チェストベッドでおしゃれな寝室に!テイスト別インテリアコーディネート術
こんにちは!ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
抜群の収納力で、お部屋をすっきりさせてくれるチェストベッド。
本当に頼りになる存在ですよね。
でもその「収納力は魅力だけど、大きくて野暮ったく見えないかな…」「どうやったらおしゃれな寝室になるんだろう?」と、コーディネートに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください!チェストベッドは、ポイントさえ押さえれば、どんなテイストのインテリアにも馴染む、最高の主役になってくれるんです。
このコラムでは、17年以上ベッドと向き合ってきた私が、チェストベッドを使ったおしゃれな寝室作りのコツを、テイスト別に徹底解説します!
チェストベッドでおしゃれな寝室に!テイスト別インテリアコーディネート術 目次
・明るく温かみのある「北欧ナチュラル」スタイル
基本はこれ!ライトな木目調で軽やかさを演出
ファブリックの色と素材で温かみをプラスする
観葉植物と間接照明で、心安らぐ空間に
・都会的で洗練された「モダン」スタイル
モノトーン+無機質素材で、生活感をオフにする
ベッドリネンは「ホテルライク」を意識して選ぶ
直線的なラインと間接照明で、空間を引き締める
・心安らぐ「和モダン・ジャパンディ」スタイル
低彩度の木目と「余白の美」を活かすベッド選び
自然素材のテクスチャーを重ねて、奥行きを出す
穏やかな光と、季節を感じる設え
・ヘッドボード周りの飾り方で個性を出すテクニック
宮棚は「見せる収納」のベストポジション
照明をプラスして、ムードと実用性を両立
アートやファブリックパネルで壁面を彩る
明るく温かみのある「北欧ナチュラル」スタイル
木のぬくもりと、シンプルで機能的なデザインが人気の「北欧ナチュラル」スタイル。
チェストベッドの持つボリューム感を、温かみのあるおしゃれな雰囲気に変えてくれる、相性抜群のコーディネートです。
明るく、居心地の良い寝室を作りたい方にぴったりのスタイリングのコツをご紹介します。
基本はこれ!ライトな木目調で軽やかさを演出
北欧ナチュラルスタイルの寝室を作る上で、最も重要なのがチェストベッド本体の「色選び」です。
収納家具としての側面が強いチェストベッドは、色が濃いとどうしても重厚感や圧迫感が出てしまいがち。
そこで選びたいのが、オーク材やアッシュ材のような、明るいナチュラルカラーの木目調です。
白木に近いようなライトな色合いは、お部屋全体を明るく、広く見せてくれる効果があります。
木目の持つ自然な風合いが、北欧デザインの基本である「自然との共生」というテーマとも完璧にマッチします。
ベッドという大きな家具がナチュラルカラーになることで、お部屋の基調色が定まり、コーディネート全体に統一感が生まれます。
もし、壁紙が白やアイボリーであれば、そのコントラストも優しく、圧迫感を感じさせません。
床の色が濃い場合でも、ベッドと床の間にラグを敷くことで、色の繋がりがスムーズになります。
アイボリーやライトグレーのラグを敷けば、重たい印象を和らげ、ベッドの軽やかな印象をより引き立てることができるでしょう。
まずは、チェストベッドを「重たい収納家具」ではなく、「お部屋を明るくする主役」と捉え、開放感のあるライトな木目調を選ぶこと。
これが北欧ナチュラルスタイル成功への第一歩です。
ファブリックの色と素材で温かみをプラスする
明るい木目調のチェストベッドを選んだら、次にこだわりたいのがベッドリネンやカーテン、ラグといった「ファブリック」です。
これらが、北欧スタイルの「温かみ」や「居心地の良さ(ヒュッゲ)」を演出する鍵となります。
素材は、コットンやリネン、ウールといった、肌触りの良い自然素材がおすすめです。
化学繊維のツルツルした質感よりも、少し素朴で優しい風合いのものが、北欧ナチュラルの雰囲気に良く合います。
色は、アースカラー(ベージュ、ブラウン、カーキなど)や、グレイッシュなペールトーン(くすみカラーのブルーやピンクなど)をベースにすると、落ち着いた印象にまとまります。
そこに、アクセントとしてマスタードイエローやフォレストグリーンといった、自然を彷彿とさせる色をクッションやスロー(ベッドの足元にかける布)で加えると、空間がぐっと引き締まり、おしゃれな印象になります。
柄物を取り入れたい場合は、植物をモチーフにしたボタニカル柄や、鳥や動物などのアニマル柄、あるいはシンプルな幾何学模様が北欧らしくて素敵です。
ただし、柄物を多用しすぎるとごちゃごちゃした印象になるので、クッションカバーだけ、布団カバーだけ、というようにポイントを絞って使うのがコツです。
季節ごとにファブリックの色や柄を変えるだけで、手軽にお部屋の雰囲気を変えて楽しめるのも、このスタイルの魅力ですね。
観葉植物と間接照明で、心安らぐ空間に
北欧スタイルの仕上げに欠かせないのが、「観葉植物」と「間接照明」です。
これらは、お部屋に生命感と癒やし、そして奥行きを与えてくれる名脇役です。
チェストベッドのヘッドボード周りや、サイドテーブル、窓辺などに、ぜひグリーンを置いてみてください。
大きな鉢植えを一つ置くのも素敵ですし、小さな鉢をいくつか並べるのも可愛らしいです。
ポトスやアイビーのような垂れ下がるタイプの植物は、空間に動きが出ておすすめです。
植物のグリーンは、木目調のベッドフレームとの相性が抜群で、お部屋の中にいながらにして、まるで森の中にいるような安らぎを感じさせてくれます。
そして、夜のムードを演出するのが間接照明です。
天井のシーリングライトだけで煌々と照らすのではなく、フロアランプやテーブルランプを複数配置して、光を分散させるのが北欧流。
柔らかな光が壁や天井に反射することで、陰影が生まれ、空間に立体感と落ち着きが生まれます。
木製の脚を持つフロアランプや、布製のシェードを持つテーブルランプなど、素材にもこだわると、より一層北欧らしい雰囲気に。
チェストベッドの宮棚(ヘッドボードの棚)に、小さなクリップライトやバッテリー式のLEDキャンドルを置くのも、手軽にムードを高めるテクニックです。
優しい光と緑に包まれた寝室は、一日の疲れを癒やし、心地よい眠りへと誘ってくれるはずです。
都会的で洗練された「モダン」スタイル
生活感を感じさせない、クールでスタイリッシュな空間。
そんな「モダン」な寝室は、多くの方の憧れではないでしょうか。
収納力のあるチェストベッドは、生活感を隠してくれるモダンインテリアの強い味方。
色と素材の選び方、そして空間の演出方法で、チェストベッドを都会的で洗練された主役に変身させるテクニックをご紹介します。
モノトーン+無機質素材で、生活感をオフにする
モダンスタイルを構築する上で、チェストベッドの色選びは極めて重要です。
おすすめは、ホワイト、ブラック、グレーといったモノトーンカラー、あるいはダークブラウンのような限りなく黒に近いシックな色合いです。
これらの色は、空間をシャープに引き締め、非日常的で洗練された雰囲気を作り出します。
光沢のあるグロス仕上げのホワイトやブラックは、そのものがオブジェのような存在感を放ち、モダンな印象を一層強めてくれます。
木目調を選ぶ場合でも、ナチュラルなものではなく、木目がはっきりとしたウォールナット調や、チャコールグレーがかった木目など、彩度を抑えた都会的な色味を選びましょう。
そして、これらのベッドフレームに組み合わせたいのが、ガラスやスチール、レザーといった「無機質」な素材です。
サイドテーブルはガラス天板のものを選んだり、フロアランプはスチール製の直線的なデザインのものを選んだり。
チェストベッドの取っ手が、光沢のあるクロームメッキやマットなステンレスであることも、モダンさを演出する重要なディテールです。
こうした無機質な素材は、木の温かみとは対照的に、クールで緊張感のある美しさを持っています。
木製のチェストベッドと無機質なアイテムを意識的に組み合わせることで、素材のコントラストが生まれ、互いを引き立て合う、上質なモダン空間が完成します。
ベッドリネンは「ホテルライク」を意識して選ぶ
生活感を徹底的に排除したいモダンスタイルでは、ベッドリネンの選び方が空間全体の印象を決定づけます。
目指すべきは、高級ホテルのような、清潔感と品格に満ちた「ホテルライク」なスタイリングです。
基本となるのは、ぱりっと糊の効いたような、上質なコットンのシーツとデュベカバー(布団カバー)。
色は、何と言っても「ピュアホワイト」が王道です。
白は清潔感の象徴であり、部屋全体を明るく、広く見せる効果もあります。
ベッド全体を白で統一することで、チェストベッドのフレームカラー(モノトーンやダークブラウン)が際立ち、美しいコントラストが生まれます。
もし白だけではシンプルすぎると感じる場合は、グレーやブラックのラインが入ったものや、ベッドスロー(ベッドの足元にかける細長い布)やクッションで色をプラスするのがおすすめです。
ここでも、派手な柄物は避け、無地か、あるいはごくシンプルな幾何学模様に留めましょう。
素材も、サテンのような光沢のある生地を選ぶと、より一層ラグジュアリーな雰囲気に。
枕は一つではなく、複数個をリズミカルに並べると、よりホテルらしいボリューム感と特別感を演出できます。
朝起きたら、シワを伸ばしてきちんとベッドメイキングをすること。
この一手間が、モダンスタイルを維持する上で最も大切な習慣かもしれません。
直線的なラインと間接照明で、空間を引き締める
モダンインテリアの美しさは、整理整頓された「直線的なライン」によって生まれます。
チェストベッド自体が、引き出しのラインなど、直線で構成された家具です。
その特徴を活かすために、周りに置く家具も、曲線的なものではなく、直線的なデザインのもので統一しましょう。
サイドテーブルやチェスト、デスクなども、シンプルでシャープなフォルムのものを選ぶことで、空間全体に一貫したリズムと緊張感が生まれます。
そして、その直線的な空間をドラマティックに演出するのが「間接照明」です。
モダンな寝室では、部屋全体を均一に照らす直接照明はあまり使いません。
代わりに、光源を隠した間接照明で、壁や床、天井に光のラインを作り出します。
チェストベッドのヘッドボードの裏にLEDテープライトを仕込み、壁を照らす。
あるいは、フロアランプを壁に向けて置き、反射した光で部屋を照らす(アップライティング)。
光と影のコントラストを意図的に作り出すことで、空間に奥行きと深みが生まれ、まるでデザイナーズホテルのような、ムーディーで落ち着いた雰囲気を醸し出すことができます。
照明の色は、温かみのある電球色よりも、シャープで知的な印象の昼白色や、中間的な温白色がモダンな雰囲気にはマッチします。
直線と光を巧みに操り、あなただけの洗練された空間を創り上げてください。
心安らぐ「和モダン・ジャパンディ」スタイル
日本の伝統的な美意識「和」と、北欧のシンプルで機能的なデザインが融合した「和モダン」あるいは「ジャパンディ(Japan-di)」スタイル。
華美な装飾を排し、素材の良さと静けさを大切にするこのスタイルは、心からリラックスしたい寝室に最適です。
チェストベッドを、穏やかで美しい空間に溶け込ませる方法を見ていきましょう。
低彩度の木目と「余白の美」を活かすベッド選び
和モダン・ジャパンディスタイルでチェストベッドを選ぶなら、基調となるのは「静けさ」と「自然との調和」です。
ベッドフレームの色は、自己主張の強いものではなく、空間にすっと溶け込むような「低彩度」の木目調を選びましょう。
赤みの強い木材よりも、グレーがかったオーク材や、落ち着いたトーンのウォールナット材などが適しています。
あるいは、墨色を思わせるようなマットなブラックやダークグレーも、空間を引き締め、和の静寂を表現するのに効果的です。
デザインは、可能な限りシンプルで直線的なものが良いでしょう。
そして、このスタイルで最も重要なのが、日本の美意識の根幹ともいえる「余白の美」です。
家具や物を詰め込みすぎず、何もない壁や床のスペースを意図的に作ることで、空間にゆとりと静けさが生まれます。
チェストベッドは収納力が高い分、他の場所に収納家具をたくさん置く必要がありません。
そのメリットを最大限に活かし、部屋に美しい「余白」を作り出すことを意識してください。
物が少ないからこそ、一つ一つの家具のフォルムや素材感が際立ち、チェストベッドそのもののデザイン性も引き立ちます。
ベッドを中心に、必要最低限の美しいもので構成された空間は、日々の喧騒を忘れさせ、心を整えるための聖域となるはずです。
自然素材のテクスチャーを重ねて、奥行きを出す
和モダン・ジャパンディスタイルは、色の数は少ないですが、決して単調ではありません。
その空間に深みと心地よさを与えているのが、様々な「自然素材のテクスチャー(質感)」です。
木、紙、石、布、竹、い草といった、異なる質感の素材を巧みに組み合わせることで、シンプルながらも表情豊かな空間が生まれます。
木製のチェストベッドに合わせるリネン類は、リネン(麻)や、洗いざらしのコットンのような、少しざらっとした素朴な風合いのものがおすすめです。
色は、生成りやベージュ、ライトグレー、墨黒といった、自然界にあるような色を選びます。
カーテンの代わりに、和紙を使ったプリーツスクリーンや、竹製のブラインドを取り入れるのも素敵です。
サイドテーブルには、陶器の一輪挿しを一つ。
照明のシェードは、和紙や木、布といった、光を柔らかく透過する素材のものを選びます。
足元には、い草やジュート(麻)で編まれたラグを敷けば、足触りも心地よく、自然の香りも楽しめます。
視覚だけでなく、触覚や時には嗅覚にも訴えかける、豊かなテクスチャーを重ねていくこと。
これが、シンプルさの中に温かみと奥行きを感じさせる、和モダン・ジャパンディスタイルの神髄です。
チェストベッドの周りに、あなたのお気に入りの自然素材を少しずつ加えてみてください。
穏やかな光と、季節を感じる設え
和の空間で大切にされてきたのは、煌々とした明るさではなく、障子を通したような「穏やかな光」です。
和モダン・ジャパンディの寝室でも、この光の扱い方が心地よさを左右します。
照明は、低い位置に配置することを意識しましょう。
天井から照らすのではなく、フロアランプや、行灯(あんどん)のような低いテーブルランプで、足元から空間を優しく照らします。
光の色は、夕日のような温かみのある「電球色」が最適です。
低い位置からの光は、人の心を落ち着かせる効果があると言われており、リラックスしたい寝室にはぴったりです。
そして、もう一つ大切にしたいのが、「季節を感じる設え(しつらえ)」です。
チェストベッドの宮棚やサイドテーブルの上に、季節の花や枝ものを一輪飾るだけで、お部屋は生き生きとした表情を見せます。
春は桜や菜の花、夏は青々としたドウダンツツジ、秋はススキや紅葉した枝、冬は椿や南天など。
大げさなアレンジメントは必要ありません。
ただ一枝あるだけで、私たちは日々の暮らしの中に季節の移ろいを感じ、豊かな気持ちになることができます。
クッションカバーやベッドスローを、季節に合わせて変えるのも良いでしょう。
夏は涼しげな麻素材に、冬は温かみのあるウール素材に。
こうした小さな工夫が、日々の暮らしに潤いと彩りを与えてくれます。
ヘッドボード周りの飾り方で個性を出すテクニック
チェストベッドの中でも、ヘッドボードに宮棚(棚)やコンセントが付いているタイプは非常に人気があります。
このヘッドボード周りは、ベッドの顔とも言える場所であり、あなたの個性やセンスを表現できる絶好のディスプレイスペースです。
ちょっとした工夫で、寝室全体の印象をぐっとおしゃれにするテクニックをご紹介します。
宮棚は「見せる収納」のベストポジション
チェストベッドの宮棚は、単に目覚まし時計やスマートフォンを置くためだけの場所ではありません。
お気に入りのアイテムを飾る「見せる収納」として活用し、自分だけの小さなギャラリーを作りましょう。
上手に飾るコツは、「詰め込みすぎない」ことと、「高さに変化をつける」ことです。
ディスプレイの基本として「3つのルール」を意識してみてください。
同じ種類(例えば本)や同じ高さのものを3つ並べると、リズム感が出てバランスが良く見えます。
背の高いものを奥に、低いものを手前に配置することで、奥行きが生まれます。
奥にフォトフレームや小さなアートを立てかけ、その手前にアロマディフューザーや小さな観葉植物を置く、といった具合です。
洋書やデザインの素敵な雑誌を数冊重ねて、その上に小さなオブジェを置くのも定番のテクニックですね。
飾るものの色味を、お部屋のテーマカラー(北欧ならアースカラー、モダンならモノトーンなど)に合わせると、全体に統一感が出て洗練された印象になります。
季節ごとに飾るものを変えたり、旅先で見つけた思い出の品を置いたりと、あなたらしさを表現する場所にしてみてください。
照明をプラスして、ムードと実用性を両立
ヘッドボード周りの印象を劇的に変えるのが「照明」です。
宮棚にコンセントが付いているタイプなら、デザイン性の高いテーブルランプを置くのがおすすめです。
シェードの素材や色で、お部屋のテイストに合わせることができます。
布製のシェードなら柔らかく温かみのある光に、金属やガラスのシェードならシャープでモダンな光になります。
調光機能が付いているものを選べば、読書をするときは明るく、眠る前は光を絞ってリラックス、といった使い分けができて非常に便利です。
もしコンセントがない場合や、スペースが限られている場合は、手軽な「クリップライト」が活躍します。
ヘッドボードに挟むだけで、手元を照らす読書灯として実用的に使えます。
デザインもシンプルなものからおしゃれなものまで豊富にあります。
ムード作りを重視するなら、電池で動く「LEDキャンドル」や「フェアリーライト(ジュエリーライト)」を飾るのも素敵です。
本物の火ではないので安全ですし、きらきらと揺れる小さな光は、寝室をロマンティックで癒やしの空間に変えてくれます。
これらの照明を上手に使うことで、実用性とインテリア性を両立させた、ホテルライクなベッドサイドを演出できます。
アートやファブリックパネルで壁面を彩る
ヘッドボードがシンプルなデザインの場合や、宮棚がないタイプのチェストベッドの場合は、ヘッドボードの「上の壁面」を飾ることで、個性を出すことができます。
壁面を飾る最も簡単な方法は、お気に入りの「アート」を掛けることです。
大きな一枚のアートを飾れば、それが寝室のフォーカルポイント(視線が集中する場所)となり、空間全体が引き締まります。
逆に、小さなアートや写真、ポストカードなどを複数枚、バランス良く配置する「ギャラリーウォール」も、こなれた雰囲気が出ておしゃれです。
フレームの色や素材を統一すると、まとまりが出やすいですよ。
絵を飾るのに抵抗がある方におすすめなのが、「ファブリックパネル」です。
木製のパネルに好きな布を張るだけで作れるインテリアアイテムで、軽くて飾りやすいのが魅力です。
北欧のテキスタイルを使えば北欧風に、和柄の布を使えば和モダンにと、選ぶ布次第でどんなテイストにも合わせられます。
万が一、地震などで落下しても、アートフレームに比べて安全性が高いのも嬉しいポイントです。
賃貸住宅で壁に穴を開けられない場合は、貼って剥がせるタイプのフックを使ったり、ヘッドボードの上に立てかけるように置いたりするだけでも、十分素敵なアクセントになります。
店主の解説
チェストベッド最大の課題「圧迫感」。高さを逆手に取る、空間コーディネート術という見解
タンスのような大容量の収納力を誇るチェストベッド。その機能性は、物が多い現代の暮らしにおいて、まさに救世主とも言える存在です。しかし、その収納力と引き換えに、ベッド全体に「高さ」と「ボリューム」が生まれるため、多くのお客様が「部屋に圧迫感が出て、狭く見えてしまうのでは?」という懸念を抱かれます。店主としての私の見解は、その「高さ」は、決してデメリットではなく、むしろ寝室にメリハリと上質さを生むための、最高の「個性」である、というものです。ここでは、その個性を魅力に変える、プロのコーディネート術を解説します。
■テクニック1:色彩計画で、重さを「軽く」見せる
まず、最も簡単で効果的なのが、色を使った視覚効果です。
- フレームの色選び:お部屋を少しでも広く見せたいなら、白やナチュラルといった明るい色がおすすめです。壁や床の色に馴染み、圧迫感を和らげてくれます。逆に、ダークブラウンやブラックといった重厚な色を選ぶ場合は、それが空間を引き締めるアクセントとなるため、周りの壁や床、寝具を、白や明るいグレーといった対照的な色で統一すると、コントラストが効いて、モダンで洗練された印象になります。
- 壁紙やカーテンの色:ベッドの背景となる壁や、窓を覆うカーテンを、ベッドフレームより明るい色にすることで、ベッドの輪郭が際立ち、空間に奥行きが生まれます。
■テクニック2:デザインとレイアウトで「抜け感」を作る
物理的な形状や配置の工夫も重要です。
- ヘッドボードのデザイン:ヘッドボードが分厚く、装飾的なものよりも、薄型で直線的な「スリム棚」タイプを選ぶと、見た目がすっきりとし、モダンな印象になります。究極的には、ヘッドボードのない「ヘッドレスタイプ」が、最も圧迫感がなく、お部屋を広く見せてくれます。
- 照明計画:ベッドの下や、ヘッドボードの裏にLEDテープライトなどの間接照明を仕込むと、ベッドが床からふわりと浮いているように見え、重厚感が劇的に和らぎます。
私の見解は、こうです。チェストベッドの「高さ」を、隠すべき弱点と捉えるのではなく、
寝室という空間の主役となる「ステージ」の高さと捉えてみてください。そのステージを、色や光でどう演出し、どう輝かせるか。そのクリエイティブな発想こそが、おしゃれな寝室を創り上げる、何よりの楽しみなのです。
フレームは額縁、寝具は絵画。チェストベッドをおしゃれに着こなす、ベッドリネン術
チェストベッドのコーディネートにおいて、お客様が見落としがちな、しかし、寝室の印象を最終的に決定づける最も重要な要素。それが「ベッドリネン(布団カバー、シーツ、枕カバー)」です。店主としての私の見解は、ベッドフレームを「額縁」、そして、その上に広がる広大な面積を占める寝具を「絵画」だと考えることです。どんなに立派な額縁も、中の絵画が残念では台無しです。ここでは、チェストベッドという額縁を最高に輝かせる、絵画の選び方について解説します。
テクニック1:【配色】ベースはニュートラルに、アクセントは小物で
まず、お部屋全体に統一感を出すために、面積の大きい布団カバーやシーツは、白、ライトグレー、ベージュといった、主張の少ない「ニュートラルカラー」で揃えるのが王道です。特に、ぱりっとした白いリネンは、どんな木目調のフレームとも相性が良く、清潔感とホテルライクな上質感を演出してくれます。
そして、その上に、あなたの好きな「アクセントカラー」を、クッションやベッドスロー(足元に掛ける布)で加えます。例えば、ナチュラルな木のフレームに、テラコッタ色のクッションを一つ置くだけで、空間は一気に引き締まり、温かみのあるおしゃれな雰囲気になります。
テクニック2:【重ね使い】で、豊かな表情と奥行きを
海外のインテリア雑誌などで見る、思わずダイブしたくなるような、ふかふかでおしゃれなベッド。その秘密は、様々な布を重ねる「レイヤード(重ね使い)」のテクニックにあります。
- まず、シーツを整え、掛け布団を掛けます。
- 次に、眠るための枕(1〜2個)を置いた後、その手前に、デザインの違う「デコラティブクッション」を、大きさ違いで2〜3個置きます。
- 最後に、ベッドの足元に、ざっくりと編まれたニットのブランケットや、質感の良い「ベッドスロー」を無造作に掛ける。
たったこれだけで、ベッドに奥行きと立体感が生まれ、平面的でのっぺりとした印象から、豊かで居心地の良い、誘うようなベッドへと変わります。
テクニック3:【素材感】で、上質さを演出する
色や柄をシンプルにする分、素材そのものが持つ質感(テクスチャー)が重要になります。少し使い込んだような柔らかな風合いの「洗いざらしのコットン」、独特のシワ感がナチュラルな「リネン(麻)」、滑らかな光沢が美しい「コットンサテン」など、肌触りが良く、見た目にも上質な自然素材を選びましょう。フリルなどの装飾に頼るのではなく、素材自体の質の良さで、上質感を演出する。それが、大人の寝室コーディネートの秘訣です。
ぜひ、ファッションを楽しむように、季節や気分に合わせてベッドリネンを着せ替える楽しみを、見つけてみてください。
「タンス」としてのチェストベッド。他の家具や照明との、調和のとれた配置という見解
チェストベッドのコーディネートを考える時、多くのお客様は、ベッドそのものと、その上の寝具に意識が集中しがちです。しかし、より洗練された、統一感のある寝室を創り上げるためには、もう一つ、非常に重要な視点があります。それは、チェストベッドを、単なる「ベッド」としてだけでなく、「タンス」という、部屋の主要な収納家具としても捉える、ということです。この視点を持つことで、他の家具や照明との関係性が明確になり、空間全体の調和が生まれます。
■調和のポイント1:家具の「高さ」のバランスを考える
チェストベッドは、収納力がある分、一般的なベッドフレームよりも背が高くなります。この「高さ」を、他の家具との関係性の中で、どう活かすかがポイントです。
- 高さを揃える:チェストベッドの隣に、同じくらいの高さのチェストや本棚を並べると、壁面に安定感が生まれ、作り付けの家具のような、重厚で落ち着いた印象になります。
- 高低差を楽しむ:あえて、ベッドの隣に、背の低いサイドテーブルや、フロアランプを置くことで、空間にリズミカルな高低差が生まれます。この場合、ベッドの背後の壁に、アートやミラーを飾るなどして、目線を上に誘導する工夫をすると、バランスが取りやすくなります。
■調和のポイント2:「素材感」の統一とアクセント
チェストベッドが「タンス」であるならば、その木目の色や素材感は、お部屋の印象を決定づける、重要な要素です。
- 素材感を揃える:チェストベッドの木目の色(ナチュラル、ウォルナットブラウンなど)に合わせて、他の家具(椅子、デスクなど)の色味を揃えると、空間に統一感が生まれます。これは、最も簡単で、失敗のない方法です。
- 異素材をミックスする:木製のチェストベッドに、あえて、アイアン素材の照明や、ガラスのサイドテーブルなど、異なる素材を組み合わせることで、空間が単調になるのを防ぎ、モダンなアクセントを加えることができます。
■調和のポイント3:「照明」による空間演出
ベッド周りだけでなく、部屋の隅にフロアランプを置いたり、観葉植物を下からライトアップしたりすることで、空間全体に光のグラデーションが生まれます。これにより、チェストベッドの大きな体積が、光の中に溶け込み、圧迫感が和らぎます。
私の見解は、こうです。チェストベッドのコーディネートとは、ベッド周りだけでなく、
寝室全体を一つの作品として捉え、家具の高さ、素材、そして光のバランスを、総合的にデザインすることです。その視点を持つことで、あなたのチェストベッドは、最高の主役として、その輝きを放ち始めるのです。
店主のつぶやき チェストベッドでおしゃれな寝室に!テイスト別インテリアコーディネート術
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