カントリー風ダイニングテーブルの特徴を知っておこう
木のぬくもりや素朴な味わいを生かして、おしゃれでナチュラルな
リビング空間を演出できるカントリー風ダイニングテーブル。
ここでは、その種類や基本的な知識についてご紹介していきます。
カントリー風ダイニングテーブルの種類
カントリー風ダイニングテーブルと一口で言ってもそのスタイルは様々。
「カントリー風」という名称は「田舎風」といった意味合いで使われていて、
共通する特徴は全体が木材だけによって作られているところです。
単に木材で作られているだけでなく、木の素朴な味わいや香り、
色合いを生かしてナチュラルでおしゃれなリビング空間を演出してくれます。
カントリー風ダイニングテーブルには素朴でシックな日本風、
アウトドアの雰囲気のあるアメリカン風、アンティークのおしゃれなフレンチ風など
様々なスタイルがありますが、明確な定義というほどのものはなく、
それぞれのダイニングテーブルのスタイルに合ったネーミングがされているようです。
木のぬくもりと香りを感じるカントリー風ダイニングテーブルは、金具などの留め金を極力使わず、木
の質感だけを感じさせる「素朴さ」が人気のポイント。
長く使うと味わい深くなりますし、愛着もわいてきます。
ただその反面お手入れやメンテナンスを定期的に行う必要がありますが、
そうした手間も含めてカントリー風ダイニングテーブルの醍醐味と言えるのではないでしょうか。
パイン材について
カントリー風ダイニングテーブルの主要な材料として最もポピュラーな木材が「パイン材」です。
パイン、つまり日本語で言うと松のことですが、世界中に50種類以上あると言われていて、
生育が早く、家具の素材や建築材として非常に用途の広い木材です。
パイン材の特徴は木の香りや温かみを感じられる素朴さと、木の柔らかさを生かして
熱や音、衝撃や光などを吸収してくれる快適さ、そして加工のしやすさからくる
デザイン性の高さなどです。
オークなどの広葉樹と比べて生産量が豊富ですので、
価格帯は全体的にリーズナブルな方だと言えます。
パイン材の柔らかな材質は、長所であると同時に短所でもあって、
ほかの材質と比べて傷が付きやすいという弱点があります。
割れや反りといった重い症状が出やすいことも難点。
リビングの湿度が低くなって乾燥しすぎると割れを生じることもありますので、
適度な湿度管理が必要になります。
ただカントリー風ダイニングテーブルでは、正しくメンテナンスしておけば、
そうした細かな傷や割れも「風合い」「味わい」として楽しむことができます。
無垢材について
カントリー風ダイニングテーブルの最も大きなパーツが天板で、いわゆる無垢材を使ったものと、
集成材を使ったものが人気となっています。
まず無垢材とは何かと言いますと、一枚板で作られた天板のことです。
大きな木から切り出した一枚の板をそのまま天板として使います。
当然そのような大きな板はとても稀少ですから、一枚板の無垢材を使ったテーブルは高級品です。
一枚板ではたくさんの商品が作れないので、複数の板材をつなぎ合わせて
天板に仕立て上げる工法が集成材です。
集成材は木の表裏を交互につなぎ合わせていくので、一枚板と比べて反りや割れが出にくく、
なおかつ木の持つ温かみや味わいを感じさせてくれるので、
カントリー風ダイニングテーブルでは比較的メジャーなタイプの工法です。
集成材によって小さめの木材や芯材にしか使用できなかった木材を活用できるようになったので、
地球の環境に優しく、価格帯も無垢材と比べると格段に安価で作ることができます。
しかも素材はすべて木でできているので、気候や湿度によって木の呼吸を感じられる
ダイニングテーブルを作ることができるのです。
メンテナンスの方法
このように木で作られたカントリー風ダイニングテーブルは、
蜜蝋ワックスやオイルワックスなどで表面を保護するような仕上げがなされています。
そのため2年に1回程度はワックスの塗り重ねをする必要があります。
パイン材は柔らかな材質ですので、使用しているうちに細かな傷がついてしまいます。
ワックスを塗る前に、目の細かめのサンドペーパーなどでそうした傷の付いたところを
軽く研磨していきます。
その際は色が落ちない程度の研磨でOK。多少の傷跡はワックスをかけると
風合いとしての味わいが増していきますので、それほど傷を消すことにこだわらなくても大丈夫です。
その後ワックスを重ね塗りして10分ほど乾かし、余分なワックスをきれいに拭き取ってください。
またカントリー風ダイニングテーブルは急激に乾燥させると割れや反りを起こしてしまいます。
特に冬場では湿度管理に気をつけることや、暖房が直接当たらないようにすることも大切です。
家族の歴史と共に歩むカントリー風ダイニングテーブル
木の持つ温かな印象や香り、素朴さを持ち、家族の団欒の場であるリビングに
リラックスした空間を演出することで人気のカントリー風ダイニングテーブル。
なかでも主流のパイン材や集成材を使ったテーブルは、デザインのバリエーションも豊富で比較的リーズナブル。
湿度管理やメンテナンスをしっかりすれば家族の歴史を共に歩む、
あなただけのダイニングテーブルとして大切な家具となっていくことでしょう。