赤ちゃんと添い寝できるクイーンベッド 家族の眠りを快適に


赤ちゃんの寝顔は一日頑張ったパパとママにとって何よりの癒やしです。
その大切な睡眠時間をより安全で快適なものにするために「添い寝ベッド」の選び方はとても重要になります。
特にクイーンサイズベッドはご家族3人でゆったりと眠れる最適な選択肢です。
このコラムではなぜクイーンサイズが良いのか安全なフレームの選び方からお子様の成長後まで見据えた将来性まで家族の幸せな眠りを育むためのヒントをたっぷりとご紹介します。

なぜクイーンサイズが赤ちゃんの添い寝に最適なのか

家族で川の字になって眠る幸せ。
その幸せな時間をより快適にするためにはベッドのサイズ選びが最初の重要な一歩となります。
広すぎず狭すぎないクイーンサイズこそが多くのご家庭にとってのベストな選択です。

パパママ赤ちゃんの3人で眠れる十分な広さ

クイーンサイズのベッド幅は約160cmです。
これはパパとママの間に赤ちゃんが寝ても全員がゆったりと眠れる絶妙な広さです。
例えば中央に赤ちゃんが寝るスペースとして40cmを確保したとします。
それでもパパとママそれぞれに60cmずつのスペースが残ります。
60cmという幅は成人男性が窮屈さを感じずに眠れる最低限の幅と言われておりこれが確保できるかどうかが睡眠の質を大きく左右します。
親がしっかり眠れることで日中の育児にも良い影響が生まれます。
また赤ちゃんにとっても両親との間に適度な距離が保たれるため寝返りの際に親の体がぶつかるリスクを減らせます。
夜中の授乳やおむつ替えの際にもベッドの上でスムーズに動けるスペースがあるのは嬉しいポイントです。
赤ちゃんが少し大きくなって寝相が悪くなってもクイーンサイズなら受け止めてくれる安心感があります。
家族3人の睡眠の質と安全性を両立させるためにクイーンサイズの持つ160cmという幅はまさに理想的なサイズと言えるでしょう。
このゆとりが家族の心にもゆとりをもたらしてくれます。

ダブルベッドでは狭すぎるその理由

「ダブルベッドでも3人で寝られるのでは」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし私は17年の経験から添い寝にはダブルベッドをお勧めしません。
ダブルベッドの幅は約140cmです。
クイーンサイズとの差はわずか20cmですがこの20cmが天と地ほどの差を生むのです。
先ほどと同じように中央に赤ちゃんのために40cmのスペースを取るとパパとママに残されるのはそれぞれわずか50cmです。
50cmという幅は一般的なシングルの敷布団の半分程度の幅しかありません。
これでは大人がまともに寝返りを打つことはできず常にベッドから落ちないように体を緊張させて眠ることになります。
結果として熟睡できず慢性的な寝不足や肩こりの原因になりかねません。
パパかママのどちらかがソファや別の布団で寝ることになればせっかくの家族の時間が失われてしまいます。
またスペースが狭いと無意識のうちに赤ちゃんの方へ体が寄ってしまい圧迫の危険性も高まります。
ダブルベッドはもともと大人二人が「ぴったり」で寝るためのサイズです。
そこに赤ちゃんが加わるのは想定されていません。
価格の手頃さからダブルベッドを選んでしまい後から「やっぱり狭すぎた」と後悔するお客様を私はたくさん見てきました。
添い寝を考えるならダブルではなくクイーンを選ぶこと。
これが後悔しないための鉄則です。

キングサイズとの比較とクイーンの利点

「それならもっと広いキングサイズの方が良いのでは」という声も聞こえてきそうです。
確かにキングサイズの幅約180cmは広々としていて魅力的です。
お子様が二人いるご家庭などではキングサイズが活躍するでしょう。
しかし日本の一般的な寝室事情を考えるとキングサイズにはいくつかのデメリットがあります。
まず「部屋のスペースを取りすぎる」ことです。
8畳以下の寝室にキングベッドを置くと部屋がベッドだけで埋まってしまい他の家具を置くスペースや生活動線がなくなってしまいます。
次に「価格の問題」です。
ベッドフレームもマットレスもキングサイズはクイーンサイズに比べて価格がぐっと上がります。
シーツやベッドパッドなどの寝具も種類が少なく割高になりがちです。
その点クイーンサイズは多くのご家庭の寝室に無理なく収まるサイズ感でありながら家族3人で快適に眠れる広さを確保しています。
フレームや寝具の種類も豊富で価格帯も幅広くご予算に合わせて選びやすいという大きなメリットがあります。
つまりクイーンサイズは広さ価格設置のしやすさといった様々な要素のバランスが最も取れた「ちょうどいい」サイズなのです。
家族が増える最初のステップとしてこれ以上ないほど最適な選択肢と言えるでしょう。

家族の安全を守る 添い寝用ベッドフレーム選びのコツ

赤ちゃんと一緒に寝る上で最も大切なことは何をおいても「安全性」です。
ここでは赤ちゃんを不慮の事故から守るためのベッドフレーム選びの具体的なポイントを3つご紹介します。

赤ちゃんの安全を最優先する低さの重要性

赤ちゃんとの添い寝で一番怖いのがベッドからの転落事故です。
まだ自分で危険を回避できない赤ちゃんにとって高さのあるベッドからの転落は大きな怪我につながる恐れがあります。
そこで私が最も強くお勧めするのが「フロアベッド」や「ローベッド」と呼ばれる高さの低いベッドです。
これらのベッドは床からの高さが低く設計されているため万が一赤ちゃんが転落してしまっても衝撃を最小限に抑えることができます。
特にフロアベッドはマットレスを置く面が床に近いためほとんど怪我の心配がありません。
この「万が一の時も安心」という事実はパパやママの精神的な負担を大きく和らげてくれます。
夜中にふと目を覚ました時にヒヤッとすることがなくなるのです。
また高さが低いベッドは部屋全体に開放感を与え圧迫感をなくす効果もあります。
赤ちゃんが成長して自分でベッドを上り下りするようになっても低いベッドなら安心です。
高さのある脚付きのベッドはデザイン的にはおしゃれですが添い寝期間中は避けるのが賢明です。
赤ちゃんの安全を最優先に考えベッドはできる限り低いものを選ぶこと。
これが添い寝用ベッドフレーム選びの絶対的な基本です。

フラットで隙間のないフレーム構造を選ぶ

ベッドフレームの構造にも安全のためのチェックポイントがあります。
それは「隙間」と「段差」です。
まず注意したいのがマットレスとフレームの間に不必要な隙間ができないかという点です。
赤ちゃんの手や足が挟まってしまうような隙間があるフレームは絶対に選んではいけません。
マットレスがフレームにぴったりと収まるシンプルな構造のものを選びましょう。
特にマットレスを置く台座部分がマットレスよりも一回り大きい「ステージタイプ」のフレームは要注意です。
デザイン的にはおしゃれですが生まれた段差に赤ちゃんが足を取られたり角に頭をぶつけたりする危険があります。
ヘッドボードのデザインも重要です。
装飾のために穴が開いていたり柵状になっていたりするデザインは赤ちゃんの頭が挟まる事故につながる可能性があります。
できるだけ平らで凹凸のない「フラット」なヘッドボードが安全です。
フットボードも同様です。
基本は「シンプルでフラット」「余計な隙間や段差がない」ことです。
安全性を第一に考え華美な装飾は避け赤ちゃんにとって危険な箇所がないか厳しい目でチェックすることが大切です。

素材と角の安全性 ホルムアルデヒドにも注意

赤ちゃんは何でも口に入れたりなめたりします。
また活発に動くようになるとベッドの角に体をぶつけることもあります。
だからこそフレームの素材や形状にもこだわりたいものです。
まず形状についてはベッドフレームの角が鋭く尖っているものは避けましょう。
「面取り加工」が施され角が丸くなっているものが理想的です。
これにより万が一ぶつかっても大きな怪我になりにくいです。
次に素材です。
木のぬくもりを感じる木製フレームは人気ですが塗装に使われている塗料が安全なものか確認できるとより安心です。
そして特に気にしていただきたいのがシックハウス症候群の原因となる「ホルムアルデヒド」です。
これは家具の接着剤などに含まれる化学物質で特に体の小さい赤ちゃんは影響を受けやすいと言われています。
当店で扱う国産ベッドの多くはホルムアルデヒドの放散量が最も少ない最高ランク「F☆☆☆☆(フォースター)」の基準をクリアした素材を使用しています。
価格は少し上がりますが大切な赤ちゃんの健康のためにはこうした安全基準をクリアした製品を選ぶことを強くお勧めします。
目に見えない部分だからこそしっかりこだわりたいポイントです。

落下防止に役立つベッドガードの選び方と注意点

高さの低いベッドを選んだ上でさらに安全性を高めるアイテムが「ベッドガード」です。
しかし選び方や使い方を間違えると逆に危険を招くこともあります。
正しく使って安全な睡眠環境を整えましょう。

ベッドガードの種類とそれぞれの特徴

ベッドガードには様々な種類があります。
大きく分けるとベッドの側面に差し込むだけの「簡易タイプ」とベッドフレームにネジなどで固定する「固定タイプ」があります。
簡易タイプは設置が手軽ですが赤ちゃんが寄りかかった時にずれてしまう可能性があります。
一方固定タイプは安定感が高いですが設置に手間がかかり対応するベッドフレームが限られる場合があります。
素材も様々です。
通気性が良く中の様子が見えやすい「メッシュタイプ」は夏場でも蒸れにくく人気があります。
ぶつかっても痛くない「布製やクッションタイプ」も安心感が高いです。
クイーンベッドのような幅の広いベッドに設置する場合は長さも重要になります。
短いガードを一つだけ付けても意味がありません。
ベッドの側面を広範囲にカバーできる長いタイプや複数のガードを連結できるタイプを選びましょう。
また最近ではベッドの四方を囲える「ベッドフェンス」と呼ばれる製品も登場しています。
まるでベビーベッドのようにベッド全体を柵で囲うことができるため非常に安全性が高いですがその分価格も高くなり設置も大掛かりになります。
ご家庭のベッドの形状や予算そしてどの程度の安全性を求めるかに合わせて最適なタイプを選んでください。

安全な設置方法とベッドとの隙間問題

ベッドガードを使う上で最も注意しなければならないのが「マットレスとの隙間」です。
ベッドガードとマットレスの間に隙間ができてしまうと赤ちゃんがそこに挟まり窒息するなどの重大な事故につながる危険性があります。
これを防ぐためには必ず製品の取扱説明書をよく読み正しい方法で設置することが不可欠です。
ガードがマットレスに強く押し付けられ隙間ができない構造になっているか確認してください。
特にマットレスの下に差し込むタイプのガードはマットレスの重みでしっかり固定されるためある程度の厚みと重さのあるマットレスが必要です。
やわらかすぎるマットレスや軽すぎるマットレスではガードが不安定になりがちです。
またベッドガードはマットレスの上面から十分な高さがあるものを選びましょう。
高さが低いと赤ちゃんが乗り越えてしまいかえって危険です。
一般的には20cm以上の高さが推奨されています。
設置後は必ず大人の手でガードを揺すってみてぐらついたりずれたりしないか強度をしっかり確認してください。
少しでも不安がある場合は使用を中止しましょう。
安全のための道具が事故の原因になっては元も子もありません。

ベッドガード使用時の注意点と対象年齢

ベッドガードは全ての月齢の赤ちゃんに使えるわけではありません。
製品の多くは赤ちゃんがつかまり立ちを始める前の「生後18ヶ月未満」の乳児への使用を禁止しています。
これはつかまり立ちをした際にガードに体重をかけてしまいガードごと転落する危険があるためです。
またまだ寝返りをしない新生児期にはそもそも不要です。
ベッドガードは赤ちゃんが寝返りを始め活発に動き回るようになってからが使い時です。
必ずご使用の製品の対象年齢を確認してください。
そして最も大切なことは「ベッドガードは監視の代わりにはならない」ということです。
ベッドガードを付けているからと安心しきって赤ちゃんを一人でベッドの上に長時間放置するのは絶対にやめてください。
あくまでも大人がすぐそばにいる状況での補助的な安全対策と考えるべきです。
特に日中のお昼寝などの際は親の目も届きにくくなります。
ベッドで寝かせる場合は常に赤ちゃんの様子を気にかけるようにしましょう。
究極の安全対策はやはりフロアベッドのように高さのない環境で寝かせることです。
ベッドガードはその上でさらなる安心を得るためのプラスアルファのアイテムと位置づけて賢く安全に活用してください。

子供が大きくなっても使える 将来性のあるクイーンベッド

添い寝の期間は子供の成長とともにいつか終わりを迎えます。
高価なベッドだからこそその後のことも考えて選びたいもの。
ここでは長く愛用できる将来性のあるクイーンベッドの選び方をご紹介します。

子供が一人で寝るようになった後の使い方

子供が自分の部屋で一人で寝るようになる年齢は家庭によって様々ですがいつかその日はやってきます。
その時クイーンベッドはどうなるのでしょうか。
答えはシンプルです。
パパとママ二人のための「広々とした快適なベッド」に戻るのです。
添い寝をしていた時は少し窮屈に感じていたかもしれませんが二人で使うクイーンサイズはまさにラグジュアリーな広さです。
手足を伸ばしてのびのびと眠れますしパートナーの寝返りも気になりにくくなります。
子育てを頑張ってきた二人へのご褒美のような贅沢な睡眠環境が手に入るのです。
添い寝という一時期の目的のためだけでなくその後の夫婦二人の生活の質を高めるための長期的な投資と考えることができます。
このようにライフステージの変化に合わせて役割を変えながら長く使い続けられるのがクイーンベッドの大きな魅力です。
添い寝期間が終わってもその価値は決して下がりません。
むしろ夫婦の新たな快適な暮らしの始まりをサポートしてくれる頼もしい存在であり続けます。

分割できるクイーンベッドの可能性

さらに賢い選択肢として「分割タイプのクイーンベッド」があります。
これは幅80cmのセミシングルサイズのベッドを2台連結してクイーンサイズとして使用するものです。
添い寝の期間中は連結して家族3人で使い子供が一人で寝るようになったら1台を子供部屋のベッドとして独立させることができます。
残った1台はパパかママが使いもう一人は別のベッドを用意するかあるいは来客用のベッドとして活用することも可能です。
この方法なら子供部屋のベッドを新たに購入する必要がなく非常に経済的です。
また2台のマットレスはそれぞれ硬さを変えることもできます。
パパは硬めママは柔らかめといった好みに合わせられるのも嬉しいポイントです。
マットレスが分かれているとパートナーの振動が伝わりにくいというメリットもあります。
将来的な家族構成の変化やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる分割タイプは究極の「長く使えるベッド」と言えるかもしれません。
初めから分割タイプを選んでおけば添い寝から子供の独立まで一台のベッドでスムーズに移行できます。
将来を見据えた非常にクレバーな選択です。

シンプルで飽きのこないデザインを選ぶ

10年20年と長く使うことを考えるならベッドフレームのデザイン選びも重要です。
選ぶべきは奇をてらわない「シンプルで飽きのこないデザイン」です。
例えばナチュラルな木目が美しい木製フレームやどんなインテリアにも馴染むファブリック素材のフレームなどが良いでしょう。
色はベージュやグレーブラウンといったベーシックなカラーがおすすめです。
こうしたシンプルなデザインは子供が小さい頃の可愛らしい部屋の雰囲気にも子供が成長した後の落ち着いた雰囲気にもそして夫婦二人になった時のシックな寝室にも自然と溶け込んでくれます。
逆にキャラクターものやあまりに個性的なデザインのものは数年で飽きてしまったりインテリアの好みが変わった時に浮いてしまったりする可能性があります。
ベッドは寝室の主役となる大きな家具です。
だからこそでしゃばりすぎずそれでいて質の良さを感じさせる普遍的なデザインを選ぶことが長く愛用するための秘訣です。
上質でシンプルなフレームを選んでおけばあとはシーツやカバーなどの寝具で季節や気分に合わせて雰囲気を変える楽しみも生まれます。

赤ちゃんと添い寝できるクイーンベッド 家族の眠りを快適に   

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