こんにちは!ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
「連結できるベッドフレーム」という言葉、耳にしたことはありますか。
単にベッドを2台並べるのとは、全く違う、家族の未来をデザインするための、非常に賢い選択肢なのです。
お子様の成長に合わせて、くっつけたり、離したり。
家族の「今」に、常に最適な形でありながら、10年後、20年後の「未来」も見据えることができる。
この記事では、そんな連結できるベッドフレームの、今さら聞けない基本の知識から、便利な使い方、そして当店で一番人気のモデルまで、専門店の店主として、徹底的に解説します。
今さら聞けない 連結できるベッドフレームの基本
「連結できる」と一言で言っても、普通のベッドをただ並べるのとでは、雲泥の差があります。
まずは、その快適さと安全性を生み出す、基本的な仕組みから、見ていきましょう。
普通のベッド2台と何が違う?「連結金具」の存在
連結できるベッドフレームと、普通のベッドフレームとの、最も決定的で、重要な違い。
それは、2台のフレームを、物理的に固定するための、専用の「連結金具」が付属しているか、どうか、という点です。
普通のベッドを、ただ2台並べただけでは、寝ている間の、わずかな動きや、寝返りの力で、フレーム同士が、少しずつ離れてしまい、中央に、危険な隙間が生まれてしまいます。
この問題を、根本から解決するのが、連結金具の役割です。
多くは、金属製のプレートとボルトで構成されており、2台のフレームの側面や底面を、がっちりと固定します。
2台のベッドは、まるで一つの大きなベッドフレームのように一体化し、ズレたり、離れたりするのを、強力に防ぐのです。
この連結金具の有無こそが、「連結できるベッドフレーム」と「ただのベッド2台」を分ける、決定的な境界線であり、家族みんなで、安心して眠るための、必須の機能なのです。
なぜズレない?隙間ができない?その秘密は「設計」にあり
連結できるベッドフレームが、美しく、ぴったりとくっつく理由は、連結金具だけではありません。
その秘密は、フレーム自体の「設計」にあります。
連結を前提として設計されたフレームは、2台を並べた時に、フレーム同士が、隙間なく、ぴったりと「面」で接触するように、ヘッドボードやサイドフレームが、まっすぐで、フラットな形状に作られています。
普通のベッドフレームの中には、デザイン性を重視するあまり、ヘッドボードが、フレームの幅よりも、少し外側に出っ張っているようなモデルがありますが、これでは、出っ張り同士がぶつかり、大きな隙間ができてしまいます。
連結できるベッドフレームは、こうした、連結を阻害する、余計な凹凸を、初めから排除して、デザインされているのです。
この、細やかな設計思想の違いが、連結した際の、完成度の高さを、大きく左右します。
連結できるベッドフレームを選ぶ、ということは、単に、金具が付いているベッドを選ぶ、ということだけではないのです。
2台が合わさった時に、最も美しく、最も快適な状態になるように、細部まで計算され尽くした、特別な設計を選ぶ、ということでもあるのです。
連結して生まれる「ワイドキングサイズ」とは
連結できるベッドフレームを、2台、あるいは3台と組み合わせることで生まれる、大きなサイズのベッド。
これを、総称して「ワイドキングサイズ」と呼びます。
一般的なキングサイズ(幅約180cm)よりも、さらにワイド(広い)ですよ、という意味の言葉です。
その大きさは、組み合わせるベッドのサイズによって、様々です。
最もスタンダードな、シングル(幅100cm)を2台連結すれば、合計幅200cmの「ワイドキング200」。
セミダブル(幅120cm)を2台連結すれば、合計幅240cmの「ワイドキング240」。
シングルとダブル(幅140cm)を組み合わせれば、合計幅240cmの、変則ワイドキング240が完成します。
家族の人数や、お部屋の広さに合わせて、まるで、オーダーメイドのように、自由なサイズを作り出せるのが、連結できるベッドフレームの、大きな魅力です。
家族みんなで、ゆったりと眠れる、夢の広々空間。
それが、ワイドキングサイズなのです。
どんな種類がある?連結できるベッドフレームを徹底解剖
連結できるベッドフレームには、お客様のライフスタイルや、ニーズに合わせて、様々な種類があります。
ここでは、代表的な4つのタイプを、徹底解剖します。
【タイプ1】フロアベッド:子供の安全と開放感
小さなお子様がいらっしゃるご家庭に、絶大な人気を誇るのが「フロアベッド」です。
床からの高さが、非常に低く設計されている、いわゆる「ローベッド」のことで、その最大の魅力は「安全性」です。
万が一、お子様がベッドから転がり落ちてしまっても、高さがないため、大きな怪我をする心配が、ほとんどありません。
この安心感が、子育て世代の、親御さんたちから、熱烈な支持を集めています。
ベッド全体の高さが低いため、天井までの空間が広くなり、お部屋に圧迫感を与えず、開放的に見せてくれる、という、デザイン上のメリットもあります。
連結して、大きなサイズになっても、お部屋がすっきりと見えるのは、嬉しいポイントですね。
【タイプ2】収納付きベッド:散らかりがちな寝室を解決
「家族が増えて、物が、どうしても片付かない」。
そんな、切実な悩みを抱えるご家庭の、救世主となるのが「収納付きベッド」です。
ベッド下の、広大なデッドスペースを、まるごと有効な収納空間として活用できる、非常に実用的なタイプです。
衣類などをしまえる「引き出しタイプ」や、タンス並みの収納力を誇る「チェストタイプ」、そして、布団やスーツケースといった、大きなものまで収納できる「跳ね上げタイプ」など、その収納方法も様々。
寝室の収納問題を、根本から解決したい、と考える方に、最もおすすめしたいタイプです。
【タイプ3】すのこベッド:日本の気候に最適な通気性
ベッドの快適さを、長く維持する上で、非常に重要なのが「湿気対策」です。
高温多湿な日本の気候においては、寝具のカビやダニは、深刻な問題。
おすすめしたいのが、床板が「すのこ」仕様になっている、ベッドフレームです。
すのこの隙間が、空気の通り道となり、マットレスの下に、湿気がこもるのを防いでくれます。
家族の健康と、高価なマットレスの寿命を守るためにも、この「すのこ」という機能は、非常に重要です。
フロアタイプや、収納付きタイプの中にも、床板がすのこになっているモデルは、たくさんありますので、ぜひ、床板の仕様にも、注目して、選んでみてください。
【タイプ4】ヘッドレスベッド:シンプルさと省スペース
お部屋を、少しでも広く見せたい。
そして、できる限り、物を置かない、すっきりとした、ミニマルな空間で暮らしたい。
そんな、ニーズに応えてくれるのが「ヘッドレスベッド」です。
ヘッドボードがない、究極のシンプルデザインは、どんなインテリアにも、すっと馴染み、圧迫感を与えません。
ベッドの全長が短くなるため、限られた寝室のスペースを、最大限に有効活用できる、という、物理的なメリットもあります。
大きな面積を占める、連結ベッドにおいて、このヘッドボードの有無は、お部屋の印象を、大きく左右します。
空間のゆとりを、最優先するなら、このヘッドレスタイプが、最適な選択肢となるでしょう。
後から連結できるベッドフレームの便利な使い方
「連結できる」という機能は、言い換えれば「分割もできる」ということ。
この、可変性が、家族の未来の、様々なシーンで、非常に便利に、そして賢く、活躍してくれるのです。
まずは1台購入し、家族が増えたら「後から追加」
連結できるベッドフレームは、必ずしも、初めから2台セットで、購入しなければならない、というわけではありません。
今はまだ、ご夫婦二人だけれど、将来的に、子供が生まれることを、考えている。
そんな、新婚のご夫婦には、こんな使い方がおすすめです。
将来、連結することを見越して、連結可能なシリーズの、シングル、あるいは、セミダブルのベッドフレームを、1台だけ購入します。
そして、ご夫婦で、その1台を、当面の間、使います。
やがて、家族が増え、添い寝が必要になったタイミングで、以前と、全く同じシリーズの、もう1台を「後から、買い足す」のです。
無事に、連結ベッドが完成します。
この方法なら、初めから、大きなベッドを置いて、寝室のスペースを、持て余すこともありませんし、初期費用も、抑えることができます。
家族の、その時々の、最適な形に合わせて、ベッドを、成長させていく。
そんな、計画的な使い方ができるのも、連結できるベッドフレームならではの、大きな魅力です。
子供の成長に合わせて「分割」して子供部屋へ
連結できるベッドフレームが、最も、その真価を発揮する瞬間。
それは、お子様が成長し「自分の部屋で、一人で寝たい」と言うようになった時です。
これまで、家族みんなで眠っていた、大きな連結ベッドの、連結金具を外し、2台の独立したベッドへと「分割」します。
そして、そのうちの1台を、新しい子供部屋へと、移動させるのです。
お子様にとっては、これまで、パパやママと眠っていた、愛着のあるベッドで、一人寝をスタートできるので、寂しさも和らぎ、スムーズに、自立への一歩を、踏み出せるかもしれません。
親にとっても、新たに、子供用のベッドを買い足す必要がないため、経済的な負担を、大きく軽減できます。
思い出の詰まったベッドを、形を変えて、使い続ける。
モノを大切にする心を育む、素晴らしい機会にも、なるのではないでしょうか。
お子様の成長という、家族にとって、最大のイベントに、こんなにも美しく、寄り添えるベッドは、他にはありません。
夫婦の寝室+来客用など「柔軟な再配置」
お子様が、無事に独立し、連結ベッドを、卒業した後も、分割されたベッドフレームは、まだまだ、活躍の場があります。
一台は、引き続き、ご夫婦の寝室で使い、もう一台は、空いた部屋に置いて「来客用のベッド」として、活用する。
というのは、非常に、スマートな使い方です。
お客様に、快適な眠りを、提供することができますね。
あるいは、ご夫婦の、ライフスタイルの変化によって、将来的には、別々の部屋で眠る、という選択をする、可能性も、あるかもしれません。
そんな時でも、分割できるベッドなら、それぞれの部屋に、簡単に移動させ、パーソナルな寝床として、使い続けることができます。
大きな、一体型のベッドでは、こうはいきません。
趣味の部屋で、ちょっと、昼寝をするための、デイベッドとして、再利用する、というのも、素敵ですね。
連結して使い、分割して使い、そして、余った一台は、また別の役割を与える。
一つの家具を、形を変え、役割を変えながら、文字通り「一生」使い続けることができる。
この、サステナブルな考え方こそが、連結できるベッドフレームを、おすすめする、現代的な理由でもあるのです。
当店人気No.1 連結できるベッドフレームはこれ
これまで、数多くの連結ベッドフレームを、販売してきた、私、佐藤が、お客様の声と、販売実績を元に、自信を持っておすすめする「人気No.1」のモデルタイプを、ご紹介します!
人気No.1は「棚・コンセント付きフロアベッド」
当店で、今、最も人気が高く、多くのお客様に、ご満足いただいている、連結できるベッドフレーム。
それは、ずばり「棚・コンセント付きの、フロアベッド」です!お子様の安全を、最優先する「フロアタイプ」の、安心感と、ベッド周りを、快適にする「棚・コンセント」の、利便性。
そして、どんな寝室にも合わせやすい「普遍的なデザイン」という、連結ベッドに求められる、人気の要素を、全て、高いレベルで、兼ね備えた、まさに「優等生」とも言える、モデルです。
床板が「すのこ」仕様になっているものであれば、もはや、弱点が見当たらない、完璧な組み合わせと言えるでしょう。
では、なぜ、このタイプが、これほどまでに、人気なのでしょうか。
その理由を、詳しく、見ていきましょう。
人気の理由1:安全性と利便性の両立
人気の理由、その一つ目は、子育て世代の、二大ニーズである「安全性」と「利便性」を、見事に、両立させている点です。
床からの高さが低い、フロアタイプなので、小さなお子様の、落下に対する、安全性は、万全です。
親が、安心して眠れる、という、何物にも代えがたい価値があります。
その上で、枕元のヘッドボードには、スマートフォンや、メガネを置ける、スリムな棚と、充電に便利な、コンセントが、装備されています。
この、ちょっとした機能が、日々の暮らしを、驚くほど、快適にしてくれます。
夜中の授乳の際に、手元を照らす、小さなライトの電源として、使ったり、お子様が、寝る前に読む、絵本を置いたり。
安全性という、守りの機能と、利便性という、攻めの機能。
その、両方を、一台で、同時に、手に入れることができる。
この、バランスの良さが、多くの、賢いパパやママたちの、心を掴んで、離さないのです。
人気の理由2:どんな寝室にも合う普遍的なデザイン
人気の理由、その二つ目は、その「デザインの、普遍性」です。
棚・コンセント付きのフロアベッドは、多くの場合、余計な装飾のない、直線的で、シンプルなデザインに、まとめられています。
この、ミニマルなデザインが、どんな、インテリアのテイストにも、不思議なほど、すっと、馴染んでくれるのです。
ナチュラルで、温かみのある、北欧スタイルの寝室にも、シックで、モダンな、ホテルライクな寝室にも。
合わせる寝具や、小物次第で、どんな表情にも、変化します。
フレームの色も、落ち着いた、ダークブラウンや、温かみのある、ナチュラル、清潔感のある、ホワイトなど、どんなお部屋にも、合わせやすい、ベーシックなカラーが、中心です。
流行に左右されず、長く、飽きずに使える、普遍的なデザイン。
そして、将来、連結を解除して、子供部屋で使うことになっても、全く、違和感なく使える、汎用性の高さ。
これも多くの、お客様に、選ばれ続けている、大きな理由です。
人気の理由3:品質と価格の優れたバランス
人気の理由、その三つ目は、その「品質と価格の、優れたバランス」、つまり、コストパフォーマンスの高さです。
フロアベッドは、もともと、構造がシンプルなため、比較的、価格を抑えやすい、という特徴があります。
その上で、棚やコンセントといった、付加価値の高い、便利な機能を持ちながらも、全体としては、非常に、リーズナブルな価格帯で、販売されているモデルが、多いのです。
当店で扱っている、国産のモデルなどは、F☆☆☆☆の、安全な素材を使い、頑丈な作りに、こだわっていながらも、驚くほどの、お求めやすい価格を実現しています。
家族の、安全と、快適な暮らしを、手に入れたい。
でも、予算は、できるだけ抑えたい。
そんな、お客様の、最も切実な願いに、完璧に応えてくれるのが、この「棚・コンセント付きフロアベッド」なのです。
品質、機能、デザイン、そして、価格。
その、全ての要素において、高い満足感を、提供してくれる。
これが、当店で、人気No.1であり続ける、最大の理由だと、私は確信しています。
連結できるベッドフレームの選び方に関して店主の見解
【購入前の絶対条件】設置に必要な「部屋の広さ」と「搬入経路」の確認
ご家族で眠る、広々とした連結ベッドフレーム。
その素晴らしい計画を、購入ボタンを押す前に、絶対に成功させるための、最も重要なミッションがあります。
それが「搬入経路の確保」と「設置スペースの正確な採寸」です。
17年以上、数々のお客様の寝室作りをお手伝いしてきた中で、最も悲しい瞬間は「買ったはいいけど、部屋に入らない…」「ベッドを置いたら、部屋がぎゅうぎゅうで歩けない…」というご連絡をいただく時です。
この悲劇を避けるために、プロとして、図面だけでは見落としがちな「空間のリアル」をお伝えします。
■お部屋の広さとサイズ選びの黄金比
設置スペースについてです。
連結ベッドで最もポピュラーな「ワイドキング200(シングル2台連結)」は約200cmの幅があります。
「ワイドキング240(セミダブル2台連結)」なら約240cmです。
これを6畳のお部屋(一般的な江戸間で約260cm×350cm)に置く場合を想像してください。
WK240を置くと、ベッドの横に残るスペースはわずか20cmほど。
これではカニ歩きすら難しく、ベッドメイク(シーツの交換など)が極めて困難になります。
クローゼットの扉が開かなくなる、窓までの動線が塞がれるといった問題も発生します。
私が推奨する「快適な寝室」の条件は、ベッドの周りに最低でも50cm〜60cmの通路幅を確保することです。
もし、6畳のお部屋に置くのであれば、WK200(シングル2台)が限界であり、かつ、他の家具(タンスやドレッサー)は置かない覚悟が必要かもしれません。
逆にお部屋が8畳以上あれば、WK240やWK280といった大型サイズも余裕を持って配置でき、サイドテーブルを置くなどのホテルライクなレイアウトも楽しめます。
■最大の難関:「搬入経路」の確認
搬入経路です。
「連結ベッドは分割されているから搬入が楽」というのは事実ですが、油断は禁物です。
特に注意が必要なのが、以下のポイントです。
- マットレスのサイズ:フレームは分解できますが、マットレスは圧縮梱包でない限り、大きな一枚板(あるいは二枚)の状態です。
特にセミダブルやダブルサイズのマットレスは、階段の踊り場や廊下の曲がり角でつっかえてしまうことが多々あります。
- ヘッドボードの大きさ:収納付きや棚付きのフレームの場合、ヘッドボードが完成品に近い状態で届くことがあります。
この梱包サイズが意外と大きく、玄関ドアや寝室のドアを通過できないケースがあります。
- エレベーターの奥行き:マンションにお住まいの場合、エレベーターに長尺物(サイドフレームなど)が入るかどうかも重要です。
私からのアドバイスは、
「メジャーを持って、玄関から寝室まで、実際に荷物を持ったつもりで歩いてみること」です。
特に曲がり角では、家具の長さだけでなく、対角線の長さや高さも影響します。
不安な場合は、搬入経路の写真を撮って専門店に相談するか、あるいは搬入が最も容易な「マットレスが圧縮ロール梱包」のタイプや、「ヘッドレスタイプ」のフレームを選ぶのも賢い選択です。
事前の確認が、快適なベッド生活のスタートラインです。
マットレス中央の「すき間」問題を完全解決。
家族みんなが快適に眠るためのプロの技
連結ベッドをご検討中のお客様が、誰もが心配される、そして最も多くご質問をいただくのが「真ん中にできるマットレスのすき間や段差」の問題です。
「子供が隙間に挟まってしまわないか」「真ん中で寝る人が背中を痛めないか」。
せっかくの広々としたベッドなのに、真ん中に溝があっては、家族のコミュニケーションの場としても、睡眠の場としても、その価値が半減してしまいます。
ご安心ください。
17年以上の経験から、店主の私が断言します。
この問題は、正しい知識と現代の寝具アイテムを駆使することで、ほぼ完全に解消できます。
■大前提:マットレスの種類と高さを揃える
隙間対策の以前に、絶対に守っていただきたい鉄則があります。
それは、「連結する2台のマットレスは、必ず同じメーカー、同じシリーズ、同じ高さのものを選ぶ」ということです。
「手持ちのシングルベッドがあるから、もう一台買い足して連結しよう」と考える方がいらっしゃいますが、これは危険です。
メーカーが違えば、たとえ同じ「厚さ20cm」という表記でも、実寸では数ミリ〜数センチの誤差が生じることがあります。
マットレスの縁(エッジ)の硬さや形状(角が丸いか四角いか)も異なります。
この微妙な段差や硬さの違いは、寝ている間に大きな違和感となり、どんなにパッドを敷いても解消できません。
連結ベッドの快適さは、フラットな土台があってこそ。
ぜひ、2台セットでの購入を強くおすすめします。
■隙間を消す「三種の神器」
同じマットレスを揃えた上で、さらに快適にするためのアイテムがあります。
1. すき間パッド(スペーサー):T字型のウレタンパッドです。
これを2台のマットレスの間に埋め込むことで、物理的な溝を埋めます。
これだけでも足が落ちる感覚はなくなります。
2. 大型ベッドパッド:すき間パッドの上から、連結したベッドの総幅(例:幅200cmや240cm)に合わせた一枚の大きなベッドパッドを敷きます。
すき間パッドの違和感を中和し、肌触りを均一にします。
3. 大型ボックスシーツ:ベッド全体を包み込むファミリーサイズのボックスシーツを掛けます。
2台のマットレスを強力なゴムで一体化させることで、マットレス同士が離れていくのを防ぎ、見た目にも「一枚の巨大なベッド」に変身させます。
■フレーム選びでの工夫
フレーム選びの段階でも隙間対策は可能です。
おすすめなのが、サイドフレームがマットレスを囲い込むような形状のベッドや、連結金具でフレーム同士をガッチリ固定できるタイプです。
物理的にマットレスが外側に逃げるのを防ぎ、中央の隙間が広がるのを抑制します。
「隙間が気になる」というのは、連結ベッドの宿命ではなく、対策不足の結果に過ぎません。
プロの技とアイテムを組み合わせれば、ホテルのスイートルームのような、広大でフラットな極上の睡眠環境を手に入れることができるのです。
「今は連結、将来は分割」。
10年先を見据えた、賢い投資としての選び方
家族で使うベッド。
その選び方で、多くの方が悩まれるのが「子供が大きくなったら、この大きなベッドはどうするの?」という、将来の問題です。
子供は驚くほど早く成長します。
今はパパ・ママと一緒に寝たがっていても、小学校高学年、あるいは中学生になれば、自分の部屋で一人で寝たいと言い出す日は必ず来ます。
その時、処分に困るような巨大な家具は、負の遺産になりかねません。
17年間、ご家族の眠りと向き合ってきた店主としての私の見解は、本当におすすめできるファミリーベッドとは、この「未来の問題」をも解決してくれる、変化に対応できるベッドである、というものです。
■「分割機能」がもたらす、圧倒的なコストパフォーマンス
連結ベッドの最大の強みは、金具を外せば「2台の独立したベッド」として使える点にあります。
シングル2台を連結した「ワイドキング200」を購入したとしましょう。
【第1ステージ:乳幼児期〜低学年】
2台を連結して、家族3〜4人で川の字で寝る。
広々としていて、転落の心配も少ない(ロータイプなら尚更です)。
【第2ステージ:高学年〜】
子供が一人部屋を欲しがる。
ここでベッドを分割します。
1台はお子様の部屋へ、もう1台はご夫婦の寝室へ、あるいはお父さんの部屋へ。
新たに子供用ベッドを買い足す必要がなく、使い慣れたベッドをそのまま使えるので、お子様も安心です。
【第3ステージ:子供の独立後】
お子様が家を出た後。
再び夫婦の寝室で2台並べて(ツインベッドとして)使うこともできますし、来客用として使うこともできます。
連結ベッドは10年、15年という長いスパンで見ても、無駄になる期間がほとんどありません。
初期投資は通常のベッドより高く感じるかもしれませんが、将来の買い替えコストや処分の手間を考えれば、これほど経済的で合理的な選択肢はないと言えます。
■長く使うために「デザイン」と「品質」を見極める
ただし、長く使うことを前提とするならば、以下の点にはこだわるべきです。
一つは「飽きのこないデザイン」。
子供部屋でも夫婦の寝室でも違和感なく使えるよう、シンプルでベーシックなデザイン(木目調やファブリックなど)を選ぶのが賢明です。
キャラクターものや、あまりに個性的すぎるデザインは避けたほうが無難です。
もう一つは「耐久性」。
何度も組み替えたり、移動させたりすることになりますから、フレームの作りがしっかりしていること、連結金具の強度が十分であることは必須条件です。
安価すぎる海外製品の中には、一度分解すると強度が落ちてしまうものもあります。
長く使う「資産」として考えるなら、信頼できる国産メーカーや、耐荷重の高い頑丈設計のモデルを選ぶことが、結果として安上がりになります。
連結ベッドを選ぶということは、単に「今の寝場所」を確保することではありません。
家族の成長と変化に寄り添い続ける「未来への投資」なのです。
ぜひ、10年後の家族の姿を想像しながら、最高の一台を選んでください。
店主のつぶやき 連結できるベッドフレームの選び方 家族の未来をデザイン
・ファミリーベッド
・連結ベッド
・キングサイズより大きいベッド
・ベッドフレーム
・ベッドサイズ
・ベッド
・連結できるベッドフレームの選び方 家族の未来をデザイン
連結できるベッドフレームの選び方 家族の未来をデザイン