シニア世代にこそ勧めたい ショートベッドがもたらす安全な暮らし


こんにちは ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です
長年ベッドをご案内しておりますと
「布団の上げ下ろしがだんだん辛くなってきた」
「朝ベッドから起き上がるのが億劫で」といったお声をシニア世代のお客様からよくお聞きします
人生100年時代 これからの暮らしをより安全で快適なものにするために
寝具の見直しはとても大切なことです
実はそんなシニア世代のお悩みにこそ「ショートベッド」が最適解となるケースが多いのです
コンパクトなだけでなく安全性や健康にも配慮したショートベッドの魅力を
ベッド一筋17年の私が3つのポイントに絞って詳しく解説します
ご自身のこれからのためにまた大切なご両親への贈り物として
最高のベッド選びの参考にしていただけましたら幸いです

膝や腰に優しい 起き上がりやすいベッドの高さとは

シニア世代のベッド選びで最も重要視していただきたいのが「ベッドの高さ」です
毎日の起き上がりや立ち上がりが楽になるだけで
一日の始まりがまったく違うものになります
膝や腰に負担をかけない理想の高さについて詳しく見ていきましょう

ベッドに座った時の理想的な高さの測り方

起き上がりやすいベッドの高さには明確な基準があります
それは「ベッドの端に腰掛けた時 足裏全体がしっかりと床につき
膝が股関節と同じくらいかほんの少しだけ高くなる高さ」です
この高さを守ることがなぜそれほど重要なのでしょうか
ベッドが低すぎると立ち上がる際に「よっこいしょ」と
腕や腰の力に頼らなければならず大きな負担がかかります
これを毎日繰り返すことで膝や腰を痛めてしまう原因になりかねません
逆にベッドが高すぎるとどうでしょう
腰掛けた時に足が床から浮いてしまい身体が不安定になります
特に寝起きのぼんやりした状態で足を滑らせてしまうと
転倒による骨折など大きな事故につながる危険性があります
理想の高さであれば太ももの筋肉をしっかりと使って
スムーズに立ち上がることができます
これは身体への負担が最も少ない効率的な動きなのです
ではご自宅で簡単に理想の高さを測る方法をお教えしましょう
まず普段お使いの椅子に深く腰掛けてみてください
そして足裏が床にしっかりつき膝が90度くらいに曲がる高さを確認します
その時の床から座面までの高さがあなたにとっての基準の高さです
ベッドを選ぶ際にはマットレス上面までの高さが
この基準の高さになるようなフレームとマットレスの組み合わせを選びます
例えば床から40cmの高さが理想だと分かったら
厚さ20cmのマットレスを選ぶなら床板の高さが20cmのフレームを
厚さ15cmのマットレスを選ぶなら床板の高さが25cmのフレームを
というように計算します
この一手間をかけるだけで毎日の暮らしの安全性が格段に向上します
ぜひベッド選びの前にご自身の理想の高さを測ってみてください

高さ調整機能付きベッドという賢い選択

理想のベッドの高さが分かっても
マットレスの厚みを変えたり身体の状態が変化したりすることで
最適な高さは変わっていく可能性があります
そこでおすすめしたいのが「高さ調整機能付きのベッド」です
これはシニア世代にとって非常に賢い選択だと私は考えています
高さ調整機能付きベッドの最大のメリットは
その時の状況に合わせてベッドの高さを柔軟に変更できる点です
ご購入時にはご自身の身体に合わせて最適な高さに設定できますし
将来もし身体能力に変化があった場合でも
工具などを使って簡単に高さを変えられます
例えば日中は少し高めにして腰掛けやすくしソファ代わりとして使う
夜寝る時は少し低めにして万が一ベッドから落ちた際の衝撃を和らげる
といった使い分けも可能です
またベッド下のスペースを有効活用できるという利点もあります
高めに設定すれば収納ケースなどを置くことができ
お部屋をすっきりと片付けられます
逆に一番低い設定にすればお部屋の圧迫感がなくなり広く見せることができます
さらに将来的に介護が必要になった場合にもこの機能は真価を発揮します
介護する方が介助しやすい高さに調整することで
お互いの身体的な負担を大きく軽減することができるのです
この便利な高さ調整機能が付いた「ショートベッド」も多数ご用意しております
お部屋のスペースを有効活用できるコンパクトさと
暮らしの変化に対応できる柔軟性を両立した
まさにシニア世代に最適なベッドと言えるでしょう
これからの長い人生を共にするパートナーとして
高さ調整機能付きベッドをぜひ検討してみてください

手すりやグリップの活用でさらに安全に

適切な高さのベッドを選んだ上で
さらに安全性を高めたい方におすすめなのが「手すり」や「グリップ」の活用です
これらは起き上がりや立ち上がりの動作を補助し
転倒のリスクを減らしてくれる心強い味方です
一般的には「ベッド用手すり」や「サイドレール」と呼ばれる製品があります
ベッドのフレームに後から取り付けられるタイプが多く
工事不要で手軽に設置できるのが魅力です
手すりを選ぶ際はご自身の握力でしっかりと握れる太さや形状のものを選ぶことが大切です
また体重をかけてもぐらつかない頑丈な作りのものを選びましょう
手すりがあるだけで「いざとなったら掴まれる場所がある」という精神的な安心感は絶大です
特に夜中にトイレに起きる際など
寝起きの不安定な状態での動作を安全にサポートしてくれます
起き上がる時だけでなく寝返りを打つ際の支えとしても役立ち
ベッド上での姿勢を変えるのが楽になります
ベッドフレームのデザインによっては
ヘッドボードやフットボードの一部が握りやすいグリップ形状になっているものもあります
ベッド自体にこうした機能が備わっていれば
見た目もすっきりとしていてインテリアの邪魔になりません
ただし手すりに頼りすぎるとご自身の筋力が衰えてしまう可能性も指摘されています
あくまでも動作の「補助」として使い
普段からご自身の力で動くことを意識するのも大切です
また手すりと身体の間に挟まってしまうといった事故を防ぐためにも
製品の取扱説明書をよく読み安全な使い方を必ず守ってください
適切な高さのベッドと補助的な手すりの組み合わせ
この二段構えで日々の暮らしから不安を取り除き
活動的で自立した毎日を送るための基盤を整えましょう

コンパクトだから安心 介護スペースの確保にも

シニア世代の暮らしではベッド周りの「空間のゆとり」が
安全性に直結します
ショートベッドのコンパクトさは単に部屋が広く見えるだけでなく
日々の安全な動線の確保や将来の備えにも繋がるのです

なぜシニアの部屋にコンパクトさが必要なのか

年齢を重ねると若い頃には考えられなかったような
わずかな段差や床に置かれた物につまずきやすくなります
家庭内での転倒事故はシニア世代が要介護状態になる大きな原因の一つであり
決して軽視できません
この転倒リスクを減らすために最も有効な対策の一つが
「部屋をすっきりと片付け安全な動線を確保すること」です
ここでショートベッドのコンパクトさが活きてきます
通常のベッドより長さが15cm短いだけで
お部屋には驚くほどのゆとりが生まれます
このゆとりが安全な通路幅を確保し
足元に物を置かないすっきりとした暮らしを実現します
ベッドからクローゼットへトイレへと移動する際に
障害物が何もないスムーズな動線が確保されていることは
日々の安心感に大きく貢献します
また部屋が片付いていると掃除がしやすくなるというメリットもあります
ホコリやハウスダストはアレルギーや呼吸器疾患の原因にもなりかねません
掃除がしやすい環境を保つことは衛生面でも非常に重要です
さらに心理的な効果も見逃せません
物が少なく広々とした空間は心に落ち着きと解放感をもたらします
大きな家具による圧迫感から解放され
穏やかな気持ちで毎日を過ごすことができるでしょう
ショートベッドを選ぶということは
単に小さなベッドを選ぶということではありません
それは転倒のリスクを減らし衛生的で心穏やかに過ごせる
「安全な生活空間」を手に入れるための賢い投資なのです

いざという時のための介護動線の確保

今はまだお元気で介護のことなど考えられないという方も多いかもしれません
しかし将来に備えておくという視点を持つことはとても大切です
「転ばぬ先の杖」として将来もし介護が必要になった場合のことを
少しだけ想像してみてください
在宅で介護を受ける場合ベッド周りのスペースは非常に重要になります
介助者が楽な姿勢で安全に介助を行うためには
ベッドの少なくとも片側できれば両側に60cmから90cm程度の
十分なスペースが必要とされています
このスペースがあれば車椅子からの移乗や着替え
身体を拭くといった介助がスムーズに行えます
もしスペースが足りないと介助者は無理な体勢で力を入れなければならず
腰を痛めたり介助される側を危険な状態にしてしまったりする可能性があります
6畳や8畳といった限られた広さの寝室では
通常のベッドを置くとこの介護スペースを確保するのは
なかなか難しいのが現実です
しかしショートベッドならどうでしょう
長さが15cm短いことでこれまで置けなかった場所にベッドを配置できたり
ベッドの周囲に十分なスペースを生み出したりすることが可能になります
この15cmが生死を分けるといっても過言ではないほど
介護の現場では貴重なスペースとなるのです
元気なうちはそのスペースを趣味のものを置いたり
ゆったりとした動線として使ったりすれば良いのです
そして万が一の時にはそのスペースが
あなたやご家族を助けるための「命のスペース」に変わります
将来への備えというと何かと費用がかかるイメージがあるかもしれません
しかしベッドをショート丈に変えるだけで
将来への備えが一つできると考えればこれほど合理的で賢い選択はないでしょう

圧迫感のないヘッドレスタイプという選択肢

シニア世代の寝室をより安全で快適な空間にするため
私からもう一つご提案したいのが「ヘッドレスタイプ」のショートベッドです
ヘッドレスとはその名の通り頭側にヘッドボードがない
非常にシンプルなデザインのベッドを指します
このヘッドレスタイプがシニア世代におすすめなのにはいくつかの理由があります
第一に物理的に最もコンパクトであることです
ショート丈であることに加えヘッドボードの厚みがないため
設置に必要なスペースを最小限に抑えることができます
お部屋の圧迫感がなくなり空間を最大限に広く使えるのです
第二にベッドへの出入りがしやすいという点が挙げられます
ヘッドボードという障害物がないためベッドのどの方向からも
アプローチしやすくなります
これは日常的な使いやすさはもちろんのこと
介助が必要になった際にも非常に大きなメリットとなります
頭側からも楽に身体を支えたり寝具を整えたりすることができます
第三に見た目がすっきりとしていて開放的な寝室を演出できることです
シンプルなデザインはどんなインテリアにも馴染みやすく
明るく穏やかな空間作りに貢献します
「ヘッドボードがないと枕が落ちてしまうのでは」と心配される方もいらっしゃいますが
ベッドを壁にぴったりとつけて配置すればその心配はほとんどありません
もし枕元に時計やメガネなどを置きたい場合は
壁に小さなシェルフを取り付けたり
コンパクトなサイドテーブルを置いたりすることで十分に対応できます
むしろヘッドボードのようにホコリが溜まる場所が一つ減るため
掃除が楽になるというメリットもあります
安全性機能性そしてインテリア性
そのすべてにおいてシニア世代の暮らしに寄り添うヘッドレスタイプのショートベッド
ぜひ新しいベッドの選択肢として加えてみてください

国産低ホルムアルデヒドで健やかな眠りを

安全性は物理的なものだけではありません
毎日吸い込む空気の質も健康に大きく影響します
特に人生の3分の1を過ごす寝室の環境は重要です
ここでは目に見えない化学物質から身を守るためのベッド選びについてお話しします

シックハウス症候群とホルムアルデヒドの関係

「シックハウス症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか
これは建材や家具などから発生する化学物質が原因で
様々な体調不良を引き起こす症状のことです
代表的な原因物質の一つが「ホルムアルデヒド」と呼ばれる化学物質です
これは接着剤や塗料防腐剤などに広く使われており
私たちの身の回りにある多くの工業製品に含まれています
ホルムアルデヒドは空気中に放散されやすく
高濃度の環境にいると目がチカチカする喉が痛む咳が出る
頭痛がするといった症状を引き起こすことがあります
特に近年の住宅は気密性が高いため
室内で発生した化学物質が外に排出されにくく
知らず知らずのうちに空気が汚染されている可能性があります
そしてこの化学物質の影響は
身体の抵抗力が落ちてくるシニア世代にとって
決して無視できない問題だと私は考えています
若い頃はなんともなかったわずかな化学物質でも
体調に影響を及ぼす可能性があるからです
一日の多くの時間を過ごす寝室に置く大型家具であるベッドから
もし有害な化学物質が放散され続けているとしたら
それは健やかな眠りを妨げる大きな要因になりかねません
だからこそベッドを選ぶ際には
価格やデザインだけでなく
どのような素材でどのように作られているのかという
安全性に関する情報にも目を向けることが非常に重要なのです
目に見えないからこそ意識して
安全な製品を選ぶという姿勢がこれからの健康長寿の秘訣です

安心の証 Fフォースターとは

ではどうすれば安全なベッドを見分けることができるのでしょうか
そこで一つの大きな目安となるのが「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)」という等級表示です
これは日本のJIS(日本産業規格)やJAS(日本農林規格)が定めた
ホルムアルデヒドの放散量を示すための規格です
星の数が多いほどホルムアルデヒドの放散量が少なく安全性が高いことを意味します
F☆からF☆☆☆☆までの4段階があり
その中でも「F☆☆☆☆」は放散量が最も少なく
建築基準法において使用面積の制限なく内装材として使える
最高ランクの安全基準なのです
つまりこのF☆☆☆☆の表示がある製品は
赤ちゃんやシニア世代の方でも安心して使える
極めて安全性の高い製品であることの証と言えます
ベッドフレームを選ぶ際には商品説明や仕様表をよく見て
この「F☆☆☆☆」の記載があるかどうかをぜひチェックしてください
特に日本のメーカーが国内で製造している「国産ベッド」の多くは
このF☆☆☆☆基準をクリアした合板や接着剤塗料を使用して作られています
それは日本のメーカーが高い品質基準と安全意識を持っていることの表れです
海外製の安価なベッドの中には
デザインは良くてもこうした安全基準が曖昧なものも残念ながら存在します
価格の安さだけで選んでしまい
健康を害してしまっては本末転倒です
人生の長い時間を共にするベッドだからこそ
目先の価格にとらわれずこうした公的な安全基準をクリアした製品を選ぶこと
それがご自身やご家族の健康を守るための最も確実な方法です
「F☆☆☆☆」このマークはベッド選びにおける
信頼のパスポートだと覚えておいてください

なぜ国産ベッドがシニアにおすすめなのか

F☆☆☆☆基準をクリアしているという点以外にも
私がシニア世代に「国産ベッド」をおすすめする理由はたくさんあります
まず第一にその品質の高さと耐久性です
日本の職人たちは見えない部分にも手を抜かず
細部まで丁寧にベッドを作り上げます
長年使ってもきしみ音がしにくい頑丈な構造や
角を丸く仕上げるなどの安全への配慮は
まさに日本のものづくりの真骨頂です
安心して長く使えるという信頼感は国産ベッドならではの大きな魅力です
第二に日本の気候風土に合わせた設計がされている点です
日本は湿気が多い国ですからベッドの通気性は非常に重要です
国産ベッドの多くは床板に「すのこ」を採用しています
すのこはマットレスと床板の間に空気の通り道を作り
湿気がこもるのを防いでカビの発生を抑制してくれます
これにより一年を通して快適で衛生的な睡眠環境を保つことができます
特に汗をかきやすく免疫力が気になるシニア世代にとって
この通気性の良さは見逃せないポイントです
そして何より大切なのが作り手の顔が見えるような「安心感」です
国内の工場で日本の厳しい品質管理基準のもとで作られている
という事実は何物にも代えがたい安心材料となります
もし何か問題があった場合でも迅速で丁寧なサポートが期待できます
ご自身の人生の集大成として迎えるベッド
あるいは大切なご両親の健やかな毎日を願って贈るベッド
そうした特別な一台を選ぶのであれば
品質耐久性そして何より安全と安心を兼ね備えた国産ベッドが
最良の選択であると私は確信しています
当店ではシニア世代にも自信を持っておすすめできる
国産のショートベッドを多数取り揃えておりますので
ぜひ一度ご覧になってみてください

シニアへのショートベッドに関して店主の見解

【店主の率直な見解】「ショート丈」が本当にその方にとって最適か?身長と寝心地の深い関係

「シニアの寝室は、コンパクトな方が安全で使いやすい」という理由で、安易に「ショートベッド(短いベッド)」を選ぶのは、少し待ってください。
17年以上、お客様の眠りと向き合ってきた店主としての私の見解は、ベッドの「長さ」は、お部屋のスペース以上に、そこで眠る方の「身長」と「寝心地」に、最も深く関係する、というものです。


■ショートベッドの「本当のサイズ感」と、快適に使える人の条件
ショートベッドのマットレスの長さは、約180cmです。
快適なマットレスの長さの目安は「ご自身の身長+15cm〜20cm」と言われています。
枕を使い、寝返りを打つ際の頭や足の動きを考慮すると、これくらいの余裕が必要なのです。

ここから逆算すると、ショートベッドが、本当に快適なメインのベッドとなり得るのは、身長160cmくらいまでの、小柄な方です。

ご自身の体にジャストフィットする、程よく囲まれた空間は、まるで自分だけの巣のように、心に大きな安心感をもたらし、より深いリラックスへと導いてくれます。


■私の率直な見解:身長165cm以上の方には、かえって「負担」になる可能性
私の率直な見解として、もし、ベッドをお使いになる方の身長が165cm以上ある場合、ショートベッドでは足元がマットレスから出てしまったり、無意識に体を丸めて眠ってしまったりと、かえって体に不要な緊張や、負担を強いることになりかねません。

「コンパクトだから、いざという時の介護スペースが取れる」というメリットは、あくまで「お部屋の広さ」の問題です。
それと引き換えに、毎日の「睡眠の質」を犠牲にしてしまっては、本末転倒です。

もし、お部屋のスペースの問題で「短いベッド」をお探しなのであれば、マットレスの長さは通常(195cm)のまま、ヘッドボードのない「ヘッドレスタイプ」を選ぶことを、私は強く推奨します。
ヘッドボードの厚み(10cm〜15cm)がなくなるだけで、ベッドの全長は、ショートベッドに匹敵するほど短くなり、寝心地を一切犠牲にすることなく、省スペースを実現できます。


私の見解は、こうです。
ベッドをお使いになる方の「身長」と、その方が求める「寝心地」を最優先に考えること。
それが、シニア世代のベッド選びにおける、最も重要で、最も愛情にあふれた第一歩なのです。

【購入前の最重要知識】短いベッドには「専用寝具」が必須。
ご家族が準備する際の注意点

ショートベッドの購入を検討されるお客様、ご両親へのプレゼントとしてお考えのご家族様に、私、店主佐藤がプロとして、そしてお客様に後悔してほしくないという想いから、最も強くお伝えしなければならないことがあります。
それは、「ショートベッド」を選ぶことは、同時に、「専用の寝具」を選ぶことと、同義である、ということです。
これを知らずに、一般的なサイズの寝具を合わせてしまうと、せっかくのベッドが、非常に使いにくく、不快なものになってしまいます。


■なぜ「専用寝具」が必要なのでしょうか?
理由はシンプルで、マットレスの長さが一般的なサイズ(195cm)と、ショートベッド(180cm)とでは、15cmも違うからです。
この短いマットレスに、ご自宅にある、一般的な長さ200cm対応のボックスシーツを掛けると、どうなるでしょうか。
生地が15cm以上も余ってしまい、ブカブカで、寝ている間にシワだらけになってしまいます。

シーツにできた「たるみ」や「シワ」は、ただ見た目が悪いだけでなく、寝心地を悪化させ、場合によっては床ずれ(褥瘡)の遠因になる可能性さえ指摘されています。


■専用寝具は、どこで手に入る?ご安心ください!
「専用の寝具なんて、探すのが大変そう…」とご心配になりますよね。
ご安心ください。
数年前までは確かに種類が限られていましたが、ショートベッドの人気上昇に伴い、お客様のニーズに応える形で、現在では専用寝具の品揃えは驚くほど充実しています。

当店のようなベッド専門店はもちろん、大手寝具メーカーやインターネット通販サイトで「ショート丈用」「180cm丈」などと検索すれば、様々な素材、色、デザインの敷きパッド、ボックスシーツ、掛け布団を見つけることができます。


■失敗しない!店主の一押しは「寝具セット付き」という選択肢
シニア世代のご両親への贈り物として、あるいは、ご自身で探す手間を省きたい方にとって、最も簡単で、最も間違いのない方法。
それが、ベッド本体と、そのベッドにぴったりのサイズの専用寝具が、最初からセットになっている商品を選ぶことです。

当店でも多くのショートベッドで、以下の専用寝具がセットになったプランをご用意しています。

  • ショート丈専用 敷きパッド:マットレスを汗や汚れから守る必須アイテムです。
  • ショート丈専用 ボックスシーツ:マットレスにぴったりフィットする、専用サイズのシーツです。

このセット付きベッドをお選びいただければ、サイズ選びで絶対に失敗することがなく、ベッドが届いたその日から完璧な状態で、快適な新しい生活をスタートできます。


私の見解は、こうです。
ショートベッドフレームと、それに合う専用寝具は、二つで一つの「睡眠システム」です。
ぜひ、この点を忘れずに、計画的に準備を進めて、最高のコンパクトライフを手に入れてください。

安全な「起き上がり」は「マットレスの硬さ」で決まる。
私が、シニアに「柔らかすぎ」を勧めない理由

既存の見出しでは「起き上がりやすいベッドの高さ」について触れられています。
シニア世代のベッド選びにおいて、非常に重要な視点です。
17年以上の経験から、私、店主佐藤の見解は、安全な「起き上がり」を左右するもう一つの、そして、もしかすると高さ以上に重要な要素が「マットレスの硬さ」である、というものです。


■なぜ「柔らかすぎる」マットレスが、シニアにとって危険なのか
若い方が好むような、体が深く沈み込む、ふかふかで柔らかいマットレス。
一見、体に優しそうに見えますが、シニア世代にとっては、二つの大きなリスクをはらんでいます。

  1. 寝返りが打ちにくい:体がマットレスに深く沈み込むと、寝返りを打つために、より大きな力が必要になります。
    寝返りが減ると、体の同じ部分が圧迫され続け、血流が悪くなったり、床ずれの原因になったりします。
  2. 【最も危険】起き上がりに、余計な力が必要になる:これが、私が最も懸念する点です。
    柔らかいマットレスから起き上がろうとすると、体が沈み込んだ「穴」の中から、這い上がるような動作になります。
    手や腕で体を支えようとしても、そこがまた沈み込むため、力がうまく伝わりません。
    結果として、腰や膝に、非常に大きな負担がかかり、転倒や、ぎっくり腰の原因にもなりかねないのです。

■硬すぎるマットレスも、また問題
かと言って、昔ながらの「せんべい布団」のように、硬すぎるマットレスも、また問題です。
体重が軽いシニア世代の場合、硬すぎるマットレスでは、体の凹凸(特に肩や腰の骨)が圧迫され、痛みや血行不良の原因となります。


■私が、シニア世代に心から推奨するマットレス
私の見解は、明確です。
シニア世代に最適なマットレスとは、「沈み込みすぎず、かといって、硬すぎもしない。
適度な反発力で、寝返りと、起き上がりを、楽にサポートしてくれる」
一枚です。
  • おすすめ1:【硬めのボンネルコイルマットレス】
    体を「面」で支える、硬めの寝心地の「ボンネルコイルマットレス」は、この点で非常に優れています。
    体が沈み込みすぎないため、寝返りも、ベッドの端に腰掛けてからの立ち上がりも、非常にスムーズに行えます。
    価格がリーズナブルなのも、嬉しいポイントです。
  • おすすめ2:【高反発ウレタンマットレス】
    スプリングを使わないタイプであれば、体が沈み込みすぎず、押し返す力(反発力)が強い「高反発」タイプのウレタンマットレスが適しています。

「高さ」と「硬さ」。
この二つのバランスこそが、シニア世代の、安全で快適な、毎日の「起き上がり」を支える、車の両輪なのです。

シニア世代にこそ勧めたい ショートベッドがもたらす安全な暮らし   

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