ダブルベッドの組み立ては自分でできる?手順と注意点を解説


通販で素敵なダブルベッドを見つけたけれど自分で組み立てられるか不安。
そんなお声をよく耳にします。
ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
大きな家具の組み立ては確かに少し大変そうに感じますよね。
でも大丈夫です。
正しい手順とちょっとしたコツさえ知っていればほとんどのベッドは自分で組み立てられます。
このコラムではその具体的な手順と注意点を分かりやすく解説します。

通販のダブルベッドは自分で組み立てられるのか

通販サイトで理想のダブルベッドを見つけた時のワクワク感。
しかしその直後に「でもこれ自分で組み立てるんだよな…」という不安がよぎる。
これは多くの方が経験することです。
特に女性の一人暮らしの方やDIYが苦手な方にとっては購入をためらう大きな理由になるかもしれません。
ここではまずその疑問にハッキリとお答えします。

結論ほとんどのベッドは自分で組み立て可能

結論から申し上げますと通販で販売されているダブルベッドのほとんどは「自分で組み立てることが可能」です。
なぜならメーカー側もお客様が自分で組み立てることを前提に製品を設計しているからです。
一見複雑に見えるベッドフレームも実際にはいくつかの大きなパーツに分かれておりそれらを付属のネジや金具で連結していくだけの作業がほとんどです。
組み立て説明書もイラスト付きで分かりやすく解説されているものが多くプラモデルを作るような感覚で進められるはずです。
もちろんダブルベッドはパーツの一つ一つが大きくて重いため一人での作業は少し大変です。
しかしご家族やご友人など二人で協力すれば作業は格段に楽になり安全性も高まります。
特別な技術や専門知識は必要ありません。
説明書をよく読み手順通りに作業を進める誠実さがあれば大丈夫です。
私のお店でも多くのお客様がご自身で組み立てを行い「意外と簡単だった」「作る過程も楽しかった」というお声をたくさん頂戴しています。
ですから組み立てに対する過度な不安は不要です。
むしろ自分たちの手で作り上げたベッドには特別な愛着が湧くものです。
新しい生活のスタートを飾るイベントとして前向きに捉えてみてはいかがでしょうか。

ただし収納付きや機能性ベッドは難易度が高い

ほとんどのベッドは自分で組み立て可能ですが一部難易度の高いベッドがあるのも事実です。
それは引き出し収納付きのベッドやガス圧式の跳ね上げ式ベッドなどです。
これらのベッドはパーツの数が多く構造も複雑になるため組み立てに時間と手間がかかります。
引き出し収納付きベッドの場合ベッド本体の組み立てに加えて引き出しの箱自体を組み立てる作業が必要です。
パーツが細かく似たような板も多いため説明書を正確に読み解く集中力が求められます。
そして最も難易度が高いのが跳ね上げ式ベッドです。
これはベッド下が丸ごと収納になる非常に便利なベッドですが開閉をサポートするガス圧シリンダーの取り付けが伴います。
このシリンダーは非常に強い力を持っているため取り付け方を間違えると怪我をする危険性もあります。
説明書を厳守し慎重に作業を進める必要があります。
またパーツ全体が非常に重いため一人での組み立てはまず不可能です。
もしこれらの収納付きベッドや機能性ベッドの購入を検討していて組み立てに少しでも不安を感じる場合は無理をせず後述する「組立設置サービス」を利用することを強くお勧めします。
シンプルな脚付きタイプやフロアタイプのベッドであればDIY初心者の方でも問題なく組み立てられるでしょう。
ベッドの種類によって難易度に差があることを理解しておくと良いでしょう。

組み立て時間の目安と心の準備

実際にベッドを組み立てるにはどのくらいの時間がかかるのでしょうか。
これはベッドの種類や作業する人の慣れ具合によって大きく変わりますが一般的な目安を知っておくと心の準備ができます。
まずシンプルな脚付きタイプやフロアタイプのダブルベッドの場合。
大人二人で作業して大体60分から90分程度が目安です。
開梱や後片付けの時間も含めると2時間ほど見ておくと安心です。
次に宮棚やコンセントが付いた少し複雑なヘッドボードを持つベッドの場合。
これは90分から120分程度かかるかもしれません。
ヘッドボードの配線など細かい作業が増えるためです。
そして難易度の高い引き出し収納付きベッドの場合。
これは2時間から3時間以上かかることもあります。
パーツの多さと複雑さが時間に影響します。
最も難しい跳ね上げ式ベッドの場合は3時間以上かかることを覚悟しておきましょう。
これらの時間はあくまで目安です。
焦りは禁物です。
急いで作業すると部品を間違えたりネジの締め忘れが起きたりしてしまいます。
時間に余裕のある休日などに作業日を設定しましょう。
また組み立てを始める前に「これから大きな家具を作るんだ」というちょっとした覚悟を決めておくことも大切です。
説明書をしっかり読み込み完成までの道のりをイメージする。
この心の準備がスムーズで安全な作業につながるのです。

開梱から設置まで ダブルベッド組み立ての基本ステップ

ここからはダブルベッドを組み立てる際の基本的な手順を3つのステップに分けて解説します。
もちろん製品によって細かい違いはありますが大まかな流れはほとんど同じです。
この流れを頭に入れておくだけで実際の作業がとてもスムーズに進むはずです。
焦らず一つ一つのステップを確実にこなしていきましょう。

ステップ1 まずは部品の確認と作業スペースの確保

商品が届いたらすぐに組み立てを始めたくなる気持ちは分かりますがやるべきことが二つあります。
それは「部品の確認」と「作業スペースの確保」です。
まず届いた段ボールを全て開けて中身を出し説明書に記載されている部品リストと照らし合わせます。
全ての板やネジ金具が揃っているかを確認してください。
万が一欠品や破損があった場合はすぐに購入店に連絡しましょう。
組み立てを始めてから部品が足りないことに気づくと作業が中断してしまい非常に困ります。
この時に似たような形の板や長さの違うネジなどをグループ分けしておくと後の作業がスムーズになります。
次に作業スペースの確保です。
ダブルベッドを組み立てるにはベッドを置くスペースに加えてその周りで人が動いたりパーツを広げたりするための余裕が必要です。
最低でもベッドを設置する場所プラス周囲に1メートル程度のスペースがあると理想的です。
お部屋の家具を移動させるなどして十分なスペースを作りましょう。
床を傷つけないように届いた段ボールや古い毛布などを敷いておくことも忘れないでください。
この下準備を丁寧に行うかどうかが組み立て全体の成否を左右すると言っても過言ではありません。
面倒に感じるかもしれませんが急がば回れです。

ステップ2 ヘッドボードとフットボードにサイドフレームを取り付ける

下準備が整ったらいよいよフレームの組み立てに入ります。
多くのベッドはまずヘッドボードとフットボード(頭側と足側の板)を立ててその間にサイドフレーム(左右の長い板)を連結させることから始まります。
これがベッドの基本的な骨格となります。
まずヘッドボードを壁などに立てかけます。
この時壁やヘッドボード自体を傷つけないようにタオルなどを挟むと良いでしょう。
そして片方のサイドフレームを持ちヘッドボードの所定のネジ穴に合わせて金具で固定します。
この時ネジはまだ完全に固く締めず軽く仮締めしておくのがポイントです。
なぜなら全てのパーツを連結した後に全体の歪みを調整しながら本締めをするからです。
初めから固く締めてしまうと後のパーツがうまくはまらなくなることがあります。
片方のサイドフレームが付いたら次にもう片方のサイドフレームも同様にヘッドボードに仮締めします。
そして二本のサイドフレームの反対側の端をフットボードに連結します。
これで長方形の枠組みができます。
この枠組みを作る作業はパーツが大きくて重いため二人で行うのが理想的です。
一人がパーツを支えもう一人がネジを締めるといった役割分担をすると安全かつ効率的に作業を進められます。

ステップ3 床板を設置してマットレスを乗せれば完成

ベッドの枠組みが完成したら次はいよいよ最終段階です。
まず枠組み全体の歪みがないかを確認し全てのネジを本締めしていきます。
対角線の順に少しずつ均等に力を加えて締めていくのがコツです。
一箇所だけを強く締めすぎないように注意しましょう。
全てのネジをしっかりと締めたらダブルベッドの場合はセンターレールを取り付けます。
これはベッドの中央を縦断する補強材でマットレスのたわみを防ぐ重要なパーツです。
説明書に従って正しい位置に取り付けましょう。
次に床板を設置します。
床板がすのこタイプの場合はすのこを枠組みの上に広げます。
製品によってはすのこをネジで固定するタイプもあります。
その場合は一枚ずつ丁寧に固定していきましょう。
床板の設置が終わればベッドフレームは完成です。
最後にマットレスをフレームの上に乗せます。
ダブルサイズのマットレスは重いので二人で運ぶようにしてください。
マットレスを乗せたら一度ベッドに座ったり軽く揺らしたりしてみてきしみ音やガタツキがないかを確認します。
もし異常があれば再度ネジの締め具合などをチェックしましょう。
問題がなければこれであなたの新しいダブルベッドの完成です。
自分たちの手で作り上げたベッドで眠る最初の夜はきっと格別なものになるでしょう。

あると便利な工具と二人で組み立てる時のコツ

ベッドの組み立てには最低限の工具が付属していることがほとんどです。
しかしそれ以外にもいくつか便利な道具を用意しておくと作業がもっと楽にそして安全になります。
また二人で作業する際のちょっとしたコツを知っておくとスムーズさが格段にアップします。
ここではDIYのプロではなくても役立つ実践的なヒントをご紹介します。

付属工具以外にあると便利なアイテムたち

ベッドに付属してくる工具は簡易的な六角レンチやスパナがほとんどです。
これだけでも組み立ては可能ですがもしご家庭にあればぜひ用意してほしいアイテムがいくつかあります。
まず「ゴムハンマー」です。
木製のダボ(接続用の小さな木の棒)を穴に打ち込む際などに使います。
金属製のハンマーだと木材を傷つけてしまいますがゴムハンマーなら優しく打ち込めます。
次に「電動ドライバー」です。
ネジを締める作業は数が多く意外と力が必要です。
電動ドライバーがあれば作業時間を大幅に短縮でき力に自信のない女性でも楽にしっかりとネジを締めることができます。
ただし締めすぎるとネジ穴を壊してしまう可能性があるのでトルク調整機能付きのものを選ぶと安心です。
また「軍手」も必須アイテムです。
木のささくれや金属のバリから手を守ってくれます。
滑り止め付きのものだとパーツをしっかりと掴めて安全です。
さらに床を保護するための「古い毛布やラグ」も忘れないでください。
そして意外と役立つのが「懐中電灯」や「ヘッドライト」です。
ベッドの下の暗い部分のネジを締める際などに手元を明るく照らしてくれるので作業がしやすくなります。
これらのアイテムはホームセンターなどで手軽に購入できます。
一度揃えておけば他の家具の組み立てなどにも役立つのでおすすめです。

二人で協力すれば作業効率と安全性がアップ

ダブルベッドの組み立てはできれば二人以上で行うことを強く推奨します。
一人でできないことはありませんが二人で作業するメリットは計り知れません。
最大のメリットは「安全性」の向上です。
ヘッドボードやサイドフレームといった長くて重いパーツを扱う際一人がしっかりと支えている間にもう一人がネジを締めることができます。
一人で壁に立てかけながら不安定な体勢で作業するとパーツを倒してしまったり手を挟んだりする危険があります。
また完成したフレームに重いマットレスを乗せる作業も一人では非常に困難で腰を痛める原因にもなります。
次に「作業効率」が格段にアップします。
役割分担ができるためです。
例えば一人が説明書を読んで指示を出しもう一人が作業に集中する。
あるいは一人がパーツを探して手渡しもう一人が組み立てる。
こうした連携プレーにより無駄な動きが減り作業時間が大幅に短縮されます。
そして精神的なメリットも大きいです。
一人で黙々と作業していると行き詰まった時に心が折れそうになることもあります。
しかし二人なら「このパーツはどっち向きかな」「ここはもう少し強く締めようか」などと相談しながら進められます。
大変な作業も二人で協力すれば楽しい共同作業に変わります。
これから新しい生活を共にするお二人なら最初の共同作業としてベッドの組み立てに挑戦してみるのも素敵な思い出になるのではないでしょうか。

組み立てで失敗しないためのちょっとしたコツ

説明書通りに作業していても思わぬところでつまずいてしまうことがあります。
ここでは組み立てでよくある失敗を防ぐためのちょっとしたコツをいくつかご紹介します。
まず「ネジは最後まで仮締め」を徹底することです。
先ほども触れましたがこれは非常に重要なポイントです。
全てのパーツが組み上がる前に一箇所だけを固く本締めしてしまうとフレーム全体に歪みが生じ他の部分のネジ穴が合わなくなってしまいます。
全てのネジを8割程度の力で軽く締めておき最後に全体を均等に本締めするのが鉄則です。
次に「パーツの表裏と向きを間違えない」ことです。
特に木目調の化粧板などは表と裏が分かりにくいことがあります。
ネジ穴の加工(皿取り加工)がされている方が表側であることが多いです。
説明書の図をよく見て穴の位置や形状から表裏上下を正確に判断してください。
もし間違えて組んでしまうとまた分解してやり直すことになり時間も労力も倍かかってしまいます。
また「段ボールは捨てずに活用する」のもコツです。
床の保護に使うのはもちろんですが作業台としても役立ちます。
床に直接パーツを置いて作業するよりも少し高さがある方が腰への負担が少なくなります。
そして最後に「焦らないこと」です。
疲れたり分からなくなったりしたら一度休憩を挟みましょう。
コーヒーでも飲みながらもう一度説明書を冷静に読み返してみると案外すんなりと解決策が見つかるものです。

組み立てが不安な方へ 組立設置サービスの賢い利用法

ここまで自分で組み立てる方法を解説してきましたがそれでも「やっぱり自分には無理そう」「時間がない」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな時は無理せずプロの力を借りるのが賢明な判断です。
ここでは多くの通販サイトが提供している「組立設置サービス」についてその内容や利用法をご紹介します。

組立設置サービスとはどんなサービスか

組立設置サービスとはその名の通り購入したベッドをお客様のお部屋まで運び込みそこで専門のスタッフが組み立てを行いご希望の場所に設置してくれる有料のオプションサービスです。
面倒な作業を全てプロにお任せできるためお客様はただ見ているだけでOKです。
サービスの流れは通常以下のようになります。
まず配送業者が商品をお部屋の指定場所まで搬入します。
その後専門の組み立てスタッフがその場で開梱し手際良く組み立て作業を開始します。
作業時間はベッドの種類にもよりますが30分から1時間程度で完了することがほとんどです。
プロは毎日のように様々なベッドを組み立てているためそのスピードと正確さは素人とは比べ物になりません。
組み立てが完了したらお客様に最終確認をしてもらい問題がなければ設置完了です。
そしてこのサービスの嬉しいポイントが「梱包材の回収」まで含まれていることです。
ベッドの梱包材は大きな段ボールや発泡スチロールなど大量に出ます。
これを自分で分別して処分するのは意外と大変な手間です。
組立設置サービスならこれらのゴミを全て持ち帰ってくれるため後片付けが非常に楽になります。
つまり搬入から組み立て設置そして後片付けまで全てを丸投げできる至れり尽くせりのサービスなのです。

サービスの料金相場とメリットデメリット

便利な組立設置サービスですがもちろん料金がかかります。
その料金相場はベッドのサイズや種類またお住まいの地域によって異なりますがダブルベッドの場合おおよそ1万円から3万円程度が一般的です。
難易度の高い跳ね上げ式ベッドなどではもう少し高くなることもあります。
この料金を高いと見るか安いと見るかは人それぞれでしょう。
メリットは言うまでもなく「時間と労力がかからない」ことです。
数時間かかるかもしれない大変な作業から解放されその時間を他の新生活の準備や自分の趣味に充てることができます。
また「プロによる確実で安全な仕上がり」も大きなメリットです。
自分で組み立てた場合のネジの締め忘れやパーツの付け間違いといった心配がありません。
ベッドの性能を100%引き出す完璧な状態で使い始めることができます。
一方デメリットはやはり「費用がかかる」ことです。
ベッド本体の価格に加えて追加の出費となるため予算を圧迫する可能性があります。
また配送日時の調整が必要になることもデメリットと言えるかもしれません。
組み立てスタッフのスケジュールに合わせて訪問日時を決めるため自分の都合の良いタイミングで受け取れない場合もあります。
これらのメリットとデメリットを天秤にかけ自分にとってサービスを利用する価値があるかどうかを判断することが大切です。

こんな人には組立設置サービスがおすすめ

では具体的にどのような人が組立設置サービスを利用すべきなのでしょうか。
私が特におすすめしたいのは以下のような方々です。
まず「DIYや家具の組み立てが極端に苦手な方」です。
説明書を読むのが嫌いだったり工具を扱うことに抵抗があったりする方は無理せずプロに任せた方が精神的なストレスがなく結果的に満足度が高くなります。
次に「一人暮らしの方特に女性の方」です。
ダブルベッドのパーツは重く一人で安全に作業するのは非常に困難です。
手伝ってくれる人がいない場合は迷わずサービスを利用しましょう。
また「仕事や育児で忙しく組み立てる時間がない方」にも最適です。
貴重な休日を組み立て作業で潰してしまうのはもったいないことです。
時間は有限です。
お金で時間を買うという考え方も賢い選択の一つです。
そして「跳ね上げ式ベッドなど構造が複雑なベッドを購入する方」です。
前述の通りこれらのベッドは組み立ての難易度が高く危険も伴います。
安全のためにもプロに依頼するのが賢明です。
最後に「腰痛持ちの方や体力に自信のない方」です。
重いパーツを持ち上げたり中腰で作業したりするのは体に大きな負担がかかります。
健康を損なってしまっては元も子もありません。
これらのいずれかに当てはまる方はぜひ組立設置サービスの利用を前向きに検討してみてください。

ダブルベッドの組み立ては自分でできる?手順と注意点を解説   

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