おしゃれな連結ベッドで寝室を格上げ デザイン実例集


こんにちは!ベッド通販「眠り姫」店主の佐藤です。
「家族で眠るための連結ベッドは欲しいけれど、生活感が出るのは嫌」「どうせなら、海外のインテリア雑誌に出てくるような、おしゃれな寝室にしたい」。
そんな、デザインにこだわるあなたのための、特別なデザイン実例集へようこそ。
この記事では、連結ベッドをおしゃれに見せるための普遍的な「デザインの法則」から、素材やヘッドボードの選び方、そして、思わず誰かに自慢したくなるような、インスタ映えするコーディネート術まで、プロの視点から、徹底的に解説していきます。

連結ベッドをおしゃれに見せるデザインの法則

連結ベッドが、なぜ、おしゃれに見えるのか。
そこには、空間を美しく見せるための、普遍的な「デザインの法則」が隠されています。
この3つの法則を知るだけで、あなたのベッド選びと、寝室作りは、劇的に変わります。

法則1:ワイド&ローで非日常感を演出する

おしゃれな連結ベッドに共通する、第一の法則。
それは「ワイド&ロー」の、美しいプロポーションです。
2台以上を連結することで生まれる、2メートルを超える「ワイド」な広がり。
そして、床に近い、極限まで高さを抑えた「ロー」なフォルム。
この、日常の家具のスケール感から、逸脱した、非日常的なプロポーションが、寝室に、圧倒的な存在感と、スタイリッシュな雰囲気をもたらします。
背の低い、ワイドな家具は、視線を、水平方向へと誘導し、空間全体を、実際よりも、広々と感じさせる効果があります。
高級ホテルのロビーや、モダンな建築で、頻繁に用いられる、デザインのテクニックです。
連結ベッド、ロータイプの連結ベッドは、まさに、この法則を、寝室という、プライベートな空間で、体現したものです。
大きなベッドを置いているにも関わらず、お部屋には、圧迫感のない、開放的な印象が生まれる。
この、心地よい矛盾こそが、連結ローベッドが、おしゃれに見える、最大の秘密なのです。

法則2:生活感を消す「統一感」の魔法

おしゃれな空間と、そうでない空間を分ける、決定的な違い。
それは「統一感」があるか、ないか、です。
どんなに高価な家具を置いても、色や、素材、デザインのテイストが、バラバラでは、雑然とした、落ち着きのない印象になってしまいます。
連結ベッドは、この「統一感」を、寝室にもたらす上で、非常に強力なツールとなります。
2台のベッドフレームが、全く同じデザインであること。
そして、その上に乗せる、2枚のマットレスが、同じ高さであること。
この、物理的な統一が、ベッド全体を、まるで、一つの大きな家具のような、整然とした、美しい塊として見せてくれます。
その上に掛ける、シーツや、掛け布団カバー、枕カバーといった「寝具」の色や素材を、統一することで、その効果は、最大限に高まります。
この、徹底した統一感が、ごちゃごちゃとした「生活感」を、寝室から消し去り、まるで、モデルルームのような、洗練された、静かな空間を生み出すのです。
連結ベッドを選ぶ、ということは、寝室に、強力な「統一感」という、おしゃれの魔法をかける、第一歩でもあるのです。

法則3:「シンメトリー」でホテルライクな安定感を

おしゃれな連結ベッドで作り出す、空間の総仕上げ。
それが「シンメトリー(左右対称)」の法則です。
連結された、ワイドなベッドを、部屋の中心に置き、その両サイドに、全く同じデザインの「サイドテーブル」と「テーブルランプ」を、一対、配置する。
たった、これだけのことで、寝室は、驚くほど、静かで、落ち着いた、安定感のある空間に生まれ変わります。
この、シンメトリーな構成は、古くから、宮殿や、教会などの、荘厳な建築で用いられてきた、最も、美しく、安定した、構図の一つです。
そして、現代では、高級ホテルの客室の、インテリアデザインにおける、定番のテクニックとなっています。
この、完璧な左右対称の構図が、見る人に、心理的な、安心感と、秩序の取れた、美しさ、そして、フォーマルな、高級感を与えてくれるのです。
ワイドな連結ベッドだからこそ、この、シンメトリーの法則が、最大限に、効果を発揮します。
ベッドという、大きな主役を中心に、両脇に、同じ要素を配置する。
この、簡単で、強力な法則を、実践するだけで、あなたの寝室は、きっと、誰もが憧れる、ホテルライクな、上質な空間へと、格上げされるはずです。

素材で選ぶ おしゃれな連結ベッド レザーかファブリックか

ベッドフレームの「素材」は、寝室の印象を決定づける、非常に重要な要素です。
あなたの理想の空間に、最もふさわしい素材は、どれでしょうか。

【レザー素材】の魅力 モダンで高級感のある空間

寝室に、都会的で、モダンな、高級感を求めるなら、その選択肢は、間違いなく「レザー」張りの連結ベッドです。
重厚感のある、レザーの質感が、空間全体を、きりっと引き締め、非日常的で、ラグジュアリーな雰囲気を、演出します。
床からの高さが低い、ロータイプの連結ベッドと、レザー素材の相性は、抜群です。
ワイド&ローの、スタイリッシュなフォルムに、レザーの、クールな質感が加わることで、まるで、イタリアの、モダンファニチャーのような、洗練された、たたずまいが生まれます。
色は、やはり、空間を、シャープに見せる「ブラック」が、最も人気です。
モノトーンでまとめた、ストイックな空間にも、おすすめです。
清潔感と、グラマラスな雰囲気を両立する「ホワイト」も、根強い人気があります。
お部屋を、より広く、明るく見せたい場合に、最適です。
素材は、お手入れがしやすく、耐久性も高い「合成皮革(PUレザー、APUレザー)」が、主流です。
汚れても、サッと拭き取れるので、小さなお子様がいるご家庭でも、意外と、安心して使える、という側面もあります。

【ファブリック素材】の魅力 温かみのある優しい空間

硬質なレザーとは、対照的に、寝室に、温かみのある、優しい、リラックスした雰囲気を、もたらしてくれるのが「ファブリック(布地)」張りの連結ベッドです。
ファブリックならではの、柔らかな、テクスチャーが、見る人にも、触れる人にも、心地よい、安心感を与えてくれます。
ヘッドボードに、ふっくらとした、クッション性を持たせたモデルは、見た目の、ボリューム感も、さることながら、ソファの背もたれのように、もたれかかって寛げる、という、機能的な快適さも、兼ね備えています。
就寝前の、読書の時間などが、至福のひとときに変わるでしょう。
色のバリエーションが、豊富なのも、ファブリックの大きな魅力です。
どんなインテリアにも、自然と馴染む、落ち着いた「グレー」や「ベージュ」は、定番の人気カラー。
ブルーや、グリーンといった、アクセントカラーを選んで、寝室の主役として、コーディネートを楽しむのも、素敵ですね。
素材感も、ざっくりとした、リネン調のものから、滑らかな、ベルベット調のものまで、様々。
あなたの、理想のイメージに合わせて、自由に選ぶことができます。

【木製フレーム】の魅力 ナチュラルで落ち着きのある空間

やはり、寝室には、自然の温もりと、安らぎが欲しい。
そう考える方に、おすすめなのが、流行に左右されない、普遍的な魅力を持つ「木製フレーム」の連結ベッドです。
美しい木目が、そのままデザインとなり、お部屋に、ナチュラルで、落ち着いた雰囲気を、もたらしてくれます。
ロータイプの、連結ベッドであれば、広々とした、木のステージが、寝室の主役となり、まるで、森の中のコテージで、眠っているかのような、心地よい、リラックス感を、味わうことができます。
木の種類によっても、その印象は、大きく変わります。
深みのある色合いの「ウォルナット」は、寝室に、重厚感と、高級感を与え、ミッドセンチュリーモダンのような、洗練されたインテリアと、好相性です。
明るい色味の「オーク」や「パイン」は、北欧スタイルの、クリーンで、優しい空間を演出します。
そして、最高級の素材である「ひのき」や「桐」は、その、心安らぐ香りと、優れた調湿効果で、睡眠の質そのものを、高めてくれるでしょう。
自然が作り出した、唯一無二の、美しい木目に囲まれて、眠る。
そんな、贅沢な時間を、木製フレームは、約束してくれます。

ヘッドボードのデザインがおしゃれの決め手

ベッドの「顔」であり、寝室の印象を、最も大きく左右するパーツ。
それが「ヘッドボード」です。
連結ベッドをおしゃれに見せる、決め手となる、3つのデザインをご紹介します。

【パネルタイプ】シンプルを極める美しさ

最も、ベーシックで、どんなインテリアにも、合わせやすいのが、一枚の板、あるいは、それに近い、シンプルな形状の「パネルタイプ」のヘッドボードです。
余計な装飾を、一切削ぎ落とした、その、ミニマルなデザインは、連結ローベッドの、ワイド&ローのフォルムの美しさを、最大限に、引き立ててくれます。
素材の良さも、際立ちます。
木製なら、その、美しい木目が、そのまま、一枚の絵のように。
レザー張りなら、その、クールな質感が、空間全体を、引き締めます。
このタイプのヘッドボードは、デザインが、シンプルである分、上に飾る、アートや、合わせる寝具、照明などで、自分らしい個性を、存分に発揮できる、という楽しみもあります。
まさに、おしゃれな寝室作りのための、最高のキャンバス、と言えるでしょう。
スリムな、パネルタイプのヘッドボードは、奥行きを取らないため、お部屋に圧迫感を与えず、省スペースである、という、実用的なメリットも、兼ね備えています。
シンプルを、極める。
その、潔い美しさが、寝室に、静かで、洗練された、空気感をもたらします。

【クッションタイプ】もたれかかれる快適さとボリューム感

デザイン性だけでなく、ベッドの上での、リラックスタイムの「快適さ」も、追求したい。
そんな、あなたにおすすめなのが、ふっくらとした、クッション性のある「クッションタイプ」のヘッドボードです。
レザーや、ファブリックを張った、厚みのあるヘッドボードは、見た目にも、豪華で、ボリューム感があり、寝室に、ホテルのような、高級感と、安定感を与えてくれます。
そして、その最大の魅力は、ソファの背もたれのように、快適に、もたれかかれること。
就寝前に、ベッドの上で、本を読んだり、映画を見たり、パートナーと、おしゃべりを楽しんだり。
そんな、至福の時間を、最高の、リラックスポジションで、過ごすことができます。
デザインも、キルティング加工が施された、クラシカルなものから、いくつかの、クッションを組み合わせたような、モダンなものまで、様々。
連結して、ワイドになったベッドだからこそ、この、ボリューム感のある、クッションタイプのヘッドボードが、バランス良く、映えるのです。
見た目の、ラグジュアリーさと、実用的な、快適さ。
その、両方を、高いレベルで、満たしてくれる、非常に、満足度の高い、デザインです。

【ステージタイプ】余白が生み出すデザイン性

他の人とは、一味違う、より、デザインコンシャスな、空間を目指すなら「ステージタイプ」のヘッドボードが、おすすめです。
ベッドフレームの枠が、マットレスの幅よりも、両サイドに、少しだけ、はみ出しているデザインのこと。
この、はみ出した「余白」の部分が、まるで、ステージのようになっていることから、こう呼ばれます。
この、ステージ部分に、スマートフォンや、読みかけの本を置いたり、小さな照明や、グリーンを飾ったり。
まるで、作り付けのサイドテーブルのように、使うことができるのです。
この、ベッドと、サイドテーブルが、一体化したかのような、ユニークなデザインが、寝室に、非常に、モダンで、洗練された印象を与えます。
ヘッドボード自体も、この、ステージ部分と、一体でデザインされているものが多く、ワイドで、アシンメトリーな形状など、アーティスティックな、デザインのものも、少なくありません。
ベッド周りに、余計な家具を置く必要がなくなり、空間全体が、すっきりと、ミニマルにまとまるのも、大きなメリットです。
計算され尽くした「余白」が、最高のデザインを生み出す。
そんな、デザインの奥深さを、感じさせてくれる、上級者向けの、おしゃれなヘッドボードです。

インスタ映えするおしゃれな連結ベッドコーディネート

おしゃれな連結ベッドを選んだら、最後の総仕上げ。
簡単な3つのステップで、誰もが、思わず「いいね!」を押したくなるような、インスタ映えする寝室を、完成させましょう。

STEP1:ベースとなる寝具の色を統一する

最も重要なのが、ベッドの面積の、大部分を占める「寝具(リネン類)」の色を、徹底的に、統一することです。
これが、おしゃれな空間の、全ての土台となります。
おすすめは、やはり、どんなフレームの色とも相性が良く、清潔感と、高級感を、同時に演出できる「白」です。
シーツ、掛け布団カバー、枕カバー。
その全てを、無地の白で、揃えてみましょう。
たった、これだけで、ごちゃごちゃとした生活感が、一掃され、一気に、ホテルのような、洗練された空間に近付きます。
あるいは、落ち着いた、大人の空間を目指すなら、濃い「グレー」や、温かみのある「ベージュ」で統一するのも、素敵です。
ポイントは、柄物ではなく「無地」を選ぶこと。
そして、色数を、できるだけ、少なく、シンプルにまとめること。
これが、インスタ映えする、コーディネートの、基本中の基本です。
素材も、少しだけ、こだわって、肌触りの良い、上質なものを選ぶと、写真写りも、ぐっと良くなります。

STEP2:クッションやスローでアクセントを加える

白いキャンバスのように、ベースを整えたら、次はいよいよ、自分らしい「色」と「素材感」を、プラスしていきます。
そのための、最強のアイテムが「クッション」と「ベッドスロー」です。
クッションですが、一つだけ、ぽつんと置くのではなく、大きさや、形、素材の異なるものを、3つから5つ程度、無造作に、重ねるように置くのが、おしゃれに見せるコツです。
ベースの白に合わせて、一つは、グレー、もう一つは、アクセントカラーとして、くすんだピンクや、ブルーなどを。
そして、もう一つは、ベルベットや、ニットなど、質感の異なるものを、加える、といった具合です。
ベッドスロー。
ベッドの足元に、無造作に掛けるだけで、一気に、海外のインテリアのような、こなれた雰囲気を、演出できる、魔法のアイテムです。
クッションの、アクセントカラーと、色を合わせたり、チャンキーニットのような、ボリューム感のある素材を選んだり。
この、クッションとスローの、レイヤード(重ね合わせ)が、ベッドに、立体感と、奥行きを生み出し、プロが、スタイリングしたかのような、完成度の高い、コーディネートを実現します。

STEP3:照明とサイドテーブルで世界観を完成させる

ベッド本体の、スタイリングが完成したら、最後の仕上げは、その「周りの空間」です。
連結ベッドの、ワイドなスケール感を活かして、両サイドに、全く同じデザインの「サイドテーブル」と「テーブルランプ」を、シンメトリーに配置しましょう。
この、整然とした、左右対称の構図が、空間に、ホテルライクな、安定感と、高級感をもたらします。
サイドテーブルの上には、テーブルランプの他に、洋書や、小さなグリーン、アロマキャンドルなど、世界観に合った、小物を、厳選して飾ります。
この時も、あまり、物を置きすぎず、美しい「余白」を残すのが、ポイントです。
そして、夜になったら、部屋のメイン照明は消して、この、サイドのランプの、柔らかな光だけで、過ごしてみましょう。
ベッドや、壁に、美しい陰影が生まれ、日中とは、全く違う、ムーディーで、ロマンチックな、表情を見せてくれるはずです。
この、光と影の演出こそが、インスタ映えする、写真の、最後の決め手となります。
完璧にスタイリングされた、あなたの寝室は、きっと、最高の「いいね!」を、集めることでしょう。

おしゃれな連結ベッドに関して店主の見解

マットレス中央の「すき間」問題を制する者が、おしゃれな連結ベッドを制す。
という私の見解

「おしゃれな連結ベッド」を探されているお客様が、フレームのデザインや素材と同じくらい、いえ、それ以上にこだわっていただきたい、最も重要なポイント。
それは、2台のベッドを連結した時に生じる、中央の「すき間」問題です。
17年以上の経験から、私が断言できること。
それは、どんなに高価で、どんなにデザイン性に優れたフレームを選んだとしても、マットレスの真ん中に、不格好な「谷間」や「段差」が残っていては、その寝室は、決して「おしゃれ」には見えない、ということです。


「おしゃれ」とは、細部にまで神経が行き届いた、完璧な調和のことです。
中央にすき間が残ったベッドは、残念ながら「2台のベッドを、ただ並べただけ」という、間に合わせの印象を与えてしまい、洗練さとは、ほど遠いものになってしまいます。

ご安心ください。
この、連結ベッド最大の課題は、現代の寝具の工夫で、完璧に解決することが可能です。
お客様が、本当の意味で「おしゃれ」な寝室を手に入れるための、プロが実践する3ステップを解説します。

  1. 【絶対条件】連結する2枚のマットレスの「高さ(厚み)」を、1mm違わず揃えること。

    これが、全ての土台です。
    メーカーやシリーズが異なると、わずか1cm、いえ、数ミリの厚みの違いがあるだけで、中央に、決して解消できない「段差」が生まれてしまいます。
    必ず、同じシリーズの、同じ高さのマットレスを2枚同時にご用意ください。
  2. 【埋める】すき間パッド
    2枚並べたマットレスの間に物理的にできてしまう「谷間」を、T字型をしたウレタン製の「すき間パッド」で、物理的に埋めます。
    これが第一歩です。
  3. 【覆う】ワイドキングサイズのベッドパッド
    すき間パッドの上から、連結したベッドの総幅(キングサイズやワイドキングサイズ)に合った、一枚の大きな「ベッドパッド」を敷きます。
    これが非常に重要です。
    この一枚の布が、すき間パッドによるわずかな盛り上がりを滑らかにならし、2枚のマットレスを、寝心地的にも、視覚的にも「一つの大きな面」として一体化させます。
  4. 【固定する】ワイドキングサイズのボックスシーツ
    最後の仕上げです。
    ベッドパッドの上から、一枚の大きな「ボックスシーツ」で、全体をぐっと包み込みます。
    大きな布の張力で、2台のマットレスが物理的にしっかりと固定され、寝ている間にズレるのを防ぎます。
    見た目も寝心地も、完全に「一枚の大きなベッド」が完成します。

私の見解は、こうです。
連結ベッドのおしゃれとは、フレーム選びから始まるのではありません。
「高さ」を揃え、「埋めて」「覆い」「固定する」。
この、完璧な下地処理
こそが、おしゃれな連結ベッドライフの、本当のスタートラインなのです。

「今は連結、将来は分割」。
10年後もおしゃれであり続ける、賢いフレームデザイン投資という見解

「おしゃれ」とは、一過性の流行を追うことでしょうか? 私、店主佐藤の見解は、違います。
ベッドのような、一度買ったら10年以上は使い続ける大型家具における「おしゃれ」とは、飽きがこない普遍的なデザイン性を持ち、変化するライフスタイルに寄り添いながら、長く愛され続ける「価値」そのものである、と考えています。


そして、連結ベッドが持つ、最大の「価値」こそが、その「構造」に隠された「分割機能」です。

今は、ご家族みんなで眠るために、2台のベッドを「連結」して、一つの大きなベッドとして使う。
10年後、お子様が成長し、自分の部屋を持つようになった時。
その時は、連結金具を外し、2台の独立したベッドとして「分割」し、子供部屋や、ご夫婦それぞれの寝室で、第二の人生をスタートさせる。

この、長期的な視点を持った時、あなたが今「おしゃれ」だと感じるそのフレームデザインは、本当に10年後も「おしゃれ」であり続けるでしょうか?


■私が推奨する、将来までを見据えた「おしゃれ」なデザイン
  • 【最強の選択】ヘッドレス(ヘッドボードなし)タイプ
    私の見解では、これが最も賢明で、最も柔軟性の高い「おしゃれ」です。
    連結時は、その究極のシンプルさが、壁面を美しいキャンバスに変え、圧迫感のない、広々とした寝室を演出します。
    そして、分割後も、どんな子供部屋や、どんなテイストの個室にも、時代遅れになることなく、すっと馴染みます。
    まさに、究極の普遍的デザインです。
  • 【王道の選択】左右対称(シンメトリー)な、棚付きタイプ
    もし、枕元に機能性を求めるなら、必ず、左右対称なデザインの、シンプルな棚付きヘッドボードを選んでください。
    連結している時はもちろん、将来、2台のベッドに分割した時も、それぞれが「一人前」の顔つきを持った、美しいシングルベッド(あるいはセミダブルベッド)として、完璧に自立してくれます。
  • 【避けるべき選択】非対称なデザイン
    片側だけに、照明や、デザイン的な装飾が施されているフレームは、連結している時は個性的で美しいかもしれませんが、分割した途端、片方は豪華で、もう片方は貧相な、非常にアンバランスな2台のベッドが生まれてしまいます。
    長期的な「おしゃれ」の視点からは、推奨できません。

私の見解は、こうです。
連結ベッドを選ぶ際は、必ず「分割後の姿」を想像すること。
10年後、子供部屋で使われているその一台も、変わらず「おしゃれだね」と言われること。
それこそが、本当の意味で「おしゃれな連結ベッド」を選んだということになるのです。

生活感を消す、最後の仕上げ。
「掛け布団」のスタイリングと「照明」計画という見解

完璧なフレームを選び、すき間も消した。
朝起きた時のベッドが、掛け布団がぐちゃぐちゃで生活感にあふれていたら? それは「おしゃれな寝室」とは言えません。
店主としての私の見解は、おしゃれな連結ベッドを完成させる最後のピースは、その広大なキャンバスをどう彩るか、という「寝具のスタイリング」と、空間を演出する「照明計画」にある、というものです。


■掛け布団のスタイリング:「ホテルライク」は、こう創る
ご家族で眠る場合、掛け布団の使い方は、二つのパターンがあります。

  1. 一枚の超大型(ワイドキング用)掛け布団を使う
    確かに一体感はありますが、市販品が極めて少なく高価な上、ご家庭での洗濯はほぼ不可能です。
    何より「パパは暑がり、ママは寒がり」といった、家族それぞれの体温調節の違いに対応できません。
  2. 【私の推奨】シングルサイズなど、複数の掛け布団を、それぞれで使う
    これこそが、家族全員の快適な眠りを実現する、最も合理的で、賢い選択です。
    お互いの布団の取り合いも、体感温度の違いも、これで全て解決します。

「でも、店主。
それじゃあ、見た目がバラバラで、生活感が出てしまうのでは?」…ご安心ください。
それこそが、スタイリングの出番です。

日中、その複数枚の掛け布団の上から、一枚の大きな「ベッドスプレッド(ベッドカバー)」を掛けてみてください。
たったこれだけで、2枚、3枚と分かれていた布団の生活感は完全に消え、まるで高級ホテルのように、統一感のある、パリッとした美しいベッドメイキングが完成します。
ベッドスプレッドの色や柄こそが、あなたのお部屋の「顔」となるのです。


■照明計画:「おしゃれな空間」は「光と影」で創る
おしゃれな寝室を創る上で、天井のシーリングライト一つで、部屋全体を煌々と照らすのは、最もおしゃれから遠い行為です。

私の見解は、寝室の主役は、あくまで「眠り」であり、そのための「リラックスした雰囲気」であるべき、というものです。
その雰囲気を創り出すのが、間接照明です。

  • 連結ベッドのヘッドボードが棚付きなら、その両サイドに、お揃いの「テーブルランプ」を置きます。
    このシンメトリー(左右対称)な配置が、ホテルライクな、安定した美しさを生み出します。
  • 照明の色は、必ず、オフィスのような白い光(昼光色)ではなく、夕日のようなオレンジ色の温かみのある光(電球色)を選んでください。
    これが、ファブリックや木の質感を最も美しく照らし出し、リラックスできる空間を演出します。

私の見解は、こうです。
おしゃれな連結ベッドとは、フレーム単体ではありません。
「完璧なすき間処理」「将来性のあるデザイン」「生活感を隠す寝具スタイリング」「計算された照明」、これら全てが揃って初めて完成する「総合芸術」なのです。

おしゃれな連結ベッドで寝室を格上げ デザイン実例集   

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