッドフレーム
・ベッドサイズ
・ベッド
・温もりのある寝室に キングサイズベッドフレーム特集