片付けてもなぜかすぐに散らかってしまう寝室。
それはあなたのせいではないかもしれません。
ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
寝室が散らかる原因の多くは物の量に対して収納が圧倒的に足りていないことです。
このコラムでは寝室で最も大きな面積を占めるダブルベッドを巨大な収納スペースに変え散らからない寝室を作るための具体的な秘訣を私の17年の経験から徹底的にお話しします。
なぜあなたの寝室は片付かないのか その原因とは
毎日過ごす寝室だからこそいつもすっきりと片付いた空間でリラックスしたいものです。
しかし現実は脱ぎっぱなしの服や読みかけの本で雑然としてしまいがちです。
「自分は片付けが苦手だから」と諦めていませんか。
実は寝室が散らかるのには明確な理由があります。
まずはその根本原因を理解することから始めましょう。
圧倒的な物量と収納スペースのアンバランス
あなたの寝室が片付かない最大の原因。
それは「物の量」と「収納スペースの容量」が全く釣り合っていないからです。
特に二人暮らしのダブルベッドがある寝室では衣類や寝具小物など二人分の荷物が集まります。
これは想像以上に多い物量です。
多くのご家庭ではクローゼットやタンスだけでこの物量を捌ききれていません。
収納からあふれた物が床や椅子の上に置かれ始めると散らかりの連鎖が始まります。
一つ物を置くとそれが呼び水となり次々と物が積み重なっていくのです。
これはあなたの性格の問題ではありません。
物理的な収納容量が足りていないという単純な事実です。
この問題を解決するためには二つのアプローチしかありません。
一つは物を徹底的に減らすこと。
もう一つは収納スペースを増やすことです。
物を減らすのは理想ですが現実的には難しい場合も多いでしょう。
そこでもう一つのアプローチである収納スペースを増やすことが重要になります。
しかし寝室の広さは限られています。
これ以上タンスや収納棚を置けば部屋はさらに狭くなり圧迫感が増すばかりです。
このジレンマを解決する鍵こそがベッド下のデッドスペースを収納に変える「収納付きベッド」なのです。
物の逃げ場所をきちんと作ってあげること。
それが散らからない寝室への第一歩となります。
ダブルベッドが占める大きな面積という問題
寝室が片付かないもう一つの原因。
それはダブルベッドという家具が持つ「大きさ」そのものです。
ダブルベッドの一般的なサイズは幅約140cm長さ約195cmです。
これは約2.7平方メートルもの面積に相当します。
一般的な広さである6畳の寝室の場合その約3割近くをベッドだけで占めてしまう計算になります。
この巨大な家具が部屋の中央に鎮座していることで他の収納家具を置くスペースが圧迫されます。
またベッドが障害物となり部屋全体の動線が悪くなりがちです。
その結果ベッドの周りのわずかな隙間に物を置かざるを得なくなり雑然とした印象を生み出してしまうのです。
ベッドは快適な睡眠のために必要不可欠な家具です。
しかし同時に寝室における最大の「スペースイーター」でもあるという事実を認識する必要があります。
この問題を逆転の発想で解決するのが収納付きベッドです。
ベッドが占有している広大な面積をそのまま巨大な収納スペースとして活用するのです。
そうすればベッドはもはやスペースを奪うだけの存在ではなくなります。
むしろ限られた空間を最も効率的に活用するための最強の収納家具へと生まれ変わります。
ダブルベッドの大きさを問題と捉えるのではなく最大のチャンスと捉えること。
この視点の転換があなたの寝室作りを劇的に変えるきっかけになるはずです。
引き出し収納とチェストベッドの使い分け方
収納付きダブルベッドには大きく分けて「引き出し収納タイプ」と「チェストベッド」の二種類があります。
どちらもベッド下に物を収納できる点では同じですがその収納力や得意な収納物は全く異なります。
それぞれの特徴を理解しあなたのライフスタイルに合ったタイプを選ぶことが大切です。
日常使いの衣類に最適な引き出し収納
「引き出し収納タイプ」はベッドの片側または両側に2杯から3杯程度の引き出しが付いている最も一般的な収納ベッドです。
このタイプの最大のメリットは日常的に使うものをサッと取り出せる利便性の高さにあります。
引き出しにはTシャツや下着靴下パジャマといった毎日使う衣類を収納するのがおすすめです。
朝起きてベッドから出ることなく着替えを取り出すことも可能です。
引き出しの中を市販の仕切り板などで区切れば種類ごとに綺麗に整理整頓できます。
どこに何があるか一目瞭然なので物を探す時間もなくなります。
ただし収納力には限りがあります。
引き出しはベッド下の空間の一部しか利用していないため冬物の厚手のセーターやかさばるアウターなどを大量に収納するには不向きです。
また引き出しの反対側のスペースはデッドスペースになりがちです。
しかし製品によってはこの反対側のスペースも収納として使えるようになっているものもあります。
使用頻度の高いものを厳選して収納しスマートな暮らしを送りたい方。
そんな方にはこの引き出し収納タイプがぴったりです。
寝室にタンスを置きたくないけれど最低限の衣類収納は欲しいというニーズに的確に応えてくれます。
箪笥いらずの収納力チェストベッド
「チェストベッド」はベッド下が丸ごとタンスのような構造になっている大容量収納ベッドのことです。
その収納力は引き出し収納タイプの比ではありません。
浅型の引き出しと深型の引き出しが5杯から6杯程度組み合わされているものが多くまさに「ベッドの形をしたタンス」です。
チェストベッドの圧倒的な収納力があれば寝室にタンスや整理棚を置く必要はなくなります。
衣類はもちろんのことバッグや帽子ファッション小物なども全てベッド下に収まります。
引き出しはスライドレール付きのものがほとんどで重いものを入れてもスムーズに開閉できます。
また引き出しが箱型で完全に独立している「BOX構造」のものは非常に頑丈でホコリが入りにくいというメリットもあります。
引き出しの反対側も長物収納スペースとして活用できるモデルが多くラグやスーツケース季節物の家電といった大きくて収納場所に困るものを仕舞っておくのに最適です。
とにかく物が多くて収納に困っている方。
部屋を少しでも広く使いたい方。
そんな方にとってチェストベッドはまさに救世主となるでしょう。
二人分の荷物も余裕で飲み込むその収納力は散らかりようのない寝室を実現してくれます。
価格は高めになりますが収納家具を別に買う必要がなくなることを考えればむしろ経済的と言えるかもしれません。
設置スペースで考える選び方のポイント
引き出し収納とチェストベッドどちらを選ぶか決める際に見落としてはならないのが「設置スペース」です。
これらのベッドは引き出しを開閉するためのスペースがベッドの横に必要になります。
これが意外と見落としがちなポイントです。
引き出しを完全に引き出すためには最低でも50cm程度のスペースが必要です。
つまりベッドを置くスペースに加えてさらに50cmの通路幅を確保しなければならないのです。
購入前に必ず寝室の寸法を測りベッドを置いた時に引き出しが壁や他の家具にぶつからずに開けられるかを確認してください。
お部屋のレイアウトによっては引き出し収納付きベッドを置けない場合もあります。
そんな時に検討したいのが跳ね上げ式ベッドです。
跳ね上げ式はベッドが上に向かって開くため横にスペースは不要です。
収納力もチェストベッドに匹敵します。
また引き出し収納タイプの中には引き出しの取り付け位置を左右で選べるものもあります。
お部屋のレイアウトに合わせて組み立て時に決められるので便利です。
収納力だけで選んでしまい「引き出しが開けられない」という事態は絶対に避けなければなりません。
ベッド本体のサイズだけでなく引き出しを開けた時の最大サイズまで考慮してシミュレーションすることが失敗しないための重要な鍵となります。
見せる収納と隠す収納をダブルベッドで実現
優れた収納計画の基本は「見せる収納」と「隠す収納」の使い分けです。
収納付きダブルベッドを上手に活用すればこの二つの収納を一台で実現することが可能です。
生活感を隠しつつ自分らしさもおしゃれに表現する。
そんなワンランク上の寝室作りを目指してみませんか。
ベッド下を賢く使う隠す収納の極意
「隠す収納」とはその名の通り生活感の出るものを扉や引き出しの中にしまい見えないようにする収納方法です。
これにより空間がすっきりと整然とし洗練された印象になります。
収納付きダブルベッドのベッド下スペースはまさにこの隠す収納のための最強のスペースです。
ここには普段あまり使わないものや見た目がおしゃれでないものを収納するのが基本です。
例えば季節外れの衣類や布団。
来客用の寝具。
読まなくなった雑誌や本。
趣味の道具やスポーツ用品。
旅行用のスーツケースなど。
これらのものが部屋に出しっぱなしになっているとどうしても雑然とした雰囲気になります。
これらを全てベッド下に隠してしまうのです。
そうすればお部屋の見える部分には本当に気に入ったものだけを置くことができます。
チェストベッドや引き出し収納付きベッドならこれらの物をカテゴリーごとに分類して引き出しに収めることができます。
収納ケースなどを別途用意する必要もありません。
ベッド自体が巨大なクローゼットになるのです。
隠す収納を徹底することで床が見える面積が広がりお部屋が広く感じられるという効果もあります。
掃除もしやすくなり衛生的です。
生活感を上手に隠すこと。
それが心地よい空間作りの極意なのです。
宮棚をディスプレイスペースにする見せる収納
「見せる収納」とはお気に入りの雑貨や本などをあえて見えるように飾りインテリアの一部として楽しむ収納方法です。
この見せる収納の舞台となるのがベッドのヘッドボードにある「宮棚」です。
宮棚はもともとスマートフォンや目覚まし時計などを置くための実用的なスペースです。
しかしここを少し工夫するだけで寝室の印象を大きく変えるディスプレイスペースに早変わりします。
例えばお気に入りのアートポストカードを小さなフレームに入れて飾る。
旅先で見つけた可愛い雑貨やオブジェを置く。
小さな観葉植物や一輪挿しを飾れば空間に彩りと癒しが生まれます。
寝る前に読む好きな本を数冊表紙を見せるように立てかけるのもおしゃれです。
お気に入りの香りのアロマディフューザーを置けばリラックス効果も高まります。
大切なのは物を置きすぎないことです。
余白を意識して厳選したアイテムだけを飾ることがおしゃれに見せるコツです。
宮棚にコンセントや照明が付いているタイプならさらに活用の幅が広がります。
デザイン性の高いテーブルランプを置いたりスマートフォンを充電しながらおしゃれなスピーカーで音楽を流したり。
このように宮棚を見せる収納として活用することで自分らしさを表現できます。
ベッド下が徹底的に隠す収納であるのに対し宮棚は自分らしさを表現する舞台です。
この対比がメリハリのあるおしゃれな寝室空間を生み出すのです。
収納付きベッドで実現するミニマリストな暮らし
近年必要最小限のもので豊かに暮らす「ミニマリスト」というライフスタイルが注目されています。
物が少ないすっきりとした空間は心にもゆとりをもたらします。
収納付きダブルベッドはそんなミニマリストな暮らしを実現するための強力なサポーターとなってくれます。
ベッド一つで収納家具を減らすという発想
ミニマリストな暮らしの第一歩は「家具を減らす」ことです。
特にタンスやチェストカラーボックスといった収納家具は部屋を狭く見せる大きな原因です。
これらの収納家具を一つでも減らすことができればお部屋は驚くほど広くすっきりします。
そこで活躍するのが大容量の収納付きベッドです。
特にチェストベッドであればタンス一棹分に匹敵するほどの収納力があります。
つまりチェストベッドを一つ置けば今まで使っていたタンスを処分できるかもしれないのです。
ベッドという必要不可欠な家具に収納の機能を集約させる。
これは「一石二鳥」ならぬ「一物二役」という非常に合理的な発想です。
家具が少なくなればその分掃除も楽になります。
家具を動かす手間がなくなり隅々まで綺麗にできます。
また引っ越しの際の荷物も減ります。
身軽で自由な暮らしに近づくことができるのです。
もちろんそのためにはまず自分の持ち物を見直し本当に必要なものだけを厳選する作業が必要です。
しかし収納付きベッドという強力な受け皿があればその作業も前向きに進められるはずです。
「このベッドに入る分だけしか持たない」と決めることで自然と物を選ぶ基準が明確になります。
収納付きベッドは単に物をしまう場所ではありません。
あなたの暮らしをよりシンプルで質の高いものへと導いてくれる哲学的な家具にもなり得るのです。
床が見える面積が増え心が整う効果
収納家具が減り物が片付くと床が見える面積が広がります。
この「床が見える」という状態は私たちが思う以上に心に良い影響を与えます。
床に物が散乱している状態は視覚的なノイズが多く無意識のうちに脳にストレスを与えています。
どこか落ち着かず常に探し物をしているような感覚に陥りがちです。
一方床がすっきりと見える空間は視覚的な情報が少なく心が穏やかになります。
思考もクリアになり物事に集中しやすくなると言われています。
ヨガの道場や禅寺などを想像してみてください。
そこには余計なものがなく広々とした空間が広がっています。
それは心を整えるための空間デザインなのです。
収納付きベッドを使って寝室から余計な家具や物をなくし床の面積を広げること。
それは寝室を単なる寝る場所から心をリセットするためのサンクチュアリへと変えることにつながります。
一日の終わりにすっきりとした寝室に戻り穏やかな気持ちで眠りにつく。
そして朝目覚めた時に清々しい空間が広がっている。
そんな毎日を想像してみてください。
きっと心身ともに健やかな生活が送れるはずです。
物が少ないことは心の豊かさにつながる。
収納付きベッドはそんなミニマリストの哲学を実践するための具体的な手段を提供してくれます。
ミニマリストが選ぶべき収納付きベッドとは
ミニマリストな暮らしを目指す方が収納付きベッドを選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。
まずデザインはできるだけ「シンプル」なものを選びましょう。
特にヘッドボードがない「ヘッドレスタイプ」は圧迫感がなく空間を最大限に広く見せてくれるためおすすめです。
壁に直接つけてしまえばその分だけ部屋を有効活用できます。
色もホワイトやナチュラルグレーといった主張の少ないベーシックカラーが良いでしょう。
次に収納の「質」にこだわることです。
ミニマリストは一つ一つの物を大切に長く使います。
ベッドも例外ではありません。
収納部分の作りが頑丈で長く使えるものを選びましょう。
引き出しがスムーズに動くか。
底板がしっかりしているか。
ホコリが入りにくいBOX構造になっているか。
こうした細部をチェックすることが大切です。
そして自分の持ち物の量に合った「適切な収納力」のベッドを選ぶことも重要です。
ミニマリストだからといって全く収納が必要ないわけではありません。
しかし必要以上に大きな収納力を持つベッドはオーバースペックです。
自分の持ち物を把握しそれに合ったサイズの収納を選ぶ。
これが物と賢く付き合うミニマリストの考え方です。
シンプルで質の高いヘッドレスの引き出し収納付きベッド。
これがミニマリストな暮らしを目指すお二人に私が最もおすすめしたいダブルベッドの形です。
店主のつぶやき ダブルベッド収納で解決!散らからない寝室作りの秘訣
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