収納力で選ぶダブルベッド 跳ね上げ式なら部屋がスッキリ


お部屋の収納スペースが足りない。
そんなお悩みを抱えていませんか。
ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
特に二人分の荷物が増えるダブルベッドは寝室のスペースを大きく占領しがちです。
その問題を一気に解決するのがベッド下が丸ごと収納になる「跳ね上げ式ベッド」です。
このコラムではその驚きの収納力と賢い選び方を私の17年の経験を元に徹底解説します。
お部屋をスッキリさせて快適な二人暮らしを始めましょう。

ダブルベッドの収納問題を解決する跳ね上げ式とは

「跳ね上げ式ベッド」という言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。
これは文字通りベッドの床板部分をガス圧の力で持ち上げてベッド下の空間をすべて収納として使えるようにした画期的なベッドです。
ここではその驚きの仕組みと一般的な引き出し収納付きベッドとの違いを詳しくご説明します。
この仕組みを理解すればなぜこれほどまでに収納力が高いのかご納得いただけるはずです。
お部屋の収納の常識が変わるかもしれません。

ベッド下が丸ごとクローゼットになる仕組み

跳ね上げ式ベッドの最大の特徴はその構造にあります。
ベッドの床板つまりマットレスを乗せる部分が車のハッチバックドアのように開閉します。
この開閉をサポートするのが「ガス圧式シリンダー」です。
これはオフィスチェアの昇降機能などにも使われている技術で内部のガスの圧力を利用して重いものを軽い力で持ち上げたり支えたりすることができます。
ダブルベッド用の重たいマットレスが乗っていても女性一人で楽に開閉できるのはこのガス圧シリンダーのおかげなのです。
床板を開けるとそこには広大な収納スペースが現れます。
ベッドのサイズとほぼ同じ面積の空間が深さのある収納庫として利用できるのです。
まさにベッドの下にウォークインクローゼットが隠されているようなものです。
この空間には仕切りがほとんどないためスーツケースやゴルフバッグ季節物の家電スキーウェア来客用の布団など大きくて普段使わないものの収納に最適です。
収納場所に困っていたかさばる荷物を一箇所にまとめて仕舞えるためお部屋の他の収納家具を減らすことさえ可能になります。
ベッドという家具が寝るための道具であると同時に巨大な収納庫としての役割も果たす。
これが跳ね上げ式ベッドの画期的な仕組みであり多くの人を魅了する理由なのです。

引き出し収納との決定的な違い

収納付きベッドには「引き出しタイプ」もありますが「跳ね上げ式」とは全くの別物です。
その違いを理解することが最適なベッドを選ぶための鍵となります。
まず収納容量が圧倒的に違います。
引き出しタイプは引き出しの箱の分だけが収納スペースです。
引き出しの奥やレールのない部分はデッドスペースになってしまいます。

一方跳ね上げ式はベッド下の空間をほぼ100%収納として使えます。
一般的なダブルサイズの跳ね上げ式ベッドの収納容量は引き出しタイプの約2倍から3倍にもなると言われています。
次に収納できるものの種類が異なります。
引き出しタイプは衣類やタオル小物といった比較的小さなものの整理に向いています。
対して跳ね上げ式は先述の通りスーツケースや布団など長くて大きいものをそのまま収納できるのが強みです。
そして設置に必要なスペースも重要な違いです。
引き出しタイプは引き出しを全開にするためのスペースがベッドの横に必要です。
これが意外と広くお部屋のレイアウトを制限する原因になります。
しかし跳ね上げ式はベッドの上方に向かって開閉するためベッドの周りに余分なスペースは不要です。
壁にぴったりつけて設置することも可能です。
狭い寝室でも最大限の収納力を確保できるのは跳ね上げ式の大きな利点と言えるでしょう。
価格面では一般的に引き出しタイプの方が安価です。
しかし収納家具を別に買う必要がなくなることを考えれば跳ね上げ式も決してコストパフォーマンスが悪いわけではありません。
何をどれだけ収納したいかそしてお部屋の広さを考えて選ぶことが大切です。

跳ね上げ式のメリットとデメリットを正直に解説

どんなに素晴らしい商品にも良い面とそうでない面があります。
それは跳ね上げ式ベッドも例外ではありません。
ここでは店主として正直にメリットとデメリットの両方をお伝えします。
圧倒的な収納力という最大の魅力の裏には価格や構造に関する注意点も存在します。
両方をしっかりと理解し納得した上でお二人にとって最高の選択をしていただくことが私の願いです。

圧倒的な収納力という最大のメリット

跳ね上げ式ベッドのメリットはと聞かれれば私は迷わず「他に類を見ない圧倒的な収納力」と答えます。
これは他のどんなベッドも敵わない最大の長所です。
ダブルベッドの下にダブルベッドサイズの収納庫が出現するのです。
これはおよそ2ドアのクローゼット1棹分に匹敵する容量です。
考えてみてください。
お部屋にクローゼットを一つ増やすとしたらどれだけのスペースが必要でしょうか。
跳ね上げ式ベッドなら寝るためのスペースがそのまま収納スペースになるためお部屋の面積を一切圧迫しません。
これは特に収納が少ないマンションやワンルームにお住まいの方にとってはまさに救世主と言えるでしょう。
二人分の荷物は想像以上に多いものです。
衣類はもちろん趣味の道具思い出の品々など。
これらをすべて整理整頓できる場所があればお部屋はいつもスッキリと片付きます。
散らかった部屋は知らず知らずのうちにストレスの原因になります。
逆に整然とした空間は心に平穏とゆとりをもたらします。
また跳ね上げ式ベッドは収納物の出し入れが非常に簡単です。
床板を開ければ収納物全体を見渡せるためどこに何をしまったか一目瞭然です。
奥の物が取り出しにくいという引き出し収納のストレスもありません。
季節の変わり目の衣替えもベッド一つで完結します。
この驚異的な収納力と利便性こそが跳ね上げ式ベッドを選ぶ最大のメリットなのです。

知っておきたい価格と構造上のデメリット

素晴らしいメリットの一方でデメリットも存在します。
まず価格です。
跳ね上げ式ベッドはガス圧シリンダーなど複雑な機構を持つためシンプルなベッドフレームに比べて価格が高価になる傾向があります。
一般的なベッドフレームの2倍以上の価格になることも珍しくありません。
しかし先ほども述べた通り大型の収納家具を別途購入する必要がなくなることを考えればトータルでのコストはむしろ安く済む可能性もあります。
これは一種の初期投資と捉えるのが良いでしょう。
次に構造上の注意点です。
跳ね上げ式ベッドは非常に重く一度設置すると移動させるのが困難です。
頻繁に模様替えをしたい方には不向きかもしれません。
また組み立てが他のベッドに比べて複雑で時間がかかります。
特にガス圧シリンダーの取り付けは注意が必要です。
自信がない方は無理をせず組立設置サービスを利用することを強くお勧めします。
当店でももちろんご用意しております。
そしてもう一つマットレスの選択肢が限られる場合があります。
跳ね上げ機構の特性上あまりに重すぎるマットレスや折りたたみ可能な薄いマットレスは推奨されないことがあります。
購入前に必ず対応するマットレスの重さや種類を確認してください。
最後に頻繁に開閉するパーツであるガス圧シリンダーは経年劣化する可能性があります。
信頼できるメーカーの製品を選ぶことが長く安心して使うための重要なポイントです。
これらのデメリットを理解し対策を講じることで跳ね上げ式ベッドのメリットを最大限に享受できるはずです。

縦開きと横開きどっちを選ぶ?間取りに合わせた選び方

跳ね上げ式ベッドには床板が開く方向によって「縦開き」と「横開き」の2種類があります。
どちらを選ぶかはお部屋の間取りやベッドの配置によって決まります。
間違ったタイプを選ぶと「開けられない」「使いにくい」といった事態になりかねません。
ここではお二人の寝室に最適なタイプを見つけるための選び方を具体的に解説します。
お部屋のレイアウトを思い浮かべながら読み進めてみてください。

壁際に置くなら横開きタイプが便利

横開きタイプはベッドの長辺側つまりサイド部分が開くタイプです。
このタイプの最大のメリットはベッドの片側しかスペースがなくても開閉できる点にあります。
例えばベッドのヘッドボード側と片方のサイドを壁につけて配置するお部屋レイアウトを考えてみてください。
このような場合でも壁に面していない方のサイドから床板を開けて収納物を取り出すことができます。
日本の住宅事情では寝室がそれほど広くなくベッドを壁に寄せて置くケースが非常に多いです。
横開きタイプはそうした多くの間取りに柔軟に対応できるのが強みです。
また開口部が広いためベッドの奥の方まで手が届きやすく収納物の整理がしやすいという利点もあります。
ベッドに横になった状態からでも少し体を起こせば開閉できるので日常的に使うものを入れておくのにも便利かもしれません。
ただし注意点もあります。
横開きタイプは構造上縦開きタイプに比べてフレームのねじれに弱い場合があります。
そのため頑丈な作りの製品を選ぶことがより重要になります。
また開閉時に体の側面を使うため人によっては少し力が必要だと感じるかもしれません。
ベッドのどちらかの長辺側に人が一人通れるくらいのスペース約50cm以上を確保できる間取りであれば横開きタイプは非常に使いやすく有力な候補となるでしょう。

足元にスペースがあるなら縦開きタイプ

縦開きタイプはベッドの短辺側つまり足元部分が開くタイプです。
このタイプが活躍するのはベッドの両サイドに壁や家具がありスペースの余裕がない間取りの場合です。
ベッドの足元側に開閉できるだけのスペースさえあれば設置が可能です。
通路を兼ねたスペースを有効活用できるわけです。
縦開きタイプのメリットは構造的な安定性にあります。
開閉部分が短いためフレームの強度が保ちやすくきしみ音などが発生しにくいと言われています。
またベッドの足元から開けるため両サイドから同時に収納スペースにアクセスできます。
二人で一緒に荷物の整理をする際などには便利です。
さらにスキー板やスノーボードラグといった長尺物を収納するのに非常に適しています。
横開きでは入らないような長いものでも縦開きならスムーズに収納できます。
ただし開閉の際にはベッドの長さ分のスペースに加えて自分が立つスペースが必要になります。
開けるときに頭上の天井の高さや照明器具の位置にも注意が必要です。
特に身長が高い方は頭をぶつけないように気をつけてください。
ベッドの足元側に十分なスペースがありベッドの両サイドはあまりスペースがないというお部屋や長尺物を収納したいという明確な目的がある場合には縦開きタイプが最適の選択となります。

開閉のしやすさと安全性のチェックポイント

縦開き横開きどちらのタイプを選ぶにせよ開閉のしやすさと安全性は必ずチェックしたい重要なポイントです。
まずはお店で実際に開閉のスムーズさを試してみるのが一番です。
軽い力で持ち上がり途中で手を離してもゆっくりと開くか。
また閉める時もバタンと急に閉まらず静かに閉まるかを確認しましょう。
これはガス圧シリンダーの品質に左右される部分です。
信頼性の高い国産シリンダーを使用している製品はやはり動きが滑らかで安心感があります。
安全性について特に注意したいのが「挟み込み防止」の工夫です。
開閉時にフレームと床板の間に指などを挟んでしまう事故を防ぐためサイドフレームに手をかける窪みやカバーが設けられている製品があります。
また小さなお子様がいるご家庭では子供が勝手に開閉できないようにロック機能が付いているとさらに安心です。
床板の裏側の処理も確認したいポイントです。
木材がささくれていたり金具がむき出しになっていたりすると収納物を傷つけたり怪我をしたりする原因になります。
化粧板などで綺麗に処理されている製品は丁寧な作りである証拠です。
これらのチェックポイントはカタログだけでは分かりにくい部分です。
だからこそ私たち販売員に質問したりレビューを参考にしたりして後悔のない製品選びをしてください。
安全は何物にも代えがたい大切な要素ですから。

湿気対策は大丈夫?跳ね上げ式ベッドのすのこ事情

跳ね上げ式ベッドを検討するお客様から最も多く寄せられる質問の一つが「湿気は大丈夫ですか」というものです。
ベッド下を密閉された収納庫として使うためカビの発生を心配されるのは当然のことです。
ここでは跳ね上げ式ベッドの湿気対策についてそしてその鍵となる「すのこ」について詳しく解説します。
正しい知識と簡単なお手入れで大切な寝具も収納物もカビから守ることができます。

跳ね上げ式ベッドと湿気の問題

まず理解しておきたいのは人は寝ている間に一晩でコップ1杯分約200mlもの汗をかくということです。
この汗から出る湿気はマットレスを通して下へと抜けていきます。
通常のベッドであればベッド下の空間が開放されているため空気が流れて湿気は自然と発散されます。
しかし跳ね上げ式ベッドはベッド下が収納庫として密閉に近い状態になっています。
そのためマットレスから抜けた湿気が収納庫内にこもりやすいという性質を持っています。
湿気がこもるとどうなるか。
ご存知の通りカビが発生しやすい環境になってしまいます。
カビはマットレスや布団を傷めるだけでなく収納している衣類や革製品にも移ってしまう可能性があります。
さらにカビの胞子はアレルギーの原因にもなり健康に悪影響を及ぼすこともあります。
これではせっかくの便利な収納も台無しです。
だからこそ跳ね上げ式ベッドを選ぶ際には湿気対策が施されているかどうかを必ず確認する必要があるのです。
具体的には床板の通気性と収納庫自体の通気性がポイントになります。
最近の製品の多くはこの湿気問題を解決するための様々な工夫が凝らされています。
構造を正しく理解し適切な製品を選べば跳ね上げ式ベッドでもカビの心配なく快適に過ごすことができます。
決して「跳ね上げ式=カビやすい」と短絡的に考えないでください。

通気性を確保するすのこ床板の重要性

跳ね上げ式ベッドの湿気対策において最も重要な役割を果たすのが「すのこ仕様の床板」です。
すのこはご存知の通り板と板の間に隙間がある形状をしています。
この隙間が空気の通り道となりマットレスと収納庫の間の通気性を格段に向上させます。
マットレスから放出された湿気を効率よく外部に逃がしてくれるのです。
跳ね上げ式ベッドを選ぶ際は必ずこのすのこ仕様になっているかを確認してください。
一枚板の床板に比べてカビの発生リスクを大幅に低減できます。
さらに一歩進んだ製品では収納庫の底板やサイドフレームにも通気孔が設けられている場合があります。
これにより収納庫内の空気が循環し湿気が一箇所に滞留するのを防ぎます。
これは非常に優れた工夫であり湿気が特に気になる方にはぜひ注目してほしいポイントです。
すのこに使われている木材の種類も重要です。
桐材は古くから箪笥の材料として使われてきたように調湿性に非常に優れています。
湿気が多い時は水分を吸収し乾燥している時は水分を放出する性質がありベッドの床板としては理想的な素材です。
もちろんすのこ仕様であれば絶対にカビないというわけではありません。
しかしそのリスクを最小限に抑えるための最も効果的な構造であることは間違いありません。
このすのこ床板の有無が快適な睡眠と大切な収納物を守るための生命線となると言っても過言ではないでしょう。

カビを防ぐための日々の簡単なお手入れ

どんなに優れた湿気対策が施されたベッドでも日々のちょっとした心がけが大切です。
カビを防ぐためのお手入れは決して難しいものではありません。
まず最も簡単で効果的なのが定期的に床板を開けて収納庫内の空気を入れ替えることです。
週に一度でも構いません。
5分から10分程度開けたままにしておくだけでこもった空気が新鮮な空気と入れ替わります。
お部屋の窓も開けて換気しながら行うとさらに効果的です。
次にマットレスのお手入れです。
起きてすぐにベッドメイクをするのではなく掛け布団をめくったままにしてしばらくマットレスにこもった湿気を飛ばしてあげましょう。
また月に一度はマットレスを壁に立てかけて両面に風を通す「陰干し」をするとより良いです。
これはマットレス自体のカビ防止にもつながります。
収納庫に物を詰め込みすぎないことも大切です。
ぎゅうぎゅうに詰め込むと空気の通り道がなくなり湿気が溜まりやすくなります。
収納容量の8割程度を目安に少し余裕を持たせて収納することを心がけてください。
底にすのこ状のものを一枚敷いたり除湿剤を置いたりするのも有効な対策です。
これらのほんの少しの手間をかけるだけで跳ね上げ式ベッドを長く清潔に快適に使い続けることができます。
便利な道具も使う人の少しの工夫でその真価を発揮するものです。
お二人で協力しながら大切にお使いいただければと思います。

収納力で選ぶダブルベッド 跳ね上げ式なら部屋がスッキリ   

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