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ダイニングセットを選ぶ時の基本的なポイント

ダイニングセットは、家のなかで家族が一番集まってくる場所のひとつです。

リビングの中央に位置することが多いですから、家のインテリアの顔ともいうべき存在で、
ダイニングセットを中心にリビングのレイアウトが決まっていきます。

当然、デザインにもこだわったものをチョイスしたいところですが、
家族が毎日心地よく使えるように、しっかりと利便性の高いダイニングセットを
選ぶことが非常に重要になってきます。

ここでは、ダイニングセット選びに必要なポイントをいくつかご紹介し、
実際にダイニングセットを購入する際のヒントにしていただければと思います。


ダイニングセットのおおまかな種類

ダイニングセットは、ダイニングテーブルと付属の椅子をセットにしたものです。

たいていはダイニングテーブルと同じテイストの椅子とセットになっていますが、
それぞれ別々に購入してもかまいません。

デザインにこだわる方は、椅子をダイニングテーブルとは別に購入される方も多いです。


ダイニングテーブルは大まかに、長方形タイプ、正方形タイプ、
そして円形タイプなどがあり、家族構成によってそのサイズの大きさを変えていきます。

最もオーソドックスなタイプは、4人家族向けのダイニングテーブルと
チェア4脚をセットにした5点ダイニングセットと呼ばれているもので、
基本的にこのタイプのダイニングセットを基準にして、
さまざまなバリエーションを検討していきましょう。

リビングが広い家庭や高齢者の方には椅子の部分がソファになっている
リビングダイニングセットというタイプもあります。

それぞれの家族構成やリビングのサイズに合ったダイニングセットを
選ぶことができるようになっているといえるでしょう。


まずはサイズについての見当をつけましょう

実際に家具を売っているショップへ行ってみると、いろいろなタイプの
おしゃれなデザインダイニングセットが販売されていることがわかります。

ついついデザイン重視で選んでしまいそうになりますが、ダイニングセットは
日常的に頻繁に使用する場所ですから、できれば使いやすさを重視してセレクトした方が良いでしょう。


ダイニングセットを選ぶうえでまず重視すべきなのは、サイズです。

ここでは4人家族を想定した5点ダイニングセットを例にして解説していきます。

まず、ダイニングセットはリビングの中央に置かれることが多く、
人が周りを頻繁に動く場所になりますので、動線を意識してサイズを選ばなければなりません。

従来までは「幅180cm×奥行85cm×高さ72cm」という大まかな基準があったのですが、
現在では「幅140cm×奥行80cm×高さ70cm」ほどのサイズが売れ筋となっています。

実際に見てみるとわかるのですが、幅180cmだと一般的なリビングには少しサイズが大きく、
大人2人が並んで食事をするには少しスペースが余ってしまうのです。

ダイニングテーブルは基本的に「大は小をかねない」というポイントがあって、
手狭なものよりも大き過ぎるサイズの方が圧倒的に使い勝手が悪くなります。

また、幅140cmで高さも70cmに少し下げることで見た目の圧迫感がなくなり、
十分な使用スペースと同時にくつろぎのある空間を演出することができるようになったのです。

したがって、4人テーブルならば「幅140cm×奥行80cm×高さ70cm」をひとつの基準として
ダイニングテーブル選びのヒントにしましょう。


次に、サイズ選びで注意すべきポイントは、自分の家のリビングに置いた場合の
動線の確保を意識する事です。

椅子の出し入れにはテーブルから50cmほどの空間が必要とされていますので、
テーブルの4辺からそれぞれ約80cmの空間を確保しておけば、
動線の確保に困ることはないでしょう。

特に注意したいのは、テーブルの奥行の長さです。

テーブルの幅については意識することはあっても、意外と奥行の長さを考えずに
ダイニングセットを選んでしまう場合があります。

使い勝手の悪いケースでは、たいていテーブルの奥行を計算した
レイアウトになっていなかった場合が多いので、奥行とその外側約80cmの
空間を確保できるようにレイアウトを配置するように心がけましょう。


天板の種類と選び方

次に重要なポイントとなるのが、テーブルの天板選びです。

ダイニングテーブルの天板には、大きく分けて木材によるものと
ガラス材などの木材以外の素材によるものに分けられます。

そのなかでも大きなシェアを占めるのは、やはり木材でできた天板でしょう。

ガラス材などでできたダイニングテーブルも、デザイン重視の方には人気のあるタイプですが、
ダイニングテーブルは日々の生活のなかで食器を置いたり油汚れなどが生じたりするものです。

したがって、カチャカチャと音がしたりメンテナンスに手間がかかったりする
素材の天板は避けた方が無難でしょう。

その点、木材でできたダイニングテーブルはデザイン的にもゆったりとした印象を与えてくれますし、
素材としてもさまざまなタイプのものが豊富にそろっていますから、
ダイニングセット選びでは定番ともいえる素材です。


一般的に、木材でできたダイニングテーブルには無垢材、集成材、そして突板という
大まかに3種類のタイプに分けられます。

無垢材はいわゆる一枚板でできた天板で、木の温かみや丸みをそのままに
感じられるテーブルです。

無垢材は表面をオイル仕上げにしていることが多く、これによって撥水性の高い、
お手入れがしやすい仕様になっています。

一枚板ならではの温かみと高級感があり、経年してもさらに味わい深い印象となるので、
長く使っていこうという方にはおすすめです。

ただし、湿気によって丸みを帯びてしまったり、ひび割れを起こしてしまったりという
弱点はあって、さらに木製テーブルのなかでも無垢材は非常に高価なものになります。

木材ならではの味わいをそのままに、もう少し強度やメンテナンスのしやすさを追求するならば、
角材をつなぎ合わせた集成材も検討してみましょう。

集成材は木の節などを落として木肌をより美しく加工することができるうえに、
木の温かみをもった天板を作ることができます。

天板の表面はウレタン塗装されているものも多くて、このタイプのものは水分や汚れにも強く、
お手入れや掃除もしやすいテーブルトップになっています。

さらに、集成材よりもリーズナブルなタイプが合板を重ね合わせた突板です。

突板の強みは、安価でありながら豊富なバリエーションのテーブルデザインを選べるところです。

以前は表面が削れると芯の部分が露出してしまうということもあったのですが、
現在の突板のテーブルでは加工技術が向上したこともあってそのようなトラブルもほとんどないようです。


以上のような、大まかな天板の素材のタイプに分けられます。

天板を選ぶポイントは、どういったデザインにしたいのかという点と値段、
お手入れのしやすさなどを考慮して、自分にぴったりの天板を選ぶことです。

特に、掃除やお手入れに関してはよく検討したいところです。

無垢材に多いオイル仕上げは水気をよく防ぐ一方、傷には弱く、
また定期的に研磨作業をしなければならないなどの手間がかかりますが、
長く使えるというメリットはあります。

ウレタン塗装の場合はさっと拭けば水気や汚れを取ることができますが、
水分を多く含んでしまうと5年ほどで傷んでしまうケースもあるようです。


椅子を選ぶときのポイントは?

ダイニングセットを購入する場合は、セットになっている椅子で
十分デザイン的にも問題ないですが、別々に購入することもできます。

ただし、その場合は椅子の高さとテーブルの高さには注意しましょう。

一般的にテーブルトップと椅子のシートの高さの間は、約30cmの空きが
あると使いやすいとされています。

椅子の座面までの高さは、だいたい身長の1/4ほどの高さが理想的です。

日本人の平均的な身長から考えて、座面の高さは40cmから45cmくらいがベストでしょう。

輸入家具などを購入する場合は、日本人にあったサイズに設計されていない椅子もあるので、
椅子の高さには気をつけてチョイスしたいところです。


椅子そのもののデザインは自分好みのものを選んで問題ありませんが、
背張りのあるタイプは傷んできた場合に張り替え作業をしなければならないケースもありますので、
メンテナンスの手間を考えると背張りのないタイプの方が無難でしょう。

また、座面が布ばねでできているタイプは、合板の上にウレタン素材の座面でできた
一般的な椅子よりも軽量で使いやすいというメリットがあります。

また、椅子の出し入れのしやすさを考えて足のタイプを選ぶ場合、
回転式やキャスター付きのタイプも選択肢のひとつです。

ただし、このタイプの椅子は壊れやすい、価格が若干高いというデメリットもあるので、
予算とデザインを十分に検討してみる必要があります。


実際にショップに行ってみよう

基本的な知識と予算などを検討したら、実際に何件かショップに回ってみることをおすすめします。

ネット上でも通販サイトを充実させているショップも多いですが、
現物を見るとイメージと違ったということもあるかもしれませんし、
ショップにはダイニングセットに精通した店員がいますので、生の情報を聞くこともできます。

何件か回ると多角的な検討もできますし、定番商品がどんなものかといった
人気の傾向を読み取ることができるでしょう。

やはり、人気の定番商品やロングセラーの商品は長期にわたって改良を重ねているだけでなく、
ショップの店員にも情報やノウハウが蓄積されていることも多いので、
長く使うことになるダイニングセットに関する対応方法なども提案してもらいやすいです。

利便性とデザイン性の両方で、自分の満足のいくダイニングセットに巡りあうまで、検討してみましょう。


利便性を優先しつつ自分たちに合ったデザインを選びましょう

ダイニングセットは、ただの単なる家具というだけでなく、
家族の集まるスペースとしての機能性とリビングの印象を決めるデザイン性の両面で、
家のなかのレイアウトで重要なパーツとなります。

特に、ほかの家具以上に利便性を重視して選ぶことは重要で、
生活動線と家族構成を意識したぴったりのサイズのダイニングセットを
チョイスすることがとても重要です。

ぴったりのサイズを選んだら、予算と相談したうえでどのような素材や
デザインのものにするか検討していきましょう。

それぞれの素材やデザインには一長一短がありますので、
自分たちが何を優先したいかで、どのようなデザインが一番良いかが決まってくることでしょう。

購入を検討している場合は、実際のショップを訪ねてみると
商品に関する生の情報が得られるので購入の大きなヒントになるでしょう。