引き出し収納付きダブルベッドの選び方と使い方を徹底解説


収納付きベッドの中でも最もポピュラーな「引き出し収納付きベッド」。
あなたの寝室にもありますか。
ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
しかしその本当の実力や選び方のポイントを意外と知らない方が多いのも事実です。
このコラムでは引き出し収納付きベッドの構造の秘密から上手な整理術までその魅力を120%引き出すための秘訣を詳しく解説します。

BOX構造の引き出しが丈夫で使いやすい理由

引き出し収納付きベッドを調べていると「BOX構造(ボックスこうぞう)」という言葉を目にすることがあります。
これは引き出し部分の構造に関する専門用語ですが実は使いやすさや耐久性を大きく左右する非常に重要なポイントです。
ここではBOX構造がなぜ優れているのかその理由を詳しく解説します。

従来の組立式引き出しとの構造的な違い

まず従来の一般的な引き出し収納付きベッドの構造から説明します。
これはベッドのフレーム本体を組み立てた後で引き出しの箱自体も一枚一枚の板から自分で組み立てる必要がありました。
そしてその引き出しの箱にキャスターを取り付けベッドフレームの下に転がし入れるという仕組みです。
この構造はコストが安いというメリットはあります。
しかし引き出しとベッドフレームが一体化していないためガタつきやすく動きもスムーズではありませんでした。
一方「BOX構造」は全く違います。
これは引き出し部分が初めから箱として完成した状態で届きます。
そしてその箱をベッドフレームの横板(サイドフレーム)が囲うような構造になっています。
引き出しはキャスターではなくスライドレールで開閉します。
つまりベッドのフレーム自体が引き出しの側壁を兼ねているのです。
ベッドと引き出しが完全に一体化している。
これがBOX構造の最も大きな特徴です。
この構造の違いにより次に説明する気密性や頑丈さといった様々なメリットが生まれるのです。
組み立ての手間も大幅に削減されます。
ベッド本体のフレームを組んだら完成品の引き出しを入れるだけです。
面倒な引き出しの組み立て作業がないのは嬉しいポイントです。

ホコリの侵入を防ぐ気密性の高さ

BOX構造の素晴らしいメリットの一つが「気密性の高さ」です。
従来のキャスター式引き出しはベッドフレームとの間にどうしても隙間が生まれてしまいます。
ベッドの下はホコリが溜まりやすい場所です。
その隙間から引き出しの中にホコリが侵入し大切な衣類が汚れてしまうことがありました。
しかしBOX構造はベッドのフレームで引き出し全体がぴったりと囲われています。
そのため外部との間に隙間がほとんどありません。
これによりホコリの侵入を強力に防ぐことができます。
これは衣類を清潔に保ちたい方にとって非常に大きなメリットです。
特にアレルギー体質の方や小さなお子様がいるご家庭では安心材料となるでしょう。
また気密性が高いということは虫などの侵入も防ぎやすいということです。
衣替えで長期間しまっておくオフシーズンの衣類も安心して保管できます。
引き出し収納は便利だけれどホコリが気になる。
そんな従来の収納ベッドの弱点を克服したのがBOX構造なのです。
清潔な環境を維持しやすい。
この点だけでもBOX構造を選ぶ価値は十分にあると私は考えます。

完成品だからこその圧倒的な頑丈さと耐久性

BOX構造のもう一つの絶大なメリットが「頑丈さ」です。
引き出し部分が工場で専門の機械を使ってしっかりと組まれた完成品であるため自分で組み立てるものとは比較にならないほどの強度と耐久性を誇ります。
自分で組み立てる引き出しはネジの締め具合などによって強度が左右されがちです。
長年使ううちにガタがきたり底板が抜けたりすることもあります。
しかしBOX構造の引き出しは四方が板で囲われた箱そのものです。
どの方向からの力にも強く非常に頑丈です。
引き出しにたくさんの衣類を入れて重くなっても歪んだりたわんだりする心配がありません。
またベッドフレーム全体で引き出しを支える構造はベッド自体の剛性を高める効果もあります。
一般的なベッドは4本の脚で支えられていますがBOX構造のベッドは引き出し部分の箱全体が床に接地して面で支えることになります。
これによりベッド全体の安定感が飛躍的に向上しきしみ音の発生も抑制します。
ベッドの上で体を動かしてもぐらつくことがなく安心して眠ることができます。
初期投資は少し高くなるかもしれません。
しかしその圧倒的な頑丈さと耐久性により結果的に長く快適に使い続けることができます。
まさに良いものを長く使いたいと考える方に最適な構造と言えるでしょう。

引き出しの左右入れ替え可能か購入前に確認しよう

引き出し収納付きベッドを購入する際に意外と見落としがちで後から後悔することが多いポイント。
それが「引き出しのレイアウト」です。
お部屋の間取りや将来の模様替えの可能性を考えて引き出しの仕様を事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

模様替えや引っ越しに対応できる柔軟性

今はこのレイアウトで良くても将来的に模様替えをしたくなることはよくあります。
また引っ越しをすれば寝室の間取りも変わります。
そんな時引き出しの位置が固定されているベッドだと新しいレイアウトに対応できず非常に不便な思いをすることがあります。
「新しい部屋ではベッドの左側を壁につけたいのに引き出しが左側にしか付いていないから置けない」。
こんな事態は避けたいものです。
そこで注目してほしいのが「引き出しの左右入れ替え可能」なモデルです。
これはベッドを組み立てる際に引き出し部分を右側にも左側にもどちらにでも設置できるタイプのことです。
この機能があればお部屋の間取りが変わっても模様替えをしても安心です。
いつでも最適なレイアウトでベッドを使い続けることができます。
ベッドは長く使う家具です。
その長い年月の間にはライフスタイルや住環境の変化が必ず訪れます。
そんな未来の変化にも柔軟に対応できるかどうか。
これはベッドを選ぶ上で非常に重要な視点です。
購入時には少し価格が高くなるかもしれません。
しかしその柔軟性は将来のあなたの暮らしをより快適で自由なものにしてくれるはずです。
長期的な視点を持ってこの左右入れ替え機能の有無をぜひチェックしてください。

利き手や部屋の動線を考えたレイアウト

引き出しの位置は日々の使いやすさにも直結します。
例えばあなたが右利きならベッドの右側に引き出しがあった方が自然な動きで物を出し入れできます。
逆に左利きなら左側が便利です。
こうした利き手も考慮して引き出しの位置を決められると日々の小さなストレスが減ります。
また部屋の「動線」も重要です。
引き出しを開ける側は通路としてある程度のスペースが必要です。
寝室のドアからクローゼットまでのメインの動線上に引き出しが来るレイアウトは避けた方が賢明です。
引き出しを開けるたびに通路が塞がれてしまっては不便です。
メインの動線とは反対側に引き出しを設置するのが基本です。
左右入れ替え可能なモデルならこうした細かい使い勝手まで考慮して最適なレイアウトを選ぶことができます。
ベッドのどちら側に寝るかというのもポイントです。
例えば奥様が窓側旦那様がドア側に寝ると決めているならそれぞれの私物をどちら側の引き出しに入れるかを考えます。
そしてより頻繁に開け閉めする方の側に引き出しを設置するといった工夫も可能です。
このように自分たちの暮らしの癖や動線を細かくシミュレーションしそれに合わせて引き出しの向きを決められる。
これも左右入れ替え機能がもたらす大きなメリットなのです。

仕様書や商品説明での確認方法

では購入前にそのベッドが引き出しの左右入れ替えに対応しているかどうかをどうやって確認すれば良いのでしょうか。
最も確実なのは通販サイトの商品ページにある「仕様書」や「スペック表」を見ることです。
「引き出し左右取付可能」や「レイアウトフリー」といった表記があれば対応しています。
商品説明の文章の中にも記載があることが多いです。
「模様替えの際も安心です」といった文言を探してみてください。
また商品画像もヒントになります。
引き出しが右側にある写真と左側にある写真の両方が掲載されていれば左右入れ替え可能なモデルである可能性が高いです。
逆に片側のレイアウトの写真しかなく特に言及もない場合は固定式であると考えた方が良いでしょう。
もしどうしても分からない場合は購入前に必ず販売店に問い合わせて確認してください。
これは非常に重要な機能ですから曖昧なまま購入するのは避けるべきです。
当店「眠り姫」ではお客様が安心して選べるように左右入れ替え可能なモデルにはその旨を分かりやすく記載しています。
長く使う大切な家具だからこそ購入前のこうした小さな確認作業を怠らないこと。
それが後悔しないベッド選びの秘訣です。

枕元まで収納に使えるチェストベッドとの違い

同じ引き出し収納付きベッドでも一般的な「引き出し収納ベッド」と大容量の「チェストベッド」は似ているようで全くの別物です。
その違いを理解することであなたの収納ニーズに本当に合った一台を見つけることができます。
ここでは両者の決定的な違いを解説します。

収納力の比較引き出し2杯と5杯の差

最も分かりやすい違いは「収納力」です。
一般的な引き出し収納ベッドはベッドの片側に浅型の引き出しが2杯付いているのが標準的な仕様です。
これはTシャツや下着といった日常的に使う衣類を収納するのに適した容量です。
一方チェストベッドはベッド下が丸ごとタンスのようになっており浅型の引き出し4杯と深型の引き出し1杯の合計5杯の引き出しを備えているのが一般的です。
これはまさにタンス一棹分に匹敵する圧倒的な収納力です。
引き出し2杯と5杯。
この差は想像以上に大きいです。
チェストベッドなら日常の衣類はもちろんのことかさばる冬物のセーターやタオル類バッグなども全てベッド下に収めることができます。
収納家具を別に買う必要がなくなるほどの容量です。
もしあなたの寝室にクローゼットが一つしかない場合や他に収納家具を置くスペースがない場合はチェストベッドが最適な解決策となります。
逆に既に十分な収納がありベッド下には少しだけ収納をプラスしたいという程度であれば一般的な引き出し収納ベッドで十分かもしれません。
どれくらいの物をベッド下に収納したいのか。
それを具体的にイメージすることが両者を比較検討する上での第一歩です。

引き出し反対側のスペースの使い方が違う

引き出しが付いていない反対側のスペースの使い方も両者では大きく異なります。
一般的な引き出し収納ベッドの場合このスペースは底板がなくがらんどうの空間になっていることがほとんどです。
そのため収納として使うには一手間必要です。
自分で収納ケースなどを用意してホコリがかぶらないように工夫して物を置くことになります。
ラグやスーツケースといった長尺物を置くのには向いています。
一方チェストベッドの多くは引き出しの反対側も密閉された「長物収納スペース」として設計されています。
床板を持ち上げて開けるタイプが多くなっています。
このスペースは底板もあり完全に囲われているためホコリの心配なく物を収納できます。
スキー板やゴルフバッグ季節物の家電など普段使わないけれど大切に保管したいものを収納するのに最適です。
収納スペースとしての完成度が全く違うのです。
またチェストベッドは引き出し部分も長物収納部分も全てが箱で構成されたBOX構造になっています。
これによりベッド全体の強度と気密性が非常に高くなります。
一般的な引き出し収納ベッドは引き出しの反対側が開放されているためBOX構造ほどの強度や気密性はありません。
この構造的な違いも両者の大きな差と言えるでしょう。

どちらがあなた向きかライフスタイル別診断

ではあなたはどちらのタイプに向いているのでしょうか。
ここで簡単なライフスタイル別診断をしてみましょう。
まず「寝室には既にクローゼットやタンスがあり収納は足りている。
ベッド下には使用頻度の高い下着やパジャマだけをしまいたい」という方。
この場合は「一般的な引き出し収納ベッド」がおすすめです。
必要十分な収納をスマートに確保できます。
次に「寝室に収納が少なくとにかく物が多い。
タンスを置かずに部屋を広く使いたい」という方。
あるいは「季節物の布団や家電など大きくて収納場所に困るものがある」という方。
この場合は迷わず「チェストベッド」を選ぶべきです。
その圧倒的な収納力があなたの悩みを解決してくれます。
また「ベッドの組み立てはできるだけ簡単に済ませたい」という方にもチェストベッドのBOX構造はおすすめです。
面倒な引き出しの組み立てが不要です。
価格の面ではもちろん一般的な引き出し収納ベッドの方が安価です。
しかしチェストベッドを選んでタンスを一台買わずに済むと考えれば結果的にチェストベッドの方がお得になる可能性もあります。
ご自身の持ち物の量と寝室の収納状況そして予算を総合的に考えてあなたにとって最適な一台を選んでください。

引き出しの中を綺麗に整理する収納術と便利グッズ

せっかくの引き出し収納も中がごちゃごちゃでは宝の持ち腐れです。
引き出しの中を綺麗に整理整頓することで収納力はアップし日々の暮らしもスムーズになります。
ここでは誰でも簡単に真似できる収納術と便利なグッズをご紹介します。

無印良品や100均グッズを使った仕切り術

引き出しの中を綺麗に保つための基本。
それは「仕切る」ことです。
大きな空間のままでは衣類はすぐにぐちゃぐちゃになってしまいます。
そこで活躍するのが市販の仕切りグッズです。
特におすすめなのが無印良品の「高さが変えられる不織布仕切ケース」です。
これは不織布でできた柔らかい仕切りで引き出しの高さに合わせて折り返して使うことができます。
Tシャツ用靴下用下着用などサイズも豊富で様々な衣類をきれいに分類できます。
100円ショップで手に入るプラスチック製のカゴやケースも非常に便利です。
靴下やハンカチネクタイといった小物を種類別に分けて収納するのに最適です。
半透明のものを選べば中に何が入っているか一目瞭然です。
また突っ張り棒を仕切りとして使うという裏ワザもあります。
引き出しの奥と手前に突っ張り棒を2本渡せば簡易的な棚のようになり空間を立体的に使うことができます。
これらのグッズを使って引き出しの中に「物の住所」を決めてあげるのです。
靴下はここTシャツはここ。
そう決めるだけで「探す時間」と「散らかるストレス」から解放されます。
お金をかけなくても少しの工夫で引き出しの中は見違えるように使いやすくなります。

衣類のたたみ方一つで収納力は倍になる

引き出しの収納力を最大限に引き出す鍵。
それは「衣類のたたみ方」にあります。
多くの方がやりがちなのが衣類を平たく畳んで重ねていく方法です。
これでは下のものが取り出しにくく何がどこにあるのかも分かりません。
おすすめは「立てて収納する」方法です。
衣類を細長く畳み引き出しの深さに合わせて高さを調整しファイルボックスに書類を立てるように収納していきます。
この方法なら全ての衣類が一目で見渡せます。
目的の服をさっと取り出すことができ他の衣類が崩れることもありません。
また衣類同士が支え合うためシワになりにくいというメリットもあります。
Tシャツやカットソーはもちろん靴下や下着もこの立てる収納が基本です。
YouTubeなどで「服のたたみ方 立てる収納」と検索すればたくさんの分かりやすい動画が見つかります。
最初は少し手間に感じるかもしれません。
しかし一度このたたみ方をマスターすれば引き出しの収納力はこれまでの倍以上になるはずです。
同じ引き出しなのにこんなに入るのかと驚くことでしょう。
そして何より引き出しを開けるたびに美しく整然と並んだ衣類を目にすることは精神的な満足感も与えてくれます。
ぜひ挑戦してみてください。

オフシーズンの衣類を賢く保管する圧縮袋の活用

引き出し収納付きベッドを衣替えの拠点として使うのも非常に賢い方法です。
かさばる冬物のセーターやアウター。
あるいは夏物の薄手の衣類。
こうしたオフシーズンの衣類をベッド下の引き出しに保管するのです。
その際に絶大な効果を発揮するのが「衣類圧縮袋」です。
掃除機で中の空気を抜くことで衣類の体積を3分の1以下にまで圧縮できます。
これにより引き出しの限られたスペースに驚くほど多くの衣類を収納することが可能になります。
圧縮袋を使えばダウンジャケットのような非常に嵩張るアイテムもぺたんこになります。
また袋が密閉されるためホコリや湿気害虫からも衣類を守ってくれます。
防虫剤を一緒に入れておけばさらに安心です。
最近では掃除機が不要な手で丸めるだけで空気が抜けるタイプの圧縮袋もあります。
旅行の際にも便利です.ただし注意点もあります。
長期間圧縮したままだと衣類のシワが取れにくくなったり羽毛などの素材が傷んだりする可能性があります。
衣替えの際には一度袋から出して風通しの良い場所に干してから保管するようにしましょう。
また圧縮しすぎると引き出しの中で膨らんで開かなくなることもあるので少し余裕を持たせることが大切です。
この圧縮袋をうまく活用すればベッド下の引き出しが一年中あなたのクローゼットを支える頼もしい存在になります。

店主のつぶやき 引き出し収納付きダブルベッドの選び方と使い方を徹底解説

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